Coolier - 新生・東方創想話

月のうさぎと天のいぬ

2013/04/08 19:26:27
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桜も咲く今日この頃
随分過ごしやすくなり、ウサギ達も縁側のひなたでウサウサする時期になった。
私、因幡てゐも、ウサウサしている一匹である。
平穏な時間が流れる。そろそろ博麗神社で花見の宴会かなぁなどと考えていたのだが、その平穏をぶち破る一匹の兎が現れた。

「てゐ! 妖怪の山にカチコミするわよ!」

意味がわからない。



月のうさぎと天のいぬ



カチコミなど物騒なことを喚くこいつは鈴仙・優曇華院・イナバという兎さんである。
月出身であるこいつは、狂気の兎という扱いに困る二つ名と、見たこともないへにょへにょの耳を有し、地上のうさぎには考えもつかない思いつきをしばしば言う。

「いってらっしゃい。お土産よろしくね」
「え~っ! 手伝ってよ」
「いやよ、めんどくさい」

こいつの思いつきにつきあっていると、体がいくらあってもたりない。すげなく断るのが賢い対処法だ。
見た目麗しく、元軍人で身体能力も高いが、中身は残念でへたれな鈴仙ちゃん。私がすげなく断ると、基本的には何もやろうとしない。一人で何かやるのは寂しいらしい。寂しいと死んじゃうのは、地上の兎でも月の兎でも差がないようだ。

「師匠の命令なのよ。でも一人じゃ心細いし……」

へにょったうさ耳が不安そうに揺れる。
ここ永遠亭の主である蓬莱山輝夜、そして今鈴仙ちゃんが述べた兎達の師匠である八意永琳、この二人からの命令はたとえどんなに無理なものでも鈴仙ちゃんは死守しようとする。
やらなくても誰も怒りゃしないんだから、もう少し手を抜くことを覚えりゃいいのに。世話が焼ける。
放置するととんでもないことしでかしかねないし、ついていくことにしよう……

「しょうがないなぁ。鈴仙ちゃん一人じゃ心配だし、わたしもついていってあげよう」
「なによその上から目線の発言」
「世話が焼けるへたれーせんには調度いいでしょ」
「へたれーせんっていうな!」

鈴仙ちゃんも元気になったようだ。
さて、妖怪の山にカチコミする前に一先ずしておかなきゃならないことがある。

「それじゃあちょっと師匠のところにいってくるね」
「? 師匠のところ?なんで?」
「準備よ準備。私が戻ってくるまでに鈴仙ちゃんも準備しておいてね」
「ん、わかった」

師匠から情報収集だ。



---



師匠の部屋には師匠の他に姫様も居た。
ひとまず師匠に、鈴仙ちゃんに下した命令の詳細を聞くことにする。

「襲撃? そんなこと言ってないわよ?」
「ですよねー」
「単に薬の宣伝したいから、いつものように射命丸さんに頼んできて、とお願いしただけよ」

答えはあっけないものだった。
宣伝願いがどうしてカチコミになった。鈴仙ちゃんの発想は常人には理解できない。

「カチコミかぁ。たのしそうね」
「いや、まったくもって楽しくないです」

姫様が横から口をはさんでくる。
カチコミなんてしたら下手すると妖怪の山との全面戦争だ。全く楽しくないと思うが、姫様はそうは考えないらしい。宇宙人イミガワカラナイ。
しかし姫様に目をつけられると厄介だ。悠久の時を生きる姫様は基本的に享楽主義者。物事を面白おかしくしようと常に策動している。
放置すると大変なことになるが、かといって止めるのも難しい。策を練られる前に動くのが一番の対処法である。
さっさとここは退散しよう。

「それではいってきます」
「お土産は天狗饅頭でお願いね」
「天狗饅頭なんて売ってるんですか?」
「売ってないかしら」
「売ってたら買ってきます」

妖怪の山は観光地じゃないんだし、饅頭はない気がする。でも鈴仙ちゃんに話したら饅頭探して山中を駆け回ることになりかねない。だまっておくことにしよう。



---



やるべきことを師匠から聞いたので、あとは粛々とやるだけだ。
先方に渡す菓子折りを持って、待ち合わせの場所である玄関で鈴仙ちゃんを待つ。
しばらく待っていたが、なかなか鈴仙ちゃんは現れない。

「ごめんてゐ~。遅れた」
「鈴仙ちゃん。 遅いよ。何めかしこをでた……の!?」

やっと出てきた鈴仙ちゃん。だがその格好は凄かった。
服装が魅惑のチラリズムを生み出すミニスカではなく、迷彩服になっているのはまだ許容しよう。
しかし背中に背負う鉄の塊の数々、それはダメだ。

「何? その背中のやつは」
「カチコミなら重武装していかないとね~ まずこれがブローニングM2重機関銃。上手く使えば一個師団をも粉砕できるわ。こっちがバレットM82アンチマテリアルライフルね。かすっただけでも相手はミンチになるのよ」

意気揚々と金属塊の説明を始める鈴仙ちゃん。どれもこれも、一人で扱うには凶悪すぎる雰囲気を醸し出している。

「てゐにもひとつ預けておくわね。はい」

金属塊のうちのひとつを渡される。
ひょいっと渡されたもんだから軽いのかと思ったけど全然そんなことなかった。
10kgをはるかに越えると思われるその金属塊を投げ渡された私はバランスを崩し押し潰される。

「重い!潰れる!しぬ~!」
「またまた大袈裟な」

助けを求めるが、全ての元凶が助けてくれなかったので、どうにか自力で鉄塊の下から這い出る。
こんなのを5個も6個も軽々担ぐこいつは一体どんな筋力してるんだ。

「これで妖怪の山も焼け野原にしてやるわ!」

気合いだけは入りまくった鈴仙ちゃん。このままだと妖怪の山も鈴仙ちゃんも大変なことになる。何より一番最初に私がとばっちりで死にそうだ。

「鈴仙ちゃん。全部おいてきなさい」
「え~! なんでよ!」
「300円ルール違反だから、そんなに持っていっちゃダメ」
「カチコミにも300円ルールがあるのか…… 地上は面倒ね。ちょっと着替えてくるわ」

大人しく引き下がる鈴仙ちゃん。
300円ルールとは、姫様曰く月で一番メジャーかつ大事なルールらしい。
外出の際、外出を楽しめるよう持ち物を制限するルールであり、代表的なのは遠足のおやつは300円まで、というやつだそうだ。
当然地上ではそんなルールはないが、暴走している鈴仙ちゃんを制止するのにのによく利用している。

「おまたせ~ やっぱり武器はダメね。信じられるのは体ひとつ」

先ほどとまるっきり逆のことをのたまう鈴仙ちゃんだがいつものことなので気にしない。
手に二本の棒切れを持って戻ってきた鈴仙ちゃん。いつも通り魅惑のチラリズムを生み出すミニスカになっている。背中のものも全部置いてきたようだ。

「はい」
「なに? これ」

棒切れの一本を渡される。爆発でもしないかとびびりながら受けとったが、なんてことはない。ただの棒切れのようだ。

「杖よ。山登りにはあったほうがいいでしょ」

確かに山登りには杖があるといろいろ便利だ。鈴仙ちゃんにしては珍しく気が利く。

「ありがと。それじゃあ出発しようか。日がくれるまでには帰りたいし」
「そうね。今夜は天狗鍋ね」

やっぱり心配だ。



---



なんとか妖怪の山の中腹にたどり着いた。ここから先は天狗の領域だ。
途中鈴仙ちゃんがずっこけてパンチラしたり、川に落ちて濡れ透けになったりと、露骨なセックスアピールを繰り返していたが、概ね順調にたどり着いた。
そろそろ哨戒天狗が出てくる頃だと思うんだけど。

「そこのウサギさんたち、なに用かな?」

獣耳を生やした天狗が目の前に現れる。彼女が哨戒天狗だろう。

妖怪の山は人間に対しては閉鎖的だが、妖怪に対しては比較的寛容だ。天狗の領域だとしても、哨戒天狗にちゃんと許可を取れば入れてくれる。さてと、ひとまず目の前の天狗さんにちゃんと許可を取らないと。

「やあやあ我こそは、この世で最も高貴なる姫、蓬莱山輝夜様に仕えるウサギが一、鈴仙・優曇華院・イナバである! いざ尋常に勝負いたしたし!」
「やあやあ我こそは、この世で最も強き天魔様に仕える白狼天狗が一、犬走椛である、いざ尋常に勝負!」

なにいきなり名乗りあげてるのこの子! 天狗も乗るなよそれに! 第一そんな名乗りいつの時代のものよ! というか鈴仙ちゃんその手に持ってる刀どっから出した! 杖か! これ仕込み刀か! くそっ、ツッコミが追い付かない!

そんなことを考えている間にチャンチャンバラバラと始める二人。
唐竹、逆袈裟斬り、突きと果敢に攻める鈴仙ちゃんに、剣と盾をうまく使い受け流す犬走さん。一方的に攻める鈴仙ちゃんが素人目には有利に見えるけど、攻めきれていないのを見ると犬走さんの方が実は有利だったりするのだろうか。
何にしろ怪我だけはしないで欲しい。死人も生き返るという逆に使うのをためらう師匠謹製傷薬は持っているが、ずんばらりとやられても大丈夫かは多少疑問だし。

「あやややや? これは一体?」
「あ、文ちゃんちっす」

カメラを構え、横に降りてきたのは鴉天狗の射命丸文。今回の目的の人である。

「てゐさんもこんにちは。何で鈴仙さんは椛と斬りあってるんです? 痴情の縺れ?」
「名乗りあったと思ったらいきなりチャンバラ始めたのよ。さっぱりわからないわ」
「脳筋がチャンバラしてるだけですか。三面記事にもなりませんね」

構えていたカメラをおろす文さん。痴情の縺れでないと取材対象にはならないらしい。なんというパパラッチ。

「それにしても、鈴仙さんも結構やりますね。椛と正面から斬り結べるなんて」
「え? あの白狼天狗さん強いの?」
「椛は最近の天狗の中では珍しいぐらいくそ真面目ですからね。馬鹿みたいにちゃんと鍛練を積んでる脳筋です。下っ端の天狗では恐らく一番強いですね。天狗全体でみても剣だけならかなり上位にいると思いますよ」

天狗は武芸に優れる妖怪だ。その中で相当な腕前だとというのならとんでもないやり手だろう。
それとまともに斬り結べ、傍目には押してる鈴仙ちゃんはドンだけ化け物なのだろうか。

「鈴仙さんは弄られるだけの愛玩動物じゃなかったんですね~ それとも兎妖怪が実はみんな強いとか?」
「あんなことできるのは鈴仙ちゃんだけだよ。私含め普通の兎は人間より弱いわ」

私は無駄に長生きしてないし、妖術の一つや二つ使えるから、どんな相手とも多少は渡り合える。しかし永遠亭でウサウサしてる一般兎妖怪は所詮元が貧弱な兎、その辺の人間より弱い。剣術どころか刀を振ることさえ覚束ないだろう。
あんな目にも止まらない強烈な斬撃をバンバン繰り出す鈴仙ちゃんが異常なのだ。

「ですよね~ あ、そろそろ決着がつきそうですよ」
「えっ? さっきから鈴仙ちゃんが一方的に斬りかかってるだけで何も変化しているようにみえないけど……っ!」

きんっ という乾いた金属音が響く。鈴仙ちゃんが持っていた刀が折れた音だ。
折れた切っ先が回りながら宙を舞い、私の足元に突き刺さる。あぶねっ!?

「椛の使っている盾や剣は、剛力を誇る天狗が振るうに耐える特注品です。仕込み刀みたいな柔な暗器では競り負けますよ」
「なるほど。でもよくわかるね。そろそろ折れそうだ、なんて」
「音で大体わかりますよ。伊達に長生きしていません」

文ちゃんより私は圧倒的に長生きなはずだけど、んなこと全くわからなかった。これが天狗と兎の差か。
何にしろ武器が折れたのだ。これで終わりだろう。

「暇をもて余した脳筋の遊びも終わったみたいだし、本当の用事を済まさないとね。文ちゃんにお願いがあるんだけど」
「あや? なんでしょう?」
「いつもお願いしてる「燃えよ! 闘魂! 轟け! 鉄拳! くらえ! 必殺! パァァァァイルバンカァァァァァァア!」」

終わったと思っていた鈴仙ちゃんの声が響く。
渦巻く妖力。それに続くずどん、という重低音。
音の方を見るとなんか馬鹿でかい金属の塊を持つ鈴仙ちゃん。犬走さんは…… ずいぶん離れたところで気絶している。
持っていた盾は真っ二つになり、周囲に生えていた木は何本か薙ぎ倒されている。
目を離した隙に何があった。

「も、椛~!?」

文ちゃんが慌てて犬走さんに駆け寄る。
仲間なんてどうでもいいような一匹狼を気取る文ちゃんが、他人を心配するなんて少し意外だ。まあ兎達の遊びにも嫌な顔せず付き合っていることあるし、面倒見は良いのかもしれない。

「鈴仙ちゃん。その金属の塊、一体どうしたの?」
「妖力起動式浪漫兵器、パイルバンカーよ。でかいけど使い捨てだから298円しかしないわ」
「んなのどこでニーキュッパで売ってるのよ」

ドンだけ大事なんだ、300円ルール。というか、それが298円で売ってることが驚きだよ。

「じゃなくて、それどこから取り出したの?」
「ずっと背負ってきたわよ? 目立つから波長弄って見えないようにしてたけど」

嬉しそうに鉄の塊を振り回す鈴仙ちゃん。こんなでかいの担いでこの妖怪の山を登ってきたのか。
私は登るだけでひーひー言ってたのに。これが若さか。

「それじゃああの子を捕まえて天狗鍋ね。狼って美味しいのかしら」
「その理屈はおかしい」

鈴仙ちゃんを止めながら、この後始末をして、文ちゃんに広告お願いしないといけない。今日中に帰れるかしら。






結局、盾を持っていた左腕がグチョグチョに潰れ、かなり重症だった犬走さん。さすがに責任をもって治療しないわけにも行かず、付き添いの文ちゃんを連れて私達は永遠亭に帰還した。
大手術が必要にも見えた犬走さんの腕だったが、師匠が薬を塗ったらすぐ治った。師匠の薬怖い。
今は姫様発案の元、兎たちも集めて宴会をしている。

「いやあ、鈴仙殿は強かった。私も井の中の蛙だと実感したよ」

犬走さんが鈴仙ちゃんの活躍を師匠や兎たちに語っている。
これで少しは鈴仙ちゃんに威厳も出るだろうか。無理か。今鈴仙ちゃん庭に吊るされてるし。
鈴仙ちゃんはことの顛末を聞いた師匠に、お仕置きとして吊るされたのだ。逆さまに吊られてスカートは捲り上がりパンツ丸見え。なんとも嬉しくないパンモロだった。

「いやあ、兎もかわいいですね。このもふもふがなんともいえないです。兎の式神もつくってみようかな」

兎たちに囲まれてご満悦の文ちゃん。比較的幼い子が集まってるみたいだけど文ちゃんロリコンじゃないよね。
まあうちの子たちは基本的に可愛いだけで訳たたずだから、式神なんかにしてもしょうがないだろう。

「楽しかった?」

我らの姫、蓬莱山輝夜様が声をかけてくる。

「疲れました」
「たまには運動しないと老けるわよ」
「もう十分年寄ですって。あと引きこもりの姫様には言われたくありません」
「私はお姫様だからね。簾の後ろに居るのがお仕事なのよ」

うふふふふ、と意味深に微笑む輝夜様。何か企んでそうなその笑いも様になるんだから美人は得だ。

「ま、ご一献」

輝夜様から杯を受け取りついでもらう。
口に含むと酒の味と香りが広がる。

「ぷはぁ。うまい」
「運動したから美味しいのよ」

クスクスと笑う姫様。まあそんなもんかと思いながら、私はもう一杯酒を呑むのであった。
訳の分からない電波が降りてきたので一本。
きっと鈴仙ちゃんがへにょった毒電波を送ってるに違いない。

次は誰でかきましょうかね。ご意見・ご希望などあればコメントしてくださると嬉しいです。
鈴奈庵買ったので、小鈴ちゃん行こうかと思いましたが、あの雰囲気は私にはちょっと扱いにくそう……
みやび
miyabiyaka83@gmail.com
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コメント



0.490簡易評価
6.100名前が無い程度の能力削除
この勢いとノリが最高だ
そして何より登場人物が全員魅力的
読み終わって古明地へたりの人と知ってなんだかいろいろ納得
まあ強いていえば酒エンドは安直か
7.50名前が無い程度の能力削除
何故鈴仙はカチコミなどと誤解したのか。何故その誤解を解こうとしないのか。
そこが引っかかって楽しめませんでした。
電波に導かれて適当につくった話だからってことなんでしょうが、ギャグでもそこらへんは蔑ろにしないで欲しいと思います。
8.無評価名前が無い程度の能力削除
頭のおかしなれーせんちゃんが椛の左腕をグチョグチョにするお話。
いじめ系のサイトに投稿したほうが喜ばれるんじゃない?
12.90名前が無い程度の能力削除
とっつきが直撃したらそりゃあ、盾と腕パーツは持って行かれるわな。とっつきは偉大やでぇ。

で、実際鈴仙ちゃんはなんでカチコミをしたんだっけ?
文がモフモフ天国に浸るため?
……文ちゃんマジ桶屋。
14.60名前が無い程度の能力削除
一言でまとめるなら、永琳の指示を勘違いした鈴仙が妖怪の山で騒動を起こす話、といったところでしょうか。
文章はまずまず読みやすかったですが全体的に書き込みが足りず、それ故にパワー不足だと感じました。
特に気になったのは以下の二点です。

・鈴仙が勘違いした理由について
薬の宣伝をカチコミと勘違いするのはかなり特殊な状況だと思うのですが、どうしてそんな風に受け取ってしまったのかという説明が足りないように感じます。

・てゐが鈴仙に真相を教えない理由
永琳に説明を受け、なおかつ同行するというので時間的にも余裕があるはずのてゐが鈴仙に真相を教えない理由がよく分かりません。
原作っぽい悪戯好きのてゐなら面白がっているというので納得できますが、今作のてゐは常識人かつ世話焼きな印象を受けますので、なおさら不自然に感じました。

この辺りの設定の矛盾が足を引っ張っているのでどうも読んでいて話に乗りきれなかったように感じます。
ですので同じ話をやるにしても、軍人的な思考が抜けずに永琳からの指示をカチコミに行けと言われたのだと勘違いした鈴仙が止める間もなく重装備で妖怪の山に突撃してしまって、
事情を知らされた世話焼きのてゐが追いかけて止めに行く、というような形にした方が多少は自然だったかと思います。
さらに文のロリコン設定を活かすなら、山に入りこんだてゐが鈴仙を見つける前に文と遭遇してしまって、
二人きりなのをいいことにいかがわしいことをされそうになるとか、そこに椛と戦闘中の鈴仙が通りかかって更に怒りを爆発させる、だとか、
そんなことやっている間に永琳が天狗の偉いさんと話をつけたので何とか大事にならずに済んだ、とか、
作中で提示されている設定を使っていろんな方向に話を膨らませられそうな気がします。
どっちにしても鈴仙が迷惑なのには変わりないので好き嫌い分かれる作品になりそうですが……

以上、まとめると、面白そうな要素がいくつかありつつも描写と説明が足りない故に損をしている作品、という印象です。
個人的には結構好きな雰囲気故に惜しいなと感じました。
閃きを逃さぬよう勢いに乗って書くというのも一つのスタイルではありますが、
せっかくですから次回はもう少し話を膨らませてみても面白いんじゃないかな、と思います。
15.70奇声を発する程度の能力削除
勢いは好きでした
16.803削除
この鈴仙ダメかわいい
二人が普通に名乗りをあげて決闘しはじめたところに吹いた
18.80名前が無い程度の能力削除
この鈴仙、辻斬りさんと同じにおいがする。