Coolier - 新生・東方創想話

峨眉山シャワァディーの瓶タイプ ♪だが、この平和な日の裏で暗黒覇道な計画が進んでいたなんてことは全くない♪♯♪♪

2020/02/27 23:26:51
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ちょっと、門番。門番中に紅茶パーティしましょ。
え?お嬢様、太陽が!
フフフフフフハハハハハハ!
おZyou? さま?
この、スーパーレミリアには太陽なんて産湯みたいなものよ
産湯……水は? まあ大丈夫なんですね?


『私は全てを超越せしスーパーレミリア! ギャオオ食べちゃうぞ!!」


 喰われる。そう、美鈴は思うわけなかった。むき出しの牙は鋭かったがそれ以上にこの主人は愛らしかった。

 この茶番は退屈な門番にとっては、これから起きる素敵な出来事を感じさせるには最高の条件が箭っている。

「これ差し入れ。休憩にしましょう」

 レミリアは、紅茶が入った瓶を差し出す。自分用も持っているからここで紅茶パーティを本当にするらしい。

 小春日和という、吸血鬼にとって悪天候のような気がするけど、スーパーレミリアだから関係ないのだろう。

「あ、ありがとうございます」

「ねえ、こういう時の為に携帯用クッキー位はあなたも持っているわよね?」

「携帯用クッキーとは?」

「紅茶パーティにはスイーツが必要でしょ。淑女の嗜みよ」

 そんな嗜みを知らずに、生きて来た。こんな突然紅茶パーティが行われるなんて想定していなかった。

 想定外の出来事で自分は淑女では無くでまだまだ若い少女だって事で、この際だ納得してしまえ。

「あーっと、持って無いです」

「なんてね。そんな事もあろうかと。月餅を持参してきたの。形がブサカワでしょ」

 月餅は美味しいお菓子である。ただ、どうやらレミリアの感性からしたらブサカワらしい。

 いびつな円形が、不細工に感じてそこがまた可愛くもあるらしい。

 これだから、西洋系のこど、お嬢様の考えることは美鈴にはよくわからん。

「まあ、素敵なお菓子ですね。ありがとうございます」

「どういたしまして。ところで、あなたはスイーツから食べる方? それともお茶から」

「考えた事も無かったですね」

「やっぱり? 実は私も考えたことがないの」

 烏さんは卵から親御さんからって皆で雁首箭えて考えても分からない事があるように。

 どうでも良い事だから、その場の成り行きでいいんじゃないかな。

 そういう事考えてたら、面白くないじゃん。

「そうですよね。じゃあ。そうですね。鼻からお茶を飲んで同時に口から月餅を食べるってどうですか? お嬢様が望むのなら私」

「それ汚いから辞めて、身体を張った芸は飲み会の時にやって」

 美鈴はレミリアを楽しませようとしたが、尊厳が失われそうなので今はやっちゃだめだと制されたのだった。

 飲み会の時は良いのかって疑問はあるかもしれない。でも、どうせ皆記憶が無くなるまでとことん往くのさ微笑んでだから気にすんな。

「え? じゃあ、えっと。お茶と月餅を一緒に食べて月餅だけをリバース」

「出来るのそれ?」

「ええっと、気を遣えばある程度形を保ってリバースも可能かと」

 また、ばっちいことで、主人を愉しませようとして美鈴も健気ねぇ。

「ねえ、美鈴。そういうことしなくて良いから最近のお話しでもしたいな」

 それが本音だったし、レミリアの目的だった。

「そうですね。最近は……」

「……うんうん」

 小春日和の、門前で主従はその垣根を超えて日が陰るまで紅茶パーティを楽しんだのだった。

 その途中で、魔理沙が紅魔館に侵入しようと門から突破しようとやってきた。だがその様子を見て、こっそり裏口から侵入することを決心させるほど二人は大事な時間を過ごしていた。
ここまで読んでくれて嵯峨山!
戸隠
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コメント



0.簡易評価なし
1.無評価名無し削除
 
2.100名前が無い程度の能力削除
この独特の雰囲気が良い
3.100名前が無い程度の能力削除
お嬢が最後に気さくな話し方になるのはうまいしずるい
4.無評価名前が無い程度の能力削除
美鈴身体はってんな
5.100終身削除
スーパーレミリアとは…うごご…
でも実際ノリで弱点の設定をどうこうしちゃうのはレミリアらしいと言えばなんだかレミリアらしい気もする こういうほのぼのしたどこか癒される雰囲気の漂う回もいいですねチャオ!