Coolier - 新生・東方創想話

Happy memories in Merry

2018/12/25 07:45:26
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『メリー、メリークリスマス!』
「蓮子、メリークリスマス」
スピーカー越しの蓮子の声とともに、パンッと乾いた音がする。
画面の中では銀と白の紙吹雪が舞っている。
『あ、このクラッカー紙吹雪入りだ』
うへぇ、という声とともにガサガサと片づける音がする。
「あとでいいじゃない」
『いやいや、個室とはいえ電車だからね。そのままにはできないわ』
変にまじめだなぁとメリーは笑いつつ、箱のケーキを取り出す。
『いやぁ、毎年思うけど、メリー、メリークリスマスってなんか面白くない?』
片づけ終えたのか、蓮子も箱からケーキを出し、紙パックのカフェオレにストローを突き立てている。
「おあいにく様ね。大学でも、会社でもさんざんネタにされたわ」
そんな何百番煎じの弄りは効かないわよ、となぜか得意げに指を振る。
『ちぇ、まぁいいや。ケーキ食べよ?』
はいはいと、蓬莱泉の入った湯呑を左手に持ち、
「それじゃ、乾杯」
画面越しに紙パックと湯呑をぶつける。
「ちなみに蓮子何ケーキ?」
『んー? モンブラン』
「あ、同じだ」
よく見えるようカメラの前にケーキを出すメリー。
『おぉ、ほんとだー』
と言いつつ、すでに食べ始めている蓮子。
「ちょっと蓮子、私にもケーキ見せてほしかったわ」
『ごめんごめん、はい』
「もうすでに半分ないんだけど……」
『おいしくって……』
「もう……」
『ところで――』
画面越しのクリスマスも悪くないとメリーは思いながら、雑談に花を咲かせた。

『それじゃあ、もう家だから』
蓮子は座席に忘れ物がないかを確認して、お開きの準備を始める。
「そうなの? じゃクリスマスパーティーもお開きね」
『うん。忘れ物はなし』
「あとはカメラとスクリーン……は備え付けか」
『あ、カメラ忘れてた』
えへへ、と笑う蓮子がどアップで画面に映る。
「もう、抜けてるんだから……」
といいながらこっそり画面の頬を撫でる。
「お仕事お疲れさま、付き合ってくれてありがとうね」
『何を~、クリボッチはお互い本意じゃないしwin-winよ』
ブイ、ブイと指を立てる蓮子。
「ふふ、ありがとう。それじゃお疲れさま」
『うん、お疲れ。あ、プレゼント送っといたから、amezonからの荷物受け取ってね!』
映像はそこで途切れた。

「ふぁ、もうこんな時間かぁ。そろそろ寝ましょ……」
がばっと布団をめくり頭まですっぽり覆う。
「うぅ、この時期の布団ってなんでこんなに冷たいのかしら」
足元に埋めた湯たんぽがあたたかい。
「来年こそ有休とって蓮子の家に電撃訪問しよ」
どうでもいいことを考えていると、ふと体が重いことに気づく。
「merry! merry christmas! amezonでっす!」
バサッと顔部分の布団がはがされ、目の前に蓮子がいた。
「ヴぇぇぇぇぇ⁉」
聖夜の夜、レオパレス内に一人の声が響き渡った。
お読みいただきありがとうございます。

朝6時に起きて90分勝負してました。
私にもサンタは来ていたようで、口座のお金が増えておりました。給料日か。
皆さんはどんなクリスマスをご予定ですか?
よいクリスマスであることを切に願っております。

P.S.三人称むじゅかしぃ。精進いたします。

追記
たくさんの方に読んでいただけてうれしいです!
本当にありがとうございます。
かぅ↑ふぃ↓
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コメント



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1.80奇声を発する程度の能力削除
良かったです
3.80名前が無い程度の能力削除
良かったです
4.90モブ削除
時間が経ってもこういう友人関係が続くのは憧れますね。面白かったです。ありがとうございました。
5.100スベスベマンジュウガニ削除
やはり蓮メリは、秘封はいいですね!!!
7.100南条削除
面白かったです
通話中に片づけを始める蓮子や、突然の訪問に飛び上がるメリーなどキャラがとても生き生きしているように感じました
聖夜のナイスサプライズでした