Coolier - 新生・東方創想話

日常奇跡

2011/10/09 04:45:48
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           泣かないで下さい
            私は貴女を愛しています
                だから・・・
        
                  笑って




 零れ落ちる涙が頬を伝い地へと消え行く
 最後 に、彼女が放った『願い』を叶えてあげたいのに
 言葉は虚しくも嗚咽と成り下がる
 この時、この瞬間、ほど神を呪った事は無い
 太陽の輝きが、秋の肌寒さが身体をダメにする

        世界が絶句するような感覚に囚われてシロはクロと色を変えた





           

           死なないで
        愛してるって言ったじゃない
      ずっと一緒に居てくれるって
          ねぇお願い

            生きて


           
 彼女の涙が地へと消える
 あぁ起きなきゃ貴女が、悲しんでる
 笑ってる顔が見たいのに私のせいで泣いている
 身体が動かない、世界が沈んでゆく

        もしこの願いが叶うならずっと貴女と居たかった











 誰かが私の名を呼ぶ
 聞いた事のある様な声が耳を通り風へ乗る
 身体に降り注ぐ光を避けながら瞳を開くと一人の少女が立っていた
 「あなたは・・・」
 彼岸花の香りが鼻をかすめた


 「罪名・・・殺人、強盗、虐殺、貴女は黒です」

 閻魔様の声が響く
 知っての通り私は有罪、地獄行き
 閻魔様が罪名を言っているのだが頭がフワフワしていてよく解らない
 それほど彼女が心配なのだ
 最後まで泣いていた彼女が

              「十六夜 咲夜」

 死神と閻魔の声が小さい部屋に響く





        「どうして私は此処に居るの」

 今、私は走っている、シロとクロの世界を
 光は消えうせて此処は寒い
 ずっと走って居るのにまだ何も見えない
 全て変わらない
 ただ希望か、絶望か、彼女の声が所々聞こえる
 それなのに
 何も変わらない
 クロもシロも無く走る私
 身体が崩れ瞳を閉じたら     世界が重くなった




          「なぜ私は此処に居るのでしょうか」

 今、私が居るのは三途の川
 日も高く丁度いい暖かさ
 此処に居る理由を探してみるけど思いつかない
 閻魔様は此処にいろと言った
 それだけ
 でも永い
 身体が疲れ眠く瞳をじたら     世界が軽くなった









  「四季様、いいんですか」
 死神が閻魔に質問をする
   「いいんですよあの二人は頑張りました」
 「はあ・・・そうなんですか?」
 「そうです、貴女には、まだ解らない様ですけど」
 そう言って閻魔は、にこりと笑い
 まるで二人を祝福するように
 「幸せになって下さい」
 と、言葉を落とした

            風が映姫と小町の間を通り抜けた





 「めーりん、起きて朝よ」
 部屋に高い声が響く
 すると布団がもぞもぞと動き
 「・・・あと1時間」
 
               ブヂッ

 「ふざけないで!!1時間なんて、もう学校始まってるわよ」
 「ぎゃーーーー!? 寒い、なぁにするんですか咲夜さん」
 「貴女が一向に起きないのが悪い」
 そう言って制服をめーりんの方へ投げる
 「うぅひどい・・・」
 「ほら、早く着替えなさい」
 「はーーーい」

 バタン
  
  「ほら早く遅れちゃう」
  咲夜が早足で道を歩く
  「まってくださいよー」
  その横を美鈴が歩く

              閻魔がこの二人にくれた物

  「ねぇ、めーりん、貴女すごく幸せそうに寝てたわね」
  「あーそれ・・・夢を見ていたんですよ」
  「どんなの?」
  「それはですね・・・」

           日常と言う名の奇跡


          




         
 
 初投稿なのでこの駄文を許してください
 やっぱめーさくは書きやすいです
 あと咲夜さんは毎朝、美鈴を向かえに行っているのです
 うん。なんだかんだ言っても好きなんでしょうね
 
蒼862
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コメント



0.570簡易評価
2.90奇声を発する程度の能力削除
これは何だか新鮮な感じ
こういう展開のお話を読んだのは初めてかも?
10.60直江正義削除
詩は文章の世界で最も芸術性が高いと思います。
私は芸術の三要素は、音楽性・美術性・心象性だと思います。

まず音楽性において、このレイアウトそのものも一つの音楽性として数えるべきだと思います。
これが非常に新奇であって、また良く作られていると思います。
ただ、やはりそれ故に分かり難いところはありますが、唯一音楽性から難を感じるのは、「この時、この瞬間、ほど」は、「この瞬間ほど」でなくては、ちょっと躓くというところぐらいでしょうか。
「最後 に」のスペースを活用した音の区切り、余韻の残し方はうまいなぁっと思いました。
これは中島敦(『山月記』の人です)が多用する方法ですが、単純に音が切れる部分ならば、「・」を使うのも前例がありますから、あるいは創作の参考になるかも知れません。
『悟浄歎異』から引用すると「疲れを知らぬ肉体が歓び・たけり・汗ばみ・跳ねている・其の圧倒的な力量感。」
中島敦全集は文庫で全三巻、国語の先生だったことと習作が多いこと、歌や漢詩も多くあって、創作のためには彼を一人知ることほど有益なことはないと思いますので、良かったら読んでみてください。

美術性においては、美術性の資質を多大に秘めた作品であろうと思います。
これは、恐らくですが、作者自身の頭の中では、漫画やアニメのような形で物語が作られていて、それを文章に素のままで書き起こしたのではないかと思います。違ったら申し訳ないのですが、そういうタイプの作者さんだし、また作品なんだと私は感じました。そういう観点から見ると、美術性はより高く評価されると思います。
ただし、非常に大きな問題は、やはりこれが文章の世界であって、文章の世界の作法に従う必要があるということです。
礼はその人の気持ちを正しく伝える術です。創作の作法は礼であって、創作者の世界を正しく読み手に伝える術です。
その新しい形式は常に模索し続けなくてはならないのですが、一方でやはり、礼にかなわないと読者が分からないのも事実です。
それは作者にとっても読者にとっても不幸ですから、次第次第に、蒼862さんのオリジナリティーとよく適合する形で、創作作法を学んでいってください。
具体的には、やはり描写が少なすぎるというのが問題だろうと思います。
そうしてこの描写こそが、少なくとも小説においては、礼をつかさどる最大の要素だと思います。
背景描写、物語の経緯、人物の人格の説明がないと、どうしても読者は理解し難いです。
創作初期は、短編を作るだけでも膨大なエネルギーが必要になりますから、大変なことだと思いますけれども、完成と思ったら、一晩寝かせて、もう二時間三時間、描写のために手を加えるだけで、全然読者の伝わり方は違うハズです。

心象性において、例えばこの作品だと、大罪人に対して、それでも慈悲を与えた映姫様の優しさは表現されていますし、私も分かりました。
しかし最大の焦点は、めーさくの愛にあるだろうと思うのですが、これが伝わらないところに問題があると思います。
伝わらない理由は、何故この二人が愛し合っているのかが分からないからです。
また、どれほど深い愛であったのかも分からないからです。
これは上述した通り、描写が足りないためです。
また、映姫様の慈悲は、人間としての優しさであり、万人が自然に持つ徳ですから、特別な説明がなくても読者に伝わります。
しかし誰かと誰かの愛は、例え二次創作であっても、物語の経緯の説明がないとなかなか伝わらないものです。
今回の作品をクライマックスシーンとして、そこに至る経緯をしっかりと説明した話があれば、やはり完成度は違ったのだと思います。

創作の世界はなかなか大変ですが、この世界の作法を学ぶことは現実においても有益ですし、楽しみもありますから、是非とも頑張って納得のいく創作術を修め、良い創作を作っていってください。応援しています。
11.70洋菓子削除
こういう詩的なアプローチも悪く無いですね!