Coolier - 新生・東方創想話

HEART FOR YOU

2016/12/25 11:55:54
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 何一ついつもと変わらない日常。館中を掃除して周り、洗濯物を干し、人数分の料理を作り……そういう事に十六夜咲夜という人間はやりがいと言うか、生きがいを感じていた。その生きがいの中には自らが仕えるお嬢様の命令――高頻度で無茶な物もある――をこなすことも含まれている。平気な顔して普通の人間である自分に対して無茶振りしてくる主に対してある種の可愛さや庇護欲的な物を感じているのがその理由である。傍から見ればただの末期症状だったり何とかコンプレックスを拗らせているようにしか見えないのだが、そのようなものでは断じてないと言うのは本人の談だ。

 何にせよ咲夜にとってはレミリアの言い分を聞くことこそが至上命題であり、当のレミリアもそのように考えている。なので、「咲夜ー」と言う呼び声にはいついかなる時でも即座に反応しなければならない。館内であればレミリアの声はどこにいようともその耳に届く。それは館の空間を能力で拡張している副産物のようなものだ。
 なので咲夜はそういう時には能力を使い、一目散に主のもとへ駆ける。もちろん自分のしていた仕事はきちんと時を止めている間にきっちりと終わらせてだ。完全で瀟洒なメイドはどんなときでも自分の仕事をすべて完璧にこなす。焦らずクールに時を止めて。

 部屋の戸を二回叩き、失礼しますとゆっくり開き、主をしっかりと見据え、

「どうなされました?」
「ああ、ちょっと紅茶が飲みたいなーって」
「はい、わかりまし……うわぁ」

 眼前に突如として繰り出された巨大なハートに瀟洒を崩してたじろいでしまうのだった。


「あの、お嬢様。これは……」
「私にもわからないわ」
「そうすると……異変ということに」
「なっちゃうわねぇ……」
 突如現れたハートをまじまじと観察する二人。レミリアの身長よりも大きなそれは立体的な厚みがあり、少しだけ浮いていて、どこか良い香りがした。
「ハートが出現する異変なんてなんだか突拍子が無さ過ぎて凄いですね、いきなり爆発したりしなければ良いのですが」
「うぅん……とりあえず霊夢のとこにでもいこうかしら。私に許可なく、こんなよくわからない事を仕組んだやつを突き止めなきゃ。咲夜は一応これを見張っといてくれる? 危なそうだったら逃げるのよ」
「はい、わかりました」
「……ふぅん? まあいいわ、よろしくね」
 レミリアは咲夜に対して少しの違和感を覚えたが、特に気にせずに部屋を出る。残された咲夜は共に残ったハートをじーっと見つめて……
「……少しだけなら、大丈夫かしら」










逢魔が時に差し掛かった外は暗くなり始めており、神社につくまでレミリアの視界には人っ子一人映る事はなかった。微妙に残っていた夕日を遮るために持った日傘も外に出てからすぐに必要無くなり、閉じた状態でくるくると振り回しながら道中を楽しんだ。
「霊夢ー、いる?」
しんとした神社へ降り立つレミリア。今日は先客等はいないようで、中を覗くと霊夢が気怠げにレミリアの方を見やった。
「うわ、何か来たわ」
「開口一番酷くない?」
 お互いにそこそこの挨拶を交わした後、霊夢の前にまたもハートがふわりと現れる。今度は先程よりも小さく、飴玉ほどの大きさだった。
「んん? 何よこれ?」
「あら、また」
「また? ……ふむ」
 また何か変なこと考えているんじゃないでしょうね……霊夢がそう口に出すはずだった言葉は引っ込み、代わりにそれを手にとって口へと運んだ。
「えっ!? 霊夢、いきなり何して」
「……美味しい」
「え、ええ?」
 謎の感想を言い渡した霊夢は、そのまま暫くぽーっとした様子で固まってしまった。レミリアはどうすれば良いのか一瞬戸惑ったが、すぐにこの神社へと足を運んだ理由を思い出す。
「霊夢、今の見て変だと思わなかった? ハートよ、ハート」
「んー、普通のハートじゃない?」
「ハートがいきなり目の前に出現するなんて漫画じゃあるまいし。異変よ異変」
「そうかしら? そんな事よりお茶淹れましょうか、お菓子もあるわよ」
「……霊夢が変になった!」
 霊夢が自分からお茶とお菓子を出すなどというハートがどうとか言う異変も裸足で逃げ出す異変を目の当たりにしたレミリアは、信じられない物を見る目で霊夢を一瞥するとその場から離れるべく一目散に神社を飛び出した。
「あ、ちょっと……人の事を変だなんて、失礼しちゃうわ」
 レミリアが最後に向けた視線に、霊夢は少し腹が立った。
 私だって女の子なんだし、あんな目はさすがに傷つく。今度あったら有無を言わさずお仕置きしてやるんだから……
「ね? そう思わない……って、あれ? さっきまでいたの……に……」
 霊夢はこたつの魔力とも言うべき柔らかな温かみによる眠気でそれどころでは無くなり、ころんとこたつの上に頭を預けて目をつぶった。何か見落としている気がするけれど、それは起きてから確認しよう。そう決めて睡魔に身を任せた。





「……ただいま」
 館に戻り、ぽつりと呟いた独り言のような言葉。それを聞き逃さない人間が一人、レミリアへとしがみついてきた。
「おかえりなさいませお嬢様」
 能力を使われたわけでも無いはずなのに、レミリアの時は一瞬止まることとなった。
「……咲夜? どうしたのかしら。なんだかキャラが変わったようだけど」
「時を止めていつもくっついてますよ、日常です」
「衝撃的な言葉が聞こえた気がしたが、異常事態だから不問にしてやろう。で、何があったの?」
「お部屋にハートがあったじゃないですか、あの大きな」
「うん」
「全て食べてしまいました」
 もしかしたら、咲夜は喋るだけで時間を止めることが出来るようになったのかもしれない。そう思わされるくらいにはレミリアはさっきから何回か空いた口を塞ぐことが出来ない瞬間があった。
「全部? あの量を?」
「で、そうしたらですね。お嬢様にひっつきたくなりまして、今このような状況になっているわけです」
「何を言っているかいまいちわからないが……」
「えへー、そうでしょうか?」
 誰だ、お前は。そう言いかける口を今度はしっかりと塞ぐ事ができ、レミリアは胸中で自分を褒めた。
「春度がいつも以上に……とりあえず離れない?」
「いやです」
 清々しさを感じる即答。しかし、レミリアはこの返答を予測していた。
「……致し方ない。それならば――」







「で、レミィはそういう状態なわけね。とりあえず爆発してみる?」
「そう言わずにさぁ」
 レミリアは咲夜を抱きかかえてパチュリーのいる図書館へとやってきた。異変解決の要なはずの霊夢があの様子では、頼れる者はもう親友の知識人しかいないという算段だった。
「レミィの話しかけた相手の目の前にいきなりそのハートが現れる異変、ねぇ。そういう話だったけど……」
「……私の目の前にもついにあらわれたわね」
 林檎ほどの大きさのそれは、相変わらず自分の存在をアピールするかの如く彼女らの目の前でふよふよと浮いていた。咲夜とレミリアは目の前のハートを無視できたようだが、パチュリーはそれに視線が釘付けになっているようだった。
「お嬢様、私以外にもそのハートを出すのですか」
「出したくて出してるわけじゃないし」
「……で、どうするの? 目の前であんまりいちゃいちゃするなら燃やすわよ」
「特に何も思いついてないねぇ、どうしよう?」
「ふむ……今この場の光景と話を聞いただけの推論だけど、そのハートは妖怪と話した時に現れるようね。だから咲夜や霊夢と話した時はそのハートがレミィの前に現れなかったのだと思う。あと、ハートを摂取した者はどうやらそれを出現させた者に対する好感度が増幅するみたい……外界から干渉されているタイプの呪いなら、結界を張れば影響を打ち消せるかもしれないけれど」
 呪いがどうと物騒な事を言いながらも目の前に出たハートを齧っているパチュリーを見て、レミリアはこのハートには他にも特性があるのかもしれないと思い始めた。食べずにはいられなくなる呪い……もとい、魔法がかかっている可能性がある。
「見た目の馬鹿らしさに反して、思ったよりも複雑な術式で組まれている……? 何にせよ動いてみないと始まらないから、一回結界を貼ってみる。目障りだからレミィは部屋で咲夜といちゃいちゃしてなさい」
「まあ、そうだねぇ。そうさせてもらいますよーだ」
「きゃっ。お嬢様、そんないきなり振り返らないでくだああああ」
「……」
 駆け足で図書館から出ていく友人を消滅させるべく魔法の太陽を作り出すところだったパチュリーだったが、なぜだかそんな気は失せてしまっていた。
 ため息をつきながらパチュリーが指をならすと、特定箇所の本棚が輝きだす。その発光の後に続くのは凄まじい雨音だった。
「全く、人の気も知らないで」
 レミリアの前に現れたまま放置されていったハートを見つめながら、ぽつりと愚痴を漏らす。
「はあ……あ、そういえば。美鈴に事前通告しておくの忘れてたわ」
 大雨を急に降らすことになる結界の特性上、館外で仕事を行う者に伝えておかねばその被害に合うのは必然の理だ。今回の結界の性質的に、もしかしたら館の中に入れなくなる可能性もある。
「…………まあ、良いか」
 発動してしまった結界は時間が経過するに任せる他ない。無理に消滅させればおかしな歪が発生する事があるからだ。
 パチュリーは美鈴に胸中で謝りつつ、読みかけていた本のページをめくることにした。










「外に出ようとしてないのに雨?」
 地下にも大雨の音は響いたが、フランは特に気に留めずベッドの上でごろごろと転がった。

 退屈なわけじゃないもん、ベッドはふかふかで気持ち良いし。

 しばらく枕を抱えてごろごろと転がっていたフランだったが、ベッドに飾っている―と言いはるわりには乱雑に置かれている―ぬいぐるみの山に手を突っ込み、一つ取り出す。それは今よりもっと幼い時に貰った、レミリアに似せたぬいぐるみだった。フランが寂しくないようにと姉から直々に作ってもらった、よれよれの物。それをしばらくじーっと見つめていると、ぬいぐるみの前にどこからともなくハートが現れた。
「なにこれ」
 突っついてみても何も反応はなかったが、それをぬいぐるみとくっつけてみると吸い込まれるように消えていった。
「…………雨」
 自分が出ても出なくても雨は降る。でも、それは大体が面白そうな事になる時に起こる。フランは持っていたぬいぐるみを山の中へ放り投げると、自分の部屋を飛び出した。












「……結界かぁ」
 突然降り出した大雨に驚き、一応館の扉が開くか確認してみる美鈴だが、取っ手に触ろうとする段階で弾かれてしまい、ひりひりと痛む右手が今の現状を明確に確認させてくれいていた。何故こうなってしまったのか思案し……美鈴は深く考えるのを辞めた。
「外からの侵入を防ぐ方って事は、妹様絡みでは無いのかな。それにしてもまさか締め出されるなんて……」
 自分が立たされている状況を憂い、玄関先の雨除けに入りしょんぼりと三角座りする美鈴。そんな美鈴のもとに、黒猫が一匹、静かに寄ってきていた。
「おや、猫さん。びしょびしょじゃないの、大丈夫?」
 抱きかかえて自分の服で猫の体を拭ってやると、猫と自分の目の前に小さなハートがぽかんと浮かんできた。不思議がる美鈴をよそに、猫はそのハートを一口に口の中へと運ぶ。すると、猫は美鈴の腕の中で目を細め、気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らした。
 美鈴もいつのまにか意識外でハートをくわえていたようで、口の中にほんのりとした甘さが広がった事でそれに気づいた。しまった、不用心だ――一瞬そう思ったが、すぐにまあいいやとそれを気にするのを辞めてしまった。
「懐っこいね、誰かの飼い猫なのかな? 首輪はついてないようだけど……何とか館に入らないと、私はともかく猫さんの体が冷えちゃうわね」
 どうしようか、目を閉じて熟慮してみるが良い案は特に浮かばず。唸り、困り果てたように目を開くと、美鈴はいつの間にか触れることすら叶わなかったはずの扉の先にいた。
「……え? これは……私、いつの間にか瞬間移動の技能を……?」
 やだ、私凄い。他に黒猫以外いないその場で一人得意げにする美鈴だったが、すぐに思い直した。大方咲夜さんあたりがこっそり館内にいれてくれたのだろう、と。
「いや、でもそれだと咲夜さんが結界を破れる事に……? やっぱり私が技能習得……?」
 ひとりでに混乱し始める美鈴の腕の中でにゃあと言う声が一つ。ああ、そうだった。まずはこの猫さんにご飯でもあげよう。美鈴は尾の別れた黒猫を抱えたまま、キッチンへと向かった。












「お嬢様、お部屋で何をなさるんですか?」
 部屋へ戻る廊下の途中。咲夜はいまだレミリアに抱えられ……もとい、抱えさせていた。
「そりゃもうアレよ、アレ」
「アレ……ですか。やっぱり」
「そうよ、準備は良い?」
 レミリアに微笑みかけられると、咲夜は顔を赤くしてそれに頷いた。
「私はいつでもどこでも準備万端です」
「良いわね、それじゃ、とことんやるわよ……読み聞かせ」
「よ、よみ?」
 呆然とする咲夜の様子に気づかず、レミリアはまだにこにこと笑ったままだった。しかし、まだ廊下の途中であるにもかかわらずピタリと歩みを止めた時にはその表情は一変していた。
「……そこにいるのは誰だ?」
 レミリアの雰囲気が瞬く間にピリピリとしたものに豹変する。一見何もない空間に語りかけるレミリアを見て咲夜は降りるかどうか一瞬だけ考え、このままくっついていることを即断した。
「わかるんだね、すごーい」
 すると、そのなにもないはずの空間からすぅっと何者かが姿を現す。胸の辺りにある第三の目を見てレミリアは相手の正体を察した。
「館の中は私のテリトリーだからね、気配を感じる必要すら無いんだよ。お前……さとり妖怪か。ちょっと前の異変の時に話題になってたな、古明地こいし。ここに何の用だ?」
「えっとねー、人探し!」
「人探し?」
「人というか猫というかー」
 そんなものはここにはいるはずがない、そう口に出すより先に手が出そうになったレミリアの目に、館の外で仕事をしてるはずの美鈴の姿が写った。
「ほーら、もう少しの我慢ですよー」
 そう言えば、美鈴は館の中にそもそも入れるのか? このタイミングでの美鈴の登場はレミリアには完全に予想外でその接近に気づけなかったようだったが、テリトリーがどうと口に出してしまった以上その動揺は誰にも気づかせないように心の奥で噛み潰す事にした。
「あれ、お嬢様、どうしたんですか咲夜さんを抱っこしてって侵入者!? えっ、すいませんお嬢様これはですねさぼっていたわけでは無いんです」
「いや、そもそも美鈴がここにいるのはどうなのかしら」
 弁解しようとする美鈴だが、咲夜の言葉で完全に黙してしまう。そんな時でも空気を読まずにハートは現れた。とんでもない日になってしまった、美鈴はそう思いつつもハートを口に運ぶ手を止めることができなかった。
「お燐!」
「えっ? いや、私は美鈴――」
「にゃあ」
 美鈴の抱えていた黒猫が飛び出し、瞬く間に人の姿へと変わった。自分が先程まで軽く抱えれていたものの変貌の仕方にうろたえる美鈴だったが、そんな事はきにせずこいしは燐に駆け寄り抱きしめる。
「こいし様、探しましたよ……」
「私はお燐を探してたのよ―」
 ハートが両者に飛び交い、残された紅魔館の者たちは完全においてけぼりの状態にされていた。
「それじゃあね、お邪魔しました。美鈴さん? だっけ、色々とありがとね」
「お邪魔しましたー」
「いやいや、待てい! こっちの話はまだ――」
「私が代わりに説明しましょう」
 こいし達を自分が作り出した結界の中に導きつつ、それはとても小さなハートともに姿を見せた。その姿を確認したレミリアはこの一年で史上最大級の披露を覚えた。
「考えるのが面倒になってきたわ」
「最初から何も考えていなかったのではなくて?」
「うっさいな、あんたが関わるとややこしくなるのよ」
「酷い言い様に泣いちゃいそうですわ、こんなに素敵なプレゼントを送ってあげたのに」
「ああ? プレゼント?」
「今日はクリスマスイブですから。素直になれない妖怪たちへのささやかな贈り物を猫探しのついでにちょっとばかり」
 親指と人差し指で一センチほどの空間を作り、この異変がどれくらいちょっとした物なのかをアピールしてみせた。
「ついでっていう名目で遊んでたな……」
「あの無意識ちゃんの力を少し借りただけよ。今日だけで終わらせますし、大事にはならないでしょう。人里には大きく関係ない異変ですし……全く関係ないとは言わないけれど」
「霊夢はどうしたの?」
「私のハートに埋もれさせてあげました。チャームが仕えるひねくれた吸血鬼さんには残念ながら効かなかったようだけれど、霊夢には無事に効いたのよ?」
 わざとらしく照れた様子を見せた紫に対し、レミリアは吐き気を催したのを隠さず大げさにうめいてみせた。
「つまり……なんだかんだ言いながら霊夢を誑かしたかっただけだったり?」
「ふふふ、さあ?」
「……はあ。館から立ち去ってちょうだい。私は忙しいんだよ」
「メイドといちゃいちゃするのが?」
「はやくいけー!」
「妖怪は色に弱いのよ、あなた自身の状況でわかったでしょう? それじゃ、良いクリスマスを」
 音もなく消えた紫の後に残されたのは大きな静寂と、それを破る小さなため息だった。
「疲れた……」
「お嬢様、お疲れ様です。さあ早くお部屋へ参りましょう」
「そうだねぇ、とりあえず休みたい気分だ」
「さすがレミリアお嬢様、よくわからないですがあの八雲を撃退しましたね!」
「あんたは……まあ、猫の確保ご苦労だった」
「お姉さまー!」
「矢継ぎ早になんだなんだ」
 声と同時に、小さなハートがたくさんレミリアの目の前に浮かぶ。どうやらそれは駆け寄ってきているフランから発生したものらしかった。フランの目の前にも顔程ある一つのハートと、二つのこぶし大のハートがふわりと。
「何か面白い事あったの?」
「ごめんね、フラン。もう終わったところよ」
「え? なんで?」
「いや、まあ終わったというかなんというか、ね?」
 頬を膨らせて怒る妹をどうどうとなだめているレミリアの元に、これまた頬を膨らませた友人が珍しく大きな足音を立てながら近づいてきていた。
「レミィ、やっぱり納得行かないわ。私のハートを置き去りにしていくなんて」
「あら、パチェ。ごきげんよう、とりあえず後に浮かべてる魔法を解いて冷静に話し合いましょう」
「お姉さま、フランのハートを受け取れないっていうの?」
「フラン、パチェの真似して怒るのはやめなさい」
「お嬢様、私以外のものからハートを受け取るのですか?」
「これ以上話をややこしくするんじゃない!」
「今日も平和ですねー」
「どこがだ!?」










「あら、このハートは紫さんから聞いた……そこにいるのね、こいし?」
「あったりー! ただいまおねえちゃん!」
紅魔のみんなにハートを浮かべたかったのです。
サブレ
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コメント



0.50簡易評価
1.90四覚を失う程度の能力削除
大変ほのぼのとした雰囲気で
読んでいて頬が緩んでいました
ただ少し文章の構成的に
読み捉えづらいところがあったかなと思います
3.80SPII削除
>その姿を確認したレミリアはこの一年で史上最大級の披露を覚えた。
疲労ですね

紫の登場シーンが描写が足りずにちょっとわかりづらい感じだったかも。

お話は面白かったです。
4.70絶望を司る程度の能力削除
面白かったです。
ただ後半少し駆け足気味だったなという印象を受けました。あと少し行間を取れば読みやすくなるのではないかなと思います。
5.70Qneng削除
HEARTの真相が予想外で面白かったです。ただ、後半の展開に読みづらさを感じさせられてしまい、少し残念に感じました。最後の姉妹の絡みが好きです
6.100南条削除
面白かったです
ハートがいっぱいで可愛らしいお話でした
7.80名前が無い程度の能力削除
かわいい、ただただかわいいお話でした
みんなお嬢様のことが大好きなんですよ、ほんとうに
そういう紅魔館が大好きなんですよ、ほんとうに
8.100名前が無い程度の能力削除
ハートに埋もれて甘々になった霊夢についてkwsk