幻想郷に蟻が現れた。
蟻は六足で、里へと歩みを進める。
蟻を見た人間たちはみな家を捨て、一目散に逃げ出した。
蟻は巨大だった。
踏み潰そうにも、とても不可能なサイズだった。
紅魔館が研究を進めるうちに、蟻は、古明地こいしの身体のサイズに対応していることがわかった。
すなわち、こいしを縮めれば、蟻も縮む。
早速、十六夜咲夜の手によって、古明地こいしは捕獲された。
咲夜はその足でもって、こいしを紅魔館へと担ぎ込んだ。
結論、紅魔館の技術力をもってしても、こいしを縮めることは不可能だった。
身柄を拘束されたこいしは蟻の出現すら知らず、紅魔館は蟻とこいしの間になんの因果も見出せなかった。
しかし、巨大な蟻のそのサイズは、こいしの身体のサイズに対応していることは確かな事実。
いよいよ、世界の存続に暗雲が立ち込める。
誰もが、蟻の侵略に降伏し、酒を飲むだけの生物に成り下がった。
紅魔館はこいしに私怨のある人物を集め、自白剤を用いた尋問を始めていた。
私が蟻を作りました。
こいしが縮めばいいと思ったのです。
誰かが、その台詞を吐くことにしか、希望を持てなくなっていた。
しかし、蟻の作者なぞ存在しなかった。
世界の破滅は近い。
蟻は、世界の中心に建造された、小さな世界滅亡スイッチを、いまにも押してしまいそうだった。
紅魔館もとうとう諦め、せめて最期ぐらいは自由にと、こいしを解放した。
解放されたこいしは蟻を踏み潰した。
こいしは巨大だった。
蟻は六足で、里へと歩みを進める。
蟻を見た人間たちはみな家を捨て、一目散に逃げ出した。
蟻は巨大だった。
踏み潰そうにも、とても不可能なサイズだった。
紅魔館が研究を進めるうちに、蟻は、古明地こいしの身体のサイズに対応していることがわかった。
すなわち、こいしを縮めれば、蟻も縮む。
早速、十六夜咲夜の手によって、古明地こいしは捕獲された。
咲夜はその足でもって、こいしを紅魔館へと担ぎ込んだ。
結論、紅魔館の技術力をもってしても、こいしを縮めることは不可能だった。
身柄を拘束されたこいしは蟻の出現すら知らず、紅魔館は蟻とこいしの間になんの因果も見出せなかった。
しかし、巨大な蟻のそのサイズは、こいしの身体のサイズに対応していることは確かな事実。
いよいよ、世界の存続に暗雲が立ち込める。
誰もが、蟻の侵略に降伏し、酒を飲むだけの生物に成り下がった。
紅魔館はこいしに私怨のある人物を集め、自白剤を用いた尋問を始めていた。
私が蟻を作りました。
こいしが縮めばいいと思ったのです。
誰かが、その台詞を吐くことにしか、希望を持てなくなっていた。
しかし、蟻の作者なぞ存在しなかった。
世界の破滅は近い。
蟻は、世界の中心に建造された、小さな世界滅亡スイッチを、いまにも押してしまいそうだった。
紅魔館もとうとう諦め、せめて最期ぐらいは自由にと、こいしを解放した。
解放されたこいしは蟻を踏み潰した。
こいしは巨大だった。
大きかったんですね