Coolier - 新生・東方創想話

あたいったら最強ね!

2017/07/03 15:56:11
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「ていやー!!とうぅ!どうだ!?ルーミアぁぁ!!」
シュっ!シュバ! ズドォォォォン!!!!
チルノから放たれた弾幕がいきよいよくルーミアに飛んでいった。
「甘いよ。これじゃ私は倒せないよ?でもチルノにしてはやるじゃん」
土煙から出てきたルーミアはかすり傷すらない。多少服が破けた程度だ
「なにぃ!?あ あたいの攻撃が!」
「もういいでしょ?そんなんじゃ幽香に勝てないよ?ましてやチルノは妖精なんだからー」
もういいだろ?とチルノを促す。これでもルーミアはチルノのことを強いと認めている
「妖精だとか…妖怪だとか…人間だからとか関係ない!!強い奴は強いんだ!種族の壁なんてぶち壊してやる!!」
甲高い声が森じゅうに響き渡る。涙を流しその敵意を籠めた瞳でルーミアを睨み付ける。チルノをこうまでさせるモノはナニか?ルーミアには理解ができなかった。
「諦めなよ。無理な事は無理ってさー」
「うるさい!あたいは絶対に諦めない!そして幽香を倒す!だってあたいは最強なんだから!!」

再び弾幕を張るチルノ。ルーミアはそれに応じ闇を展開する
ルーミアの闇はただ暗くするだけじゃない。弾幕でさいも飲み込む。だがチルノはルーミアに接近し拳を顔面めがけて放つ…
「おしいーお腹ががら空きだよ?」
「ぐっ?!はぁっ!?」
が、チルノの腹に鋭い蹴りが入った。それだけでは終わらず顔を鷲掴みにし、そのまま地面へ叩きつける
バァン!
「っ!? っはぁっ!ぅぅ………くそぅ…」
チルノはもう動くことすらできない。すなわち勝負はついたのだ。
「どう?これでも幽香と戦いたい?」
チルノを見下ろすルーミア。なぜここまでしたか?言うまでもない。友達だからだ。友達だからこそ止めなきゃいけない。
「あ…あたいは……まだ…強くなって……………いつか!…あいつを…………」
そう言い残し、チルノは意識をなくした。

…………………………

……………………………………
「チルノ…なんでそこまで強さを求めるの?強いよ…チルノは…………強いよ…」





「フフッ随分と早い決着ね。もう少し持つと思っていたわ」
薄暗い森の中からゆっくりと歩いて来る影…
「あれ?幽香?何でここに?」
「ちょっと散歩をしてたのよ。そしたらちょうどあなた達が戦っていたのよ。」
「ふーん。そーなのかー」
ルーミアは半信半疑で返信をする。
「それで?どうしてチルノは私を倒したいのかしら?」
「それはねー



数時間前
「あたい、今から幽香倒しにいってくる!」
急に叫び出したチルノ。
「え?いきなりどおしたのー?」
怪訝な顔をして返す。
「だってあいつは幻想郷最強候補なのよ!?………それに……あいつは…」
急にその場の温度が下がったように雰囲気がガラッと変わった。
「あいつは…昔あたいのなわばりを奪った挙げ句このあたいに向かって「馬鹿はいつまでたっても馬鹿なままよ。」といったのよ!?だからあたいは、あいつをぶっ倒す!!」
そう決心し大声を上げる
「あのさーかっこよく宣言してるとこ悪いけどさ、理由がダサいよ…………」
呆れて肩をすぼめる

「それでもいいの!!」
それでも折れないチルノ
「どうしても行くならさ、私を倒してからにしなよ」
「えっルーミアを?いいわ!簡単に倒してやるわ!」





そして現在
「という事があったんだよねー」
「へーそう言う事だったの」
幽香は納得したようだ
「でも何であなたはチルノを止めたのかしら?そんな面倒なことはしない性格でしょ?」
そこは納得していない様子
「…友達だから…かな。だってあのまま行かせてたら幽香は容赦せず”いつもどうり”殺ってたでしょ?」
「そうね。 あなたは優しいわね。あの氷精にそこまでするとは、」
幽香はクスリと笑い空を見上げる
「ねぇ、幽香何でチルノはあそこまで幽香に敵意を向けてるの? 答えてよ 何か知ってるでしょ?」
紅い瞳でジロリと睨めつける。
「あら?さっきのが理由じゃなかったのかしら?」
両者が睨み合い、その場の空気が凍ったかのようにおもわせた
「気づかないとでも~?あんなに幽香に敵意が向いてるんだから、それ相応の理由があるよね?」
「そうよ。フフッいいわ手短に話すわね。 大したことないわ ただ、昔ねチルノの大切なモノを奪っただけよ。そう…ただそれだけの事…」
その表情は冷酷でどこまでも残酷な笑みでどこか嬉しそう
だった。まるで、遠い昔を想い馳せるようだ。
「そーなのかー」
ルーミアはただそれだけを返した。何の感情も込められていない。乾いた返事
「ねえ?あなたとヤりたいわ。本気のあなたとね?昔みたいに」ニヤリと笑う姿はまさに妖怪そのものだった。




 ̄ ̄ ̄ ̄あぁ、どこまでも冷酷で残酷だけれでも、そのなかにあるほんのちょっとの”優しさ”が私の心を震わせる。 ̄ ̄ ̄ ̄




「本気…か…私はもう戦いたいたくないんだよねー」
「嘘ね。あなたはどんな環境だろうが戦いを求めているでしょ?」
見通すかのように、目を細める
「どうだろうねー?」
髪に結んである紅く彩られている゛リボン゛を撫でなから森の奥へと消え去っていった。

「全く、難儀なことね。」
その、言葉を最後に誰もいなくなった。






後日、チルノは回復しいつもどうりな様子で遊んでいる
「おーーい!!ルーミア!!」
遠くから手を振る青い氷精
「まってよーチルノー!」
「大ちゃんを誘ってーカエルを凍らせる!どうよ!あたいの考えた今日の予定は!?わくわくするでしょ!? ”あたいったら最強ね”!」

ほとんど変わった様子がない。
「うん…そーなのかー? って何最後の?」
ルーミアは微妙な反応を示す。
「あーこれ?あたいは最強だって皆に思い知らせてやりたの!!だから、あたいは最強だって言い続ける。例え何度負けようが言い続けてやるわ!!だってそこで負けたら真の”最強”になんてなれないから!! だから、こう言うのあたいったら最強ね!って。そして…いつか…いつか絶対に風見幽香を倒し最強になってやるわ!!ハハハハッ!!!!」
そうたかだかと宣言するチルノ。いつかその、理想が、幻想が、夢が、栄光の輝きとなるのを願いながら静かに幕を閉じる
「そーなのかー」
魅力的なキャラにしたいです!
なかなか難しいですね!
幻想の幽玄
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コメント



0.100簡易評価
1.無評価名前が無い程度の能力削除
ゲロに血が混じってればいいんじゃねぇ?
2.10名前が無い程度の能力削除
都合の悪い評価の作品を無言で消して誤魔化してるうちは無理じゃないですかね?
3.無評価幻想の幽玄削除
その通りですね。すみません!都合の悪い評価の作品を無言で消してしまい。
以後気を付けます!
4.80名前が無い程度の能力削除
ゆうかとルーミアの対比がよかったです