<いい目をするようになった……>
8月18日、3日前から行方不明となっていた2名の女性が、山中で死体となり見つかった。
亡くなった女性は2人とも、目を繰り抜かれていたという。
警察では、何らかの事件に巻き込まれたと見て、捜査を進めている……
一方その頃、現場から200メートルほど離れた焼肉店では、事件とは別に関係ない2名の女性が、サンチュで死肉を包んで食べていた。
この2人には、ある特別な、『目』にまつわる能力が備わっている。
その能力とは……
「ねえねえ、これ見て蓮子、この写真」
「ん……? ぬお、なんじゃこれ!?」
『目』を丸くする 宇佐美 蓮子
些細なことに驚いては目を丸くする能力。
男塾で言うと、富樫や虎丸のポジションである。
この能力で数々のピンチを生み出してきた(驚く声がデカくて、人が多いところだと恥ずかしい)
本人はこの能力について、こう語る―――
『そ、そう言われても……ごめん』
「ね、蓮子、これ凄いでしょ? 今朝撮ったのよ」
「こんなデカいの見たこと無いぞ……」
『目』ヤニがでかい マエリベリー・ハーン
一際大きな目ヤニが出るため、自ずと目ヤニに詳しくなった。(眼科医には叶わない)
また、他人に話しても『ふーん』で終わってしまうため、知識の使いどころが無い。
本人はこの能力について、こう語る―――
『眼科行ったほうがいいかしら』
「メリー、そのデカさはヤバイよ、軽くおせんべいくらい有るよ」
「流石にそれは大げさよ」
「なんでこんなに大きな目ヤニが出るのよ」
「それが私の能力としか言いようがないけど、強いて言うなら性病の菌が目に入ったっぽいからかな……」
「いい加減眼科行けって」
<同性愛カップルはこうしてできる>
「蓮子、考えてみれば、人の人生を傷つけるのなんて簡単な話だわ」
「あ?」
「例えば、サラリーマンが集まる居酒屋にでも行って、お酒が進んで隙だらけな人のカバンをこっそり拝借して店を出れば、中身次第じゃ翌日には解雇、とはならずとも、役職付きならきっと降格よね」
「そんな事意図してカバン盗む奴なんて居るかぁ?」
「そんな奴居ないと思ってるからこそ、盗みやすいかも」
「全然簡単には聞こえないなぁ」
「まあ、簡単というのは言い過ぎたかもね。 でも、世の中を見渡せば、人生を終わらせるリスクを孕んだ行動って、結構見つかるものよ?」
「そ、そうか……?」
「例えば、ほら、たった今Twitterで、自撮りツイートが流れてきた」
「ほう」
「ぶぅふ、この写真、boketeに投稿したら良いボケ付きそうよね」
「そういうのいいから」
「こういう写真撮る人ほど、身元のガードが甘いっていうか、いわゆる特定された時のリスクを考えてないと思わない?」
「こういう不特定多数に阿る写真を撮ってる人って、まともじゃない人に好かれる印象有るよね。 そうなると、身元がバレた時は、より危ない目に遭う可能性が高い……かもね」
「コスプレなんかだとさ、むしろ自分からイベントに出て行くじゃない? 粘着質なストーカーに、帰宅まで後をつけられるとか、そんな事って無いのかしらね?」
「そこまで考えて撮ってる人ばかりでは無いだろうしな」
「ところでさ、私って実はメリーのコスプレなのよね……」
「え?」
「蓮子ちゃんに会いたいからね、頑張って減量して、女性ホルモンも注射してもらって、目の色も変えて、金髪も植毛して、やっと本物のメリーになれたの……」
「なっ……」
「さあ、蓮子ちゃん。 これから僕と、いえ、私と2人の時間を過ごしましょう……」
「ま、待って! じ、実は俺、いや私も蓮子のコスプレで……」
「え……」
「メリーちゃんに会いたいから、君と同じように……」
「………………そっか」
「ああ……………………」
「そういうのも、良いよな」
『目』の色を変える 栗山 目ン玉助(眼科医)
自分では、まるで眼科医になるために生まれてきたかのような名前だと思っているが、
それは親が付けた名前だ。
カラーコンタクトのせいで商売上がったりであるが、一部の本気な人達に支えられている人生である。
本人はこの能力について、こう語る―――
『目ヤニ? いや、あんまり詳しくないけど……』
<制服を脱いでから>
「蓮子、女子高生らしくバンドやりましょう」
「バンドなんかやらないよ面倒くさい」
「え〜、もうバンド名は決めたのよ」
「何で勝手に決めるんだよ」
「その名も、『MXフラクション』よ」
「ほう、どういう意味なの?」
「舞茸の整腸成分の名前よ」
「あ?」
「RCサクセションっぽい名前が良かったのよ。 語感が似てたから……」
「何が悲しくて舞茸の中身の名前掲げて楽器やるねん」
「キーボードの鍵盤って、舞茸に似てない?」
「……いや、別に似てねえよ! ちょっと考えちゃったじゃねえか!」
「最近はヲタクも楽器をやるのが流行なのよ。 けいおんとか流行ったじゃない」
「そう言えば、同じクラスのヲタカップルが2ピースバンドやるって張り切ってたっけ」
「ああ、あの相思相愛って言葉よりお互い様って言葉が似合いそうなカップルね」
「そういう事言わない」
「それじゃ残念だけど、バンドは解散ね」
「そうしてくれ」
「道端で歌ってたら、ボーカルが足りないバンドからスカウトが来ないかしら」
「何だよボーカルが足りないバンドって」
「結成したは良いものの、あっボーカル忘れてたヤベェ的なバンド? バンド名は……『前代未聞』」
「人間の可能性に掛けるその姿勢だけは評価してあげる」
8月18日、3日前から行方不明となっていた2名の女性が、山中で死体となり見つかった。
亡くなった女性は2人とも、目を繰り抜かれていたという。
警察では、何らかの事件に巻き込まれたと見て、捜査を進めている……
一方その頃、現場から200メートルほど離れた焼肉店では、事件とは別に関係ない2名の女性が、サンチュで死肉を包んで食べていた。
この2人には、ある特別な、『目』にまつわる能力が備わっている。
その能力とは……
「ねえねえ、これ見て蓮子、この写真」
「ん……? ぬお、なんじゃこれ!?」
『目』を丸くする 宇佐美 蓮子
些細なことに驚いては目を丸くする能力。
男塾で言うと、富樫や虎丸のポジションである。
この能力で数々のピンチを生み出してきた(驚く声がデカくて、人が多いところだと恥ずかしい)
本人はこの能力について、こう語る―――
『そ、そう言われても……ごめん』
「ね、蓮子、これ凄いでしょ? 今朝撮ったのよ」
「こんなデカいの見たこと無いぞ……」
『目』ヤニがでかい マエリベリー・ハーン
一際大きな目ヤニが出るため、自ずと目ヤニに詳しくなった。(眼科医には叶わない)
また、他人に話しても『ふーん』で終わってしまうため、知識の使いどころが無い。
本人はこの能力について、こう語る―――
『眼科行ったほうがいいかしら』
「メリー、そのデカさはヤバイよ、軽くおせんべいくらい有るよ」
「流石にそれは大げさよ」
「なんでこんなに大きな目ヤニが出るのよ」
「それが私の能力としか言いようがないけど、強いて言うなら性病の菌が目に入ったっぽいからかな……」
「いい加減眼科行けって」
<同性愛カップルはこうしてできる>
「蓮子、考えてみれば、人の人生を傷つけるのなんて簡単な話だわ」
「あ?」
「例えば、サラリーマンが集まる居酒屋にでも行って、お酒が進んで隙だらけな人のカバンをこっそり拝借して店を出れば、中身次第じゃ翌日には解雇、とはならずとも、役職付きならきっと降格よね」
「そんな事意図してカバン盗む奴なんて居るかぁ?」
「そんな奴居ないと思ってるからこそ、盗みやすいかも」
「全然簡単には聞こえないなぁ」
「まあ、簡単というのは言い過ぎたかもね。 でも、世の中を見渡せば、人生を終わらせるリスクを孕んだ行動って、結構見つかるものよ?」
「そ、そうか……?」
「例えば、ほら、たった今Twitterで、自撮りツイートが流れてきた」
「ほう」
「ぶぅふ、この写真、boketeに投稿したら良いボケ付きそうよね」
「そういうのいいから」
「こういう写真撮る人ほど、身元のガードが甘いっていうか、いわゆる特定された時のリスクを考えてないと思わない?」
「こういう不特定多数に阿る写真を撮ってる人って、まともじゃない人に好かれる印象有るよね。 そうなると、身元がバレた時は、より危ない目に遭う可能性が高い……かもね」
「コスプレなんかだとさ、むしろ自分からイベントに出て行くじゃない? 粘着質なストーカーに、帰宅まで後をつけられるとか、そんな事って無いのかしらね?」
「そこまで考えて撮ってる人ばかりでは無いだろうしな」
「ところでさ、私って実はメリーのコスプレなのよね……」
「え?」
「蓮子ちゃんに会いたいからね、頑張って減量して、女性ホルモンも注射してもらって、目の色も変えて、金髪も植毛して、やっと本物のメリーになれたの……」
「なっ……」
「さあ、蓮子ちゃん。 これから僕と、いえ、私と2人の時間を過ごしましょう……」
「ま、待って! じ、実は俺、いや私も蓮子のコスプレで……」
「え……」
「メリーちゃんに会いたいから、君と同じように……」
「………………そっか」
「ああ……………………」
「そういうのも、良いよな」
『目』の色を変える 栗山 目ン玉助(眼科医)
自分では、まるで眼科医になるために生まれてきたかのような名前だと思っているが、
それは親が付けた名前だ。
カラーコンタクトのせいで商売上がったりであるが、一部の本気な人達に支えられている人生である。
本人はこの能力について、こう語る―――
『目ヤニ? いや、あんまり詳しくないけど……』
<制服を脱いでから>
「蓮子、女子高生らしくバンドやりましょう」
「バンドなんかやらないよ面倒くさい」
「え〜、もうバンド名は決めたのよ」
「何で勝手に決めるんだよ」
「その名も、『MXフラクション』よ」
「ほう、どういう意味なの?」
「舞茸の整腸成分の名前よ」
「あ?」
「RCサクセションっぽい名前が良かったのよ。 語感が似てたから……」
「何が悲しくて舞茸の中身の名前掲げて楽器やるねん」
「キーボードの鍵盤って、舞茸に似てない?」
「……いや、別に似てねえよ! ちょっと考えちゃったじゃねえか!」
「最近はヲタクも楽器をやるのが流行なのよ。 けいおんとか流行ったじゃない」
「そう言えば、同じクラスのヲタカップルが2ピースバンドやるって張り切ってたっけ」
「ああ、あの相思相愛って言葉よりお互い様って言葉が似合いそうなカップルね」
「そういう事言わない」
「それじゃ残念だけど、バンドは解散ね」
「そうしてくれ」
「道端で歌ってたら、ボーカルが足りないバンドからスカウトが来ないかしら」
「何だよボーカルが足りないバンドって」
「結成したは良いものの、あっボーカル忘れてたヤベェ的なバンド? バンド名は……『前代未聞』」
「人間の可能性に掛けるその姿勢だけは評価してあげる」
最近の音ゲー、値上げだの方針転換だのでコレジャナイ感じを感じつつあるけど頑張って行こうぜ
日常に潜んだ邪気?殺意?
ツイッターってなんか殺意をさらしながらさらされながら遊ぶ場という気がするし
殺意か邪気か敵意かそういうのを崇めている気がする
この二人も秘封倶楽部の二人のジョークじゃなけりゃ気持ち悪いヤバイ奴らだし最初の二人が陰惨な殺され方をしてるのも気になる
親しみ易そうな雰囲気で近づいてくる気持ち悪い殺意を秘めた何か
ギャグだギャグだと騙して喉仏を牙で狙おうとする何か そういうものを感じますね ツイッターとかに対しても
ていうか東方キャラの必要性は
この雰囲気は真似できないなー、ホント。