Coolier - 新生・東方創想話

春に咲く「想い」の花

2016/04/05 17:12:40
最終更新
サイズ
28.58KB
ページ数
1
閲覧数
476
評価数
3/6
POINT
360
Rate
11.00

分類タグ

 冥界は今、一年で最も穏やかな季節を迎えていた。今年も無事に春を迎え、冥界中の桜が零れんばかりに咲き誇っているのだ。普段は辺りを漂うだけの寂しい幽霊達も、今は穏やかに桜の花見を楽しんでいる。……死後の世界に在りながら、生気を帯びているあの花を眺めて自身が生きていた時を懐古しているのだろうか?昔から桜の開花から散りゆくまでの姿は人間の儚い一生と揶揄されるが、そんな桜を、天寿を全うした幽霊達が何か思い詰めて見つめるというのは切なく、同時に感慨深いものである。

 桜が咲き、それを見る者がいるのは勿論彼の世だけではない。きっと今頃、幽明の境を隔てた先の世界、現世でも同じように桜の季節がやって来ているはずである。取り分け忘れられた幻の集まる地、幻想郷では宴会好きな人間や妖怪がこぞって桜の木の下で集まり賑やかに春の風物詩を楽しんでいる事だろう。この国では遠い昔から今現在に至るまで、桜は特別な花として人々に愛されてきたのだ。彼が生きている間、死んだ後でさえ変わりなく。


「花見、ですか…それはまた突然ですね、『お嬢様』」
「そんなことないわよ、妖夢。此処の桜もこんなにも見頃を迎えているというのに。ただ散るのを待つなんて勿体ない、皆で楽しまなくっちゃ。」
 ここは冥界にある白玉楼。冥界を訪れる幽霊達を管理する者の住まう場所。つまりは私の家である。現在は庭の隅々まで満開の桜で覆われており、絶好の花見頃を迎えている。目の前にいる専属庭師の妖夢は散っている桜の花びらの掃除をしながら、意外そうに聞き直した。
「皆で、ですか?じゃあ、今年は幻想郷の人達もお呼びになるんですね。てっきり私達だけでやるのかと……」
「まぁ、貴方と二人でのんびり楽しむのもいいんだけど……たまには生きている人達と冥界の花見を楽しみたいのよ。ほら、ね?こんなに綺麗な桜、亡霊と幽霊達だけで楽しむなんておかしいじゃないの?」
「私半分は生きています。……まぁ、お嬢様がそう言うなら構いませんが。何時頃行うご予定で?」
「勿論、今夜よ~」
「はぁ、だと思った。…全くいつも唐突なんですから」妖夢は呆れたように呟く。そんなこと言ったってさっき思いついたのだから仕方ない。万事思い立ったが吉日。それに……桜の花の寿命は短いのだ。
「まぁ……わかりましたよ、貴方がそういうなら。大勢でやるんだったら今からでも準備始めなくっちゃ」
「ええ、ありがとう。よろしくお願いね。あ、集客は任せて頂戴な。私が直接行って声かけてくるから」
「あ、はい。……ってお嬢様が一人で回られるんですか?」
「そうよ。おかしい?」
「おかしいですよ、お嬢様がそんな面倒臭そうな事率先してやるなんて……」
 心底変だ、と言いたげな顔の妖夢を置いて、私は白玉楼を出て彼の世と此の世の境界へと向かう。普段ならあの子も連れて行くところだが、今回は邪魔をされずに、私自らが人間達を訪ねる必要があるのだ。……花見をするというのは妖夢を留める理由でちょっとした思い付き、である。

 私は今年もいつも通り冥界の桜を一人楽しみながら、一つ気になることができてしまったのである。静かに桜を眺める幽霊達を見て、同時に幻想郷でも人間達が桜を楽しんでいるのかと思ったとき、ふと浮き上がったちょっとした不安。
冥界の桜は浄土の桜。それを見ることになるのは浄土の者。彼らは桜の花を咲かせるものを本質的に理解しそれを親しんでいるのだ。目も耳も口も無くなった、感覚無い幽霊達が此処の桜を愛でている理由がそれである。彼らは桜が春に花を咲かせる本当の意味を理解している。……勿論、そんな彼らを見守る私もまた同じように。
 それでは、此の世の生きている人間達はどうなのか?幽明の境を越え、現世に降り立ちながら私は考える。昔に比べてこの国は随分と賑やかになった。人が増え、物が増え、技術が増え、出来ないことがずっと少なくなったからだ。それは前時代的な側面を強く残す幻想郷でも当てはまる。自分達だけで日常が完結するようになり、自然と同調し共感する機会を減らしているように彼らと接して感じるようになった。果たして、今の人間達は桜が春に花を咲かせる本当の意味を理解しているのだろうか?……そんなわけで、私はちょっと人間達の元を訪ねることにしたのだ。……ついでに花見のお誘いも。


「あら、『あんた』か。一人で神社に来るなんて珍しいわね。連れはいないの?」
「ええ。今日は私から貴方に春のお花見の誘いをしに来たのですよ、霊夢。今夜ね。妖夢は家でその準備中よ」
「へぇ、白玉楼でも宴会やるんだ。……そうねぇ。もうそんな季節だったわね。最近忙しくて気が付かなかったわ」と言って霊夢は辺りを見回す。
 博麗神社の周辺の桜景色も成程、素晴らしいものである。普段の冥界のそれとはまた違った美しさと華やかさがあり、本物の生きる力強さも感じさせる。桜自体も見事なものだが、神社から一望できる幻想郷全体の風景も相まってまさしく此の世の「生」の美しさを表現している。そんな場所に住む霊夢には、桜の花についても理解しているだろうか?
「いけないわね。貴方の神社にもこんなに素敵な桜景色が広がっているというのに。そんなにぼーっとしていたら今に妖怪達に神社を乗っ取られちゃうわよ?」
「今神社に侵入してる人外が言う台詞じゃないわね、それ。……それで、今日の用事は宴会の誘いってだけ?白玉楼でやるんだったら楽でいいけど。準備もしてないしー」
「宴会じゃなくてお花見。神社の桜も素敵だけど、たまには冥界で楽しむのも悪くはないんじゃないかって。それにほら、最近もきっと異変続きで疲れてるだろうから、ここは一つ私がもてなして労ってあげようかと」
「……なんだか怪しいわね。何か企んでんじゃないの?あんた。ちょうど春だし」
「いいえ、なーんにも。今年はちゃんと春も来ているじゃない~、ただの気まぐれな善意よ!遠慮せず楽しんじゃいなさい?」
「んー……。まぁ、いいわ。それにしても冥界の桜かぁ、楽しみ。ちゃんと見るのは久しぶりだものね。前は神霊騒ぎでそれどころじゃなかったし」
「ふふ、あの時は騒々しくて面白かったわね。神霊達だって人間と同じように桜を見るとつい浮かれちゃうのよ」
以前に神霊達が騒ぎまわる異変があった。私は関係ないものであったけど、人も霊も「生き生き」しているのは見ていて飽きなかった。
「いや、あの時は多分仙人たちが出てきた所為だと思うわよ?」
「ううん、実は何時の春だってそうなのよ~?気づきにくいだけで。昔から春に咲く桜は特別な花だからね」
「ん、そうなの?……まぁ綺麗だし、特別と言えば特別か」
「霊夢は、何で桜が春に花を咲かせるか、分かっているのかしら?」
「え、何よ突然。……そりゃ春になって暖かくなったからじゃないの?この時期だと花見のついでにお賽銭入れてく参拝客が増えるし、私にとってもありがたいわね」

 どうせやるんなら賑やかなほうがいい、知り合いにも声をかけるように、と霊夢に頼んだあと、私は神社を後にした。……霊夢は神社の巫女だから、神と話し、物事の本質だって良く見るはずだから期待していたのだけど……駄目であったようだ。良く考えれば霊夢は能天気で無気力な性格だし、仕事以外の事に興味無さげだから仕方ない事なのかもしれない。少しがっかりしたが気を取り直して、次の人間の元へ尋ねてみることにした。


「んー?……ってなんだ『お前』か。一人で珍しいな」
「おはようございます」
「もう昼過ぎじゃないか?それとも私が寝過ごしたか……ってこんなやり取り前もしたような?」
「今日も『お憑かれ』なのかしら、魔理沙?ほらほら、元気出して。桜のお花見の季節がやって来たわ。貴方の家からじゃ分かりづらいかもしれないけど」
 魔法の森の奥地、魔理沙の家がある所。そこは花も咲かずうっそうと茂る木々や雑草、変てこなキノコなんかで覆われている。暗くジメジメしている様子は、今の冥界よりも幽霊が出そうな雰囲気だった。そんな場所の影響か、はたまた春先特有の鬱なのか知らないが、魔理沙はいつもより少し元気が無いようだった。
「ヘンテコな異変多かったからな、最近。……あー、もうそんな季節か。神社の桜も満開だろ?……いけないな、宴会に乗り遅れちゃうぜ。ただ飯食おうと思ってるのに。」
「ふふ、心配はいらないわ。神社の宴会は今年は休業。今宵は白玉楼で行うわよ~。宴会じゃなくてお花見だけど」
「どっちも同じようなもんだろ?でも、そっか。冥界で……あそこの桜も綺麗だったなぁ。幽霊達のせいでちょっと肌寒いのが気になるけど。お酒があればなんとか」
「そうよー。今年もとっても綺麗なんだから。きっと辛気臭くなってる貴方も元気はつらつ、生き生き出来るわー。私みたいに」
「死人みたいに生き生きしてもなぁ……。でもま、皆で騒ごうっていうのに私が行かないわけにはいかないな。うん。特にお前ん家なら豪華な食事にありつけるだろ?」
「期待していいわよ、妖夢に。……でもね、花見をするにあたって一番大事なものは食事なんかじゃあなくて、桜。勿論貴方も分かっているわよね?」
「ああ、そりゃあ分かってるよ。綺麗な桜が主役だ。そうでなきゃただの花見になっちまうもんな?」と笑って答えた。少し元気になったようだ。
「……じゃあ、ね。主役の桜が、何で春の季節を選んで咲くのか分かるかしら?」
「……ん?唐突だな。……そうだなぁ花が一番つけやすい季節だからじゃないのか?桜の木ってかなりデリケートだから春以外咲けないんだろ。」

 魔理沙も、やはり霊夢と同じように分かっていないようだった。桜が繊細な花という事は意外にも理解していたようだが、肝心の花に込められたものについては気づいていないらしい。
 魔理沙にも霊夢と同じように知り合いを呼ぶよう頼んだ後、魔法の森から発って次の人間の下へ訪れることにした。神様の近くにいる霊夢、「普通」の人間である魔理沙、では人ならざる者の傍に仕える人間なら?人間の心から生まれる妖怪を常日頃見ている彼女なら分かっているかもしれない。その娘は、紅い悪魔が住む館で働いている。


「あら、『貴方』?一人で珍しい。何か御用でも?お嬢様ならまだお休みになっていますよ」
「ううん、どちらかというと貴方に御用があって来たのよ、咲夜。といっても今夜のお花見のお誘いなんだけど。勿論貴方達も来てくれるわよね?」
「ああ、今年もやるんですね、やっぱり。そりゃ呼んでくださるというなら是非とも。お嬢様も機嫌を良くされるし。……でも何で貴方がお誘いに?会場は神社ではないのですか?」
「そう。今回は彼の世で、静かに皆で盛り上がるのよ~。霊夢や魔理沙も呼んどいたわ」
「何だか死者の世界に行って皆で盛り上がるって罰当たりな気もしますが。貴方を見ていたらそうでもないか……桜のお花見は流石にウチでやれないしねぇ」
 全体的に和風でおっとりした雰囲気の幻想郷でも一際浮いた場所、紅魔館。霧の湖に浮かぶこの真っ赤な洋風の屋敷はここの主人の性格をよく表していている。自己主張激しいこの建物と桜の淡く繊細な色彩はお互い相交わらないように感じる。そしてそんな屋敷に仕えるメイドというのが、この『咲夜』なのであった。
「せっかく『サクヤ』がいるのに。貴方が一番桜と縁遠い家に仕えているなんて変な話ねぇ」
「……?私が、どうしたのでしょう。桜?」
「ううん、なんでもないわ。……それにしたって屋敷の雰囲気といい、ここの吸血鬼さんと桜はあんまり合わないみたいねぇ」
「派手物好きですからね、何にしても。でも意外にお花見はお気に入りなんですよ?一日中桜を眺めていたこともあるくらい。……ええ、そうね。冥界の桜ならお嬢様もきっと満足してくれそうね」
「それは私が保証してあげるわ。……それでね、咲夜。花見に誘うついでに聞いているんだけど、桜の花が春に咲く理由、貴方はわかっているのかしら?」
「え?なんですか突然……。そうねぇ。春を告げる妖精が桜好きだから、この季節に咲く花になっちゃったんじゃないかしら。以前に咲かせるところ見たことがあるし、それで合ってるんじゃない?」

 お嬢様をそろそろ起こさなくちゃ花見に間に合わなくなるわ、と主人の元へと急ぐ咲夜を見届ける。見届けながら思わず私はため息をつく。……春告げ精はあくまで周囲に春という季節が来たことを知らせるだけで、桜を咲かせる直接の要因ではない。「十六夜咲夜」という名前を持つ彼女であれば、と期待していただけにがっかりした部分も大きかった。彼女の名付け親だって今の答えを聞いたら私と同じ気分になるのではないだろうか?

 気が付けばもう夕方になっていた。……結局あの子達から桜の花の本当に意味について聞くことはできなかった。もしかしたら、すでに此の世では「美しい自然の景色」としての桜が残っているだけで、その本質を気に掛ける人間はいないのかもしれない。……霊夢達もそれぞれ知り合いを連れてくるだろうから人集めは十分だろう。私も家に戻ることにした。あんまり帰りが遅いと怒られてしまうし。……そういえば、一番身近にいるあの子には、桜の花についてまだ聞いていなかったわね。……外も内も半人前なあの子がそんな事理解できるとは思えないけれど。


「あ、お帰りなさい、お嬢様。帰りが遅かったので心配しましたよ」
「……ただいま、妖夢。思ったよりお散歩が長引いちゃった。ついあちこち歩き回っちゃったのよ~」
 白玉楼に帰ってくると、すでに妖夢は花見の準備をすませ、私の帰りを待っていたようだった。綺麗に整えられた枯山水の庭園から一望できる満開の桜は、それら自体が一枚の絵画のようで、今宵の花見の会場として申し分ない美しさであると改めて感じさせる。
「お散歩って……あぁ、もうお嬢様ったら。寄り道なんてするんなら一緒についていけば……いや、いっそ私が行って貴方が準備しててくれれば良かったのに」
「あら、失礼ね。寄り道なんかしていないわよ。ちゃんと意義ある外出だったんだから。それに貴方に行かせても意味ない大事な事だったんだから」
「はぁ、よくわかりませんが。……それで肝心の人集めのほうは大丈夫なんですか?一杯呼ぶからってお料理とかお酒とか沢山用意しちゃいましたけど」
「勿論大丈夫よ。えーとね、霊夢と魔理沙と、あと咲夜を誘っておいて……あとは三人それぞれが適当に連れてくる奴らー」
「ほとんど人任せじゃないですか……横着なんだから」
「……生きた人達が来てくれるんですもの、軽い感じで誘って始めるのがいいのよ?そう、ただのお花見。……ええ、そうね」
 霊夢達との会話で、桜が今でも親しまれていることは確認できた。しかし、そこには昔当然のようにあったものが欠落してしまっていることを思い知らされてしまったのだ。うすうす感じてはいたが、いざ直面すると少し辛いものがある。……そんなことを考えていると、妖夢がおずおずと尋ねてきた。
「……何となくなんですが、お嬢様。お帰りになってから少し元気がないような。……もしかして何かお悩み事でもあるのでしょうか?」
「え、…そうかしら?」
「はい」
 妖夢にしては鋭い。というか、私ったらそんなに分かり易く顔に出てしまっていたのか。私はとっさに「そ、そうねぇ。あ、ほら、花見といったら飲み食い、皆で宴会でしょう?お酒飲んだ妖夢をどうやってからかって遊ぼうかなぁとか考えていたのよ~」と適当にごまかした。
「そんな事楽しみにしないで下さいよ……始まってもきっとあちこちで晩酌に付き合わされて忙しいし、後片付けだってどうせ私が……むぅ」
「後片付けくらい私も手伝ってあげるわよ。皆だってきっと……いえ、うん多分。……それはそうと妖夢」
「はい?なんですか」どうしようか悩んだが、折角なのでこの子にも聞いてみよう。
「貴方はいつも庭の、桜の手入れをしてくれているけど……桜が春にこうやって満開に咲く理由、わかっているのかしら」
「ええ……?桜が?春に何で咲くか、ですか……?え、えーと。や、やっぱり花も過ごしやすい季節だから、とかでは……あぁ、ちょっと待ってください」 妖夢は自信なさげに私の落胆しかけた顔を伺いながら色々考えているようだった。……半人前のこの子には難しかっただろうか。
 しばらくして妖夢は「ああ、そういえば」と何か閃いたようだ。
「どうしたの?」
「いえ、あの。お嬢様の質問と関係ないかもしれないんですけど……桜の手入れをしている時、花の咲き方がそれぞれ違うなって思う事ありまして。それで早くに咲いたり、他のものより綺麗な花びらをつける桜に限って、春の陽気にあてられた幽霊達が沢山漂っていまして……御免なさい、やっぱり関係ない話ですよね?」自信なさげに口を閉じる。
「……いいえ、構わないから続けて頂戴」
「…………幽霊達は、目は見えず、耳もありませんが、その分周りの意志や思念に敏感で、人間の心の内にある感情に引き寄せられます。だから、……えぇと。そんな幽霊達が集まりたがる桜というのは、もしかして人間達と同じような「心」……みたいなものがあって、それが桜の花を咲かせている……とか?」
「……ふふ。そう、妖夢はそう考えるのね?」私は自然と笑みが出てしまう。それを見て何を勘違いしたか、妖夢は途端に不安そうに「そ、そんなにおかしな答えでしたでしょうか?」と聞いてくる。
「いえ、いえ。……流石にちゃんと手入れしてくれてるだけあるわ、妖夢。そうね、ちょっと惜しいけど……概ね正解。よくできました」
「え、正解……?は、はあ。それは、良かったです」
「うふふ、笑ってしまったのはそんな答えを出してくれたのが意外にも貴方だけだった事にね。でもそうねぇ。冥界にいつも居るから分かり易かったからか……うーん、やっぱり今時は桜なんてただ綺麗なだけの春の花に過ぎないのかしら……?」
「……あの、結局お嬢様が今日何を考えてられるのか、いつも以上に分からないのですが……」
「うん?……いいのよ。身近にいる貴方だけ分かっていれば。それに今の時代にはきっとどうでもいいことなんだから」
「は、はぁ……今の時代?」妖夢は最後まで戸惑いっぱなしだった。

 妖夢をからかい終わったあたりで、大きな存在の出現を感じた。妖夢は特に気づいていないようだが、辺りで桜を楽しむ幽霊達は騒ぎ立てるのを一旦止め、様子を窺うように沈黙している。その気配は私が古くから知っていて、親しみのある胡散臭さを漂わせていた。……花見客の一番乗りとしては珍しいのが来たわね。何時だって寝坊して遅れて来るような奴なのに。そんな事を思いながら、私は桜の様子を見てくると妖夢に言って来客を迎えに行くことにした。気配の出所はどうやら庭の最も奥のほうへと続いているようだ。


「……………………」
「……誰も居ない。困ったわねぇ……」私はそう独り言ちる。
 そこは冥界で最も静か、普段からも誰も訪れようとはせず、幽霊も寄り付かない。在るものといえば春になっても花をつけない大きな桜の木が一本だけの寂しい場所。先程まで感じていた見知った気配はこの場所で途切れていた。だが、そこには誰もいない。
 私はしん、と静まりかえる空間にただ一人いて、しかし動じることなく微笑む。……なんてことはない、ただの彼奴らしい悪戯だ。……誰よりも賢く振る舞い、大人びた風に見せたがる割には、こんな子供っぽい遊びが好きなんだから。困った風を装いながら目の前の巨大な妖怪桜を見上げた。冥界にある他の桜達が競い合うように咲き誇る中、ひとり静かに死んだように佇む桜を。

 ――西行妖。それがこの桜の名である。私が此処に来てからどれだけ経つのか、私自身覚えていないのだが、少なくとも今日に至るまでこの桜が満開に咲いた姿を見たことがなかった。以前に私はちょっとした気まぐれと、ある好奇心から何とか満開に咲かせてやろうと、幻想郷中の「春」を集めて異変を起こした事があった。結果的にそれは失敗し、それ以後もこの桜は咲くことも朽ち果てることも無く存在し続けている。
西行妖の傍に寄り添い、私はその根元へ腰かける。頭上に広がる無数の木の枝は一つとして桜色の花弁を擁することなく、また蕾すら実らせてはいない枯れ枝の様。既に死んでいるような姿は、今の春の陽気に照らされた冥界にあって、一番彼の世のものらしい寂しさと終焉を体現していた。
 一体何故この桜は花をつけないのか。それはこの桜の下にあるものに起因している。

 ――この桜は、自らの下に「本物の人間の死体」を眠らせている。
 それは浄土の世界では在り得ないこと。生死を持つ、つまりは穢れを持つ人の肉体がそのまま此処にあるという事なのだから。だから私は此処で眠る「彼女」に興味を持ち、桜の開花をもって「彼女」の復活を目論んだのだ。

 ……私が今日、霊夢達人間に聞いた「桜が春に咲く理由」。もし彼女だったら何て答えるだろうか?……きっと分かっているのだろう。何故なら彼女、「富士見の娘」は自身の「想い」でもって西行妖の開花を阻んでいるのだから。
 私は目を閉じ、彼の世に漂う穏やか空気、背中を預ける西行妖の独特の雰囲気を味わう。……そして木の根に手を当て、静かに問いかけた。答える者もいないはずの場所で。


「……ねえ、木の下に眠るお嬢さん。聞こえるかしら。……貴方はどんな『想い』でこの子の花を閉ざしているのかしら?」




―――この桜は罪深き桜。つける花は死を呼ぶ花。満開の美しき姿は見る者を残らず地獄より恐ろしい所へ引きずり込む。彼女の、『富士見の娘』の『想い』はそれを止め、永久に眠らせることなのよ―――。
 どれくらいたったか、声がした。ゆったりして聞き慣れた声は耳に聞こえるものではなく、心の内に響く不思議なものであった。


……私は瞼をゆっくり開け、目の前を見据える。その声の主はいつの間にかそこにいて、私を見て微笑んでいた。そして今度は耳に聞こえる言葉で話しかけてくる。

「―――そんな所で寝ていると風邪を引いてしまうわよ?……桜好きな『お嬢さん』」
 私も彼女に微笑み返す。
「……大丈夫よ、胡散臭くて素敵な妖怪さん。もし私が寝過ごすようなことがあっても友達が起こしに来てくれるもの、今の貴方みたいにね」
「あら、ふふ。それは随分親切な友人をお持ちのようね。羨ましいわ」
 妖怪の賢者、八雲紫。さっきまでの気配、心に響く声の正体だ。境界を操りその実体は正しく神出鬼没、人でも妖怪にも畏れられる大妖であるが、長い付き合いである私はその内面は酷く「ぐうたら」でいい加減なものである事も知っていた。
「しばらくぶりね、紫。もうちゃんと起きていたのね、春先弱いのに。どうせまだ冬眠してるんじゃないかと思っていたわ」
「いきなりご挨拶ね。熊か何かみたいに。折角貴方の家のお花見に参加しようと思って来たのにあんまりじゃない?」
「あれま、知っていたの?今日は人間にしか誘いに行ってないはずだけど」霊夢あたりに誘われた、にしても来るのが早い。紫はにたっと悪戯っ子みたいな笑みを浮かべて言う。
「そりゃあ、ねえ?『ぐうたら』で可愛い亡霊さんが珍しく一人で幻想郷をうろついていたら、何事かと見物しちゃうもんじゃない?何か異変でも起こすんじゃないかって~」
 ……つまり、此奴はついさっき私が帰路に着くまで隠れ潜みながら、私の傍にいたわけか。
「貴方って人は。今日ずっと隠れてつけまわしていたの?そっちの方があんまりよ。全く、相変わらず趣味悪いんだから」私は少しむくれてみせる。
「人じゃなくて妖怪だからねぇ、一応。……あはは、御免なさいって。だって本当に意外だったんですもの。面倒くさがりな貴方が直々に動いて皆に花見のご招待だなんて。……霊夢達に何やら真面目な質問、していたようだし。私が邪魔するわけにはいかないでしょう?」
 ……つくづくこの人……この妖怪に隠し事はできないな、と思った。内面は意外に単純な癖にそんな風にして見せるから周りに胡散臭いなんて思われるのだ。最も、本人がそれを良しとしているんだから世話も無い。
「……ただの気まぐれよ。それで、紫。貴方は何でこんな寂しい場所に私を呼んだのかしら?」
 紫はまた意地悪な笑みを浮かべながら「あら、別に呼んでなんかいませんわ。一人花見を楽しんでいたら貴方の方から此処に来たんじゃない~」なんて返してくる。
「もう、紫ったら。んじゃあ……一人花見していたのは?皆来るまで屋敷で待ってればいいじゃない」
「今夜の花見は霊夢達も来るんでしょう?それじゃどうせ飲み食いドンチャン騒ぎの宴会に決まっているんだから……そういうのも好きだけど、やっぱり冥界の桜って静かに楽しむのが風流ってもんじゃない?」
「風流ったってねえ。折角の花見をわざわざ咲かない木の下でやらなくても……」
「んー。それは何でだったかしら……侘び寂び?まぁ……何となくよ、何となく。今年も咲かないのかなぁって確認しに来ただけ」
「……ふぅん、そうなの。」また何か誤魔化された気がするけど、いつもからそんな感じなので気にしない。それに紫は昔からこの桜に関しては基本何も言及してくれないのだ。
 いつしか私達は並び立ち、目の前の妖怪桜を見上げる。私と紫、今までにもこうやって二人でこの桜を見ることがあったが、そんな時西行妖は不思議と何か「想い」を持つような気がするのだ。うまく言えないが、多分「寂しい」といった感情であり、同時に「懐かしさ」といったものだ。……今日の私にとって、この桜程、共感できるものは無いだろう。そんなことを考えながら見ていた。隣の妖怪は何を思って今、この子を見ているのだろう。もしかして私と同じような事を考えているのか……聞いても教えてくれないだろうけど。

 しばらく沈黙が続いた後、紫の方から口を開く。
「それじゃ、今度は私から貴方に質問しちゃおうかしらね」
「……ええ、いいわよ。何かしら?」質問内容は聞くまでもなかった。
「今日一日お散歩して、どうだった?霊夢達から聞きたい答えは得られたのかしら?……貴方が好きな花が、『桜が春に咲く本当の理由』を」
 私は西行妖を仰ぎ見、改めて紫の顔に視線を合わす。そして苦笑し、答えた。
「……いいえ、残念ながらからっきしだったわ。霊夢も、魔理沙も咲夜も。妖夢は冥界にいるから感じるところもあったみたいだけど……今の子にとって桜はただの『綺麗な花』に過ぎないのねぇ」
「……そうねぇ。……今の人間達は自分を保って生きるのに必死だからね。目に見えるもので手一杯、桜を咲かす「想い」に構う余裕がないのよ。そんなこと、貴方なら直に聞かずとも分かっていたでしょう?」
 そう、分かっていた。今の人間達には、自然の中に溶け込む感情に対して耳を傾けるような者はほとんどいないことぐらい。この国で一番愛される花ですらそうだったのだ。

 「春」という季節は誕生を意味する。それは何も生物が生まれてくる様を指すだけではない。本来は人と動植物、妖怪達全ての内と外の活性化を促す季節なのだ。桜にとっては「外」以上に「内」が重要で、それが「桜が春に咲く理由」そのものと言える。
 桜は周囲の人の心の内の感情を取り込み、それを糧に花を咲かせる。それは過去生きていた人間の残留する思念のものかもしれないし、自分の下に花見をしに来る生きた人間の生霊のものかもしれない。冥界でいえば沢山の幽霊の存在がまさにそれである。妖夢は幽霊達が元々「心」を持つ桜の咲かせる花に引き寄せられると言ってくれたが、それは実に惜しくて、正しくは「周りの幽霊達の念を取り込んだ桜が、その想いの力で花を咲かせ、それがまた幽霊達を呼び寄せる」のである。
 また、桜はその「想い」の物量、そして性質によってその咲き様は多種多様に変化する。例えば冥界の幽霊達のように浄土に存在できる善良な魂の「想い」が集まれば、見る者に豊かな感情を与える花を零れんばかりにつける。逆に幻想郷にいる無縁塚のような、無数の罪深き意志の「想い」がたむろする場所に桜は紫の花をつけ、見る者に負の念を与え、そこからさらに養分を丸ごともらおうと貪欲に咲き誇る。面白いのは、その本質がどんなであれ、一様に人々を魅了している事だ。それは更に人を集めてその念を取り込むためではあるが、一方で桜の花は集った人の「想い」を美しい自然物として結晶化したもの、と言える。だからこそ昔から人は桜を愛し、その花に内包されている過去、或いは今生きる「想い」を汲み取って尊んでいた。
 今の人間達には、紫が言う通りそういった見えない「想い」に気を向けたりする事はほとんどない。時代を追うにつれ、人間は技術的に進化し発展していった。自然や超常的な力に頼らずに生きることが可能となってきたのだ。……しかし、それは自分以外の全てのものと距離を置き始めたことに他ならず、自身の「心」で他者の「心」を読み取ることができなくなってしまったのだ。博麗大結界の存在で一昔前から変化が緩やかになった幻想郷ですらそうだった。それなら外の世界、私の愛する国の人々はどうか。……彼らの今の精神上の惨めさは見聞きせずとも想像に難くない。

 今生きる人間は精々会話ができる同族との関係を取り持つ事で精一杯……桜の本当の美しさを見て、その美しさが伝えんとすることに気づく者が少なくなっていく事に、私はどうしようもない寂寥感と切なさを感じ得なかった。
「折角の桜なのに、皆それを楽しみきれないなんて、寂しいわよね。……紫、貴方もそう思わない?」
 紫はすぐには答えなかった。さっきの私と同じように今一度西行妖を仰ぎ見て、それから改めて私の方を見、ほんの少し微笑んで答えた。珍しく優しい声で。
「……今日は、そう。貴方、本当に真面目に悩んでいたのね?私割と吃驚しちゃったのよ、貴方が一人であまりにも深刻そうな顔して下に降りてきていたから」
「……そんな顔していたかしらねぇ。お花見も兼ねたものだったし、本当に気まぐれだったのだけど」そういえば行く先々で珍しそうにされたっけ。
「その『気まぐれ』みたいなのが重要なのよ?貴方が今考えている事にとってはね」
 そう言って妖怪の賢者は私の悩みについて解答する。
「桜は『想い』の花。……桜は『誕生』の春に活性化する『想い』を集め、それを花の形にして皆に伝える。それに魅せられた者達から同じように『想い』を汲み取り、更に花は美しく彩られる。貴方が懸念する問題は、それに気づかない人間ばかりになっているようだ、ということ」
 でもね、と一言。
「それは杞憂。ただの早とちりよ。確かに昔に比べて人の心は貧しくなったわ。それも著しく。それを代償に便利な技術と安定した生活を手に入れたんだから当然。残念な事に私の愛する幻想郷ですらそれと無関係ではない。しかし、だからと言って自然の中に在る『想い』を完全に忘れたわけではないわ。桜の花に在る意志にだって気づいていないわけじゃない」
「……本当に、そうなのかしら?貴方だって今の人間に余裕がないって」
「余裕がないのは本当。でもね、人間だって自然から生まれたのよ?時代を重ねれば生き方の観念も変わるし物事の流行廃れもあるでしょう。でもその本質自体は多少形を変えどきちんと生きている。技術を発展させていく中で人間はそれでも自然と自分達を乖離することができない事実を思い知っているのよ。一旦失いかけて、そのありがたみを学んだのね」
「…………」
「今の人間達は仰々しく自然を賛美したりはしない。それこそ桜の下で歌を詠んだり、花に想いをはせるなんてこともね。貴方が心配するのも無理はないわ。だけどそれは、『忘れて』しまったからではない。『必要』なくなったからよ。其処に『想い』があり、自分と共にあることをわざわざ確認しなくても無意識に感じることができるから。」
「無意識……そうね、今はそれでいいのかも知れないわね」私は霊夢達との会話を思い出す。彼女たちは花見をすると誘ってどうだった?……少なからず楽しみにしてくれた。私はそれだけでは正直不満だったのだが、紫の話を聞けばそれで十分だったのかもしれない。昔の慣習に囚われて、ちゃんと今の人間達を見ていなかったのは私の方だったようだ。
「だから大丈夫。安心しなさい?今の子達も『ちゃんと』桜を見て、愛してくれているわ。……分かりにくいけど。だって、貴方のお花見にだって皆来てくれたじゃない?ほら」
 そう促されて耳をすませると屋敷の方から喧噪が聞こえる。いつの間にか日も沈み、約束の時間になっていたのだ。妖夢がてんてこまいになって花見客の応対している様子を想像して、思わず笑ってしまった。
「……ええ、そうね。私ったら何を心配していたのかしら。ふふ、紫。貴方の言う通り、誰もそんな難しいこと考える必要はなかったのね」
 紫は満足そうに微笑み、またも西行妖を見守る。……ああ、そうか。この人が此処に来たのって。
「ねえ、紫。貴方はこの桜の下にいる娘の『想い』を汲むために此処に来たのね?」
 ……紫は、さっきまでの笑みに少しだけ寂しさを混ぜ答えた。
「そりゃあ、ねえ。この木だけは誰も見に来ないもの。だから私だけは『ずっと』忘れずに『彼女』を見守らなきゃね?」
「今日は私もいるわ。見てくれる人が二人もいるんだもん。それってとても幸せな事でしょう?……それでも咲いて見せないなんて、余程頑固者だったのねぇ、『彼女』」
 それを聞くなりどうした事だろう、紫は突然吹き出した。耐えられない、といった感じで「そうねぇ、あはは。貴方がそう思うぐらいだからねぇ、本当に……うふふ」と笑いながら答えた。
「……?そんなに可笑しいこと言ったかしら?」
「いえいえ、うふふ……ふう。一応言っておくけど、それは『彼女』の『想い』がそれだけ強いってことなのよ?強くって何もよりも優しい『願い』、ね。それは今日会った時に教えてあげたでしょう?」
「……んー、そんな事言ってたっけ?覚えがないわ~。少なくとも貴方の口からきいてないんだもんー」これはちょっとした意地悪。此処に来た理由をとっとと話さなかった事のお返しだ。
「まあ、意外に貴方も根に持つタイプなのねぇ。…ふふ、さぁさぁ。花見客も集まってきたし、私達も行きましょう?主催者の貴方が居なくちゃ始まらないわ」
 そういえば妖夢に任せっきりにしているではないか。本人に怒られるならともかく、多分来ているだろう閻魔様辺りに責任者としての在り方云々とかいって説教されたらたまったものではない。急いで行こう。
 私は「ええ」と応じ、来た時よりほんの少しだけ元気になったように感じる妖怪桜を後にする。……今日感じていた不安は、もう無くなっていた。




「……そうそう、『貴方』?気づいているのかどうか知れないけど、貴方を悩ましていたのは、本当は桜の『想い』の行方がどうとか、今の人間の内面の在り様を嘆くとか、そんなものじゃないのよ?」
「…………」私は何も答えない。紫は満面の笑みを浮かべて言う。
「……貴方の悩みの種は実に単純。……寂しかったから、よ。折角の綺麗な桜を一人だけで見るなんて嫌だ、誰かと一緒に共有したい、楽しみたいっていう如何にも今の人間っぽい『想い』。だから今日、その『想い』を汲んだ此処の桜はこんなにも美しくなっている。そう思うでしょう、『幽々子』?」
「……そりゃわたしだって今を『生きる』亡霊だからね。今の子と同じように花見をしたがるのが当然なんでしょう?紫」
 私はちょっと恥ずかしかったのを笑ってごまかし、紫と一緒に花見会場となった白玉楼へ戻った。
 はじめまして、イブと申します。この度は本小説をお読みいただき、ありがとうございました。以前より東方のお話作りに興味がありまして、今回勇気を出して投稿させていただきました。
 さて、今回のお話は「桜」とその花に込められる「想い」をテーマにしています。桜に関する話も結構多い東方ですが、今回はその中にあった「罪の意識が咲かせる紫の花」という考えの延長線上を意識しています。そして個人的に一番桜の花に縁があると思う幽々子を主においた展開としてみました(大好きだからでもあります)。元は人間でありながら亡霊として千年以上もの歳月の間、桜と人(幽霊)を見てきた彼女は今と昔、この国で愛される花と人間との在り方の変容にふと不安を抱き、悩むお話です。……もっとも、彼女が不安を抱いた本当の理由はもっと人間っぽい感情によるもので、それが今回のオチだったんですけどね。
 東方の世界にある独特な雰囲気が好きでそれをイメージしてみました。特に今回は花を主軸にしているということで、同人作品「東方紫香花」でZUN様が昔お書きになられた「六十年ぶりに紫に香る花」をモチーフにしています。まだまだ分からない事だらけで文章の練りも未熟ではありますが、少しでも楽しんで頂いたなら幸いです。
 最後にもう一度、今回は「春に咲く『想い』の花」、ご覧頂きありがとうございました。
イブ
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.100簡易評価
2.90名前が無い程度の能力削除
優しい幽々子の語り口が良かったです。

個人的な好みなのですが、鉤括弧がもうちょっと少なめだったら、より読み易くて良いかなと思いました。
3.無評価イブ削除
>>2さん
ありがとうございます!!私の中での幽々子は柔和なイメージなので、伝わって頂けたようで嬉しいです!!ご意見の方もありがたく参考にさせて頂きますねー!!
4.80儚い世削除
とても良い作品でした!
次も期待しています! 
5.90奇声を発する程度の能力削除
雰囲気も良く、良かったです
6.無評価イブ削除
>>4さん、>>5さん
ありがとうございます!!><