Coolier - 新生・東方創想話

よいにまかせて

2018/03/09 23:40:17
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 コーヒーをこぼした。日曜の朝だった。
 前日に鬼の会合に巻き込まれたのがいけない。地底全土を巻き込んだ馬鹿騒ぎ。ヒドい二日酔いだった。のぞいた鏡に移り込んだのは、土色をした乾いた顔面。泥を塗ったように、隈がこびりついていた。
 テーブルの端から伝うように、岩づくりの床に飛びちった目覚ましの液体を見た。豆の入った麻袋は、ぺたんこにつぶれていた。ああ、うう、とうめいてみても、岩に沁みたコーヒーが帰ってくることはなく、ぴとぴとと床にドリップする滴が、洞穴に響いた。
 地底にも雨が降る。雪も降るのだから、当たり前と言えば当たり前か。霧のような薄雲が縦穴を満たして、溢れたでたように雨をこぼす。岩壁をくり抜いた窓から、細雨が線のように縦穴を降り落ちるのが見えた。水音はただただ静かに、さぁさぁと横穴に沁みた。重い頭が湿気に鈍くうめいた。この調子では、旧都の方はもうすこし降っているかもしれない。憂鬱な一日の出だし、何で今日に限ってと頭を抱えた。
 約束がある。橋で待ち合わせだ。香りだけ残ったコーヒーを名残惜しんで、部屋の扉を開けた。
 細雨の煙る橋桁で、彼女は待っていた。跳ねた飛沫に輪郭がぼやけた橋の上で、傘を差した姿が淡く浮かんでいる。
 雨風に傘が圧されて、約束の時間には少し遅れた。怒っているだろうか。
 雨音とけだるさに負けないように声を張った。

「パルスィ」
「少し、待った」

 すねた声の返事が返ってきた。顔はそっぽを向いていて、少し濡れた亜麻色の髪が光っていた。すねた橋姫はやっかいだ。自分のせいだとはわかっていても、少しげんなりする。いつものわたしならおべっかを使ってご機嫌を取るのだけど、あいにく今日は売る媚びを切らしていた。

「ごめんよ」

 結局こぼれたのは、力ない謝罪。ため息と一緒にでる申し開き。下手ないいわけはかえって毒だ。
 沈黙を保っていると、パルスィが振り向いた。不機嫌そうな緑眼が、

「どうしたの、その顔」

 朝雨を写して、丸められた。
 どうしたの、と問われると。寝癖は無理矢理に撫でつけたし、跳ね放題の後ろ髪はまとめるのも億劫でそのままだし、泥パックをはがし忘れたような顔は、いくら洗っても血色が戻らなかったし。雨は憂鬱だったけれど、土色の顔を隠すには幸いだった。全てを説明するのも情けなくて曖昧に笑い返すと、

「体調悪いなら、別に今日じゃなくても」

 彼女は身をよじって、またすねたことを言った。碧玉のイヤリングが彼女の耳元で揺れた。以前二人で買ったものだった。よく見れば、少し朱や白粉もはたいていないだろうか。彼女には珍しく、おしゃれをしてきてくれていた。こちらはずぼらな身だしなみ一つで、ふだんとは変わらない。余計に申し訳なくなった。
 ただの二日酔いだと繕った。せっかくの約束を反故にするのは申し訳なくて。彼女はしばらく私をねめつけて、

「じゃ、いきましょ」

 傘をくるりと回し、町に歩き出した。

 ◆

「たくさん買い足すものがあるの」

 あいにくの雨でも、彼女の機嫌は存外よかった。肩をぶつけてくる鬼や、嫉妬をあおる活気がおとなしいからかもしれない。ひと混みを嫌う彼女は、普段は率先して大通りを歩きたがらない。細小路を伝って、あみだくじのように目的の店を訪れている。雨の旧都はひと通りが少なかった。普段は肩を狭める目抜き通りも、大手を振って歩けた。振る大手は、傘に埋まっていた。

「寝癖、少しはマシね」

 湿気をすって、髪は幾分収まったらしかった。横目の彼女がクスリと笑った。湿気をすった髪が重く揺れた。

「なんだか昔のヤマメを思い出しちゃった」
「わたし、こんなにヒドかった」
「清潔にしてる分、今のがマシだけど」

 遠い昔の話だ。地底に来たばかりのわたしは、有り体に言えば不潔な土蜘蛛で、今呼ばれるような明るい網とはほど遠かった。性格も気暗く、引っ込み思案で、嫌われ者らしく避けられていたように思う。それが変わったのは、

「懐かしいな。不潔なヤマメ」
「あまり思い出したくないけど」

 確か彼女のせいだったと思うのだが。
 口とは裏腹にきっかけを思い出そうとしても、取り損ねたカフェインが、記憶にもやをかけていた。脳裏の色彩が鮮明にならない。風景がゆがんで、かすんでいる。やはりコーヒーは丁寧に入れるべきだった。
 いつも旧都を包んでいる、酒の匂いが消えていた。雨に流されたのか。いつか、パルスィが酒気は苦手だと言っていたのを思い出した。
 彼女は変わらずに笑っていた。雨煙にかすむ行灯の群を楽しそうに眺めている。わたしの視線は時折地に落ちて、雨に艶めく石畳の煌めきを、道行きにぼーっと目で追っていた。
 何軒かの買い物で、両手はどんどんとふさがった。
 体調の芳しくないわたしを気遣ってか、パルスィは無理にわたしを店に引き入れずに、軒先で待っているように言ってくれた。ぼうっとした頭にはそれがありがたかった。店内の喧噪は、烈しく響く。それが細雨の調べなら、少しマシだった。軒先から垂れ落ちる滴や、樋を伝って溝に落ちる流水を目で追った。冷たくはじける滴が足下を濡らした。
 彼女の両手が買い物袋でふさがって、代わりを申し出た。落とされたら困ると、断られた。代わりに傘を差しのべた。濡れないように、身を寄せ合って歩いた。
 至近を歩く彼女は、いつになくおしゃべりだった。最近増えた往来客や、最近妬ましかったことなど。悪く言えば平凡、よく言えば耳触りのいい話題を弾んだ声で話した。反対にわたしはといえば、ああとか、うんとか、曖昧な相づちを打つ。悪く言えば無愛想、よく言えば無難な返事で、気の効いた答えなどはできなかった。普段なら、どちらかと言えばわたしがご機嫌とりの立場で、不機嫌そうに歩く彼女にあることないこと喋りかけて、その口角を少しでも上げさせようと努力するのがいつもの光景なのに。
 酒気は雨気に、おしゃべりはだんまりに、活力は静謐に。周りを取り囲む世界が反転した気がして、酔いを覚えた。めまいがする。

「きゃ、ヤマメ」

 パルスィが突然語気を強めた。はっとして振り向けば、彼女の左肩がぐっしょりと濡れていた。惚けていて、傘を傾けてしまったらしい。

「わ、ごめん。パルスィ」

 パルスィの眉がつり上がる。明らかに不機嫌だ。慌てて袋の中身を確認した。彼女が身体でかばったおかげで、買い物袋は無事らしい。ギョロリと緑眼がこちらを向いた。

「もう、さっきからどうしたの。二日酔いにしてもヒドいわ」
「ごめん……」

 非難と謝罪が傘下の空間で混ざり合った。音は雨の幕に遮られて、

「話しかけても上の空だし」

 彼女の高い声を、

「楽しくないなら帰れば良かったのに」

 余計に響かせる。
 耳鳴りのようにキンと響いた。唐突な癇癪にも思えた。何も、肩を濡らしたくらいでそこまで怒らなくても。
 空っぽの脳味噌を彼女の声がキンキンと反響して、頭痛がひどくなった。明らかに頭が回っていない。泥濘に足を取られたように、心の足取りが鈍い。だから、

「……そうだね」

 反骨とも軽率とも違う、気のない言葉を口から漏らしてしまう。
 湿った空間で、乾いた音が響いた。足下で飛沫が上がった。頬を張られたと気づくのに数秒。買い物袋が地面に落ちたのを認めるのに数瞬。しかしそれよりも、鮮烈な刺激を与えられて、一瞬さえた脳が認識したのは、

(あ、隈)

 目元の白粉が流れて、鈍く沈んだ色が顔をのぞかせていた。
 地底全土を巻き込んだ会合なら、橋姫もその中にいたはず。二日酔いはお互い様だった。それに白粉をはたいて、おしゃれをして、疲れをおくびのも出さずに、朝早くから待ち合わせ場所に訪れて。わたしはずぼらな格好で、たかがコーヒーの一杯でうろたえて、それに遅れて、肩を濡らして。
 走り去る音に気づいたのはそれからだった。雨霞の中消えるその背中を目で追うこと数秒。彼女の瞳に涙が浮かんでいたと、思い至ったのはさらにその数秒後。ひとり取り残されて、強くなってきた雨の中突っ立っていた。
 雨の幕は厚くなり、周囲の灯火を覆っていく。朱色の天幕の下にひとりを残して、彼女は幕裏に消えた。視界がぼやけるのが、頭痛のせいなのか、煙る雨のせいなのかは、わからない。

「ああ、しまった」

 しでかしたことに気づくまでたっぷり数分。頭は回らなくても、足は先に動いていた。
 


 ある雨の日を思い出した。今日みたいに、ささやくような細雨が次第に烈しくなっていた。
 雨の旧都を当てもなく徘徊していた。仕事がうまく行かなかったのか、頭痛がヒドかったのか。何が悪かったのかはわからない。いろいろは、いろいろだ。酒屋を何軒はしごしても心地よい陶酔は訪れず、厚い雲と低気圧に頭を圧されて、もうどうにでもなれと道ばたに寝ころんだ。荒んでいたと言うよりは、落ちぶれていた。泥濘に甘えて、孤独感に酔っていたともいえる。地底の底の底まで落ちこんで、寝ころんだ石畳は思いの外心地が良かった。雨を呼び水に、体温が地面に溶けだしていった。明日はきっと風邪を引く。病を運ぶ女が風邪なんて、笑えないけど。

「人目もはばからずこんなところでごろ寝なんて、不潔ね」

 妬ましいわ。
 天を仰いだ身体の全面に打ち付ける雨が止んだ。曇天とこぼれ落ちる雫の群れのかわりに、緑眼がわたしを見下ろしていた。深い紫の傘布が、雲を八角形に切り取っていた。
 見覚えがあった。地底を訪れたときに一度。鬼の会合で二度。そのうち一度は昨日だ。
 いずれも張り付けたような笑顔で、妬み嫉みをまき散らしていた。酔っているのかとも思ったが、彼女の手に杯はなかった。ただ、みんな楽しそうで妬ましい、お酒に酔える貴方達が妬ましいと、くるくると宴会場を回っていた。鬼達は自分よりも楽しそうな彼女に嫉妬して、我も我もと酒を煽る手を早めた。熱気と活気に当てられて、伝播する。どこかから声が挙がった。嫉妬姫がいると酒が楽しく飲める。嫉妬は沸いたが、明るくは振る舞えなかった。
 宴会中、一度彼女と視線が交わった。緑眼が楽しげに細められて、わたしはすぐに目をそらした。
 一度でも眼にすれば忘れることのない深い緑眼。あらゆる羨望に輝く緑柱石の瞳が、わたしをうれしそうに見下ろしていた。

「こんにちは、土蜘蛛さん。あのときはごちそうさま」

 声が降りてきた。わたしが何者であるか、知っているらしい。ただ、会話をした覚えや、何かをおごった覚えはなかった。

「やあ、橋姫さん」

 返す返事は酒に焼けて、かすれていた。

「のたれ死に志望? 投げ捨てるだけの命があるのね。それも」
「妬ましい?」
「……ひとの台詞を取るだけの元気があるなら心配ないか」
「少し、寝ころんでるだけだよ」
「風邪引くわよ。土蜘蛛なのに」

 数秒前にわたしが思ったことを言い放って、彼女は笑った。心底楽しそうに。

「笑うなよぉ」
「おかしくて、つい」

 腹の奥をくすぐる感触があった。楽しそうに笑う彼女を見て、うらやましいと思う自分がいた。わたしもあんな風に明るく笑えたら。緑眼の作用か、胸中に憤りと、渇望が生まれた。ひねた生き方をしてきたわたしには、それだけで大きな変化だった。

「あなた、昨日の宴会で隅っこの方にいたひとでしょ」

 彼女は腰を落として、わたしの瞳をのぞき込んだ。眼があったことを覚えているらしかった。

「ぜんぜん楽しそうじゃなかった。なぜ?」

 なぜだろう。お酒は好きだしよく飲むけれど。飲んでいるとどんどん気持ちが落ち込んで、世界から切り離されたような気持ちになる。

「へぇ、酔ったら落ちる体質なのね」

 体質。そう、体質だ。酔ったら落ちる体質で、落ちたら自棄になる性質なのだろう。

「別に、珍しくもないでしょ」
「今も酔ってる?」
「かなり」
「それもそうか」

 いちいち楽しそうに笑う。カオを近づけて、わかった。彼女の肌は朱に染まっている。酔っているのだ。酒ではなく、皆の嫉妬に当てられて。
 酔いの程度で言えば、わたしも彼女も泥酔だろう。飲みあぶれた結果雨の中道ばたに寝転ぶなんて、正気の沙汰じゃない。だから、

「酔い醒ましに、コーヒーでもいかが?」

 そんな女に手をさしのべた彼女も、正気を失っているに違いなかった。
 世界が反転したのはその少しあとだったと思う。
 


 背中が消えた方向から、なんとなく予測はついていた。あの日彼女がわたしの腕を引いた、細小路。

「探した」
「少し、待ったわ」
「うん……ごめん」

 わたしが寝ころんでいたあの道ばたの隅で、彼女は座り込んでいた。傘も差さずに、打ち付ける雨に身を任せて。
  
「あのときとは逆だね」
「酔っぱらってたから、覚えてない」
「風邪引くよ」
「病気にするのがお仕事でしょ。不潔な土蜘蛛さん」

 覚えているんじゃないかと、苦笑いした。それから、すまないと思った。冷たい思いをさせたのはわたしのせいだ。
 傘を差しだしたら、存外素直に入ってきた。ぬれた服が冷たい。白粉と朱がながれて、肌は色を失っていた。

「別に無理して今日じゃなくてもよかったのに」
「……約束だったからさ」
「わたしひとりはしゃいで、馬鹿みたいじゃない」
「うん……ごめん」

 二日酔いはお互い様だった。気持ちが下がるから酒を飲むのは嫌いだと、いつか彼女は言っていた。わたしは飲むと引きずる体質で、彼女は飲むと引きずる性質だ。今のわたしたちはぜんぜんらしくない。

「ひっぱたいてごめんなさい」
「わたしが悪かった」

 雨足が強まった。引き結ばれた唇は紫色になっていて、二の腕をさすっていた。傘じゃあ足りない。雨宿りできる場所が必要だ。あとは体を拭くものと、温かい飲み物。
 周囲を見回した。雨の幕の中に、淡く光る灯火があった。居酒屋の赤いぼんぼりや、鬼火の冷たい光ではなく、白く暖かに輪郭を浮かばせていた。

「ねえ」

 うつむいていたパルスィが顔を上げた。わたしの視線の先に気づく。精一杯の笑顔で、

「酔いさましにコーヒーでもいかが?」

 わたしは彼女の手を引いた。
 
 
 雨に色を洗い流された旧都から一転、店内は暖光で満たされていた。スイングドアのベルに迎えられた。目に隈をこさえたずぶぬれの客を見ても、老店主はおおらかに迎えてくれた。タオルを借りたのもこれで二度目だ。彼ももう覚えていないかもしれない。あれからずいぶん経っている。 席はどこでもいいという。どのみち今日は客入りがないらしかった。パルスィと眼を交わしてから、窓際の二人掛けテーブルに腰を据えた。
 コーヒーセットを二つ、ブラックとカフェラテで。注文を終えてからも、パルスィは口数少なくメニュー表を眺めていた。手のひらほどの小さな紙に、心惹く飲み物の名前がたくさん並んでいた。右下端には新メニューの文字。初めて来たときには、なかったと思う。
 宙を漂う挽かれた豆の香りが、鼻をくすぐった。あの日からわたしを虜にした、毎日を酔わせてくれる香りだった。あの日さしのべられた手がなければ、きっと今のわたしはいない。彼女にしてみれば、ただのお茶の誘いだったのかも
しれないけれど。

「お待たせしました。コーヒーセット、ブラックと、カフェラテです」

 カチャリと音をならして、カップとソーサーが運ばれてきた。黒く並々と注がれたブラックはわたし。ミルクたっぷりのカフェラテはパルスィの元へ。セットはチーズケーキだった。パルスィがカップを手にとって、

「ヤマメ、乾杯」

 軽く掲げた。コーヒーにはふさわしくない仕草に、戸惑った。けれどその実、それは本質をついた行為だった。それはつまり、

「あなたいま、素面でしょ」

 言い当てて、彼女はそっけなくカップに口を付けた。温かい、と一言。
 全てばれていた。普段のわたしが素面じゃないことも、

「いつから気づいてたの」
「言ったじゃない。昔のあんたを思いだしたって」

 初めてあったあのわたしが素面だということも、

「今日最初っからか……」
「今までわたしは酔っぱらいを相手にしてたわけね」
「……ごめん」

 今日一日全部お見通しだったという。

「別に怒ってない」
「じゃあ何でぶったのさ」
「腹が立つのは、隠されてたこと」

 緑の瞳で、カップ越しに睨まれた。嫉妬の瞳が、濁っていた。

「いまさら、隠し事する仲ではないじゃない」

 すねたように眼を伏せた。
 別に隠していたわけじゃない。知られまいとしていただけで。
 初めてコーヒーを飲んだあの日、わたしは笑ったのだ。狂ったようにけらけらと。何が可笑しいのかもわからなくて、ただ身体から溢れてくる陽気に身を任せた。まるで、酒の席をくるくると回る彼女のように、心から笑いがこみ上げてきた。訳もなく楽しいそれは、わたしが望んだ感情だった。
 目の前でコーヒーを飲んでいたパルスィは、訳の分からないという顔でわたしをしばらく見つめた後、彼女もまた笑い出した。
 白が黒に、哀が楽に、苦みが甘味に。世界が反転した。こうあろうと、決めた。
 そのささやかな決意を破ったのが、今日だっただけ。
 カップを口に運んだ。熱い苦みとともに陶酔が訪れる。萎縮した脳に葉脈が通るように、活力がはびこる。思ったことを口にした。

「明るいわたしのほうが、好きでしょ」
「あなたらしいあなたが好き」

 どっちだって、妬んであげるから。
 一言で、救える彼女をずるいと思った。
 おいしいと、彼女が笑った。
コーヒーはミルクたっぷりが好きです。

春の例大祭で、サークル『たいだのるつぼ』にて頒布予定の『地の底の灯火』に収録されます。どうぞよろしくお願いします。
怠惰流波
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コメント



0.240簡易評価
1.90名前が無い程度の能力削除
二人の自然な関係性を覗き見たような気持ちになってよかったです。
3.80奇声を発する程度の能力削除
楽しめて良かったです
4.90もなじろう削除
したたる雨の色や匂いが漂って来そうな丁寧な表現
霧の中に見え隠れする二人の本音
とても良かったです
5.100kosian64削除
云わずともお互いの本音が分かりあえる仲で読んでいてほっこりしました。
是非とも紙の本でも読んでみたいです。
6.30名前が無い程度の能力削除
あなたの作品は文章も内容も某氏の軽薄なパクリにしか見えないのが残念
8.70昭奈削除
アッパー系のカフェイン中毒……。ときに鬼と同一視されるだけはあります、いつでも酔っ払い。(でもこれ、建築作業出来なくなるのでは……)
こういうブラックな百合もたまには良いですね。素面のヤマメがパルスィに煽られるのを期待してしまいます。
9.100名前が無い程度の能力削除
蜘蛛がコーヒーで酔うという一種の定番のネタをここまで趣深く調理した事に驚かされた。
個々の表現のお洒落さや無駄の無い展開も好印象。
12.100名前が無い程度の能力削除
蜘蛛ってコーヒーで酔うんですね(無知)
ストーリーも情景描写もとても素敵でした
13.90大豆まめ削除
ダウナーヤマメちゃんとは珍しい。カップリングを組むと勇儀やヤマメに押され気味なイメージがなんとなくパルスィにはあるので、ぐいぐいヤマメをリードする彼女が新鮮でした。
雨の描写も素敵。雨の旧地獄街道は情緒あるだろうなあ。