Coolier - 新生・東方創想話

Flowers in the sea of sunny ~時分陽溜即興劇~

2014/08/04 00:53:13
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 魔理沙の家に遊びに行った帰り途、フランは森の中で真っ白い花を見つけて足を止めた。
 花が咲いていたのは、丁度木木の立っていない小さな原っぱで、木漏れ日に照らされた草の絨毯の真ん中にたった一輪でぽつねんと座っていた。夏の日差しは強く、木漏れ日に照らされた辺りは全ての色が抜けて一面が白く薄らいでいた。まるで水が溜まっているみたいだった。そんな色の抜けた白けた草原よりも尚真っ白な一輪の花が、陽溜りの海に浮かんでいた。
 その可憐さに見惚れて、フランは花の傍に寄り、そっとしゃがみ込んでまじまじと花を見つめた。真っ白な花弁には全く土が付いていない。雄しべにはこんもりと花粉が溜まり、その根本を見ると花弁の底に朝露が溜まっていた。朝露の湖の上には花粉が浮かびフランの息に吹かれて漂い出した。湖の上で小舟を浮かべて遊ぶ絵本を思い出した。
 いつも通っている道の傍にこんな素敵な物があるなんてとフランの胸は驚きで一杯になった。生まれてから殆どの時間、館から出た事の無かったフランにとって、幻想郷には沢山の未知と驚きで溢れていた。特にこのところ友達が出来て様様な場所へ出掛ける度に、いやそうでなくとも見知った場所で遊んでいる間さえ、沢山の知らない事に出くわし、驚く事頻りだった。それは嬉しくて心地良い反面、自分の矮小さを実感させられて悲しくなる事でもあった。
 屋敷の外へ自由に出歩く許可が出た時に、姉が言った。沢山の事を知りなさい。その時には大して何も思わなかった言葉だが、フランは最近になってようやくその言葉の意味を理解し始めていた。自分は何も知らない。長い年月を月の光も陽の光も届かない狭い館の中で過ごしていたから、明るい光に照らされた広い世界を全く知らない。世界には辺り一面に驚きと未知とそして楽しさが煌めいているのに見ようともしなかった。それは本当に勿体無い事で、今ではずっと引き篭もって本の世界で満足していた事を後悔していた。
 知らない事は勿体無いばかりでなく、知らないからこそ周りに迷惑をかける事も多くあって、今日も、人間の関節に曲がらない方向がある事と、曲げすぎると壊れて元に戻らなくなる事を知らなくて、魔理沙に痛い思いをさせてしまった。魔理沙に嫌われて一緒に居られなくなってしまう事を恐れたが、幸い魔理沙は許してくれた。けれどこんな事を繰り返していてはいずれ周りの者達が居なくなってしまう。自分が物を知っていればそんな事にはならない事は分かっていた。
 だからこれからは、この陽溜りの海に咲く花の様な素敵な奇跡を決して見落とさない様にしようと決意した。まだまだ何も知らず、家族にも友達にも魔理沙にも迷惑ばかりかけている自分を少しでも成長させる為に。そうして一人前になって、ずっとみんなと一緒に居られる様に。
 そんな訳でしばらく陽溜りに咲いた奇跡を堪能していたフランだが、ふと美しく咲いている白い花に違和感を覚えた。どうしてだろうと辺りを見回している内に、その正体に気が付いた。
 白い花は一人ぼっちなんじゃないだろうか。辺りを見回しても、生えているのは草ばかりで花の姿は無い。今フランの目の前にある花だけがたった一人で原っぱの真ん中に座っていた。
 フランはそれを寂しい事だと思った。目の前の花は美しい。凛として咲き誇り、寂しさを感じられない。けれどフランは自らの経験から、きっとこの花も友達が出来ればその方がずっと楽しくなると知っていた。かつての自分がそうであった様に、この花だって他の花に囲まれれば、一人ぼっちの自分が如何に寂しい存在であったのか分かる様になる。それはとても素晴らしい事なのに、白い花はそれを知らない。一人ぼっちの時には自分が寂しい事に気が付く事すら出来無い。だからフランは真っ白い花が寂しくて仕方なく思えた。
 思い浮かんだのは家族の顔、特に美鈴の笑顔が強く思い浮かんだ。美鈴は一人ぼっちだった頃から自分を甲斐甲斐しく世話してくれた存在で、美鈴が居たからこそ屋敷の中から出ずとも楽しく過ごす事が出来た。居なかったら自分がどうなっていたのか分からない。
 目の前の花には自分にとっての美鈴にあたる存在すら見当たらない。本当に一人ぼっちの様だった。
 ならば自分が美鈴になれるだろうかとフランは考える。美鈴の様に毎日この場所に通い花の寂しさを紛らわせてあげられるだろうか。すぐに首を横に振る。美鈴の様な明るさや優しさを自分は持っていない。自分はわがままで自分勝手で何も知らない。美鈴の遥か足元にも及ばない存在だ。だから自分は美鈴になれない。
 ならばどうすれば良い。どうにかして花の寂しさを消してあげたかった。折角の素敵な花をもっと素敵にしてあげたかった。
 そうして思い浮かんだのは魔理沙の顔。紅魔館に急襲を掛けて屋敷を破壊し、自分と戦い、そして戦いの後に外を案内してくれた存在で、魔理沙が居たからこそ外の世界を知る事が出来た。そのお陰で友達も出来て、今は幸せだ。
 自分は魔理沙になれるだろうかとフランは考える。すぐに首を横に振る。魔理沙の様に外に詳しくないし、誰とでも仲良くなれる性質も顔の広さも持ち合わせていない。自分では花の力になれない。
 フランは絶望しかけて項垂れ、はっとして顔をあげる。
 自分は魔理沙になれない。
 けれどなる必要が無い。
 外へ連れて行くだけなら、自分にだって出来る。幸いにも紅魔館には美鈴の管理する花畑がある。白い花の友達になってくれる存在が沢山居る。そこへ連れて帰って上げられれば後は美鈴が何とかしてくれるだろう。
 フランは自分の名案に喜び勇んで早速花を連れて行く事にした。
 フランは花を傷付けない様に慎重に、地面ごと花を掬い上げた。掌の上にこんもりとのった土の上で真っ白い花が上を向いている。その様子は、早く友達の所に行きたいと言っているみたいで、フランは自分の行為の正しさを確信しながら飛び立った。
 いつもであれば最高速度で館まで飛んでいくが、今は手の中に可憐な花が咲いている。それを怖がらせてはいけないから、フランは出来るだけ静かにゆっくりと空を飛んだ。
 ところが最大限の思いやりをもってしても花は耐えられなかった。上空を吹き荒ぶ風は花を弛めかせ、土を吹き飛ばした。
 いけないと思ってフランが慌てて高度を下げようとした瞬間、慌てすぎたフランの手から花が零れ落ちた。驚きの声を上げる間に花は重力に引かれ落ち、風で遥か後方へ吹き飛ばされた。
 血の気が引いた。自分のしでかした事の恐ろしさに震えながら振り返ると、花が宙をゆっくりと落ちていくのが見えた。フランは呆然とそれを見つめ、そして頭を振って涙を振り払い、花の落ちる後を追った。
 だが追いつけなかった。
 結局フランは花に追いつけず、花は地面に落ちた。むき出しの道に落ちた花は為す術も無く横たわっていた。最早森で見た時の元気な姿を想像出来ない程、ぐったりと地面に転がっていた。
 フランは花を前に愕然として項垂れる。全身から嫌な汗が吹き出て止まらない。
 花を殺してしまった。
 折角森の中で咲き誇っていた花を、自分の手で殺してしまった。自分の無知で。自分が物事を知っていて、こうなる事が想像出来ていれば、花を死なせる事は無かったのに。
 いつも通りの失敗だ。けれど可憐な花を自らの手で壊してしまったこの失敗は、いつもの失敗以上に重たくのしかかってきた。
 自分は成長していないんじゃないかと疑問が湧いた。外の世界を少しずつ知って、友達も出来て、周りに溶け込める様になって、自分は成長していると思っていた。いずれ沢山の事を知れば、お姉様の様に立派な存在になれると信じていた。
 その自信が揺らいだ。
 さっき魔理沙の腕をもぎかけて反省したばかりだというのに、またやってしまった。傷付ける事を知って、そうしない様にしようと決意したのに、何の意味も無かった。もしかしたら物を知るのには特別の才能が居るのかもしれない。ただ単に素敵な物を見るだけでは足りないのかもしれない。今のまま過ごしていても、自分は立派な存在になれず、いつまでも未熟で駄目な存在で居なければならないのかもしれない。そんな気がしてならなかった。
 涙が零れてきたので袖で拭ったが、後から後から涙が溢れてきて止まらない。自分の駄目さ加減が心底情けなかった。その所為で殺してしまった花に申し訳が無かった。そして、こんな事が一生続くのかと思うと悲しくて仕方が無かった。そんな事を考えていると次第に息苦しくなった。息苦しさはどんどんと増して鼻の奥が痛くなった。我慢が出来なくなって声を上げて泣いた。自分が何処に居るのかも分からない位に泣き続けた。
 泣きじゃくっていると不意に背後から声が聞こえた。
「どうしたの?」
 声に振り返ると、ぼやけた視界に見知らぬ女性が立っていた。フランの胸に恐ろしさがこみ上げる。足元には自分の犯した罪がある。それに気が付かれるのが怖かった。
 だが隠そうとする間も無く、女性はフランの足元に落ちた花を認めて、不思議そうな顔をした。
「それは?」
 糾弾されている様な気がしてフランの体が跳ねた。
 隠し通す事は出来無い。
 観念したフランはしゃくりあげながら自分の罪を告白した。
「私が殺したの」
「殺した?」
「私が持ち帰ろうとしたら落ちて死んじゃったの」
 はっきり口にすると自分のしでかした事の残酷さに悲しくなってまた泣いた。
 ああ成程、と言って女性がフランの目の前に立った。殺されると思ってフランは体を硬直させたが、女性はそのまましゃがみ込んで足元の花を拾い上げた。
「あんた紅魔館の吸血鬼だっけ?」
 その言葉で涙が止まった。
 素性がばれている。
 もしかしたら自分の罪が家族にまで及んでしまうのかもしれないと思って一層怖くなった。
「違う。それを殺したのは私だから、みんなは関係無い」
 どうにかして自分一人の罪に収めなければいけない。
 そう思ってフランは必死になって女性に縋った。
「私が勝手に美鈴の畑に連れて行こうとしたの。だからみんなは悪くないから。殺したのは私だから。他のみんなは違うから」
「いや、そうじゃなくて。っていうか、死んでないし」
 女性は摘み上げた花をまじまじと見てから、ふむと息を吐いた。
「この子、魔法の森の花でしょう? そのまま植えたって上手く育たず枯れてしまうわ」
「え? 枯れる?」
「そう。植物っていうのは土の会う合わないがあるから。あんたんとこの花畑を見た事があるけど、魔法の森の植物じゃ土が合わないわよ」
 フランはあまりの事に口が利けなくなった。土に植えればそれで良いと思っていた。どんな場所に持って行っても咲いてくれると信じていた。けれど違った。知らなかった。花に友達を作ってあげようとした自分の行為は、初めの一歩から花を死なせる方角へ歩いていたんだ。
 花を殺してしまった以上の衝撃がフランに襲った。
 ぐちゃぐちゃとした色色な感情が頭の中で暴れだした。
 何か自分が壊れていく様な気がした。
「ちょっと。聞いてる?」
 女性の強い口調にフランは驚いて顔をあげる。
「ごめんなさい。聞いてなかった」
「だから、鉢に植えてあげようかって言ってんの」
「え?」
「良く分からないけど持って帰りたかったんでしょ?」
「でも花は死んじゃって」
「だから死んでないって。植物の生命力をなめないで」
「助かるの?」
「助かるに決まっているでしょ。で、どうすんの? 鉢に植えて持って帰る?」
 まだ花が生きている。
 それを聞いただけで全身の力が抜けそうになった。安堵で胸が一杯になり、また胸の底から涙がこみ上げてきた。
「泣いてばかり。じゃあ、鉢に植えるからね。用意するから待ってなさい」
「待って!」
 フランは慌てて女性を止めた。
 鉢に植えるのでは駄目だ。それでは結局花が一人ぼっちになってしまう。
「私はその花を友達の所に連れて行きたいの」
「友達? 元の場所に戻すって事?」
「ううん。今までずっと一人ぼっちで咲いてたから、友達が出来る様に、花が一杯咲いている場所に連れて行きたいの」
 でも美鈴の花畑では駄目らしい。それではもう当てがない。
 花の沢山咲く場所なんて美鈴の花畑しか無いのに。
 途方に暮れていると、女性が言った。
「じゃあ、私の花畑で良い?」
「え? お姉さんも花畑を持っているの?」
 すると女性が胸を張った。
「自慢じゃないけど、私の畑は幻想郷一よ」
「幻想郷一?」
「美鈴の花畑よりも大きいの?」
 フランはそもそも紅魔館の花畑以外を知らなかった。
「私の花畑の方がずっとずっと大きいわ」
「その花にも友達が出来る?」
「勿論」
 女性の笑顔は太陽の様に頼もしく輝いていた。

「それがこの花なんだ」
 感心した様子でこいしが花の前で屈みこんだ。その手にはアイスキャンディが握られている。しばらく花を眺めていたこいしはキャンディを舐めながら嬉しそうに振り返った。
「元気に咲いて、それに友達も一杯出来て良かったね」
 こいしの言葉通り、森で一人ぼっちだった花は今、畑に植えられた仲間達に囲まれて、森で咲いていた頃よりも一層の輝きをもって咲き誇っていた。
 フランはこいしの持つキャンディを見つめながら頷きを返す。
「うん、良かったんだけど、こいし、そのアイスキャンディ、いつの間に」
 そこでこいしは自分の持っているキャンディに初めて気が付いた様に驚いて、辺りを見回した。
「うーん、また無意識が勝手にやっちゃったみたい。何処から持ってきたんだろう?」
「やっちゃったみたいって。ここ、うちとか博麗神社じゃないよ。初めて来た家なのにそんな事したら」
 その瞬間、背後から足音が聞こえた。
 振り返ると、お盆を持った女の子が立っていて、こいしのキャンディを認めるなり言った。
「あ、無くなったと思ったら、もう食べてたの?」
 女の子の持つお盆の上にはキャンディが二つ乗っていた。どうやら女の子の物だったらしい。フラン達が謝ると、初めから渡すつもりだったと許してくれた。
「まあ、ゆっくりしていってよ。お客さんが来る事なんてあんまりないから、幽香さんも喜んでいる」
「リグル! あんまり勝手な事を言わないで頂戴!」
 遠くの方から怒鳴り声が聞こえた。女の子が首を竦めながら、フラン達にキャンディとアイスティを渡して去っていく。女の子が声のした方へ消えると、また叱責する様な声が聞こえた。
 花の前にしゃがむこいしの隣にこころも座って、キャンディを舐めながら言った。
「フランは凄いね。この花に沢山の友達を作ってあげて。大恩人だね」
 褒められたフランは急いで首を横に振る。
 そんな事は無い。結局自分は何も出来なかった。自分がやったのは、花を危うく殺してしまいそうになっただけで、花の為に何もしてあげられなかった。褒められる謂れは何も無い。
「恩人は幽香さんだよ。花を元気にしたのも、友達を作ってあげたのも。私じゃない。私は花を殺そうとしただけ」
 すると背後から肩に手を置かれた。
「そんな事無いわ」
 振り返ると女性が立っていた。
「でも本当に」
 私は何もしていない。
 何かしてあげたくて、何かしようとして、そして結局何も出来なかった。それどころかもう少しで殺してしまうところだった。自分が何もしなければ花は苦しがる事も無く、こうして友達に囲まれていただろうに、余計な事をしてしまった。
「あなたはその子が寂しがっている事に気が付いて、友達を作ってあげようとしたじゃない」
「でも結局」
「そのお蔭でその子は私に出会えた。だからこうしてその子は友達に囲まれて咲いている。もしもあなたが気が付かなかったら、その子は森の中で一人ぼっち。種をつける事も出来ずに枯れてしまうところだったのよ」
 だからあなたは胸を張って誇って良い。そんな女性の言葉にフランは涙が出そうになった。自分は駄目だと思っていた。何も知らず、自分勝手で、気がつかない内に、誰かを傷付けている。自分の行動は全部余計なお世話で、それどころか周りを危険に陥れる事すらある。それを何とかしたくて、色色な事を知って、真っ当な存在になろうとしていた。けれど今回の様にどうしても上手くいかなくて。そう思っていた。
「ねえ、その子にとっての幸運は何よりもあなたが気が付いてくれた事なのよ」
「でも私以外が気が付いていれば、他の人が気が付いていたら、地面に落ちて傷付く事は無かったのに」
「でも気が付いたのはあなただけだった。世の中っていうのはね、多分あなたが思っている以上に周りを見ていないの。道端に咲く花の美しさを目に入れる余裕の無い奴等ばっかり。そんな中で花が咲いているのを見つけて、それどころか花が寂しがっている事に気が付けたあなたは、本当に特別な才能を持っている。世の中の小さな事に気が付ける才能。それはとても素敵で美しい貴重な才能なの」
 でも物を知る才能が無くて。無知だから、みんなに迷惑を掛けて。
「私、何も知らないから。気が付いたって、助けてあげられない」
「土の合う合わないを見抜ける奴なんて居ないわよ」
「でもお姉さんは知ってた」
「それは私がフラワーマスターだから。もしもこれから植物の事で分からない事があれば私に聞きなさい。知らないなら知っている人に聞けば良い。それは誰だってしている事。私だって知らない事は沢山ある。この世の全てを知っている人なんて居ないんだから」
 そう言って女性が力強く笑った。
 フランは何だか混乱して何も言えなかった。その手をこころが掴む。
「ねえ、フラン。私達も花なんだよ」
 驚いて振り向くと、こころが笑っていた。
「私達はね、花。生まれた時から死ぬ時まで咲き続けるの。私達が今咲かせているのは時分の花って言って、私達自身の良さを咲かせている。このお花畑を見て」
 そう言ってこころが花畑の前で両手を広げた。こころの背には向日葵を初め、数多くの花が咲き乱れている。
「沢山の花がある。勿論、一つだけの花でも綺麗だけど、沢山の種類の花が沢山咲いている方が私は好き。それと同じで、私達だって一人一人の良さを咲かせている。フランだってそう。だから俯かなくて良いんだよ。ここに居る花達みたいに上を向いていた方が良い。だってフランの花はとっても綺麗なんだから」
 そうしてこころは「良い事を言っちゃった時の表情」をかぶった。
 一遍に沢山の事を言われて理解しきれないで居ると、こいしがアイスキャンディを舐めながらフランを手招いた。
「難しくて私には良く分からなかったけど」
 こいしが笑う。
「この花は嬉しそうにしているんだから、フランは良い事をしたんでしょ? それで良いじゃん」
 フランが花を見る。
 仲間達に囲まれて麗らかな陽溜りに咲く花は本当に嬉しそうに見えた。



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でも甘えられたら鼻血を出してみんな死ぬ。
烏口泣鳴
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コメント



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5.100名前が無い程度の能力削除
とても良かったです
11.90名前が無い程度の能力削除
子供には優しいゆうかりん。おとなが賢く居ないと子供も賢くなれないと近頃気付く
でも子供と同じ目線に降りて行って標を与えるのは以外に難しい