Coolier - 新生・東方創想話

カリスマお姉さんカリスマお姉さん

2017/07/02 02:34:17
最終更新
サイズ
2.75KB
ページ数
1
閲覧数
1863
評価数
11/23
POINT
1380
Rate
11.71

分類タグ

幼いころから私には2人の母親が居る。
母親というには幼いし母と呼ばれるのを2人とも嫌がったから。
お姉さんと私は2人のことを呼んでいる。



片方の姉はレミリアである。

もう片方の姉はさとりである。


2人とも私のことをとても可愛がって育ててくれているのである。

でも、2人の子育ては教育に関しては厳しかった。

厳しさの中にも私が将来苦労しないようにと後で分かると思う。





2人の共通事項は館の主であること。

妹が居ることだ。

これは有名なことだから誰でもわかると思う。

そして、いがいと淋しがりやさんなのであった。

このあたりの語りは特にこの話しには余り関係ない。

……2人とも可愛かったと言いたいのである。



そんな、2人の姉の教育はこんな感じだった。


レミリアお姉さんは言った。

「巫女には好かれなさい。巫女に好かれれば幻想郷でユニークに暮らせる」

私が「はい」と答えると。

「でも、私より好かれるのは駄目よ」と言った。

 
さとりお姉さんは言った。

「巫女には嫌われなさい。巫女に嫌われれば幻想郷で楽に暮らせる」

私が「はい」と答えると。

「でも、私より嫌われるのは駄目よ」と言った。



レミリアお姉さんは言う。

「部下は信頼しなさい。放っておいても大丈夫。任せておけば良いの」

私が「はい」と答えると。

咲夜は誇らしげだった。


さとりお姉さんは言う。

「部下は信頼しなさい。でも常に指示をしなさい。私の指示で動けば良いの」

私が「はい」と答えると。

お燐は誇らしげだった。



レミリアお姉さんは常に積極的な妖怪である。

「月に行く」

と、周りの嘲笑的な雰囲気でも実行する妖怪だ。

さとりお姉さんは常に消極的な妖怪である。

「お空、何をやっているの?」

と、お空が異変を起こして居ることに困っている様子だ。





あるとき、この2人が私を連れてピクニックに行ったのだった。

「木陰で休みたい」

と、珍しく消極的にレミリアお姉さんは言う。

「日の当たる所で遊ぼう」

と、珍しく積極的にさとりお姉さんは言う。

私は2人の意見の板ばさみにあってしまった。

私が困っていると。

「「じゃあ、木陰で遊べば良いんだよと」」

2人の妹が同時に言った。

素敵なシンクロだったと思う。私達7人は木陰で大いに遊んだのだった。咲夜とお燐もいたよそれで7人。



幻想郷は常に平和ではない。

郷のはずれで盗賊が襲って来たときもあった。

レミリアお姉さんは盗賊をその力で追い払った。

さとりお姉さんは盗賊をその知力で追い払った。

私は、どちらの時も怪我も被害も被ること無く助かったのだった。

いつか知勇で2人に勝ちたいと思った。



悲しい時もあった。

何があったか、語りたくないし思い出したくないから想像と創造に任せる。

普段は、考え方が違う2人でも同じ色の涙を流すし私も同じ色だった。




楽しい事もあった。

むしろ、2人のおかげで楽しいことの方が多かった。



そんな、私もお年頃。

最近、反抗期だからと言い訳に2人に反抗的な事をしてみようと思う。



そこで、相談なのだが。

こんな私も反抗期。

2人に反抗期らしい反抗をしてみたいが10年~30年後笑って回想できる反抗したい。

何か良い知恵は無いだろうか?
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.420簡易評価
1.80怠惰流波削除
対照的なさとりとレミリア。境界がハッキリせず、独特なフランとこいしの描写。
反対のことを言いながら、内実は同じことを言っている気がする。
とてもよかったです。
最後に提案される形も、新鮮でした。
2.100名前が無い程度の能力削除
カリスマでした!
4.80沙門削除
テンポの良い文章で面白かったです。
5.80奇声を発する程度の能力削除
良かったです
6.90ノノノ削除
すっきりしていて読みやすいうえに、面白かったです。
最後の4行がすごく好き。
8.90とらねこ削除
お姉さんが二人ともカリスマ当主でいい感じでした
妹二人が入れ替わっていたずらするというのはどうでしょうか
9.80名前が無い程度の能力削除
やはりレミリアとさとりは保護者としてのレベルが高い…
10.80名前が無い程度の能力削除
昔の戸隠もどして
15.100名前が無い程度の能力削除
すごい
19.90名前が無い程度の能力削除
こういう書き方もできるんだ。
22.90Nop削除
う~んいっすねぇ