Coolier - 新生・東方創想話

勘違いの先に

2014/08/11 00:30:44
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店で暇を持て余していると、1人の女性が包みを抱えて入ってきた。

「おぅい、すまんがこの本を引き取ってくれんかの?」

「えぇ…構いませんけど…どういった本なんですか?」

「秘密じゃよ」

女性は唇に人差し指を立てると去って行ってしまった。
早速包みの中身を拝見すると、何やら文字の様なものと絵が書かれた紙切れが束
になって入っていた。



「で、それがその紙束なの」

「ふーん。そうなの」

友人はさも興味無しといった様子で紙束をいじくっている。
その紙束も一応商売道具にするからもっと丁寧に扱って欲しい。

「その紙に書かれてること読めなくて大変なのよ」

そう口走ると、途端に友人は興味津々とした目をこちらに向けた。

「あなたの能力ですら駄目な本が存在するなんて珍しいじゃない」

「お陰で久しぶりに解読よ」

「手伝うわ。たまにはこういうのも楽しいんだから」


紙束の内容をおさらいすると、人が小池に水路のような物から流れている図に、その横にその図の解説のような文字列。完璧に謎が謎を呼んでいる。
二人でうんうん唸っていると、不意に友人がつぶやいた。

「これって河童の機密文書じゃない?」

「その類なら解読出来ちゃうわよ」

「いや、河童って凄いテクノロジーが有るし、能力を無効にするインクぐらい作れるんじゃ…」

一理ある。確かに河童ならそれぐらい出来そうである。ただ何の機密文書なのか?

「文書の内容は多分、河童の川流れを指しているんじゃ無いかしら。図なんてまさしく河童の川流れそのものよ」

流石は阿礼の子である。明晰な頭脳から弾き出される理論に一部の隙もない。

「驚きだわ…こんな紙束がまさか河童の機密文書だとは…」

我々が驚きと感動に浸っていると突然空間から手が現れ、紙束をひったくっていった。

「せっかく解読した機密文書がぁ!」

「安心なさい、小鈴。私の能力を忘れたの?」

そうだ、我が友人の記憶する能力があった。もう文書が盗まれてしまっても彼女が生きている限り問題ない!
こうして私たちはこの河童の機密文書について本を書き上げ、大々的に売り出した。


…売り上げに関しては何も聞かないで欲しい。
以上です。
ありがとうございました。
不退転の阿呆
http://pixiv.me/hutaiten16
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コメント



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6.無評価19削除
もう少し、話の内容を膨らまそうよ・・・。
7.20名前が無い程度の能力削除
内容薄すぎ。
8.無評価名前が無い程度の能力削除
あっそう
9.20名前が無い程度の能力削除
どういうこと?
オチがわからない
持ち込んだのはマミゾウさんかな
10.無評価名前が無い程度の能力削除
「名は体を表す」って知ってるか?
あんた文字通り阿呆だろ
12.無評価名前が無い程度の能力削除
ある意味すごい
13.無評価名前が無い程度の能力削除
ある意味すごい