Coolier - 新生・東方創想話

科学的パラノイア

2016/09/25 01:39:17
最終更新
サイズ
15.38KB
ページ数
1
閲覧数
559
評価数
4/6
POINT
170
Rate
5.57

分類タグ

 
 ここはどこだろう、とまず私は考えた。
どこかの屋内であることは間違いない。
天井も壁も床も真っ白で埃一つ無い清潔な部屋である。
木材でできているのか石造りなのかは分からない。
窓は私の左手に一つ、ドアは白色のが私の右手に一つあった。
何故か鉄格子のある窓からは外の景色が見えるようだった。竹が多く植わっているようで、どうやらこの部屋がある建物は竹林の近くにあるようだった。
窓から入ってくる柔らかな光と涼しい風は気持ちよく、竹の風に揺らされて擦りあう音は悪いものではなかった。
 そしてその部屋の真ん中にあるベッドで私は寝ているのだ。
ベッドの皺の無いシーツやふかふかの毛布もまた真っ白であった。
そして私自身も白いシャツと白いズボンを履いていた。
いつも着ている服よりも上質なようで着心地はとても良かった。

 状況を鑑みるにどうやら私は病院にいるようだった。
病院にいるのだからなんらかの病気を患い入院したのだと思うのだが、そうする理由が全くわからない。
今のところ苦しい痛みや吐き気は無いし、そもそも病院に行った記憶が無いのだ。
生まれてから風邪ひとつ患ったことのないこの身体に何があったのだろうか。
身体が悪くないとすれば心を病んだのだろうか。
神経症にでもなって、それがますます悪化しきちがいと化した私は家族や知り合いに無理やり病院に押し込められたのであろうか。
 しかし心に変調をきたしたとはどうしても思えない。
家族の顔、親戚の顔は覚えている。
寺子屋の先生に教わった知識はちゃあんと今でも口に出して言えるほどだし、寺子屋を出てから独学で勉強してきた知識も思い浮かべることができる。
何もおかしいところなど無いではないか。嗚呼、一体全体どうして此処に私はいるのだろう。
 書物や絵画といった暇をつぶせるものが無いので仕方なく唯一白くない窓の外を見ることにした。
窓の外から入ってくる竹林の間からの明るい日光は、今が正午あたりということを示していた。
 家族や友人たちはどうしているのだろう。何が私の身に起こったのだろうか。
そんなことを考えながら私は窓の外の緑色の風景を見つめ続けた。


 
 しばらくベッドに横たわりながら窓から竹林をぼんやりと眺めているとドアが突然ノックされた。
 入ってきたのは銀髪の帽子を被った女性と紫の髪に何故か兎の耳を生やした女性だった。
銀髪の女性の方は青色の下地に赤い十字架を付けた帽子と白衣といういでたちであった。
彼女は顔もよく整った眉目秀麗な美人で、私の暮らす里では見ることは滅多無いほどのものだろうと感心した。
彼女は遠く中華の妲己や西施を思わせるような凄まじい艶やかさを醸し出しながらも、知的な瞳は冷徹に私を見ていた。
 もう一方の兎の耳の女性も同じく白衣を来ていた。
こちらも銀髪の麗人にはやや劣るものの、十分に美人な顔立ちをしている。
色っぽさよりは可愛さと清楚な雰囲気があってこれもまた別種の美しさが彼女にあるようである。
ただ、彼女の紅く輝く瞳は少し不気味で僅かな恐怖を私に与えた。
 銀髪の女性はドアのノブを握ったまま数秒私を見つめた後、ノブから手を離しておもむろに口を開いた。

「初めまして。私は貴方の主治医の八意永琳。こちらは私の弟子鈴仙・優曇華院・イナバです。ここは私が院長を務めている医院、永遠亭の精神病特殊隔離病棟の一室です。貴方には精神の深刻な異常が発見されたので永遠亭まで搬送され緊急入院の措置が下されたのです」

 彼女たちはどうやら医者らしい。
此処が病院の一室との私の推測は当たっていたのだ。
しかし精神の深刻な異常とは尋常な事では無い。

「先生。私は何を患ったのでしょうか。そしてそれは一体何が原因なのですか」

 私のその質問に八意先生は何も言わずに数枚の紙を取り出してクリップボードの上に固定した。
そうして一本の鉛筆を白衣のポケットから取り出した。

「貴方の患った症状は極めて特異なもので前例がありません。よって治療法も原因も不明なのでまずは貴方の診察を行う必要があるのです。これから幾つかの質問に答えてもらいます。これらの質問にはできるだけ正確に答えてください。虚偽は結果的に貴方の首を絞めることをよくよく理解して頂けるとありがたいのですが」

 私は八意先生の返答に驚いた。
私の病気が未発見の症状を持っていたとは!
もしかしたら私の命も危ういのではないか。
診察の結果次第で治療云々が決まるのならば正しく僅かな誤答のない返答を返さなければならない。
ほんのささいな言い間違えが私の人生のこれからを決めるのだから
私は先生の質問に真剣に向き合おうと決意した。

「では最初の質問です。まず貴方の名前、出身や職業などを出来る限り詳しく教えてください」
「私は人里の名家の稗田の傍系の者です。姓は稗田、名を正太郎と言います。私の父母は稗田の本家の者ではないので当主が住む本家屋敷ではなく、別の屋敷で私を育てました。現在は私は里の南門の近くに一人暮らしをしております。職業は寺子屋で数学と地理の教師をしております」
「寺子屋で教師をされているのですか。上白沢さんの同僚なのですか?」

 八意先生は紙にペンを走らせながらそう聞いてきた。
 上白沢。そう上白沢慧音。彼女は私の同僚だ。
彼女にはいつも良く世話になっている。
父母の元を離れて一人暮らしを始めた後、職がどうにも見つからず困っていた私を寺子屋の教師として勧誘してくれたのだ。
その後も子供接するのに苦労しているのを助けて貰ったこともあった。
彼女にはいくら感謝しても足らない位だ。

「そうです。彼女は私の同僚で歴史と国語を担当しています。先生は彼女を知っているのですか」
「ええ。私の一番弟子から聞いて知っております。彼女曰く誠実で優しい人で、ただやや厳しすぎるのが玉に瑕だとか。貴方の方が良くこのことを御存知でだとは思いますけどね。さて、話を戻しましょうか。次の質問です。この質問は最も重要なのでよく考えて答えてくださいね。貴方は幻想の存在、妖怪や妖精の存在を信じますか?」

 幻想の存在!
この医師はなんと当たり前の事を聞くのだろうか。
そんなものどもがこの世に居る筈がない。
この世界の常識だろうに。

「はははははは。何をおっしゃるかと思ったら。幻想の存在は居ませんよ。先生はどうされたんです?まさか先生は信じてらっしゃるんですか」

 私の言葉に八意先生は何故か深刻そうに眉をひそめ、緊張した面持ちで紙にペンを走らせる。
彼女の弟子の鈴仙女史も顔をしかめている。
八意先生は顔を俯けながら三十秒程度紙に書きつけると顔を上げて私を見た。
瞳は先ほど上白沢女史の事を話していた時よりも鋭くなっていた。
この麗人の表情には私は思わず畏怖の念を感じてしまった。
美人は怒らせると怖いというのは本当のようだ。

「では、貴方が日常的に人里で見る妖怪は何者だと考えているのですか」

 確かに人里を歩いていると、奇矯な恰好の連中を見ることはある。
髪の毛も様々な色をしていて普通の人間と違うのは分かる。
服装だって人里の人間と異なっていて、一目でそうだと知れるのだ。
だが、そうだといって奴らが物の怪の類だということにはならない。

「それは遺伝子の突然変異か異常でしょう。もしくは人間の亜種かなんかだと思いますよ。そうでなければ、なんかの病気で腫瘍を持ってるかですよ」

 私の言葉に八意先生は表情をさらに歪めて私の目をじっと見た。
彼女の瞳は困惑と好奇心がないまぜになっていた。
そして少しの哀れみがあった。
鈴仙女史も顔を強張らせる。
どうしたのだろうか。
八意先生はペンで何事か書きつけると再び口を開いた。

「しかし、人里の人々は日々彼らを妖怪や妖精と呼んでいます。これはどういうことだと思いますか?」

 そうだ。人里の人々は奴らをそう呼んでいるのは本当だ。
だが私は騙されない。
私は真理を知っているのだ。

「ははははははは。それは普通の人間から外れた異常な人々への蔑称に違いありませんよ。本当に物の怪として見ているのなら妄想狂なんでしょう。きちがいですよ。まともなのは私ぐらいかもしれませんね。ははははは」

 八意先生はいつの間にか歪んだ表情を無表情に変えていた。
八意先生の瞳に深刻な感情は消えていた。
先生は興味深そうに私を見つめた後、ボードの上の紙に書きつける作業を始めた。
その間、鈴仙女史は私を不快そうに睨みつけていた。
彼女も怒らせたくない美人のようだ。
それにしても何故彼女は怒っているのだろう。
八意先生は書き終えた後、私をまた見つめた。
その顔からは彼女の私への好奇心、もしくは学術的興味があるのがはっきり分かった。

「貴方は人間や妖怪が空を飛ぶのを目撃したことがあるはずです。貴方はこれをどう思いますか?」
 
 そうだ。博麗の巫女や霧雨家の勘当娘も空を飛んでいる。
魔術か若しくは神霊の力があると普通の人里の人間は言うだろう。
だが私は真実を知っている。

「外の世界には、飛行機という空飛ぶ機械があって何百人も乗せるそうです。一人位飛ばせる機械があるに決まっています。工学に詳しい河童に作らせたんでしょう」

 八意先生は無表情のままペンで紙に書き込まずに、すぐに続けて口を開いた。

「貴方の主張は良く分かりました。では、どうしてそれらの言説を人里で聴衆の前で演説したのですか。上白沢さんからの警告も無視したそうですが」

 何故八意先生はそのことを知っているのだろう。
そもそも私が精神異常を患ったことをいつ先生は知ったのだ。
この診察前に何があったのかが思い出せない。
仕方が無い。ともかくこの質問に答えねばならぬ。

「彼らに世界の正しい見方を教える為です。どうやら人里の人々は怪しげな迷信を信じているようなのでね。そこらにいる妖怪や妖精を幻想の存在だと勘違いしている人も大勢いるんです。奴らは異常な遺伝子の発現でできた、人間になり損なった哀れな存在に過ぎんのですよ。時々おこる異変だって自然現象ですよ。自然はしばしば人に迷惑をかけるものなのだと私は良く知ってるのです。つまり科学的な見方をすれば何の問題もありはせんのですよ、と私は言いたかったのです。科学は素晴らしいものですから。帰納によって観察された個々の事実を一般化し、演繹によって一般化された普遍的な事柄からさらに新たな結論を見出すのです。これさえあれば何も怖くないんです。上白沢女史にもそう言ったんですが彼女は激怒して殴りかかってきて....そうだ!思い出しました!上白沢女史に殴られた後、地面に倒れ込むかと思ったんですが、地面に穴が開いていたんです。目がびっしりとありましたね。それで卒倒して、で気が付いたらこの病院のベッドに寝ていたんです」

 八意先生はこれまた無表情のままペンで紙にガリガリと書き込み始めた。
よく見るとその目は、爛々と光っていた。
さきほど芽生えたと思しき私への知的な興味がその目の中で踊っているのだろうか。
鈴仙女史の顔は怒りを通り越して憎悪の顔で私を見ていたが、不意に顔をそらして俯いてしまった。彼女の兎の耳も垂れていた。
八意先生は満足そうに書き終えると、私の方を向いて唇を湿らせた。

「私とウドンゲが月出身だと言ったら信じますか?」

 月の人間?八意先生と鈴仙女史が?あり得ない。八意先生は人間であろうし、鈴仙女史は兎の付け耳をする倒錯した趣味の人間だろう。

「月には大気がありませんし、重力も地球の6分の一です。水も無いのですし、生命がいる訳ないじゃないですか。さっきから変な質問ばかりで私もうんざりしてきました。私の精神の異常は一体何だと言うんです」

 すると八意先生は目は無表情のまま口を歪めてニコリとアルカイックスマイルを浮かべた。

「そうですか。では最後の質問です。貴方は今までの質問への答えに使った知識は何処で得たものなのですか?」

 知識...そう知識だ。これらはキャンベル生物学辞典や百科事典で得たものだ。これらの書物を売ってくれたのは確か香霖堂の店主だった。

「香霖堂の店主から売ってもらいました。彼と偶然人里で会った時に。外の世界から来た書物だといってました。使い方は分かるが難しくて読めない、と言って安値で譲ってくれました。私は稗田の係累だから、と書物を読む為の教育は施されたので難なく読めたのです。」

 私の返答に、八意先生は笑みを浮かべたまま数回頷き、「うどんげ。アレを」と言った。
アレとは何だろうか。
 そう私が考えていると、すぐ目の前に鈴仙女史の顔が現れた。
あと数センチ顔を動かせば接吻をしてしまうだろう。
私が突然の事に固まっていると、鈴仙女史の紅い瞳が激しく輝いた。
その眼光を私は直接目に受けてしまった。
私はまずめまいを感じた。
そして貧血の時のようにはっきりと視界が開けない状態になった。
私は思わずベッドから転げ落ちてしまった。
なにが起こったのか分からない。
とりあえず立とうとするが立てない。
 もだえ苦しんでいる私の耳に八意先生の声が響いてきた。

「貴方にはどうやら治療による完治は望めないようですね。実は妖怪の賢者、八雲紫が貴方の危険な言動を憂えて貴方への処置を永遠亭に依頼してきたのです。私は最初、貴方を哀れな精神異常者だと思っていましたが、貴方の話を聞くにつれ気持ちが変わってきたのです。貴方は非常に興味深い。どうやればこの幻想郷でそんな結論に至るのか。いくら科学の教本や事典やらがあってもその現実を歪めた考えは生まれないでしょう。普通の人間なら。しかし、貴方はたどり着いた。つまり貴方は天才的な妄想狂、気狂いなのです。きちがいと言っても過言ではありません。そして貴方は私の実験の素材の素質があるのです。人はみな適材適所なのですから貴方にも優秀な検体として活躍してもらいますよ。ああ、家族や友達の事なら心配いりません。貴方の同僚の上白沢さんに貴方の歴史を消してもらいますから。今日は満月なので丁度いいでしょう。だから貴方は今日から私の興味が失せるまで付き合ってもらうことになるのです。歴史が無いのだから、これから新しく生まれてから死ぬまで精々検体として貴方の歴史を作ることになるのです。はははははははははははははは」

 私は八意先生の言葉におぞましさを感じた。
先生は狂人だ。
早く、早く逃げなければ。
私の人生が終わってしまう。
嫌だ。
助けてくれ。
私は必死で四肢で歩こうとするが、それすらもできない。
視界は最早何がなんだか分からなくなってしまった。

「なんで!なんでこんな非道なことをするのですか!私はまだ人間として生きたいんだ。検体として生命活動していくなんて嫌なんだ。先生。先生だって医者なんでしょう。だったら命の尊さが分かってる筈です!私は死よりもおぞましい刑罰に値する罪を犯していないことは先生も御存知でしょう!」
「いいえ。貴方はその刑罰を受けるに値します」

八意先生とは別の声が聞こえた。
鈴仙女史の声のようだ。

「正太郎さん。貴方は科学の思想を人里に広めようとしましたね。貴方には悪意は無かったのでしょう。むしろ善意の行為のつもりだったんでしょう。でも、もし貴方の思想が人間の間に広まったら何百、何千、何万もの妖怪や妖精が死んじゃうんです。私はかつて月の兵士でした。脱走して地上に逃れてから、永遠亭の人たちに助けてもらいました。師匠は私に目をかけてくれ、弟子にしてくれました。姫も優しくいつもなでなでしてくれるんです。てゐだって悪戯ばかりしてくるけど、苦しい時や悲しい時は助けてくれるいいやつなんです。最近は永遠亭の外にも沢山友達ができました。人間もいれば妖怪もいます。貴方はそんな、私の大切な人たちを殺そうとしたんです。私や彼らの居場所を奪おうとしたんです。だから貴方は私の敵だ!報いを受けるがいい!」

 だから?
だから何だというのだ!
お前こそきちがいだ!鈴仙!

「私は...憎い!何故狭い人里で一生を終えねばならない!幻想郷などという妄想の産物に従いたくないんだ!稗田の分家に生まれたからといって稗田の本家に従って決められた一生を生きたくないんだ!誰と結婚するかも稗田の長老どもに決められてしまう。つまらぬ。つまらないんだ!上白沢殿に教師の話をもちかけられた時はうれしかった。彼女と知識を交換するのは楽しかった。彼女といればこの苦しみも収まった。ずっと彼女と一緒にいたかった。彼女に恋していたんだ。しかし、稗田の本家の連中は教師を辞めて、幻想郷縁起の編集を手伝えと言う。嫁も身分の良い親戚から出すと言われた。稗田の血脈が薄れないように!私がこのように苦しいでいるのに、妖怪や妖精を称する連中は自由に里や外の世界で遊んでいる。恨めしい。憎らしい。だから科学の叡智を知った時は衝撃だった。この科学的思考があれば、狭い世界の中でもいつだって楽しく過ごせる。想像の中で。やがてこの素晴らしい世界の真理を人々に伝えるのが使命だと思えてきた。この狭い世界が自分の手で変わると、そう信じた、それだけだ。ただただ自由に、思い通りに生きたかったんだ」

 私が大声で怨嗟の言葉を言い終わると同時に、目の前が真っ暗になった。
もう何も考えることも、思うこともできなかった。






「師匠。検体を保存用薬液に漬けおわりました」
「ご苦労様。うどんげ、今日は疲れたでしょう。ゆっくり休みなさい」
「はい。では失礼します」

 うどんげに研究を手伝わせてしまった。
脳髄の扱いは難しいが、彼女は無事に終えてくれた。
思っていたより彼女は優秀だった。
だから思わず安堵の溜息を一つもらしてしまった。

 今日手に入った検体はこれからの研究において重要な役割を果たすだろう。
彼の脳はやはり重要な部分に異常を起こしていて、彼が狂人であることが立証された。
彼は外の世界で言えば、体系的な妄想にとりつかれる病気、パラノイアの一種だったのだろう。
 それにしても危ないところだった。もし今日が満月の日でなければ幻想郷は滅ぶかもしれなかった。
 夜の今頃にはハクタクが歴史を消してくれているだろうからいいものの、人里の人々が科学的思考を持ち続けたら、妖怪は弱体化して消滅していただろう。
 それではいけない。幻想郷も彼の脳髄と同じように私の大切な検体なのだから。
外の世界や月の都とも違う新たな可能性が幻想郷にはあるのだ。
それを見続けたい。
少し手を加えたり、触媒を使ったりして化学反応を進めたりしながら。
だから幻想郷を守る為ならなんでもする。
八雲紫も私の考えを分かってくれているだろうから、今回の件を全面的に任せてくれたのだろう。
 知的好奇心があれば永遠に暇をつぶせる。
幻想郷も私の永遠の暇つぶしの為の知的好奇心の対象に過ぎない。
 永琳はそんなことを考えながら窓から見える満月を眺めた。
 どこからか半獣の叫び声が聞こえた気がした。
 その声はどこか悲しく、切なかった。




 









 







 
 
 社会の中にはどうしてもイレギュラーは生まれてしまうのだと思います。
 八意永琳はあってはいけない蓬莱の薬を作った女性なので、東方のキャラクターの中でも異常な精神をもっているかも、と考えて書きました。
ドルゴス
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.60簡易評価
1.10名前が無い程度の能力削除
心底つまらない作品でした。
2.20名前が無い程度の能力削除
科学が幻想を駆逐する作品はこの創想話にも山ほどあるので、その上で何かしらの魅力を突出させられるのであれば素晴らしい作品として受け入れられるのでしょうけど、ただ危険因子を排して維持としか書かれないのであれば、ありふれた話と言わざるを得ません。
男の苦悩には見るべき深さがうかがえましたが、如何せんこの文章量ではさらりと書くしかなかったのでしょう。取捨選択に気を配ると良いと思います。
4.無評価名前が無い程度の能力削除
内容云々よりも改名しないとダメっぽい
6.50名前が無い程度の能力削除
なるほどこういう奴も出てくるのかと少し面白いと思いました
しかし文章のテンポの悪さ、全体としての短さや浅さが気になりました
7.30名前が無い程度の能力削除
ものはそこまで悪くはないんだけど、掘り下げと練り込みの不足による底の浅さがすべてを台無しにしてる感じかな。もっと腰を据えて、話を丁寧に作り込んでみてはどうでしょうか