Coolier - 新生・東方創想話

戦闘妖精氷風 全結界異常なし

2013/09/25 00:43:08
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氷精の潜在能力は巫女の予想を超えていた。

序盤ボスらしからぬ行動を取った氷精は、弾幕少女の保護を切り捨て、

一次設定を超えた能力を発揮した。

巫女はそんな氷精を手なずけようとしたが、

氷精は巫女の命令をエラーと判断し、

自在に幻想の空を舞った。










その日、博麗霊夢は緑豊かな山々の空を、パトロール兼気分転換のつもりで飛んでいた。夏でも空は涼しく、眼下に広がる起伏に富んだ大地と川の流れ、空と雲が美しい。改めて飛べる力を有難いと霊夢は思う。
風に流されるままに飛んでいると山のふもとで弾幕の光が見えたので、暇つぶしのネタにでもなるかと思い、そっと高度を下げて接近して観察すると、三体の妖怪が遊んでいた。
 
 「あはははは、みすちーの負け」
 「リグルそれずるーい。ルーミアも何か言ってよ」
 「やっぱり暗闇の中が涼しくていいわ」
 「そういやチルノ来ないなあ」

 (まあ、たあいもない1、2ボスさん達が遊んでいるだけね)

取り立てて問題視するほどでもない弾幕ごっこだったが、霊夢は空中で寝そべりながらこの光景をほほえましく見守っていた。

(小さい子たちが遊ぶ姿も悪くはないわね)

しばらく眺めていると、箒に載った人影が霊夢と三人のいる方へ飛んできた。
いつもの白黒魔法使いだと思って声をかけようとする。

「魔理……」

その人物は確かに魔理沙の姿と顔を持っていたが、なんかこう、人形じみていて……。

(アリスの自動人形かしら、でもあの子の作風とは違う)

霊夢はただその場に静止して危険の有無を見極めようとした。いきなりその魔理沙らしき存在は魔力を高めていく。

(いつもの八卦炉は使わない?)

そして霊夢の目の前で、弾幕ごっこ用の前口上もなく、マスタースパークに似た光線を三人の妖怪に向けて撃ちこんだ。

(あれは弾幕ごっこで撃つような光線じゃない、殺意は感じられないけど、かといって手加減する気も無い)

一瞬の激しい音と光の後、その場にあった木々が焼け、子ども妖怪たちは遠くへ吹き飛ばされた。

「ええ~っ!?」
「うわああああ!」
「なんなのか~!?」

その魔理沙のような者or物は三人を吹き飛ばした後、ぬるりと視線を霊夢に移した。あいまいな笑顔のようなイメージだった。
背筋が冷える、ただならぬ違和感、こいつは魔理沙じゃない。この霊夢以上に感情も勘定も無い、ただ捕食対象を見るような機械的な目つきは何だ。

(何者かは知らないけれど……)

長い人生の中で、彼女はこれほど生命の危機を感じた事はなかった。
だが霊夢は妖怪退治の経験に加え、何者にも縛られない性質ゆえに冷静に頭を巡らし、気持ちをまったりモードから退治モードに切り替えた。陰陽玉と大幣を持つ。秩序を乱すなら容赦しない。

「魔理沙、不意打ちなんて卑怯じゃないか」 煤だらけになったリグル達が向かってくる。
「前口上ぐらい言いなさいよ」 ミスティアも怒っている。
「ルール無用なら食べちゃうぞ」 ルーミアも機嫌が悪い

霊夢は叫ぶ、勝つのは無理だと直感が告げている。

「逃げなさい、あんた達じゃやられるわ」

その魔理沙もどきは再び三妖怪に目を向けると、大きな妖力か魔力を込めたマジックミサイルを三つ発射した。その時のあまりの風圧に、霊夢は顔を右手でかばった。

「何?」

マジックミサイルは普段魔理沙がごっこで撃つのとは段違いの速さで、避ける間もなく三妖怪に突き刺さり、霊夢が再び顔を妖怪たちのいた場所に向けた時、すでにその気配は完全に消えていた。

「誰かは知らないけど、ここはあなたの来る世界じゃないわ」

そうは言っても、霊夢もこの魔理沙もどきが弱くないのを嫌と言うほど自覚している。
あの敵を叩くにはもっと身軽でパワーのある弾幕少女が必要かもしれない。

「待ちやがれ~」

もうひとりの箒にまたがった人影が接近してくる。こいつの仲間? いや今度は本物の魔理沙だ、この魔理沙もどきを追い掛けてきたようだ。後ろに氷精チルノの姿も見える。

「おい、無造作に三人を襲っただろ! 前口上も無しに消滅させるなんて、それでも弾幕少女か」

いつもは騒がしく感じる彼女の声だが、不覚にもその声が頼もしく感じた。
いや、と霊夢は思い直した。子どもとは言え、三人の妖怪を一瞬で全滅させ、それなりの強者である自分を眼圧で怯ませる存在に魔理沙とチルノ、そして自分が敵うのだろうか。
しかし自分は博麗の巫女、幻想郷の秩序を守るのが仕事だ。
魔理沙もどきはこちらに背を向け、振り返り、ついてこい、と言うようなしぐさの後、猛然と加速してその場を去った。

「上等だぜ、つきあってやる」
「あたい達をなめるなよ」

魔理沙に続いて、チルノと霊夢も追いかける。相当な加速力で、霊夢も本気を出さなければ振り切られそうだった。


「魔理沙、そいつのマジックミサイルは超高速よ、ごっこ弾幕とは違うわ」

魔理沙もどきは進行方向そのままでこちらを振り返り、高速マジックミサイルを発射、魔理沙とチルノは、左右に分かれてかわす。チルノの羽根の一部が吹き飛び、バランスを崩しかかる。

「こいつは本当にヤバイ」

魔理沙は八卦炉を取り出し、炉が破裂するかと思うほどに魔力を充てんする。弾幕ごっこの威力をはるかに上回る破壊力だが、今となってはなりふり構っていられない。
魔理沙もどきが使い魔を射出し、3人に迫るがそれを難なく回避できた。
魔理沙がもどきに向けて渾身のマスタースパークを撃とうとする。
しかし同時に、後ろに回った使い魔が高速マジックミサイルを発射、魔理沙の背中に迫った。
八卦炉からマスタースパークが撃ち出されるのと、高速マジックミサイルが魔理沙を串刺しにするのは同時に違いなかった。霊夢は悟る、もう逃げられない。
だがここで、チルノは思いもよらない行動に出た。
チルノが魔理沙の箒に飛びつき、思い切り箒を180°回転させた。
目いっぱいの速さで飛んでいたので、魔理沙は高速でバックする格好となり、高速ミサイルと対峙した。
ちょうど八卦炉から発射された魔理沙のマスタースパークが、背後のミサイルを包み込む。照射1.4秒。高速マジックミサイルは着弾の0.2秒前に爆発し、魔理沙は箒に載った姿勢のまま回転し、必死に姿勢を立て直そうとする。

「おえっぷ、チルノ、助かったぜ」

飛行中不意に姿勢を変えられ、戻しそうになりながらも、魔理沙はチルノに感謝せずに居られなかった。

「おいチルノ、聞いてんのか」
「………………」

チルノがなぜか別人のような顔をしている。首を回し、魔理沙もどきを睨む。
魔理沙もどきはそのままスピードを上げて視界から消えようとする。
しかしチルノも猛然と加速し、矢尻のような氷の弾幕、いや幕とは言えない狙い澄ました氷の弾丸を撃った。魔理沙もどきは紙一重でよけ、反転して高速マジックミサイルを3発放つ。チルノは拡散を抑えた高速弾幕でうち2発を破壊、だが1発が霊夢に迫る。

「不覚っ」 霊夢は自分が狙われていた事に気付けなかった。

(ダメ、当たる)

そう思った瞬間、突然霊夢の意識に何者かが割り込み、体のコントロールを奪われた。同時に体内から霊力が無理やり放出され、体が強引に動き、ミサイルを避けた。
魔理沙もどきが逃げて危機が去った後、もう済んだ、とでも言わんばかりに体のコントロールが霊夢に返され、同時に大きな疲労感が押し寄せてきた。

「おい霊夢、大丈夫か? 息が荒いぞ」
「巫女として不覚をとったわ」

いつもの顔をしたチルノが心配そうに近寄って来る。

「魔理沙、霊夢、大丈夫?」
「お前、元のチルノなのか?」
「ん? 良くわかんないけど、あたいはあたいだよ」
「まったく腹に弾幕をぶち込まれたような気分だぜ」

2人は突然の襲撃とチルノの変化に戸惑ったままだった。太陽の光も、風も、水も、緑も普段と変わらずそこに在る、しかし森の焼け跡が現実を物語っていた。

「そうだった、リグルんとみすちーとルーミアを探さなきゃ」

チルノは森に降りて行った。残された2人はとりあえず、博麗神社に向かう。










霊夢と魔理沙が神社につくと、ちょうど紫もいたので、魔理沙は紫に先程起きた事を話し、紫もいつになく真剣に耳を傾けてくれた。

「確かに、最近、幻想郷住人そっくりの者が現われて、住人を襲って去って行く事件が多発しています。あなた達も襲われたのね」
「そうだぜ、で急にチルノのヤツが何か覚醒して、それで助かったんだ」
「あの氷精が? まあそれは置いとくとして、三人の妖怪さん達が一瞬で…….これほど完ぺきにしてやられた例はないし、対策が練られるまで、見つけても極力戦いは避けなさい、みんなの家族や仲間にも注意喚起をお願い」

魔理沙がどんな対策があるんだ、紫に聞く。

「みんな良く聞いて頂戴。実は、妖怪の山や冥界矢地底でも、この謎の襲撃者の報告や噂はありました。しかも、話しによれば、その襲撃者はだんだん強くなっているみたい」

魔理沙が先程の戦闘を思い出して顔を青くする。

「なんだって、そんな奴と戦ってたら、いずれ……」

「そう、このままでは愛する幻想郷の住人に死者が出かねません」
「へへっ、もともと死んでいる住人もいるけどな」 魔理沙が無理におどけて見せる。
「私の愛する幻想郷とその仲間たちを守るため、泥縄だけど、とりあえずは妖怪賢者や月の薬師、紫の魔女といっしょに、まずはあの高速マジックミサイルに匹敵する誘導弾スペルカードを開発中です。もう試作は出来ているし。いずれ弱者を守る立場の者を中心に配布する予定です」

考えていた霊夢が一言。

「あの襲撃者、動くだけでも速いから、同じ弾幕を撃てても飛ぶ前にやられるんじゃないの」

魔理沙も同意する。

「そうだな、あいつらは平気で背後を取る事もやるし、あの時、なぜか覚醒したチルノがいなければ今頃どうなっていたか。正直怖いぜ」

紫は待ってましたとばかりに説明する。

「あるのよ、このスペルカードを使いこなせる存在が。今言った賢者たちに加えて、人形使いや河童の協力も借りて、戦える性能を持った式神人形を開発中です」

霊夢がそれを聞いて眉を動かした。

「その式神人形って?」
「高度な式神を持ち、貴方達人間や妖怪、妖精や神々の弾幕使い以上に高速で動き、相手の出方を予測し、的確に殺しの弾幕を叩きこめる、いわば兵器ね」
「それが主力になれば、私たちはどうなるの」
「少なくとも、この異変の襲撃者にたいしてはお払い箱になるわね」
「この異変に関しては、といったって、いままでの異変で相手にした連中より剣呑な奴らに勝てるんだったら、いままでどおりの異変はなおさらその式神人形で楽勝じゃない?」
「その時は、普通の巫女さんに戻るのよ、お払いをしたり、お守りを売ったり、神前結婚式を取り行ったり、あるいは受ける側になったり、それでいいじゃない」
「私もいよいよ本当に普通の魔法使いになるな」 と魔理沙。

霊夢の顔がいつになく真剣になった。

「私の存在意義は、妖怪退治をする事、今までそのために生きていた。」
「たとえ高速マジックミサイルと互角の弾幕を体得しても、あなた達が戦って無事で居られるのは、いいとこあと2、3回よ、体がもたないと思わない?」
「その式神人形が私たちを敵とみなしたらどうするの? そうでなくても、式神の動くパターンを知られたらただの的じゃない」
「私たちに牙をむかないようなプロテクトは考えてあるし、動きのパターンが単調になり過ぎて、相手に動きを見破られないよう、ランダムな回避も出来るようにしてあるわ」

霊夢はでも、と呟いて、それきり黙ってしまった。

「あの三人の妖怪、復活は出来たものの、記憶があいまいで力も回復しきっていないそうよ。で、その子達が統率していた生き物達も不安がっていると仙人も言っていたわ。それから霊夢、7年くらい前、月の兎と門番が行方不明になったの覚えてる?」
「うん、鈴仙と美鈴さんね」
「今にして思えば、その子達の災難もこの異変と関連していた可能性がある。だとしたら、今までの異変とは根の深さも命の危険も比べ物にならないレベル」

霊夢はそれでも承服しかね、再び口を開いた。

「だからと言って、幻想郷の危機をつくりものに任せきりなんて! 幻想郷には弾幕少女が必要なのよ」
「もう行方不明者のリストに名を加える作業はこたえるのよ。お願い、分かって」

それきり霊夢は再び黙ってしまった。

「霊夢……」

魔理沙はそんな彼女に慰めの言葉をかけようとしたが、思いとどまった。
紫と魔理沙が帰った後、霊夢は静かになった社殿で、かつて初めて空を飛んだ日を思い出す。
あの時、幻想郷を造り、愛し、見守る意志の存在を確かに感じた、紫はその意志を神主様と、外界からこの世界を見守るシューター達の意志であると言っていた。
そして自分自身もその意志達に愛されていると思えたのだ。
しかし、自分でも対処しきれない脅威が迫った結果、その意志達は私をいらない存在とみなし、実は伸びしろのあったチルノにその役割を任せたのではないか。
社殿の奥を見つめ、霊夢自身も知らないご神体に向けて問う。

「私は、いらない存在じゃない、よね」










一週間後、マヨイガにて、八雲一家と霊夢、魔理沙、そして紫への協力を承諾したチルノが庭に集まって、式神人形のテストを行おうとしていた。
謎の襲撃者に対抗するには、今までの弾幕使いより、もっと身軽で、回避能力が高く、見た目の美しさと無駄を省いた本気の弾幕が必要と紫は判断し、霊夢にそれに対応したスペルカード弾幕の修行をさせると同時に、本気弾幕をもっと効率よく行える式神人形の開発を各勢力と合同で行っていた。

「今日は式神人形用のソフト、つまり私が打った式のテストよ」
「人形のハード、つまり本体はどうしているの」霊夢が尋ねる。
「ハードの方は開発が遅れていてね、この前博麗神社でほこりをかぶっていたるーことを改造しているんだけど、河童システム軍団は悪戦苦闘中なの」
「じゃあ、式は誰につけるの、私?」
「いいえ、私の式神の中でも最もポテンシャルの高い藍に憑けたわ、名づけて八雲藍セカンド、ラーンⅡと呼んでもいいわ」
「そう……」

霊夢は黙ったまま、座布団に座り、出されたお茶を飲む。とりあえずこの状況を見守る事にする。傍らで魔理沙がチルノの頭に手をやっている。

「チルノも呼んだんだな」
「そうよ、この子には弾幕戦の相手役を務めてもらおうと思っているの」

それを聞いた魔理沙の目が冷やかなものになる。紫は意外に感じた。チルノを案じているのか?

「妖精は死んでも再生するからか、それともこの前の不思議な力を見込んでか? それともだいぶ前、お前さんの人間集積場をブッ潰された恨みか」
「最後のはもう気にしていないわ」
「ふむん、お前ら妖精は本来、自然の中を遊びまわるのが似合っているのにな」

紫も霊夢もチルノも魔理沙の雰囲気を察する。
そんな魔理沙に見つめられて紫が目を伏せる。

「幻想郷を守るためです、それに、この子も承諾してくれたの」

チルノが上目遣いで魔理沙に訴えかけた。

「魔理沙、あたいは嫌々やらされるんじゃなくて、友達を助けるためにやっているの、リグルん達が二度とあんな目に遭わないように、ほら見て」

チルノはポケットから手のひらサイズの妖怪を出す。
元の生き物と変わらない姿の蛍と雀が一体ずつ、黒い毛玉のような物体が一つあった。

「これがあいつらなのか」
「うん、ここまで復活したけどあまり喋れないの。これでまたアイツに何かされたら今度こそ消えちゃうかもしれないでしょ」
「お前……」

チルノは胸を張る。

「だから、あたいがんばる」
「だそうだ紫、チルノに感謝しろよ」
「そうね、ありがとうチルノ、妖精の力も侮れないわ」

まだ魔理沙が釈然としない気分を整理しきれないでいると、隣の部屋から藍と藍自身の式である橙の声が聞こえている。
橙は藍の9本のしっぽにじゃれつき、藍も橙をいとおしそうに見つめている。主と従者というより仲のよい姉妹か親子のようだ。

「藍様、本当に新しい式神を試すの?」
「ああ。最近現れた敵に対抗するには、強力な式が必要なんだ。でも誰かがテストしなきゃいけない、私が最も適任だって、紫様が言っていたんだ」
「じゃあ、私じゃ役立たずって事?」と橙が藍の顔を覗きこむ。
「そんなわけ無いだろう、橙は大事な私の式だ」と頭をなでなで。

藍は霊夢に気づき、やあ、と声をかけた。

「貴方たちが実験台を務めるのね」
「そう冷たい言い方をするな、これからは霊夢も楽が出来るぞ」
「式神さんだと、想定外の事態に対処できるのかしら」
「甘く見てもらっては困るよ、私の能力と、紫様の新型式であらゆる状況を想定し、もし予期しない事があっても、人間より立ち直りは早いはずだ」
「つまり、人間は必要ないのね」
「なんだ、霊夢らしくないな、人間も幻想郷の大事な構成要素だぞ」
「でも私個人は必要なくなるのかも」 霊夢の諦観した目。
「今でも君は弾幕ごっこ文化の第一人者だし、神社の巫女は続けられるだろう」
「そうね、それで納得しとくわ」

橙が藍の肩に飛びついて来た。

「約束して、絶対危ない事しないでね」
「もちろんだとも。橙は心配し過ぎだよ、私だってこう見えても実力者だぞ。きっと今日の夕方にはテストも終わって、お前も『心配して損した』って思うだろうよ」
「でも藍様、気をつけてね」
「ああ、帰ってきたら橙の大好物のバーガディシュ汁をつくってやろう」
「藍様が藍様で居てくれるだけで、私は満足だよ」
「あはははは、そういうセリフは愛しい相手が出来るまでとっとくものだぞ」

霊夢は、幸せそうね、と周囲に聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。
 魔理沙はそんな霊夢を見て思う、人間以上に人間的な幸せをかみしめている式神達の傍らで、1人でお茶を飲んでいる霊夢を見ると、彼女の事がより一層悲劇的に見える。
霊夢は誰にでも、それこそ妖怪にも一定の優しさで接する少女だ。だがそれは誰にでも一定以上近づけさせない、と言う事でもある。誰からも愛されるが、彼女自身は誰かを特別に愛する事はない。だから誰かとこの式神達のような関係になる事もない。紫は結婚式をして貰う側になるのも良いと言ったが、誰かを特別に愛する事のない霊夢にそれは無理だ。
加えて新しい式神人形が完成すれば、巫女はお払い箱になる。危険な敵と向き合い続けるより、たまには弾幕で遊ぶ普通の少女になる方が幸せだろうが、先日の神社でのやり取りからして、明らかに霊夢はその事実に焦燥感を覚えていた。彼女にとって、巫女である事は自分の生きる目的、存在意義なのだから。それで魔理沙は、霊夢がお払い箱になると聞かされた時、安易に慰めの言葉をかけようとして、思いとどまらざるを得なかったのだ。
そう考えている所に紫が来て、テスト開始を告げる。

「さあ、式神の作動テストを始めます、今から私の指定する空域に向かいます。そこで藍とチルノに弾幕ごっこをして貰います、魔理沙と橙は遠くから見学でもしていればいいわ。そして霊夢、あなたには……」

霊夢は小型の陰陽玉のような宝玉を手渡された。

「これは安全装置、誰かが危険な行動を取ったら、相手の姿を思い浮かべながら霊力を込めて止まれと念じなさい」

霊夢は早速、そのミニ陰陽玉を手に握り、紫を見つめながら念じた。

「止まれ」
「あばばばばばば」
「あっ効いた。解除」
「いきなり何すん……」
「止まれ!」
「あばばばば」
「解除」
「霊夢!」
「それっ」
「あばばばば」

紫はむん、と気合を入れて、安全装置の呪術的な枷を外した。呼吸が荒い。

「はあ、はあ……いきなり私で実験する事ないじゃない」
「あんたが息切れするほどなら、相当な威力ね。でもどうしてこれを私に?」

紫が一息つく。「私より、勘の鋭いあなたが持っていた方がいい、もし危ないと感じたらすぐに停止させること。まだ貴方にやってもらう事はたくさんあるからね」
「博麗の巫女として?」
「そう」
「良かったな霊夢」 魔理沙が肩を叩く。霊夢は何も言わない。

太陽が燦々と降り注ぐ中で、マヨイガの庭では藍が新しい式の準備をしている。

「橙、これが終わったら、紫様に許しをもらって、外界に遊びに行こうな、あっちの服で橙に似合いそうなものがあるんだ」
「藍様、本当に、やったあ!」










準備を終え、橙に離れるように言うと、藍は自身の式を起動させた。目つきが変わり、発する妖力の変容に橙が驚く。

「ラーンⅡ、これから博麗大結界の障壁まで飛んでもらいます」
「了解しました、紫様」 声色は同じだが、どこか無機質に感じる。

紫が先に空に浮かび、霊夢たちも後に続いた。

「まずは全速飛行テスト」

紫は次第に速度を上げ、ラーンⅡに同じ速度で飛ぶよう命じた。
ラーンⅡは次第に紫に近づき、とうとう全力で飛んでいた紫を追い越す。
低空を霊夢達が出した事のない速度で飛び、魔法の森の木々が風圧や衝撃でなぎ倒される。

「とんでもない加速力だな」 魔理沙が必死で後を追う。

霊夢とチルノ、橙は追い付くのをあきらめ、マイペースであらかじめ決められた空域に向かう。

「藍様」 橙のか細い声がした。「大丈夫かな、元に戻れるかな」
先頭を飛んでいたチルノが振り返る。「きっと大丈夫だよ、あたいもついてるし」
霊夢が口をはさんだ。「そういうあんたはどうなの、あの時、別人だったみたいじゃない」
「ううん、何だかあの時、『幻想郷を守れ』って声がして、それからものすんごい最強の力が出た気がして、気がついたら元に戻ってた」
「外界のシューターが乗り移ったのかも、それとも……」
「あたいのぜんざい能力?」
「それを言うなら潜在能力でしょ。もし、シューター達の意志が私ではなくあんたを選んだなら……ううんなんでもない」

霊夢は自分を励ます、幻想郷の意志が、幻想郷を見守るシューター達が自分を見捨てるはずはないと。
しばらくして、ようやく三人は指定された空域にたどり着く。式神のスピードに藍自身が驚嘆していた。

「すごい加速力だよ、これはごっこ弾幕では封印すべきだな」
「さあ、藍、次は弾幕のテストよ。チルノ、トレーニングをお願い、手加減は無用です」

おい、と叫ぶ魔理沙を無視し、藍、今はラーンⅡがチルノに顔を向けた。
チルノは焦って、両手の平を突き出し、頭を横に振った。

「ちょっと待ってよ、あたい藍さんには敵わないよ」
「チルノ、例のモードは任意に出せないの?」
「にんいってなに」
「思い通りにしたりしなかったり出来るって事よ」
「いやいやいや、それ無理無理」

紫は少し考えて、それならいいわと言い、チルノは胸をなでおろす。
三人から距離を置き、ラーンⅡに向き合う。

「じゃあ霊夢、ラーンⅡと模擬ガチバトルしてちょうだい」
「いいけど、本気でぶっ壊すつもりで行くわよ」
「藍も式神も壊しちゃダメ、弾幕の撃ち方、速度は本気の戦いを意識して、威力だけ普段のごっこと同じ、私が止めと言ったら終わり、いいわね」

霊夢はうなずき、八雲藍、今はラーンⅡを見る、これが、私の代わりになる存在か。

「了解しました、弾幕セイフティ解除します。」
「前口上は無しでいくよ」

霊夢の弾幕、と言うより、優美さを抑えた撃墜一筋の護符を相手に向けて撃った。
ラーンⅡはその護符をはっきりと視認した。来たぞ、ごっこ用の光線ではなく、高速マジックミサイルと同等の速度、本当に殺すつもりかと思える弾幕だった。これでリグル達は全滅したのだ。
ラーンⅡは護符の軌道を読み、自身の位置を左右にずらして回避する。
今度はラーンⅡが霊夢に弾幕を浴びせ、避けた所を狙い澄ました高速弾を放った。弾速はやはり霊夢の護符と同じ。
霊夢は危なげなく回避するものの、リボンが吹き飛び、結わえてあった髪が風に舞う。
霊夢はごっこでは感じた事のない感覚を味わっていた。

(普通の弾幕と違うのは分かっていた、でも正直甘く見過ぎた)

「これは本気を出さなきゃ」

霊夢は見てくれも構わず全力でラーンⅡから距離を取るが、戦闘特化式神と化した彼女が猛烈に距離を詰めてくる、霊夢がそれならばと逆に接近し、懐に潜り込んで妖力をぶつけようとすれば、今度は急速に距離を離される。

「すげえ、いつも余裕の霊夢が焦ってるぜ」観戦していた魔理沙がひゅうと口笛を鳴らす。

霊夢は無数の護符をラーンⅡに向けて撃った、護符はラーンⅡの目前で向きを変え、その視界を遮るように彼女を包み込む。
霊夢は相手を見下ろすように急上昇し、夢想転生を発動した。

「本気の戦いと言う事だから、宣言無しよ」

霊夢の周囲を陰陽玉をかたどった宝玉が回転し、それぞれの宝玉から護符が放たれ、ラーンⅡを襲う。

隙間をほとんどなくした護符の列に対し、ラーンⅡは高速回転しながら回避を試みる、慣性を無視して強引に飛ぶ方向を変え続け、弾幕が消えるまで耐えきった。

「なんという負担だ、晩ご飯は紫様に作ってもらおうか」

ラーンⅡとなっている最中の藍は荒い息を吐き、改めて式神の性能に驚嘆する。何と言う性能の式だ、橙に任せなくて良かった。正直私でも操るのが精いっぱいだ。
気分を切り替えて霊夢を見上げる、まだ模擬戦闘は終わっていない。
霊夢自身を狙って高速弾を撃ちこんだ、当然霊夢もそれを悟って回避しようとする、初弾を避けたものの、動きにキレが無くなる。

「この勝負、もらった!」

さらに自身を回転させながら、霊夢の至近距離で誘導付き高速大玉を撃ち、霊夢はとうとう被弾、模擬戦は終わった。

「霊夢、君の力はそんなものじゃなかったはずだが」
「リボンがほどけて、髪の毛が目にかかっちゃって、私の負けよ」

紫がテスト終了を告げた。

「ラーンⅡは期待どおりね、藍」
「はい紫様。高速マジックミサイルを回避し、なおかつ敵を攻撃できる事が証明されましたね」

一行がマヨイガに戻ろうとした時、周囲で橙や魔理沙と一緒に観戦していたチルノが羽根を震わせ、気配を察知した。

「変な奴らがいるよ」

チルノの指差した方向を一同は見、二つの影が前後に距離を取って飛んでいるのを認めた。
二体とも先日の魔理沙もどきの姿をしていた。
両者とも、こちらの存在に気づいているようだが、攻撃はせず、ひたすら幻想郷の端を目指しているかのように見える。

「私の真似するのが流行っているのかよ! 紫、同じ弾速のスペルカードを貸してくれ」

紫は魔理沙へ一枚のスペルカードを投げ、魔理沙がそれを手に取った。

「使っていいけど、撃ったら逃げに徹しなさい、いつも盗んでずらかるように」
「へっ、私の偽物に二度も舐められてたまるか……」

魔理沙もどきの襲撃者のうちの一体が速度を上げた。
魔理沙がその一体に追いすがり、高速マジックミサイルを放つが、相手はそれを急旋回でかわした。もう同じ攻撃はできない。

「リアタックするな、逃げて」 霊夢が叫ぶ。

襲撃者は全身を弾丸として幻想郷と外界の境界に衝突、術式が崩され、結界にひびが入った。外界の光景が見え、見える外界の範囲が次第に広がっていく。残りの一体がその結界の穴に向かう。

「何て事! 博麗大結界に穴が」 紫が両手を口に当て、顔面蒼白で結界のひび割れを見た。

「あれ以上穴が広がれば、幻想が外界に漏れ出して、みんなの存在感が希釈され、消えてしまう恐れがある」
「紫様、結界は私が修復します、紫様は敵をお願いします」
「藍! その体では」
「紫様、誰かがやらなければ」

紫が止めるのも聞かずに藍が飛び出していく。
残りの襲撃者は一直線に結界のひびに向かっている、魔理沙が必死に後を追うが、相手には届かない。襲撃者は外界に出て悪さをするつもりなのか、それとも、自らも自爆して結界の穴を広げるつもりなのか。先行して追う魔理沙も追い付けない。
襲撃者がさらなる高速弾を魔理沙と藍へ向けて撃った。魔理沙はある程度避けるタイミングを覚えていたのと、距離が離れていた事もあり、回避に成功するが、距離が近く、ラーンⅡの負担で妖力を消費していた藍は反応が遅れた。

(やられる)

その時、チルノの目つきが変わり、藍を追いかけていく。

「チルノ? あんたは……」

霊夢が言いかけた直後、『チルノ』は藍の式を強制的に起動させた。
紫も状況を把握できていない。
藍は自身のコントロールを突如奪われ、体のきしみを無視して、それこそ狐がジャンプするように急上昇して高速弾をかわした、意識を失い、『チルノ』が介入するラーンⅡのプログラムに操られたまま結界の裂け目に到達する。『チルノ』もその後を追う。

「今のはチルノがやった」霊夢がつぶやく「いや、本来のチルノじゃない」

結界の裂け目の前で、藍はラーンⅡによって強制的に妖力を絞り取られ、彼女の頭脳にあった結界修復の手順を検索し、首が異常な方向に折れ曲がった藍の肉体に、無理やり結界修復を実行させた。
裂け目の拡大が止まり、塞がっていく。だが藍の目は光を失っており、完全にラーンⅡに操られるままになっていた。
皆と一緒に裂け目に急行する霊夢の脳裏に、幸せそうな藍と橙の姿が浮かぶ。藍を守るためにはチルノを犠牲にするのもやむなしと考えた。結界修復は襲撃者を倒した後でも猶予があるかもしれないし、チルノは妖精だからすぐに復活できる。だが妖獣の藍は体の半分が物理法則に縛られる獣なので、無事で居られない危険性が強いと判断できる。
しかし、自分の決断はそんな理屈だけでなく、ある感情に突き動かされてのものでもあったと霊夢はさとった。

(チルノに嫉妬している? 私よりシューター達に愛されているから? そんな心を見透かされて、幻想郷は私を捨てたとでも? いや今はそれどころでは……) 

霊夢は宝玉を強く握り、チルノを思い浮かべ、『止まれ』と命ずるが、彼女はその命令をナンセンスなものとしてとらえ、藍に結界修復を続行させる。
『チルノ』は前方に空気を凍らせて矢尻状の氷の壁を造り、高速弾を受け流し、その壁を襲撃者に突き刺した。襲撃者は紅い燐光となって消滅した。
ようやく駆けつけた紫と橙がラーンⅡに力を貸し、数分後に結界も完全に修復された。
その光景を霊夢と魔理沙はただただ見守っている。

「しっかし、藍も二度とごめんだろうな」
「あの式は、藍に肉体的にも妖力的にもとんでもない負荷をかけさせた、あれでは藍は……」

霊夢はほどけた髪を手に取った、焦げたにおいがする。










ラーンⅡに操られた藍は、結界修復の後、その場で落下し、かろうじて橙が受け止めた。

「いやああああああ~藍様、目を覚まして、お願い」

藍の意識は戻らない、橙が呼びかけていると、口が開き、声がする。だがそれは八雲藍本人のものではなかった。

「結界修復完了、結界走査中…………終了、全結界異常なし」
「何よ、この式。藍様が大変なのに、何が異常なしよ! 藍様を返して!」

ラーンⅡが停止する。その姿が人型からしっぽが一本しかない狐に戻っている。
橙が紫に訴えた。

「紫様、なんで藍様はこんな目に会わなきゃならないんですか、幻想郷はもっと、ゆるゆるで、まったりした世界じゃなかったんですか」

橙は敵の襲撃者よりも、藍にこのような式を憑けた紫の判断に憤っているようだ。

「橙、この世は残酷でもあるの。そして藍は立派に務めを果たした、決して無意味な犠牲ではないのよ」
「こんな式壊して下さい。相手より先に藍様が死んじゃってどうするんですか!」
「橙、冷酷なようだけど、この式は十分私たちを守れるわ。もっと頑丈な自動人形にインストールすればこういう悲劇も無くせるのよ」
「うう、藍様ぁ」

藍が元に戻ったチルノに運ばれ、橙が泣きながらついていく。霊夢と魔理沙も付き添いで永遠亭へ向けて飛行する。

「橙、元気出して、ご主人様、きっと良くなるよ」

チルノは彼女なりに藍の身を案じている。
でも、と霊夢は思う。あの時の『チルノ』は藍の安全より、一刻も早い結界修復を優先させた。いち早くあの場に駆け付け、かつ結界修復が出来る条件を満たした者、すなわち八雲藍を選び、利用したのだろう。しかし、『チルノ』が藍を動かさなかったとしても、あの高速マジックミサイルでやられていただろう、結果は同じだったのだ。それにしても、襲撃者達の意図は何なんだろう。

「もしかして、ゆるゆるふわふわな幻想郷の私たちを、シリアスな命のやり取りの世界に変貌させる、それが連中の狙いなのかも知れないわね」
「だとしたら、そう言うのは自分の一次創作作品の中でやれと言いたいぜ。いい迷惑だ」
「本当よ」

紫が語る。

「いいえ、一次だろうと二次だろうと、いつだってこの世は命のやり取りの世界。私たちは認識が甘かっただけ」

霊夢と魔理沙は何も答えなかった。かわりに藍を抱いて先を飛ぶチルノに霊夢が問う。

「チルノ、貴方は、何なの? 幻想郷の意志が形を取った存在なの? それとも、シューター達の意志を受信して動く能力があるの?」

チルノはしばらく考える。

「うーん、今霊夢が言ったたとえ話じゃ、あたいを説明する事は出来ないと思う。あたいは、あたいだよ」
「そりゃあそうか」

いかにもチルノらしい答えではあったが、藍の安否が分かるまでは笑う事も出来ない。










次の日、藍と橙は紫の式を辞めマヨイガを去った。霊夢が右頬に引っ掻き傷のついた紫から、そう聞かされた。ババアが負うべき代償としては安いものね、と紫は珍しく自虐的になっていた。
さらに後日、幻想郷賢者会議でラーンⅡは実用に足るとの判断が下った。


















決して私は幻想郷の世界観も、弾幕少女たちも、藍様も貶める意図はありません。しかし残酷な描写に不快感を感じ方も当然いらっしゃったでしょう。ごめんなさい。
これは本当に自己満足ですが、神林長平氏のSF小説『戦闘妖精・雪風<改>』(ハヤカワ文庫)の東方風翻案として書いたこのシリーズを継続したい気持ちになったのです。

そこまで作る予定はあるか分かりませんが、原作の雪風とその続編である、グッドラックとアンブロークンアローも読んで、このシーンはこういう風にアレンジしようとか、矢頭少尉はメランコリーにしようとか、フォス大尉は永琳かパチェか、アンブロークンアローの意識に関する話で、戦闘妖精こいし風でもこころ風でも良かったかもと思ったり、アドミラル56と日本海軍機は命蓮寺勢にしようかなとか、ロンバート娘々withキョンシー部隊はどうかとか、夜雀ブロスと芳香ブロスどっちがいいかなど妄想が止まりません。

「幻想郷、冬」を投稿した年度に小学生になった子は、いまやもう中学2年!
その子が体験したほど、自分は成長し、文章も良くなった、とは言えないと思いますが、どんなに需要が少なくても、皆さんの琴線にわずかでも触れられるような作品を目指していこうと思っています。
とらねこ
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コメント



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5.60沙門削除
 今回は「全系統異常なし」かな。
 さりげに「巫女の価値を問うな」も入っているような。
 タグに「戦闘妖精・雪風のパロディ」と入れたほうが良いかもしれませんね。
 私は面白かったと思うので続きを楽しみにして待ってます。
 8年前フェアリイで墜落した者より。
6.10名前が無い程度の能力削除
本当にただの自己満足作品。皮肉る気も起きないほどつまらない。
11.無評価とらねこ削除
コメント返しがおそくなってすみません。
もしかして、「蒼き風走る」シリーズの沙門さんでしょうか、超お久しぶりです。
読んでいただいてありがとうございます。あの時から読む人も書く人もだいぶ入れ替わったのかも知れませんが、マイペースで書いていこうと思います。

この作品は確かに自己満足ですが、規約違反で強制削除されない限り、こんな作品もあって良いのではと思っています。