Coolier - 新生・東方創想話

くもり雨

2014/10/29 00:31:58
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 やあ、珍しいお客さんだ。待ってろ、今お茶を……
 何?結構?ならいいか、それなりの茶葉なのだが。まあいい。よく来てくれた。寛いでいてくれ。

 相談?らしくないじゃないか。博麗の巫女ともあろう人が。何物にもとらわれないなら、悩みなど無いはずだがね。

 ああ、ごめんごめん。あんまり思い詰めていたからな、ついついからかってしまった。だから腰を落ち着かせてくれ。最近雨続きで、妹紅も遊びに来てくれないんだ。ありていに言って退屈なんだよ、私も。

 しかし、面倒臭がりのお前がこの雨の中来るなんて、明日は槍が降るのかな。

 わわわ、すまないすまない。もう余計な事は言わないよ。約束する。

 らしくないのはそっち?かもな。退屈は、人を諧謔的にさせるのかもしれないな。確かにらしくないな。こんな皮肉がスルスル出るなんて。


 で、何だ?


 何となく寂しい、か。まあ、お前の神社は物寂しいからな。いや冗談でなく。

 わざわざ人里の私の家に来るなんて、何かあったのか?こういう時は魔法使いのところか、人形使いの方に行くものだと思っていたよ。私の寺子屋は遠いしな。

 
 ……ははあ、よめたぞ。お前喧嘩したな、どっちかと。

 隠せん隠せん。慌てて否定したら、まるわかりだ。うちの子供たちも似たようなものだよ。ただ、子供たちの方が上手く誤魔化すがね。

 ……ああ、成程。どっちかと喧嘩したけど、相談しようにも向うと相談先がかち合いそうだから、私のところに来たってわけか。

 まあ、選択肢としては間違っていないな。特に今日みたいな雨の日に客なんて来ないからな。寺子屋も休みだし、まあゆっくりしていけ。

……何が発端だ?

 なんだって?魔法使いが、弾幕で賽銭箱を壊した?穏やかじゃないな。もっとこう、茶壺をひっくり返した程度かと思っていたが。

 ああ、もちろん。賽銭箱の修繕は私から大工にお願いしておくよ。格好つかないものな。
ついでに他も頼む?勘弁してくれ。頭を下げる趣味は無いからな。

 で、どうしたいんだ?魔法使いが来なくなって寂しいのか?

 うわっ!やめろ、刺さりかけたぞ!

 ……ああ、もう。図星なんだろう?

 もう来るなって言っちゃった?おいおい、あいつがそんなことで……そんなこんなで二週間来ない?そりゃ珍しいな。

 うーん、でも大丈夫だろう。

 なんで?いやいや、あっちだってそろそろ限界じゃないか?ネアカなあいつが、そうそう気に病んでたりしない。悪い悪いなんて言いながら、また来てくれるんじゃないか?

 ああ……そんなこんなで二週間か。すまんすまん。軽率だった。


 でもな、こんな時は、あっちだって同じような事を考えているぞ。ああ、なんてことをしちゃったんだろう、って具合に。案外簡単に仲直り出来るさ。


 おや、どうした?帰るのか。なら傘を貸そう、今日も雨だからな。風邪、引くなよ。
 

 じゃあな、早く仲直りしろよ。
  



三作目です。前作でコメントを下さった方々ありがとうございました。過大な評価を頂き、喜びに浸っております。

慧音は皆の先生、はっきり分かんだね。

ぎゃわ
isaoogawa269@gmail.com
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コメント



0.270簡易評価
1.90名前が無い程度の能力削除
レイマリちゅっちゅ
2.60名前が無い程度の能力削除
「実は既に慧音先生のところに魔理沙が来ていて隠れているパターン」
かと思ったが別にそんなことはなかったぜ!

二人共普通の少女なのですから、このように普通に喧嘩して、普通に仲直りして、
ということもありそうですよね。中々書かれないですが。
4.70奇声を発する程度の能力削除
良かったです
5.80絶望を司る程度の能力削除
悩む少女もまた可愛いものです。
7.80名前が無い程度の能力削除
ひゃっはーレイマリだー!
9.70aikyou削除
慧音先生、本当に皆の先生。いい雰囲気でした。