Coolier - 新生・東方創想話

レミリアのなんでも質問コーナー2

2018/12/28 02:33:43
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 レミィの羽がぴくりと震えた。いつのまにやら私達のテーブルに、影の境目が押し寄せていた。それくらい時間が経っていたのか。彼女の羽の先端が、いまにも日光にさらされてしまいそうになっている。
 ああ、でも、レミィは日光別にそうでもないんだった。
 そう思った矢先、レミィはコーヒーを飲み干した。まだ半分くらいあったにも関わらず、大口開けて、一気に。そして軽く咳き込みながら立ち上がると、屋根の影へと体を寄せた。
「危ない危ない。紫外線は美容の大敵だからね。今日はこれくらいにしときましょ」
 そう言って、レミィは私に背を向けた。「ふふふふーん、ふふふふーん」と鼻歌混じりに室内へ向かっていく。
「レミィ」
 私は席に座ったままレミィを呼び止めた。雲の動きは早いもので、テーブルには完全に日光が差していた。
 レミィは振り向かず、私の呼びかけに返事をするように一回だけ鼻をすすった。

「もしかして寂しい?」

 なぜこんなことを言ったのか。私は自分の放った言葉を頭の中で堂々巡りさせた。
 するといつの間にか伸びてきていた手が私の手を取った。その手は私をぐいっと引っ張り上げ、席から立たせた。
 レミィが、もう片方の手で私の胴を寄せて、いつもの不敵な笑みを間近からぶつけてきた。

「もう過去のことよ? 今は私の手が届くところにパチェも皆もいる。そんなわけないでしょう」

 そう言うと私にハグして背中をぽんぽん叩いた。やがてレミィは離れ、また歩き始めた。私も一緒についていく。

「ひょっとして、パチェもRh(-)だったりしてね」

「まさか。私より、咲夜を確かめてきたら?」

「あは、そうね。とりあえず貴方は、心配ないもんね」

「ええ。まあね」

 私達は紅魔館の中に戻った。
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白梅
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コメント



0.簡易評価なし
1.100kodai削除
ところどころがツボに嵌ってめちゃくちゃ笑いました
つぎもたのしみです
2.90奇声を発する程度の能力削除
面白く楽しめました
3.100名前が無い程度の能力削除
会話のテンポがよくて、サクサク読むことが出来ました。面白かったです
4.80名前が無い程度の能力削除
楽しめました