Coolier - 新生・東方創想話

魔理沙と炎と、私と

2019/04/25 16:20:26
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 ろうそくをつけて二人で見ている。
 ゆらゆらと揺れる火はとても儚い。

「なあ、霊夢」

「……なに、魔理沙」

 いつもの様に、少し声が小さくかけられた。

「なんで火ってこんなにも儚いんだろうな……」

 目を奪われている。ろうそくのちっぽけな火に。

「分からないわよ……でもとても儚いのは認めるわ……」

 夕暮れの今、部屋は明るくなく、ろうそくの火一本だけになっている。

 二人でずっと火を見る。
 魔理沙は火に手を持って行っている。

「母様……」

 待って、そっちには行かないで。
 私は気が付くと魔理沙を後ろから抱き締めていた。

「こっちにいて……傍に、いて……」

「母……様……れ、霊夢?」

 気が付いてくれた。

「どうしたんだ、霊夢……」

「なんでもないわ……魔理沙はここにいてね……」

 私の小さな独占欲。
 あなたを離さない……
あなたを絶対にはなしはしない……
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コメント



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1.100評価する程度の能力削除
いちいち表現が素晴らしくてジェラシーを感じました
レイマリは尊い…
2.80奇声を発する程度の能力削除
表現が良かったです
6.100終身名誉東方愚民削除
不思議な感じのお話で心に残りました ほのぼのから一転して重い感じのレイマリで、こういうのもいいと思いました