Coolier - 新生・東方創想話

千年孤独、闇の中

2012/12/13 03:17:36
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「さて、屠自古様。後はよろしくお願いいたしますわ。お辛い仕事かもしれませんが、頑張って」
「ああ、任せるといい」
「ええ、私もたまには遊びに来ますわ。それでは」

そういうと霍青娥は我らを封印する安置室のふたを閉じた。
外で術を唱える声がする、おそらく道術を用いて入り口がわからなくなるような仕掛けを施しているのだろう。
そのうち、足音とともに彼女も離れ、ついに闇に閉ざされた部屋に残るのは私一人だけとなった。

尸解の術。
死によって人の肉体を捨て、物に魂を宿すことで永き命を手に入れるための術。
人のはかなさに常々疑問を持っておられた太子様が、この術に手を染めるのは自然と言える。
危険である、と何度か説得を試みたりもした。だが、太子様の意思は固く、遂に私と布都を巻き込む形で折れることになった。

ところが、私だけは布都の謀略によって尸解仙になるどころか、亡霊と化してしまった。
そのため一足先に復活した私は、青娥殿に二人の眠る霊廟の守護を任されてしまったのだった。
肝心の青娥殿は青娥殿で他にやることがあるらしい。
仕方なかろう、太子様の治世のころから裏でいろいろと忙しそうにしていたのは覚えている。
ひょうひょうとして読めない方ではあるが、一応は味方であるはず。

さて、と。私は二人が安置されている石棺の側に腰かける。
守護を任されたとはいえ、ここの存在は青娥殿があらゆる手を尽くして隠蔽してくれた。
ゆえに侵入者が来ることなど滅多にないだろう。
私にできるのは二人が眠りから覚めるまでの間、その体をずっと見守り続けることくらいのものだ。
彼女に言われて暇つぶしのお供もありったけ持ってきたことだし、気長に待つとしよう。
闇の中、一人というのもなかなか不気味だが、この大事な役目、私は必ずやり遂げる。
そう、どこまでも深い黒の中で孤独に誓ったのだった。




















ある程度予想は出来ていたことであるのだが、変化の無いというのはあまりにもつまらないものだ。
この部屋に封が施されてからどれほど経ったのだろう。
言葉に表すほどあまり経ってはいないはずだが、いかんせん辺りは暗闇のままである。
見えるものと言えば二人が眠る石棺と私が持ち込んだ手慰みの道具、それ以外は漆黒の闇。
なるほど、これはなかなか骨が折れそうなお役目だ。
だが太子様のため、この屠自古、決して折れはしない。
いつか彼女の側に再び寄り添える日が来ると思えば、この程度なんてことはなかった。




















早々に石棺を見守ることにも飽きてきた。
持ち込んだ油に火をともし、光源を確保すると、まずは大量に詰んである木簡を手に取る。
これらは非常に貴重な品なのだが、青娥にわがままを言って持ってきてもらったのだ。
私は文官とは程遠い存在だが、先人の教えをひも解き教えを乞うというのもたまには悪くないだろう。
もっとも、私は太子様の教えが一番であるが、な。






























時間がわからない、というのがこれほどに厄介なものだとは思わなかった。
あれからいかほどが経ったのだろう。
暗闇の中にいると、時間の流れというものを全く感じることが出来ない。
既に人の体を無くした身だ、己の変化によって時を感じるということすらできない。
しかし、それは逆に時を気にしなくてもいいことの裏返しでもある。
我らが生きていたころは、時間に急かされ生きていたものだ。
そう考えればこのゆったりとした感覚も、まあ、悪くはない。






























久しぶりに青娥殿が顔を見せた。
聞けば外ではようやく一年が過ぎたらしい。
予想よりも時間が流れるのが遅い。
この闇に体が慣れ、すっかり時間というものを忘れてしまったようだ。
外のことについてしばらく話した後、青娥殿は新たな木簡を置いて再び外に出ていった。
丁度今までの木簡も読み飽きたところだ、さっそく開いてみることにしよう。


















































あまりにやることがないので、少し体を動かしてみる。
この亡霊の体もすっかり馴染んでしまったものだ。
最初は体の動かし方ひとつに戸惑っていたものだが、今では自由に宙を動くことが出来る。
そういえば青娥殿から道術に関連して、力の動かし方を学んでいたか。
せっかくだ、この霊力を使って何ができるのか試してみるとしよう。


















































やることがない。
木簡はとうに見飽きたし、霊力の扱いもだいぶ慣れてきた。
どうやら私は雷を操ることが出来るらしい、霊力操作の一環でそのことに気づいた。
だが、それがなんだというのだろう。
明かりもすでに尽き、そもそもつける理由すら存在しない。
亡霊となったこの体は睡眠を必要としないから、眠りをむさぼることすらできない。
・・・横になろう。瞳を閉じれば、少しは気がまぎれるかもしれない。




























































久しぶりに青娥殿と会った。
外は十数年が過ぎたらしい。
私はいつになったら二人が復活するのか聞いたが、彼女はわからない、と首を横に振るだけだった。
だが、いつか必ず復活の時は来るはずだ、とも言ってくれた。
その言葉を聞いて私は安心した。
私にとってはすでにその事実だけが、この暗闇を照らす希望となりつつあった。
青娥殿の去り際、つい引き止めるような真似をしてしまった。
駄目だ、此処を任されたのは私だ、青娥殿は外でやることがある。
私はこの闇の中で一人、待ち続けなければいけないのだ。




























































闇の中で、独り、待つ。
二人の復活を。
もうどれくらいこうしているのかわからない、私はいつから布都の眠る石棺に座っているのだろう。
覚えていない、考えられない、考えてはいけない。
考えるのをやめれば、だいぶ楽になることにも気づいた。
だから、私は考えない。
ただ、独り、二人を待つだけだ。











































































仙人殿が来た。
私に何かを話した後、悲しそうな顔をして帰って行った。
私は、何を、言ったのだろう。
いや、どうでもいいか。
私はただ、ここで待てばいい。
二人を守れば、それでいい。











































































漂う。
漂う。
周りは黒。
変わりはない。
いつも通り。






















































































だれかが、きた。
みおぼえがあった。
そのうち、かえった。
ふたりは、だいじょうぶ。
もんだいは、ない。
いつもどおり。






































































やみのなか。
ふたりをまもる。

















































ふたりを、まもる。










まもる。










まもる。










まもる。










まもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもるまもる
























































































































ずずん、と。
ひびくおとがきこえた。
なんだろう、いままでこんなことはなかった。

わたしのしたが、ぐらぐらゆれている。
わからない。けど、まもらなきゃ。
ふたりがおきるまでまもって・・・










「んむう?なんだ?開かないぞ、どうなっておるのだ?」










わたしのしたから、こえがきこえた。
なにかなつかしい、ような、きが・・・

「ええい、まどろっこしい!」

どがん、と。
わたしのしたがふっとんだ。
それにのってたわたしもふっとんで、いっしょにじめんにべしゃり。




「おおう、ようやっと開きおったか。ふむ、暗くて仕方ないな・・・それ」

わたしのしたから、だれかでてきた。
まわりをあかるくしただれかはわたしをみつめて。

「おや、そこにおるのは・・・おぬし、屠自古ではないか?
 いや、間違いあるまい!お主、屠自古だろう!我だ!物部布都だ!」

わたしのなまえをよんだだれかは、もののべのふととなのった。
もののべのふと。
わたしがまもっている、ひと・・・





わたしが、守って・・・





「ふ・・・と・・・?」
「うむ、布都であるぞ!久しいな、でよいのか?眠っておったからか、とんとわからぬ。
 ・・・ところでどうしたのじゃ、屠自古?以前のような覇気がなくなっておるが」

ああ、思い出してきた。
今までねむっていたあたまがどんどんうごいていくのをかんじる。
わたしは、私は、二人がしかいせんになるのを、待っていたんだ。
それまで二人を守りながら。

「ふと・・・布都、なのか・・・?本当に・・・?」
「しつこいのう、そんなに信じられぬのなら、ほれ、触ってみるがよい!」

恐る恐る、布都に近づく。手を伸ばす。
その手は布都をすり抜けることなく、体に触れ・・・!

「布都・・・!」
「どうじゃ、信じたか?」
「布都!」

感極まり、抱きしめる。
久しぶりに、本当に久しぶりに、凍りついた心が震えるのを感じる。
震えた心は体に表れ、瞳からしずくがこぼれるのを防げない。

「お、おい、どうしたんじゃ、屠自古?いったいなにが・・・」
「遅いわ、この寝坊助が!私がどれだけ待ったと思っている!」
「な!?お主、尸解仙として目覚めた我にかける最初の言葉が寝坊助とは、あまりにもひどくないか!?」
「うっさい!お前なんぞ寝坊助で十分だ!太子様も、お前も、起きるのが遅すぎるわ!
 本当に、長かったんだぞ!考えるのも嫌になるほど!」

ああ、いくら吐き出してもたりない、こいつにかけたい言葉がどんどんあふれて仕方ない。
そうして私はしばらく、布都にえんえんと何かを吐き出し続けた。
もう、何を言ったのか、今も何をしゃべっているのかわからない。
そんな私を布都の奴は、生意気にもずっとだまって聞いてくれた。

「屠自古、落ち着いたか?」
「・・・ああ、みっともないところ見せた」
「気にするでない。相当苦しんだのじゃな」

つぶやくと布都は私の頭に手の平を乗せ、

「ありがとう。我と太子を守ってくれて」

そう、言ってくれた。





ズズン、と。
再び部屋が大きく揺れる。
そういえば布都が復活する前にも一度、大きく揺れたような。
そんな思う間もなく三度、ズズン。
揺れはどんどんと大きくなって、いや、近づいてきているのだろうか?

「屠自古、どうやら我らが太子の安眠を妨げようとしている輩がいるらしいな」

言われて、気づく。
揺れに隠れて、小さく爆発音も聞こえている。
ということは、誰かがこの霊廟を襲撃しているのだろうか。

「・・・ふ、ふふふ」

好都合。
布都が目覚めたということは、じきに太子様も目を覚まされるだろう。
私の役目はその目覚めの時まで、太子様をお守りすることだ。
訛った体をほぐすついでに、今までたまった鬱憤をすべて晴らしてくれるわ!

「布都、行ってくる。お前は太子様を」
「お、おう。屠自古よ、大丈夫か?」
「無論」

そう力強く宣言し、音のする方へと向かう。
先ほどよりもさらに近い。これはすぐに相見えることだろう。
ようやくここまで来たんだ、何人たりとも太子様の眠りを妨げはさせない!

「さあ、やってやんよ!」

景気づけに叫び、私は弾幕の中に飛び込んでいった。 
子供のころ、ふざけて真っ暗な部屋に閉じこもったことがあります。
最初は楽しかったのですが、半日ほどで頭がおかしくなりそうな目に遭いました。
千年となると、僕では心が摩耗しきってしまいそうです。
ほんと、屠自古ちゃんは頑張った。

読んでいただきありがとうございます、あおみすでした。

※青峨から青娥に修正しました。閉じ込められてきます。
あおみす
http://twitter.com/aomiscom
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コメント



0.480簡易評価
1.無評価かべるね削除
取り急ぎ、ご報告まで!
「霍青峨」とありますが「青娥」です!
2.100名前が無い程度の能力削除
だんだん言葉が少なくなっていってひらがなになって急に画面が「まもる」一色になった時はぞっとしました。暗闇に閉じ込められた人の狂気の表現が上手に出てたと思います。布都が起きてくれて本当に良かった。
4.90名前が無い程度の能力削除
太子様はよ
7.90名前が無い程度の能力削除
後半の屠自古と青娥の会話が気になる。心を閉じる屠自古を見て、にゃんにゃんは何を思ったんだろう…
文と文の間の広さが屠自古の待った時間をよく表現していて、固唾を飲みながら楽しく読めました。
8.80奇声を発する程度の能力削除
おおう、上手い具合に狂った感があって良かったです
9.703削除
ちょっとスクロールしないといけない量が長かったかも?
孤独、ってのは辛いものです。
しかし考えてみると東方の世界には孤独を味わってきたであろう人たちばかりですね。
11.90かべるね削除
 屠自古の心情の移り変わりを、楽しんで読ませて頂きました。ありがとうございます。

 今回は一転して雰囲気が重たくなりましたね。それでも、他の氏の作品にも共通する、
 常に新しいアイディアを積極的に盛り込む姿勢は一貫していて、読ませて頂いている
 身としましても、学ばされることが多く、かつ見習うべきことが多いです。素敵。

 封印されている間、屠自古が過ごした、永い永い時間。以前から気になっていたテーマ
 でしたので、このように形になった物を読むのはとても興味深く、また楽しいものです。
 なので、これは私の主観になってしまうのですが、もっともっと、屠自古が暗闇のなかで、
 色々な物事を考える場面が読みたかった思いもあったりしますぬぇ。
 最初は神子や布都との思い出を振り返っているのだけれど、後になってくるにつれて
 思い出も薄れてゆき、二人の生前の姿もおぼろげになって、そんな風に簡単に忘れてしまう
 自分がとっても怖くなったりとか、亡霊になりたての分だけ、色々と妄想がはかどりそうです。

 もうひとつ気になったのは結末の処理でしょうか。野暮を承知で申し上げるのですが、
 布都の謀略に対する屠自古の心境のことです。再会できた喜びの方が勝ったのかも
 しれませんが、両者の間に何らの気まずさもないところは、少しだけ違和感を覚えました。

 何はともあれ、あおみす氏の新たな幻想郷観を堪能させて頂きました。
 屠自古さんは頑張った。超・頑張った。また読ませて下さい!
12.90名前が無い程度の能力削除
孤独に狂っていくのは良いねえ
誰もが身近に感じられる狂気だ
15.無評価あおみす削除
あとがきに加え、感想くださった方々、ありがとうございます。
感謝のコメ返信です。

>2
屠自古の狂気が上手く伝わったようで、うれしいです。
暗闇の中、一人でいるってのはほんとうに怖いです、いまだになれません。

>4
神霊廟なら太子様も出てくるので今すぐやろう!
冗談はさておき、いつかトリオで書いてみたいですね、まだネタもありませんが。

>7
さて、何を思ったんでしょうね。少なくともこの屠自古は思い出すことはできませんが。
狙いが上手くいって安心しました。

>奇声を発する程度の能力様
お褒め頂きありがとうございます!

>3様
空白部分の調整には難儀しました。ですが、その長かったという感覚が屠自古を苦しめたのだと思っていただければ。
東方のキャラの背景は暗いものも多いですが、本編ではそれをかんじさせないくらい元気なのがまたいいですね。
今を楽しんでるって感じで、見ていてとても楽しくなります。

>かべるね様
白狼に引き続き、長文での感想ありがとうございます、励みになります。
「どうせ書くなら面白いものが書きたい」→「面白いものってなんだ?」→「他にはない要素をうまく加工できれば少なくとも俺は面白いな」
という思考回路で常々チャレンジしております。
キャラの深みを出すということには難儀しておりますハイ、頑張ります。

>12
屠自古は元人間ですしね。
独りになるとろくなこと考えません。

最後に、読んでくださった方々、コメントをくださった方々に改めて感謝を。
よろしければ次作以降もおつきあいくださいませ。