Coolier - 新生・東方創想話

ヒステリック・おぜう

2015/12/11 21:34:18
最終更新
サイズ
2.67KB
ページ数
1
閲覧数
842
評価数
3/6
POINT
210
Rate
6.71

分類タグ

私は従者の首を絞めていました。





「!!…お…っ嬢、様……!!くる”し…!!」
心の中では謝っていたのです、ごめんなさい、ごめんなさいと、何回も謝ったのだけれども、私がとった行動は、絞める力を強くするだけでした。
「お”っ…………さ………」
そうやって、ベッドに力なく横たわる私の従者は、必死になって声を出すのですのです。しかし私は無慈悲にその声を聴こえないふりをするのでした。そして、しばらくすると、その従者はぐったりとのびてしまいました。けれど従者は死にません、されども従者は死ねないのです。私は、それからそっと、従者の手を握りました。





その従者は若くして、どんな名医にも、どんな薬にも治せない特別な病気を患っていました。その事を従者の口から聴いたときは、それはそれは、驚きました。そして、ほんの少しだけ、怒りもありました。肌に刺さった小さな小さな毒針が、じわじわと、ゆっくり時間をかけて、私の皮を、肉を、骨を、臓物をも侵食していくように、またその怒りも、気づかないふりをしていても、知らず知らずのうちに大きく膨れ上がっていたのです。その怒りは、私自身への怒りでした。こんなになるまで気づいてあげられなかった、私に向けての、酷い憎悪です。その、沸々と沸き上がる感情を、私は、私を、抑えられませんでした。従者は、そんな私を見ても、ヘラヘラと道化を演じているのです。まるで、自分を殺してしまうみたいに。そんな従者に、またまたほんの少しだけ、怒りが沸いてきたて、ついにはそれも、私の手には負えなくなりました。それを見かねた従者は、その私の怒りを沈めようと、
「私も、お嬢様と共に、永久の時間を過ごしたいのです。」
そう、とうとう従者は言ってしまったのです。





確か、永夜異変でした。私は従者をえらく気に入っていて、冗談だったかしら。不老不死の誘いを頼み込んでみたのですが、流石私の気に入る従者、それをしっかり、最善の言い方で断ったのです。それを密かに私は誇りに思っていたのですが、もはやその誇りは丸潰れです。彼女だけには、なってほしくないと、願っていたのにです。





「…私はね、不老不死ではない、咲夜が好きだったのよ。」
そう、呟いてみました。誰も聴いていないのに、何故だかこういう柄にあわないことを言うと、むず痒く感じるのです。可笑しいですよね。従者を永久に生きてしまう身体にしたのは、私ですのに。
「…あぁ、可哀想な咲夜、どうしてこうなってしまったのかしらね。」
そういって従者の頭を、優しく撫でてやりました。しかし、私には間違った従者は要りません。けれど、長年付き添ってくれた従者をあっさり捨てるのも、私の人格を疑います。そして従者も、未だ私を信じ、必死になってついてくるのです、只でさえ、酷い病気に蝕まれている体を。多分、数ヵ月後には、彼女は一生寝たきりになります。



今は、辛うじて、動けるのです。だから、私は敢えて彼女を突き放します。一番辛い彼女を、見捨てるふりをします。そして、私を憎んで憎んで憎んで地についてほしいのに、骨を折られようが髪をむしられようが首を絞められようが、その従者は、綺麗な濁りのないその瞳で、汚れて人に見せるのにも恥ずかしいような、私の心を真っ直ぐに見つめるのです。
はじめまして、三つ編みと申します。
処女作です。続編になると思います。
誤字脱字は気をつけましたが、修正すべき点がありましたら、ぜひコメントにて、よろしくお願い致します。
批評もどんと来てください。
三つ編み
yuimiyuyuho@yahoo.co.jp
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.50簡易評価
2.無評価名前が無い程度の能力削除
いろいろな部分が物足りないというか、状況に対する説得力が不足してるというのかな。全体の話のシーンだけを切り取られて読んだような違和感しか残りませんでした。
もう少し話の筋を丁寧に描写するなり、キャラクターの行動や立ち位置、現状における状態への解説(説明という意味ではなくキャラクターの心情の機微や行動への動機付け等)の描写を理解させられるようにすれば、また違った印象になったかもしれません。
4.80名前が無い程度の能力削除
面白くなりそう。続くんなら読みたい。
5.10名前が無い程度の能力削除
そんな言葉だけに執着するなよと永の咲夜のセリフが持ち上げられるたびに毎回思う
言葉なんて薄っぺらいものより執着するべきものがあるだろと
6.無評価三つ編み削除
2«アドバイスありがとうございます!!次書くときにに参考にさせていただきます!
4«評価ありがとうございます!!次はもっと良い小説を書きますので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。
5«コメントありがとうございます!!言葉以外に執着すべきものとは一体なんでしょうか?やはり東方原作の描写は絵や言葉くらいしかないので、そこから様々な感情を読み取るのが難しくて…不愉快な思いにさせてしまったのであれば、本当に申し訳ありません……
7.無評価三つ編み削除
2«アドバイスありがとうございます!!次書くときにに参考にさせていただきます!
4«評価ありがとうございます!!次はもっと良い小説を書きますので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。
5«コメントありがとうございます!!言葉以外に執着すべきものとは一体なんでしょうか?やはり東方原作の描写は絵や言葉くらいしかないので、そこから様々な感情を読み取るのが難しくて…不愉快な思いにさせてしまったのであれば、本当に申し訳ありません……
8.無評価三つ編み削除
2«アドバイスありがとうございます!!次書くときにに参考にさせていただきます!
4«評価ありがとうございます!!次はもっと良い小説を書きますので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。
5«コメントありがとうございます!!言葉以外に執着すべきものとは一体なんでしょうか?やはり東方原作の描写は絵や言葉くらいしかないので、そこから様々な感情を読み取るのが難しくて…不愉快な思いにさせてしまったのであれば、本当に申し訳ありません……
9.70とーなす削除
うーん、発想は嫌いじゃないんだけど、何とも。
レミ咲といえば人間のまま咲夜が死ぬのがほとんど、時々意表を突いて咲夜が吸血鬼になってハッピーエンド、というのが大体のパターンだから、それに一石を投じる二人の倒錯的な関係は興味深い。
けど、それを魅力的に描き切るには短すぎる感じ。わざとそうしているのかもしれないけど、これだけじゃレミリアが単なる嫌なキャラだし。
11.無評価絶望を司る程度の能力削除
惜しいなと、ただそれだけ思いました。
不死となった咲夜に嫌悪丸出しなレミリアというのがなかなか面白そうなので、頑張って下さい。