Coolier - 新生・東方創想話

こいフラトーク

2012/01/05 17:50:39
最終更新
サイズ
14.21KB
ページ数
1
閲覧数
2087
評価数
13/63
POINT
3440
Rate
10.83

分類タグ









 紅魔館の地下室。
 暗い部屋の中にはぼんやりと光るランプと、フランドールの羽。
 そしてこいしの無邪気な顔があった。
 少女の箱庭では、必然的にふたりだけの世界というものが形成される。
 たとえば、そこに誰かしら闖入者が訪れたとしても、ふたりだけの世界が壊れることはない。
 それほど少女という檻は強固ということなのかもしれない。
 蜜と血を混ぜたような濃密な空間である。
 蜜といえば、先ほどからこいしのスカートの裾には染みがついていた。
 べつにいやらしい液体などではなく、単純にこぼしたはちみつがついたのだ。紅茶にはちみつをたっぷりいれて呑むという趣向だったのである。
 フランは慌てていた。
 さすがに495年も生きていれば、はちみつが染みを作ってしまうことぐらいは知っている。
 そしてそれが案外に取れにくいということも。
 けれどこいしはあっけらかんとした顔をしている。
 それどころか――。
「舐めてとってくれる?」
「は?」
「ぺろぺろって舌で舐めとってくれると綺麗になる気がするの」
「なに言ってるのよ。そんなんで綺麗になるわけないでしょ。さっさと洗濯したほうがいいわよ。代わりならすぐに用意させるから」
「代わりか……。フランちゃんのスカートを着るというのも、それはそれで興味深い体験だけど、べつにこのままでもかまわないわ。私って自分で言うのもなんだけど、あまり自己コントロールできるタイプじゃないし、スカートが泥んこまみれになって帰ることなんてしょっちゅうだから」
 お姉ちゃんもそれくらいじゃ怒らないし。
 ちろっと舌をだしてこいしは笑う。
 しかし、フランにとってはあまり心良い状況ではない。
 こいし自身がいいと言っているとはいえ、こいしのスカートに染みを作ったのはスカーレット家のはちみつなのである。したがって、これはいわばスカーレット家の過失であり、もっと言えば自分のせいだと思っていた。
 それがいやだった。
 こいしのことを友達だと思っていたから、いかなる場合においても不利益になるようなことをしたくなかった。
 だから――。

「ふうん。フランちゃんにしては珍しく他人の気持ちなんか考えちゃってるわけだ」
「当たり前じゃない。私は貴族なんだし……、貴族はその地位にふさわしいだけの責任があるの。あなたはお客様なのだし、私は主人としてお客様が不快にならないように配慮する義務があるわ」
「なるほどなるほど。つまりフランちゃんは計算しているのかな?」
「何を?」
「えっと……、私のスカートの染みと、フランちゃんのスカートを用意するメイドさんの労力とか、そういうのを天秤にかけてるのかな? それで、フランちゃんにとっての内側にあたるメイドさんの苦労とかそういうのは軽いものとして扱って、私はまるっきり他人だから重く扱ってるということ?」
「まあ……そういうことになるのかしらね」
「計算なら得意なの!」
 こいし、どや顔。
「それはともかくとして本当に早くしないと染みがとれなくなっちゃうわよ」
「べつにそれはどうでもいいんだけどな。だって物なんて壊れるものだよ」
「今ならまだ間に合うかもしれないじゃない」
「確かにそうだね。でも私はいろいろと考えてるの」
「また話が飛ぶ」
「だって心はもともと鳥のように自由なのよ。ぱたぱた飛んでもしかたないじゃない」
 こいしははばたく真似をした。
 実際にふわふわと飛んでいる。
 まあこれぐらい幻想郷に住む少女達には当たり前にできることだし、フランにとっても驚くべきことではない。こいしが普段とまったくかわらず、ロンドンの霧のようなもやもやした言動をするのも、経験上慣れた。
 驚いたのは、いつのまにやらこいしの手の中にはフランの帽子がおさまっていたことだ。
 慌てて頭に手を持っていくとなくなっている。
「な、なにしたの?」
「べつにたいしたことじゃないよ。フランちゃんが気づかないぐらいのスピードで奪い取っただけ」
「無意識の能力でも使ったのかしら。べつにいいけど」
「いままで思っていたのだけど」
「なにかしら」
「フランちゃんの帽子って……」
「ドアノブカバーとでも言いたいの? よく言われてることなんだけど」
「いや、そうじゃなくてね。なんだかクラゲさんみたいだって思ったの」
「はぁ」

 気の抜けた声がでてしまった。
 まったく脈絡のない発言にはさすがに精神的な疲れを覚えてしまう。
 せっかくきてくれた友人の発言だけに無為にもできないが、今はスカートの染みが気がかりで精神的余裕がない。
 だから、フランはそのままこいしの発言の続きを促した。
 脈絡がないなら脈絡がでてくるまで待つというのは、こいしと長年つきあってきて学んだ方法だ。
 まるでまったく知性のない人間が無意識にタイプライターを打っていって、やがてはシェイクスピアが紡がれるように、こいしのばらばらな発言も、なんらかの意図が見えてくることがある。
 こいしには意思がないわけではない。小さな小さな気づかないほど小さな意思があると信じている。
 だから、フランは待つことができた。

「吸っていいですか?」
「はい!?」
「フランちゃんの帽子。スーハーしていい?」
「べ、べつにかまわないけど……」
「スーハーします」

 なぜか丁寧語で承諾をとり、こいしはフランのクラゲ帽をスーハーしはじめた。
 ちょうどビニール袋か何かを手にもって、呼吸を繰り返す感じである。
 傍目には危ない気体を吸入しているように見えて怪しすぎる光景だった。
 本当にこいしに意思があるのかと思ってしまうほどのぶっとびぶりだ。

「フランちゃんの匂いがするー」
「そ、そう……なんだか恥ずかしいし、できればやめて欲しいのだけど」
「ふむ。ではそろそろやめるとしよう」
 こいしは帽子から顔を離した。そして空気を入れて膨らました帽子を右手でパン!とはじけさせた。
 あっけにとられたのはフランである。
「ちょ、ちょっとなにしてるのよ」
「フランちゃんの帽子を壊したの」
「ま、まあ帽子くらいいいけどさ」
「嘘だけどね」
「はい?」
「壊してないよ。ほら」
 疑問に思いながらも見てみると、確かにこいしの手には破裂する前の帽子があった。
「無意識の能力って便利ね。そういうこともできるんだ」
「いやこれはどちらかというと覚り妖怪としての能力だよ。催眠術なの」
「ふうん。それでどうして帽子を壊すフリなんかしたの。私が帽子に頓着しないようにあなたもスカートに頓着しないから、おあいこって言いたかったのかしら」
「そう……だね。そういう感じかな?」
 なんとなく違うと言いたげな口調である。
「それとも私が帽子程度で怒るとでも思ったの?」
「いや、そういうわけじゃなくて……そう思い出した! フランちゃんの帽子ってクラゲさんみたいだって思ったの」
「それはさっき聞いた」
 無限ループってこわくね?
 いやそうではなく。
 こいしは何かを伝えたがってるのだろう。
 フランにはよくわからない。
「クラゲって海の月と書くんだよ。フランちゃん知ってた?」
「それくらい当然」
「クラゲってほとんど水でできてるんだって」
「それも知ってるわ」
「フランちゃんってもしかして物知り?」
「あなたほどではないけれど、引きこもりながらも勉強はしてたもの。お姉様はほとんど教養と雑学の違いもわかってないみたいだけど」
「じゃあ知ってるかな。クラゲって水の中に浮いているらしいんだけど、どうして水に溶けてしまわないのかしら」
「少し難しい話ね。けど聞いたことがあるわ。クラゲに限らず水の中にいる生物は自分と水を隔てる膜があるの。つまり膜という境界をはさんで自己と外とわけている。だから水に溶けないというわけ」
「フランちゃんすごいね」
「たいしたことないわ。これもどこかの知識の受け売りだもの。応用もなにもないただの知識の欠片。くだらない雑学よ」
「ふむ」
 こいしは腕を組んでいた。
 目を瞑ってなにやら考え中。
 そしてピコーンとなにやら思いついた模様。
「わかりました」
「なにがわかったの? ていうか染みは……」
「フランちゃん。わたくし、これから少しばかりえっちな話をします」
「はい? 今日のこいしはずいぶん多弁ね」
「そういうときもあるよ。だって無意識はアトランダムなんだから」
「いいわ。好きにしてちょうだい。品がない話はあまり好きではないけれど」
「ある日、こいしは考えました」
「はい」
「どうして一般的に処女は価値が高く、童貞は価値が低いんでしょう」
「ぶほっ」
 呑みかけの紅茶を盛大に噴いた。
 幸い床は冷たい石畳なので、紅茶が染みになることはない。
 それにしても、こいしはいきなり何を言っているのだろう。
 フランは胸のあたりがドキドキするのを感じた。
 こいしはいつも何も考えてないようではあるが、少女らしい趣味をしていると思っていた。
 もっと言えば、かわいい系の思考をしていると思っていたのだが、今回の話はずいぶんと直球でエロい。
 いやエロというか、なにかそれとも違うが……。
 なんの意図があるのかさっぱりわからない。
 ともかく聞くしかないようだ。
「フランちゃんもそう思う?」
「処女は価値が高く、童貞は価値が低い、ね。考えたこともなかったけど、そういえば処女の血はおいしいって聞いたことがあるわ」
「つまり処女は商品価値が高いってこと?」
「そうね。だいたい女って売りにだされるわけじゃない。男女平等とか言っても嫁ぐってことは他家へ売りにだすってことでしょ。そこで処女ってことはいわば新品なわけで……って何言ってるのかしら私。でも生物学的に価値があるんじゃないかしらね。処女だと経験がないってことでしょ。だったら病気の可能性が少ない。だから価値が高いって考えになるんじゃない?」
「一理ありそう。じゃあ童貞の価値が低く見られるのは?」
「うーん。童貞だということは男性機能が正常に発揮できていないって可能性があるわけで、生物学的に劣ってるとみなされるってこととか?」
「それって一般的な考え方かな?」
「さぁ。だいたい童貞の価値が低いっていうのは男の側の考えなんじゃないの」
「んー。そーかも」
 視線は天井に。
 指はあご先に。
 こいしは考えてなさげだが、これでもたぶん考えている。
「こいしはどう考えてるの?」
「さっきフランちゃんの帽子をスーハーしていて思ったんだけど」
「はぁ。そのことは忘れてちょうだい」
「スーハーしていると、なんだかいい気持ちになってきて、無意識に電流がビビビと流れて、それで思いついたの! 処女と童貞にはすごい違いがあるのよ」
「違い? 男と女?」
「そうじゃなくて膜! クラゲさんみたいな膜!」
「膜。膜って……ちょっとはしたないわよ、あなた」
「でも、ほら……考えてみたら処女には膜があって童貞には膜がないじゃない」
「まあそれはね」
「どうして童貞膜ってないのかなぁ……」
「し、知らないわよそんなの」
 顔が熱くなってくる。
 こいしは本当にエロさとは無縁の無邪気さ百パーセント果汁状態だが、それが逆にヤバイ。
 何がヤバイって。
 この状況で里にでも出したら、『ぐへへおじさんが教えてあげよーねー』とか、変態が群がってきそうでヤバイ。
「そういったわけで処女には膜があって、童貞には膜がない。これが価値の差を生んでるんじゃないかなと考えたわけです。こいしさんは計算得意ですから!」
 こいし再びどや顔。
 もうどうでもよくなってきた。
「そう。元の話がなんだったのかよくわからなくなってきたわ」
「ん。そうなの? こんなにわかりやすい話はないと思ったんだけどな。簡単に言えば価値を生み出しているのは膜という存在ってことだよ」
「それはわかったけど、はじめの話ってなんだったかしらね。確かクラゲがどうとか……いや違ったかしら」
「あのね。さっきフランちゃんの帽子をパン!ってしたでしょ」
「したわね」
「それも膜を破壊する行為なのよね」
「まあそうなのかな?」
「膜が価値なんじゃないの?」
「言ってる意味がよくわかんないだけど」
「だから。膜を破いちゃうと処女じゃなくなる。非処女は価値がないって思われてるけど……。本当は膜がなくなっちゃうから価値が減っちゃうんじゃないのかなぁって」
「なるほど。それで童貞のほうはそもそも膜がないから価値がないってことなのか。でもその考え方だと非童貞が童貞を馬鹿にするって考えとは繋がらないような気がするんだけど」
「あ……そうだね。まあそれはいいや」
「それはいいって……」
 なにがいいのかわからない。
 こいしの話は論理構成からしてなんだかむちゃくちゃである。
 膜に価値があるという話自体はわからないでもない。
 破ってしまったら元に戻らないのだし、だから破かないようにしようという心がけが生まれる。
 破くという行為が禁忌と聖性を帯びる。
「そう、禁忌と聖性は同じね。忌むべき行為と聖なる行為は同根なの。結局はそこに価値を見ているのよ。マイナスかプラスかの違いでしかない」
「価値ねぇ。膜ひとつで価値が生まれるっていう考え方がそもそも幻想っぽいけれど」
「フランちゃんはたくさん破いてきたからそう感じるの?」
「いや破壊するときにはそんなこと考えなかったわ。そこに計算なんてなかった。だいたいはしかられたり、なにかが気にさわったりして、言葉にならない理由で破壊してたりしたわ」
「無意識に?」
「無意識に」
「好きかも?」
「はい?」
「そういうやり方は好きかも」
「そ、そう。気に入られたのなら悪い気はしないわ」
「でも、膜の価値を知って破くのは無粋に感じるの」
「知って破く?」
「計算高いのはどうかと思うの。悪女だわ」
「いまいち要領を得ないわね」
「膜の価値の高さを知りつつ、それをあえて破くのはどうかと思うのよ」
 フランは頭の中で整理してみる。
 いつもの狂態として破壊する行為、これはこいし的には好きな行為らしい。
 逆に計算して破壊する行為、これはこいし的にはNG。
 うー。
 違いがよくわからない。
「でもイライラして破壊するときも、そこにはイライラを発散させようとする意図があるわけだし。高い壷とかを割るほうがスカっとするわよ。お姉様が発狂する顔を想像できてね。結局どんな行為にでも計算は入りこんでいるように思うのよ」
「うーん……そうかなぁ。フランちゃんが私と最初に会ったときにはもっと計算していない凄みみたいなのがあった気がするんだけど。丸くなっちゃった?」
「こいしだって川の下流にいけば丸くなるでしょうに」
「私は最初から丸かったんだけどなぁ」
 これじゃあ脱線するばかりだ。
 フランは再び話を戻すことにする。
「こいしは膜に価値を見出しているわけよね。それで私が膜を破壊するのはよくないことだと思ってるとか?」
「べつにそういうわけじゃないんだけど。さっきも言ったとおりフランちゃんが無意識に膜を破るのならそれは好きかもしれないんだし」
「じゃあ、何が不満なのよ」
「計算しているところ?」
「計算なんてしてないわよ」
「嘘だよそれ」
「嘘じゃないわよ」
「だって――」

 だって――さぁ?

「私のこと考えちゃってるじゃない」

 こいしはツイと指差した。
 そこには先ほど壁際に磔にした――フランにとってはそこらの家具同然かそれ以下の存在の――妖精メイドがいた。
 リング状の弾幕で手足を固定しただけだから、瑕はついてない。
 怯えて震えて、恐怖に彩られた瞳でこちらを見ている。
 ただお客様であるこいしに粗相を働いた。
 それだけでフランにとっては破壊するに十分な理由だった。
 妖精メイドなんていくらでも代わりのきく存在だし、そもそもいつかは復活する存在。膜なんて存在しないはず。やはりこいしの論理は的を射ていない。
 それでも――。
 破壊するのを止めたのは、こいしの発言だ。
 殺すなとも、破壊するなとも言わず、フランがきゅっとしてドカーンする直前にただ「舐めてとってくれる?」とだけ。
 意味がわからなかったが、推測するにこいしは妖精メイドのことをまるきり無視して話を進めていたし、こいしにとっても妖精メイドなんていてもいなくてもどちらでもいい存在に違いない、そう思っていた。
 しかしそれからの長ったらしく、詩歌のように散漫な言葉を聞く限りでは、どうもそれだけではないらしかった。

「正直に言ってくださると助かるのだけど」
「なあにフランちゃん」
 こいしはあいもかわらず微笑をたたえている。
「要するに自分でもどうしてだかわからないし、理由も意味もなぜかわからず、うまい理由づけも見つからず、とりあえず価値衡量的な話をしてみたけれど、やっぱりまちがっていて――」
 フランは息をとめた。
 べつにどうでもいい。
 フランは確かに計算をしていた。
 こいしが不利益を被らないようにするために破壊しようとしていた。
 破壊において計算していた。
 これはこいしにとっては不満なのだろう。
 あるいはこいしにとっては殺すことそれ自体は許容できることなのかもしれないが、自分のために殺すという状況が我慢ならなかったのか?
 それとも――。
 いや考えても無駄だろう。
 なにしろこいしの言葉は今回ばかりは無意識の度合いが強く、意味を生成していない。
 ただそこにあるだけの小石のような言葉の欠片。

「それでも私に殺すなって言ってるの?」

「……そうだよ」




少女たちの会話は妖しく怪しい
超空気作家まるきゅー
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.2220簡易評価
2.90奇声を発する程度の能力削除
二人らしいお話でした
3.100名前が正体不明である程度の能力削除
フランの帽子がくらげっぽいに全力で同意する。
11.100名前が無い程度の能力削除
b
24.100名前が無い程度の能力削除
そこに価値があるのよ(キリッ
26.100名前が無い程度の能力削除
良かった。
28.100名前が無い程度の能力削除
いいね
29.100名前が無い程度の能力削除
いつの間にか話題がすり替えられているようないないような

こいしちゃんはフランちゃん思い 
36.100名前が無い程度の能力削除
このこいしちゃんは無意識が意識で、意識的に違いない
少なくとも私の中のこいしちゃんはそうだった
つまりこいしちゃんちゅっちゅ
39.80とーなす削除
こいフラちゅっちゅ
42.70名前が無い程度の能力削除
膜の価値を知っての破壊はエゴに他ならない。
こいしは自身のものであれ他者のものであれエゴを許容できない。
暴力性と打算の末に立ち現れるものこそエゴでありココロであるのだから。
だからこそ許せない。
47.90名前が無い程度の能力削除
このシーンを考えてふくらませて書いた作者さんに脱帽です。
こいつら妖怪なんだなぁ、としみじみ思いました。
僕好みの素晴らしき二次創作。
52.90名前が無い程度の能力削除
すてき
55.100名前が無い程度の能力削除
好きかも…