人里の暗部

……あなた、厄神様に呪われてますね
え？　やっぱり？　ちょっと、何やっても上手くいかないんですよ。
金運、恋愛運等全部最低ですよ。
どうりで、貢いだあの娘が３股だったわけだ。
いったい、あなたは厄神様に何をしたのですか？
いや、ちょっとあのクルクル動作を本人の前で真似して遊んだだけですよ





『人里の住人は幻想郷という箱庭でただ生きているわけじゃないのさ』




「な、なぜそのような事を？」

「ありふれた日常に、ちょっとしたスパイスが欲しくて」

「……そうでしたか。でも、クルクルだけじゃ。そこまで呪われないと思いますが。慈悲深い厄神様ですから。他に何かしましたか？」

「このことは、他言無用にしていただけますか？」

「プライバシーは保護させてもらっています。ご安心ください」

「……鍵山様の服装を真似した衣装を着こんで行いました」

「まさか、あなたが？　嘘ですよね？」

「嘘なんかじゃありません、鍵山様の格好してクルクル動作をしました」

「なぜそのようなことを、それがとんでもない愚行だと思わなかったのですか？」

「愚行？　私は本人に敬意を込めてクルクルしたんだ。です。このクルクルにクルい無し」

「あなた、わかっていますか？　その容姿でそんなことやったんですよ。厄神様に対して侮辱行為だと思わなかったんですか？」

「侮辱？　信仰の間違いだ！　です！」

「何が、日常のちょっとしたスパイスだ！　そういう事だったのか！　この狂信者め！」

「この信仰が狂信？　とうとう馬脚を現したな！　このインチキ野郎！　表へ出ろ！　その、その気持ちの悪い２Ｐカラーの巫女服ぶち破ってやるぜ！」

「なんだと、このゴスロリ変態野郎！　この巫女服の何がいけないって言うんだ！　返り討ちにしてやる！」


　……なお、彼ら２人とも呪われているらしく人里ではもれなく迫害を受けているもよう。

ヂャオ！