Coolier - 新生・東方創想話

追いかけっこ

2014/12/22 17:05:05
最終更新
サイズ
5.43KB
ページ数
1
閲覧数
1420
評価数
5/11
POINT
410
Rate
7.25

分類タグ

私は今日も逃げる。私を追う者から逃れる為に全速力で路地裏を走る
ふと振り返ると人間離れした形相で迫る金髪の女が近づいていた
メリーだ。
メリーは私に飛びかかると私の右足に噛み付いた とても痛い。 激痛が足に走った。
メリーは恍惚とした表情をしながら一心不乱に私の足をまるで昔テレビの動物番組で観た獲物を食べるライオンのように食い散らかした。
それから右足を食べ終わると左足、腹、胸 、腕、手…とメリーは体を一心不乱に食べ続けていた
私はこの惨劇が早く終わるように祈りながら目を閉じ、針を何本も刺されるような激痛に耐え続けた 私の首以外は全て完食して口の周りに血をべったりとつけたメリーは言った
「やっぱり蓮子の肉は最高ねぇ 今まで私が食べたどの肉より美味しい まさに至高の味だわ
苦労して追い続ける甲斐があるってものよね」恍惚としたような顔でそう呟きメリーは疲れたのか眠りに落ちた。 首だけになった私の体はすぐに再生し、私は再び五体満足になった。メリーに剥ぎ取られた服を着て赤子のようなあどけない顔で眠るメリーに気づかれないように路地裏から去った。
その後何もなかったように歩いて駅に来た私はここより遠くに行ける場所へ適当に切符を買い電車に乗り込んだ。そして電車に乗り込み席に座って疲れたので私は泥のように眠りに落ちた…



◇◇◇



夢を見た
私とメリーがまだ普通の人間だった頃秘封倶楽部として活動していた頃の夢だ。あの頃の私達は毎日の様にUMAや妖怪について調べ毎日の様に寝食を忘れて議論をしていた。あの頃が懐かしい なんでこうなってしまったんだろうと思い出した。




◇◇◇





私達2人が人間ではなくなった日、
あの日私はいつものようにメリーの住んでいるアパートの部屋にやって来た メリーの部屋は年頃の女性の部屋とは思えないほど乱雑に散らかっていたが不思議と居心地が良く日用品を置いて時々メリーの部屋で寝泊りをしている メリーは家に上がった私を見て「あら、蓮子いらっしゃい。今お茶を淹れるわね」と言ってティーカップにお茶を淹れた。今日はレモンティーのようだ
椅子に座った私とメリーはレモンティーを飲みながらいつものようゆ妖怪についての議論を白熱させた。
雪女、ろくろ首、一つ目小僧…一つ目小僧は奇形児ではないかという私の説を話している途中私は急に睡魔に襲われ眠りに落ちてしまった…
目が醒めると鼻をつんざくような血なまぐさい臭いと嫌な熱気が私を襲った。
体を起こそうとして手を動かそうとしたが、手が動かない いや、手が無くなっていた。それどころか私の首から下の体は削り取られたように消滅していた。私は頭の中が混乱と困惑でいっぱいになりつつも目の前を見るとメリーが私の足を食べていた。メリーは私の足をフライドチキンでも食べるかのように食い散らかすと目を覚ました私に気付き足から顔を上げて私に話しかけた「あら、蓮子起きたのね、おはよう」まるでいつものように私に話しかけた。そして私は首しか無い中で声を出せるのが不安になりながらメリーに話しかけた「メリー、これはどういうことなの?何かの悪い冗談なの?」
どうやら声は出せるようだ。するとメリーは「どうやら声は出せるようね。流石月人の薬だわ」月人…?何を言っているの…?困惑する私を見ながらメリーはこう言った
「蓮子にはさっき眠らせた時不老不死になって貰ったのよ 私は人間を食べるタイプじゃないんだけどねぇ蓮子を見て久しぶりに食欲が湧いたのよねぇ〜
でも一回食べるとすぐ無くなるのは勿体無いじゃないの だから月人の薬剤師にお願いして作って貰ったのよ」
私はどういうことなのかまるで意味がわからなかった。私の知っているメリーではない。目の前にいるのはメリーの姿をした何かだ 私は恐怖におののきながらメリーを見た。
するとメリーは
「顎が疲れたわ。なんだか眠くなっちゃった おやすみ蓮子」
赤子のように眠るメリーを見ながら私は何も出来ずにじっとしていると信じがたいことが起こった私の体が雨後の筍の様に生えてきたのだ。信じがたいことに体が生えそして手足も生えてきた。私は目の前で起こった出来事を驚きつつもすやすやと眠るメリーを尻目に大急ぎで走っていた気がつくと私はヒロシゲに乗車していた。昨日の凄惨な出来事を改めて思い出した。
よく考えるとおかしい話だ 首だけになったら喋れるわけは無いしそれにメリーがあんなことをするわけない
そうだきっとあれは悪夢だったんだ
きっとつい議論に白熱してしまって疲れて寝てしまったんだ。
何だそういうことだったのか、メリーに悪いことしただろうなあ いきなり私が飛び起きて部屋を出たなんてメリーに嫌われちゃうなあと思いながら勢いでヒロシゲに乗ってしまったことに気付きまあ東京で資料を探すのも良いかと思いながらCGで作られた映像を見てまどろんでいた。
東京に到着したすぐさま私は国会図書館に行った。大学では手に入らない貴重な資料を手に入れることが出来て私は小躍りをしながら駅まで歩いた。メリーへおわびとして東京の隠れ家的名店のおいしいケーキを買って駅まで歩いていると後ろに気配を感じ後ろを向くとそこにはメリーがいた 私は驚きつつもメリーに話しかけた
「あらメリーわざわざ東京まで来たの?昨日はごめんね いきなり起きて「お邪魔しました」も言わずに帰っちゃって だからお詫びにケーキを買ったのよ!一緒に食べない?」するとメリーはそれを聞いて薄ら笑いを言いながらこう言った
「あらいいのよメリー、私はケーキより貴女を食べたいわ」そう言うとメリーは私の足にかぶりついてきた
また激痛が襲う。「ウフフフ、やっぱり蓮子の肉は美味しいわねぇ…毎日でも食べられるわ〜」私はあまりの痛みに失神してしまった…気がつくと昨日と同じように私は首だけの体になっていた。やはりあれは夢ではなかったのか…私は昨日と同じようにすやすやと眠る彼女を見て再生した自分の体を見て逃げ出した…











◇◇◇



そこから私の追いかけっこは始まった。
私がいくら遠くに逃げてもメリーはどこからでも襲いかかって来る。
そして再び逃げるのを繰り返している。
旅費は自分の体の一部の臓器をブローカーに売り調達して海外にも逃亡したがそれでもメリーを追って来るそして再び食べられ体が再生する…いつもその繰り返しだいい加減うんざりする。
だけど私はこう考えた
「メリーのおかげで私は世界を旅行してその土地の伝承や魔物などを調査出来る。メリーに体を食べられることを除けば私はとても幸せなのではないだろうか」そう思うとなんだか体が軽くなったような気がした。
気がつくとどうやら終点に到着したようだ、



今日も追いかけっこが始まる
浮かんだネタを書きなぐりました。
初投稿なので色々読みづらいと思いますがよろしくお願いします
コウタロー
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.110簡易評価
1.90名前が無い程度の能力削除
とりあえず、これを読んで蓮子になりたくなりました
そのうち蓮子もメリーに食べられることに快感を覚えるようになっちゃうんでしょうね
良かったです
2.無評価コウタロー削除
ありがとうございます
蓮子はそのうち快感を覚えてメリーと一緒に幸せに暮らしそうですね
3.10名前が無い程度の能力削除
中身がなくてスカスカ、作者の言う通り書きなぐっただけの小学生でも5分かそこらで書けるレベルの作品。
6.無評価名前が無い程度の能力削除
率直に面白くない
7.80名前が無い程度の能力削除
人間の恋人と人外の恋人との違いとはつまりこういうことかも知れませんね

10.60名前が無い程度の能力削除
繰り返しの表現もあるので推敲した方が良いかもですな
13.60ナナシン削除
読み書き覚えたて小学生でも書ける(キリッ書いてみろ。読んでやる。