Coolier - 新生・東方創想話

少名針妙丸は純粋である。

2018/10/27 23:14:42
最終更新
サイズ
1.63KB
ページ数
1
閲覧数
355
評価数
6/10
POINT
700
Rate
13.18

分類タグ

少名針妙丸は純粋である。


また、彼女のコンプレックスにしてもトレードマークである小ささにしても、好まれる要因となっている。

その分かりやすい性格と可愛らしい外見によって皆に愛され ー遊び道具としてかもしれないがー 幻想郷に溶け込んでいる。


少名針妙丸は純粋である。

しかしそれ故に悪意を持った存在に利用されてしまった。
私には、抑圧され不満を持った針妙丸を嗾すのは他愛もない事だった。

結果として彼女は「弱き者が見捨てられない社会を作る」と打ち出の小槌に願い、幻想郷を上へ下へと混乱させた。



彼女は私の「被害者」だ。
私に利用され、小槌を扱う道具にされていた。

だから彼女は異変の責任を問われる事なく平穏に生活している。

異変の結果として彼女は狭苦しい“鬼の世界”から解放され、居場所を手に入れた。

私は幻想郷中から疎まれ(それはむしろ望むところだが)追いかけ回されたというのに。


彼女が払った代償といえば、せいぜい小槌の副作用で小さい背がさらに小さくなったくらいだろうか。
紛れも無くハッピーエンド、大団円で異変を終幕させた。



彼女にとって、あの異変は無くてはならないものだった。
無ければ今もまだ昏き地の底に封印されていたのだろう。

さてさて、本当の被害者は誰だろう。


小槌は、願った願いの代償として真逆の事象を引き起こし持ち主に不幸を与える魔具だ。

彼女は自身が地上に出、“居場所”を手に入れる代償として払った物がある。

彼女は”弱き者が見捨てられない社会を作る“だった。
そして弱きものとは、鬼に虐げられた小人族の事だ。

しかしその願いは叶えられず、地上に上がったのは針妙丸ただ一人。


彼女が支払った代償は唯一の仲間たちだった小人族全て。

当然だ。そもそも彼女は持たざる者。支払える代償なんて数えるほどしかなかった。


それでも彼女は笑っている。

彼女は純粋だから。

ただその色は、白ではなくて黒かもしれない。
この文体無理です。
雪月楓
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.190簡易評価
2.90サク_ウマ削除
カエデさんの見ている世界は相変わらず独特で、よくはっとさせられます。面白い視点の作品でした。
3.80名前が無い程度の能力削除
やっぱ一寸法師は鬼の胃を裂いて出でるものやなって
4.70奇声を発する程度の能力削除
面白かったです
5.90名前が無い程度の能力削除
こういうの好き
7.90仲村アペンド削除
いい世界観で魅力的です。できれば物語としてこれを見たいですね
10.90南条削除
面白かったです
針妙丸が黒いっていうのは斬新に感じました