Coolier - 新生・東方創想話

洗濯用石鹸がもたらしたもの

2012/01/21 17:07:38
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 妖怪の山、中腹部に私の家がある。
家の大きさは、一人で住むにはそこそこ大きい居間、台所の二部屋。
部屋の大きさは広いが、作業道具がおいてあるため広く感じられない。
というかむしろ最近、作業効率を考えると広いと不便な気がしてきた。
横着してるのです。こたつに一度入ったら出れないように、作業に没頭したら抜けられない。
……う、でも洗濯しなきゃ。次着る服がない。冬は下着やらなにやら寒いから着るものが多くなって困る。
外は雪が積もらない程度に降っている。
夕方になり温度が下がると更に降り進むと手が作られなくなるから昼間のうちにやらないと。
あーめんどくさい。
今日は白黒のところに取材に行く予定だから、早く済まそう。

「……う、寒い……」


 少し山道を降りたところにある川に行き、水を汲んで家に戻る。
うわ、こんなにたまってるのか。めんどくさい……
けどいっぺんにやっちゃおう。そしたらしばらくやらなくて済む。
 

「あ、微妙に川の水があったか…… 気持ちいい」


 ささやか過ぎる幸運をかみしめつつ衣服を洗う。
新品の液状洗濯用石鹸を開け、水に浸し、ごしごし、ごしごしと。
あぁ、雪が降っている中、自分のドロワーズを洗うのがこんなにも悲しいことなんて。
ごしごし、ごしごし。
……なんか変に楽しくなってきたわ。
ごしごしごし、ごしごしごし。
……ふふふ、私は幻想郷最速、洗濯をごしごしする速さも最速だ!
ごしごしごしごしごしごしごし……


「あっ」


 調子に乗りすぎて洗剤のボトルを吹っ飛ばしてしまう。
あ……! 
ふた開いてるじゃない!


「あ、あ、こぼれるっ、転がるな」

 
 山道を転がる、洗濯用石鹸。
それを追いかける手を泡まみれにした私。
最高にまぬけな絵ができる。
私じゃなかったら記事にしたいくらいだ。
結局さっき水をくんだところまで転がっていってしまう。

「お、追いついた。……あーん、もう半分もないじゃないの」


 さっきささやかな幸福をかみしめたと思ったらこれか。
釣り合ってないんじゃない? もう。
手早く残りの洗濯を終え、部屋に戻る。
あー、濡れてる手が風にさらされて冷たい。
火と水は紙の天敵だから、暖房器具はこの家にはない。
よってこの冷え切った手を暖めるには膝の間に入れるしかない。


「今度は膝の間が冷たい。……こういう時だけでいいから白狼天狗のしっぽが欲しいなぁ。あったかそう」


 程々にあったまったら神社に良く準備をしなくては。
どうせあの白黒のことだ。神社のこたつの中で丸くなっているはず。
なんでも最近なにか始めたそうだ。一度話を聞きに行かないと。





――――――――――――



「まいど、お馴染み、しゃめ…… あれ? 魔理沙いないんですか?」

「あー? なんだあんたか。早く閉めて。寒い」

「今日は貴方に用はないんだよね。あったか、こたつ本当にいいわね」

「当たり前のように入るわね。魔理沙ならきょうはまだき」

「きたぜ、おお寒い寒い、はー、いいな、これ。もらっていっていいか?」

「は? あんた私からこたつとったら何が残ると思ってるのよ」

「……悪い。取り消す」

「謝んないでよ…… 悲しくなるじゃない」

「うん、お茶入れてくる……」

「あ、いいですよ。私がいれます」

「ん? あー悪いな。じゃあ頼むぜ。で、何が聞きたいんだ?」

「あはは、見抜かれちゃいましたか」

「当たり前だ。お前がする親切に裏がなかった時なんてないだろ」

「めちゃくちゃひどいことさらっといいますね。いや、貴方が最近何かを始めたと聞いて。どうぞ」

「ん、さんきゅ。別に記事になるようなことじゃないぜ、ちょっと痩せようかと思ってな」

「へ? ダイエットですか」

「あぁ、ちょっとな。ほらここつまんでみろ」


 魔理沙がおなかをめくる。おへそが可愛い。


「あ、結構あれですね。いってますね」

「だろー? 最近良く紅魔館に行くんだけどさ、あ、本目当てな。んで、ちゃんとその場で読んでその場で返すとパチュリーも機嫌良くなってさ。そしたら八つ当たりされる心配がなくなった、っていって咲夜がすごいお菓子とかくれるんだよ」

「なるほど。偉いですねー」

「興味なくなってきたか? それにアリスの家に行くと何故かいつも美味しいお茶請けがいっぱいあるんだ。それもつい食べ過ぎちゃって、気づいたらこんなんだ」

「いえいえ、むしろアリスさんのお菓子に興味がわきました」


 けっこう本気で。
最近甘いモノ食べてないなぁ。


「今度作ってもらうといい。まぁお前がもらえるとは思えんが」

「あや、それは貴方がアリスさんに好かれてるんだからじゃないんでしょうか」

「ちょ、ちょっと! 本人を目の前にしてそんな事言わないでよ!」


 わ、びっくりした。いたんですねアリスさん。
頭までこたつに入ってるもんだから分からなかったですよ。


「な、なんだアリス、いたのか」

「悪い?! こたつが暖かいのが悪いのよ!」

「いや、悪いとは言ってないが……」

「私のお菓子のせいで太らしちゃってごめんなさいね! 言ってくれればもっとカロリー控えめのケーキとか、ゼリーとか作ったのに……」

「あぁすまん…… そんな怒るなって」

「怒ってないわよ! ただお菓子が美味しいって褒められて恥ずかしいだけよ!」

「それを直接魔理沙に伝えるのもどうかと思うわよ、アリス」


 霊夢の冷静なツッコミ。まぁ確かに。
私はカロリー控えめじゃない甘ったるいのがたべたい。


「んで、ダイエットは具体的にどのようなことを」

「弾幕ごっこは体を動かすからいいな。でも理由なくやってくれるのが妖精くらいしかいなくてな。あと、近くに行くときは歩いたり、ランニングもしてるぜ」

「ふむふむ、記事にはならないですね」

「だから言ったろ? さて、じゃあ私は日課のランニングに行ってくるぜ」

「日課って、あんた最近始めたばっかじゃないの。今日はどこ走るの?」


 このメンバーになると霊夢がツッコミなのね。
覚えておきましょう。


「うーん、走るのも慣れてきたし山道でも走ろうかな。妖怪とか居るかもしれんから箒と八卦炉持って」

「あやや、妖怪の山ですか? 本当に危ないことしますねこの人間は」

「まぁ河童と天狗くらいなら知ってる顔が多いし、危なくないだろ」

「一応、山に侵入したものには帰ってもらうんですけどね…… こうも堂々と来られると」

「まぁいいだろ少し走るくらい。川沿いなんか走ると気持よさそうだぜ」

「あー? でもさっき雪降ってなかったっけ」

「私が此処に来たときはもう晴れてましたよ。夕方はどうなるかわかりませんが」

「じゃあ、今のうち行ってくるぜ。雪が降ったら流石に嫌だ」

「ちょ、ちょっと魔理沙、気をつけてね。山の天気は変わりやすいんだから。雪が降ってきたら飛んで帰ってくるのよ。あと帰りはうちに寄って。あったかい飲み物を用意しておくし、お風呂もわかしとくわ」

「お前はお母さんか。でも助かるぜ。帰りはアリスの家に寄る」

「うん、じゃあ私も準備するから帰るわ。霊夢、お茶ご馳走様」

「はいはい、帰るときはちゃんと扉閉めてね。寒いから」

「邪魔したな。また来るぜ」

「今度は何かもって来てくれると助かるわ」

「私はまだ居るわね。寒いし」

「まぁいいけど。完全にこたつ目当てよね、仕事口調じゃないし」

「なんのことでしょう。ちょっと横になりますね」

「直してんじゃないわよ」


 アリスさんと魔理沙が一緒に出かける。
あの二人仲いいな。まさか、何か魔法使い同士の関係以外に、それ以上の関わりが……
今度、聞いてみよう。
今は、いいや。
こたつあったかい。


「あーいいなあ。私も河童に作ってもらおうかな」

「そうね。そしたらここも静かになる」

「でも生憎、うちは火気厳禁なもので、ここに来るしか無いのよね」

「あ、そう。今度なにかお菓子でも持ってきてね」

「……貴方は、働きもせずこたつであったまってるだけなのに太らないの? ちょっとおなか触らしてよ」

「失礼ね。別にいいけど……」

「あれ、案外、というか普通にスリム…… なんで?」

「んー、ほらあれよ。私は何にもとらわれないから、もちろん肥満にも」

「何いってんの」

「……ちょ、ちょっとしたジョークだって」

「おーい、居るかーのもうぜー、って」


 げ、鬼だ。
宴会は避けたい。


「え…… なんかごめんね、邪魔したよ。ま、又来るねー」


 何を勘違いしたか、萃香さんは帰っていった。ん?
あーなるほど、私が霊夢の服を脱がそうとしてると勘違いしたのね。
なるほどなるほど。


「って、ちょっと待って! 違いますよ!」

「あ、扉閉めていってよ。寒いじゃない」

「なんであんたは冷静なんですか!」

「別にそういう事してたわけじゃないでしょ? 後で誤解をとけばいいわ。むしろ何でそんなに焦ってるのよ」


 そ、それは、だって……


「普段は弱みを握る立場の私が弱みを握られたら仕返しされるじゃない! あぁ、怖い怖い」

「……弱みを握ってるって自覚はあったのね」


 まぁ、いいか。
後で霊夢も誤解をといてくれるみたいだし。


「あ、立ったついでにおせんべ持ってきてよ。お勝手にあるから。あと、お湯も沸かして、お茶も」

「……とことん動かない気ね」


 しょうがない。まぁ私も食べたいから良いけど。
早くおこたに入りたい。


「うーさびさび、はい、お茶とおせんべ」

「わー、ありがと」


 んふふ、うめえうめえ。と煎餅にかじりつく霊夢。
この人間は本当に自由だな。
なら私も少し自由に。


「寝ていいですか」

「あんた本当に何しに来たのよ…… 別に構わないけど」

「あれですよ。あのー、取材、とかあれです。おやすみ」

「めんどくさくなってんじゃないわよ、おやすみ」


 ぬっくぬくだな。ぬっくぬくだなぁこれ。
おやすみなさい……







――――――――――










「ね、ねぇ! ちょっと!」


 誰かに話しかけられる。でも霊夢がいるから私じゃないでしょう。
もうすこし夢見心地に浸らせておくれ。


「ねぇ、起きて。魔理沙きてない?」

「ん、くあー。おはようございます。私は寝てたのでわからないわ、あれ? 霊夢は?」

「なによ、騒がしいわね」


 襖の奥から霊夢と味噌汁の匂いがやって来る。
あ、ご飯もごちそうになっちゃおうかな。


「魔理沙が来てないか、と。私が寝てる間に来た?」

「いや、来てないわよ。というか、アリスの家に来るはずだったんじゃないの?」

「それが来ないから、ここに来たのよ!」

「もしかしたら、すれ違いになったのでは?」

「それは無いわ。人形を家に置いてきたもの。なにか人形に反応があれば私にはわかるから」

「確かに遅すぎるわね。一時はたったかしら」

「あ、そんなに私寝てたんですね。むむむ、じゃあ様子を見に行きましょうか」

「えぇ、私も行くわ! 貴方に掴まらせてちょうだい。早いんでしょ?!」

「まぁそうですけど…… いいですよ、行きましょうか」


 ふむ、あの人間ならそこらの妖怪くらいなら軽く追い払いそうだけど……
とりあえず、なにか起きたっぽいし、行ってみましょう。




――――――――――








「魔理沙は川沿いを走ると言っていたわ。川に沿って移動したら見つかるかも!」

「えぇ、了解です」


 山は雪も降り、視界が悪い。
確かに心配だ。人間はすぐに死んでしまうから。
あの人間は、記事の宝庫。死なれると私も少し困る。
それに、アリスさんのこの心配そうな顔を見ると、何とかしなくてはという気になる。
まったく、妖怪に心配される人間ってのもおかしな話だ。


「う、雪が強い…… 少し下降しますよ」

「えぇ! く、魔理沙、この雪じゃ……」


 もう結構なところまで来た。
どこまで行ったんだあの白黒は。ここは……うちの近くか?
だったら他の天狗の家も近い。
あの人間を知っている河童や天狗にも頼んでみるか?
そうとなったら……


「アリスさん、一回別行動しましょう。私は他の天狗にもさがすよう頼んできます!」

「わかったわ。私はここらへんを…… あ、あれ?!」


 雪に少し埋もれた何か……
あれは…… 魔理沙か? 


「魔理沙! 魔理沙ぁっ」

「頭を打ったか切ったかして血が出ていますね。それにからだが大分冷たくなっています。早く暖かい所へ行って体を温めないと」

「う、うん! 貴方は永遠亭に行って医者を連れてきて。私は魔理沙を連れて私の家に戻るわ」

 
 医者のある竹林とここの中間くらいに魔法の森がある。
私が医者を連れて魔法の森へ行く方が、魔理沙を竹林に連れて行くより早いだろう。
こんな状況なのに頭が回るお方だ。


「じゃあ、急いでいってきます。アリスさんも家についたら魔理沙をすぐに温めて、応急措置でもいいから止血してあげてください」

「言われなくても。じゃあ頼んだわ!」


 私がいてよかったですね。
じゃあ本気でいきますよ。













――――――――――















「……うん、問題ないわ。止血方法も正しいし。まぁ打ったのが頭だから少し心配だけど、後は温かくして、横になっていれば」

「よかった…… もう、心配かけて……」

「本当ですよ。私も頑張ったんですから。あ、魔理沙になんともなかったらこれ記事にしますよ? 人間は冬の山に近づくなって」

「そうして。私もこういう患者が増えるのは嬉しくないし」


 結果的に、記事にできることが増えてよかったといえばよかったのかな?
まぁ魔理沙になんともなかったらいいけど。


「さっきはびっくりしたわ。急に天狗が来て、きゅうかんですよ、きゅうかんですよ、って言うから。別に休刊のお知らせとかいらないのに」

「あはは、急患違いでしたね。あと、私はあまり休刊にしませんので」

「そう、どうでもいいわ。じゃあ私はもどるわよ。何かあったらまた呼んで?」

「えぇ…… ありがとう。助かったわ」

「いいわね、こんなに心配してもらえて。羨ましい」


 永琳さんはそう言ってもどっていった。
どうでもいいとはまた非道い。


「……ん、ここは」

「あ、魔理沙。 大丈夫? 具合は?」

「ん、なんで私、アリスの家に、いてて」

「起き上がっちゃダメよ。貴方、山の真ん中で倒れてたのよ。何があったの?」

「あてて、頭痛い。んーなんだっけかな。あーそうだ」

「何ですか? 妖怪に襲われたとか? 貴方が手こずるほどの妖怪が居るなんて!」

「いや、その、な。えー、と、転んだ」

「「え?」」

「転んだ。転んで頭打っちゃったのかな…… はは」

「ば、バカじゃないの?! 転んだって…… 人に心配かけて!」

「あはは、お前人じゃないだろ。でも、ありがとな。死んじゃってたかも知れなかったし」

「もう、もう!」


 アリスさんが魔理沙に抱きつく。わーお。
あれ、私もしかして……
魔理沙さんが私に目配せしてくる。
やっぱりお邪魔でしたか。失礼しましたー
もちろんドアの前で盗み聞きしますが。









『あ、あれ? 射命丸は?』

『あー、今帰ったぞ。新聞でも書くんじゃないか』

『そういえば、貴方を記事にするって言ってたわ。それで他の人間に山への注意を促すって』

『ん、そうだったのか』

『もう一人で、山に行っちゃダメよ?』

『うん…… 心配かけてごめん』

『走るのは構わないけど、これからは私を呼びなさい。一人よりはましよ』

『そんなのアリスに迷惑かけちゃうだろ、いいよ』

『いいのよ…… 貴方と一緒に居たいだけだから』

『な、何いってんだよ』

『魔理沙、私ね、少し嫉妬してたのよ』

『何にだ?』

『貴方がよく紅魔館に行って、咲夜のお菓子美味しい美味しいっていうから……』

『ん、あー、だから最近』

『うん、咲夜に対抗して…… 魔理沙のためにお菓子いっぱい作っちゃって…… その所為で魔理沙にこんなに目に合わせちゃって……』

『あはは、ばかだな。私が調子にのって食べ過ぎたのがいけないんだよ。別にアリスのせいじゃない』

『うん、そう言ってくれると、嬉しいわ』

『それに、アリスのお菓子が美味しいのが悪いんだ。……だから、その、また来るぜ……?』

『え、あ、うん。作って待ってる。ちゃんとカロリー控えめのやつにする……』

『あぁ、さんきゅ』


 少しの間沈黙が流れる。
なにこのいい雰囲気。



『魔理沙…… あのね、実は私、魔理沙のこと……』

『え?』

『……』


 ん、何だ? 
小さすぎて聞こえなかった


『ほ、本気か?』

『うん、魔理沙はどう思ってるの? 私のこと』

『あー、その、私も』

『本当? 嬉しい…… ねぇ、魔理沙』

『なんだよ、アリス。近いぜ……』

『いや……?』

『い、いやじゃないけど……』

『目、つぶって?』

『ん……』


 な、なになになになに?
したのか?! キスしたのか?! 
くっそう。覗き穴は。どこかに覗き穴はぁああ!!
あ。


『?! い、いま、物音しなかったか?』

『まさか……』


 し、しまった。ドアを蹴ってしまった。
急いで逃げる!












――――――――――











「ふーん。それで魔理沙は無事なのね」

「えぇ。ところで霊夢さん、私のご飯あります?」

「無いわよ。というかもう片しちゃったし」

「えぇー、そんなぁ……」

「はいはい、帰った帰った。私もうお風呂入って寝るから」

「うぅ、今日は頑張ったのに……」


 まぁ、記事が一つ増えただけいいとするか。
あの雪の中自宅に戻るのか……



「あーっ、もう、雪強いな!」


 私の叫んでる声もかき消されるほどの雪。
寒いし、ご飯食べたら布団にくるまろう。
記事は明日書けばいいや。
山の中腹部に着く。
先ほど魔理沙が倒れていたところはもう新しい雪が埋まっている
が、少し血で赤く染まっている。本当に、発見が遅かったら死んでいただろう。





ん……?
魔理沙はここで転んだったよな。
ここ、さっき私が……










あ、あー
マジで? 
え、私の所為? 
というか、私がこぼした洗濯用石鹸の所為?
魔理沙はそれにすべって……








 うん、これは誰にも言わないでおこう。
アリスさんに言ったら殺されそうだし……
で、でも結果的にはよかったじゃない。
うん、そう、ヨカッタヨカッタ。








 そう、洗濯用石鹸。
今回の事件で洗濯用石鹸がもたらしたもの、それは……











人間と魔法使いの愛の関係。






















うん、駄目だ。
ちょっとそれっぽく言ってみたけど、
間違いなく記事にはならない。


早く家に帰って寝よ。











『洗濯用石鹸がもたらしたもの』


終わり
 牛丼を戴くツェペシュの末裔の点数が3000点を超え、
らめえええぇぇぇぇ(ryの点数もそのくらいまでいったので
喜んでまた東方創想話作家の交流スレでお題を求めました。
日常系がいいです、っていったら「洗濯用石鹸」
もうお題求めるのやめます。
結構頑張りました。
ばかのひ
http://www.pixiv.net/member.php?id=2198302
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コメント



0.3450簡易評価
1.80奇声を発する程度の能力削除
>取材に良く予定だから
行く?
オチもすっきりしていて良かったです
5.100名前が無い程度の能力削除
このオチは予想できなかった…
でもいいアリマリが見れたのでよかったです!
9.100名前が無い程度の能力削除
落ちが良かったです  いい展開でした
10.100名前が無い程度の能力削除
話の持って行き方が上手いな、と思いました。
とても面白かったです。
12.100名前が無い程度の能力削除
良いテンポの話でした。
14.100名前が無い程度の能力削除
そのお題でよくこれができたなwww
16.90名前が無い程度の能力削除
洗濯用石鹸からお風呂用石鹸になるんですね!!
24.100名前が無い程度の能力削除
無茶振りかました本人ですが、どうしてこうなったしw
いや、とても素晴らしいアリマリでした
私も咲夜さんのお菓子食べたいです

天狗が洗濯する→黒白がすっ転ぶ→人形遣いが告白する→アリマリわっしょい
バタフライ効果ならぬ『洗濯用石鹸効果』ですねわかります
27.100名前が無い程度の能力削除
安価さんマジぱねぇっす
良いマリアリ
29.無評価ばかのひ削除
>>1 修正します。訂正感謝感謝です。
安価の人に呼んでいただき光栄です。
みなさんもたくさんの評価ありがとうございます。
思わずバタフライ効果ググりました。
どうしよう、安価お題楽しいんだよな。もう書かないとは言ったけどww
35.100名前が無い程度の能力削除
テンポが良く、またコタツに集まるみんなの風景が眼に浮かぶようでした。
38.100名前が無い程度の能力削除
サクサク読めてよかったです。
気がつけばマリアリを読んでいた自分に驚いたw
47.100リペヤー削除
テンポのよさとオチの付け方がお見事!
ナイスなアリマリでした
55.100名前が無い程度の能力削除
よく安価のお題でこんなにきれいに纏まった話が書けるな、と感心いたしました。
56.100名前が正体不明である程度の能力削除
おもしろかった。
59.100名前が無い程度の能力削除
石鹸知らずのお嬢様の者です。
あの1ワードからすぐにここまで話を広げられる力に脱帽です。
冒頭の射命丸からまさかマリアリになろうとは流石…w
65.100名前が無い程度の能力削除
面白かったです
67.100名前が無い程度の能力削除
これは好き
73.無評価名前が無い程度の能力削除
そして、スイカが広めた噂から、あやれいむに発展か・・・!
94.100アックマン削除
洗濯用石鹸ww