Coolier - 新生・東方創想話

東方恋鬼異聞3

2011/07/12 00:24:06
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東方恋鬼異聞1
東方恋鬼異聞2
の続きです。


 /人鬼と鬼人
 

 一
 
 羅城門の外で、鬼が屍を食らっていた。
 獣や鳥の屍ではない。人の屍である。あたりに幾つも転がっていた。羅城門の内外に死体を捨てる者は後を絶たない。鼻の奥から腐っていきそうな、凄まじい死臭がしていた。
 錆びてぼろぼろに欠けた短刀が、ぐちぐちと音を立てて死肉をえぐっていた。
 何度もこじってようやく腿からひとかけらの肉片をちぎり取った。
 骨ばった指が赤黒い糸を引くそれをつまみあげた。口に放り込み、あまり咀嚼せずに飲みこんだ。痩せ細った喉がごろりと動いて胃に肉の塊を落とした。
 鬼は醜かった。赤い肌にはあばたの跡が残り、まばらに生えた髪は土に汚れていた。落ち窪んだ眼球がぎょろぎょろと動き、食いでのありそうな死体を見つけるとまた取りついて短刀を突き立てるのだった。
 鬼が四つん這いになって動くたび、しわを帯びて垂れた乳がぶらぶらと揺れる。
 綱はその様子を見ていた。嫌悪感はなく、期待感に満ちていた。
 次は自分だ。次は自分だ。
 綱は無邪気にそのときを待っていた。
 鬼は粘土のような死体に短刀を突き立てている。
 やがて、人を食い終えた鬼が、落ち窪んだ眼で綱を見た。口はだらしなく開き、涎を垂らしていた。
 鬼は細い腕をぬるりと綱に伸ばし――

 
 二
 
 綱は衾(ふすま)を跳ねのけて畳から飛び起きた。
 飛び起きてから、全身から汗が噴き出した。
 口を強くつぐみ、綱は全身を震わせながら鼻で息をした。傍から見れば、憤っているように見えたに違いない。
 頼光邸の北東の一角で飼われている鶏が、高く鳴いた。明けて間もない早朝である。
 綱は庭に下り、寝所を離れて大股で井戸に向かった。
 水を浴びた。夏でも井戸水はひやりと冷たい。何度も何度も浴びた。
 体の芯までが冷えた頃に、ようやく止めた。
 綱が水浴びを好むことは誰もが知っていたので、家人が寄ってくることはなかった。
 月に数度、綱は今日のような夢を見る。
 人を食う鬼の夢だ。
 悪夢には違いなかったが、夢を見ている間、綱はうなされもせず、まったく平然として寝ている。目が覚めてから、凄まじい嫌悪感が襲ってくるのだ。
 うなだれると鼻の先から水が滴った。足元には水溜りができていた。
 様々のことが、僅かな間に綱の脳裏を駆け巡った。
 大江の山に転がった女子供の骸。ぶよぶよとした疱瘡の毒。毒入りの酒。自らの内に眠る鬼に負けた池田国賢。背から突かれ頭を割られた盗賊。あるじの恨みを晴らさんとして牛の腹に潜んでいた《式》。恨みにより鬼と化した桔梗姫。酒呑童子が今際に残した、声なき言葉。
 鬼の夢を見て、目を逸らしていたそれらのことが一気に蘇り、ぐるぐると廻った。
 綱にとって、かの鬼退治はまだ終わっていなかったのだ。
 萃香に会いたい、と思った。
 そう思ったならば、綱の行動は早い。
 体を拭いて狩衣に着替え、髭切を腰に吊った。他にも色々を用意し、身支度をする。
 厩舎へ行き、二番目に体格のよい馬を引いて外に出る。奥州の生まれであり、おとなしいが怖がらず、よく綱に懐いている牝馬だ。
 革の鞍(くら)と鉄の鐙(あぶみ)を取り付け、いざまたがろうとしたところで背後から声がかかった。
「どこへ行くのだ、綱よ」
 振り返ると、狩衣を着た頼光が立っていた。貴族の一日は早く、三時には目を覚まして色々の支度をしている。頼光はちょうど日記をつけ終えて、朝食に出てきたのだろう。
「誰にも断りも入れず。どこへ行くのだ」
「うん。少し、山にな」
「山に? なにをしに行く」
「特になにということもないが。今はやるべきこともないだろう」
 頼光は細い目を更に細めて、訝しげな顔をする。
「おまえ、この前もどこかにふらりと消えて、いつの間にか戻って来たであろう」
 桔梗姫の一件の後、京に戻ったのは日がだいぶ昇ってからのことだった。
 家人が綱の寝所に残された角高杯や杯を見つけ、しかし綱の姿がないということで頼光邸がちょっとした騒ぎになったのだ。
「……なあ、綱よ。最近のおまえの様子を見ていると、ちとおかしいような気がするぞ。はっきりとなにが、とは言えぬのだが」
「そうかな」
「そうとも。わしはあまり、人の情けには通じておらぬ。だが、家のものが何やらおかしいということくらいは分かるのだぞ。わしはな、綱。あの鬼退治以来、おまえが鬼に誑かされているのではないかと心配なのだ」
 そう言われたとき、綱は内心の動揺を完璧に抑え込んだ。
「はは、親父も心配性だな」
「笑いごとではないぞ、綱よ。わしは鬼が怖い。おまえが鬼に取られてみろ。わしはきっと、おまえを取り戻すことなどできぬだろうよ」
「なにを弱気な。親父は鬼退治の英雄だろう」
「人がそう言うから、わしが鬼を怖がらないという理由にはならぬ。わしはおまえたちに名を貸しただけよ。鬼のことを思うだけで、わしは頭身の毛も太るのだ」
 源頼光はとても素直である。見栄を張ることすらあからさまで、嫌味がない。着ているものは立派だが、反して心は裸であった。それが人の心にありがちな警戒を解くのだ。
「おまえはもう一人前の男(おのこ)。おまえがどこに行こうと止めはせぬ。だが、戻らねば許さぬぞ。おまえはわしの子なのだ」
 よい親父であった。
 頼光は、満仲のように武勇に優れているわけではない。そんな頼光が屈強な郎党どもに慕われるのは、ときに鬱陶しく思えるほどの情の厚さによる。
 すまない、と綱は思った。だが萃香のことを話せるはずもない。普通の人間にとって、どのようなものであろうと鬼は鬼なのだ。
「分かったよ、親父。行って、来る」
「うむ。行って、来い」
 綱は馬にまたがり、手綱を振った。
 五条通りを経て桂川を超え、長岡京の北を通って山陰道を行き、老ノ坂峠を登る。途中、適当に固めて柏葉に包んだ屯食(おにぎり)と梅干しを食べた。
 京の頼光邸を発ってから半刻ほどで峠の頂上に着き、綱はそこで馬を下りた。
 見上げるほどの濃緑の中に、鳥獣の気配が戻っていた。半月前に酸鼻極まる光景が広げられていたとは思えないほどの、のどかさであった。
 細く流れる沢のそばに馬を繋ぎ、綱は大江山へと分け入る。
 土は乾いていて、踏むとさくさくと小さな音を立てた。
 迷うことはなかった。
 すん、と綱が鼻を鳴らせば、土の臭いに混じった酒の匂いが往くべき道を教えてくれた。
 寂しがりの小さな鬼が発する、切ない匂いだ。
 藪をくぐり、綱はいつかの広場に出た。
 萃香はあの切り株から少し離れた木陰にあぐらをかいて、昼寝をしていた。
 袖のない水干から覗く白い肩に、木漏れ日が細く差している。
 大きな揚羽蝶が、萃香の亜麻色の髪で羽を休めている。
「萃香」
 綱が声をかけた。
 萃香はぱっちりと大きな目を開けて、それから首をもたげて綱を見た。蝶が驚いてひらりと飛び去った。
「あれ、綱。いたのか」
 きょとん、とした萃香の顔がおかしくて、綱はつい笑ってしまった。
「なんだよ」
 と言って萃香は口を尖らせる。
「いや、すまぬ。おまえでも不意を突かれることがあるのだな。なんでもお見通しだと思っていた」
 桔梗姫を恩賀島に送り届けた後のことについては、綱には自覚がない。
「ふん。この通り、わたしの目は前についているんだよ」
「怒るな。そら、前に言った唐絹を持ってきたのだ」
 と言って綱が木綿の袋から取り出したのは、しっとりと光る蒐色(あかねいろ)と浅葱色(あさぎいろ)の反物であった。
「へえ、また上等な……くれるというから貰うけど、わたしはそれをどうすればいいんだ」
「着物に仕立てるがよかろう」
「どうやって」
「どうやってもなにも、あの妙な術でさっと仕上げてしまえばよいだろう」
「あのなあ。わたしの力はそういったことには使えないんだよ」
「なに」
「萃めることと散らすことがわたしのできること。それで、どうやって服を縫えばいいんだ」
「ふむ。分け身に縫わせるというのは」
「結局、縫うのはわたしだ。裁縫が得意な鬼などいるものか。布を駄目にするだけだよ」
 鬼は不器用なものと相場が決まっているらしい。
「仕方ないな……せっかく持ってきたのに、ただ置いていくのもつまらぬ。少し待っていろ」
 綱は萃香の隣に座り、懐から小さな布包みを取り出して開いた。中には小さな鋏と糸巻き、そして数本の針が収まっていた。
 綱は太く長い指で器用に針をつまみ、糸を難なく通す。
「あんた、いつもそんなものを持ち歩いてるのか」
「ああ。足袋や着物を破ったときなどに重宝する。針子ほど上手くは縫えないがな」
 綱は反物をいくらかほどくと鋏で切り取り、ちくちくと縫い始めた。
 話しながら、大きな手は小さな針を器用に操って絹布に糸を通していく。
「しかし、意外だな。おれは、おまえはなんでもできるものだとばかり思っていたよ」
「そんなわけあるか。なんでもできるものは、鬼でも神でもないよ」
 鬼や神の他になにかいるとでも言いたげだったので、素直に綱は尋ねる。
「鬼でも神でもなければ、なんだ」
「ふふん。綱は良い奴だな」
 と、萃香は満足げにうなずいてから、言った。
「なんでもできるものはね、人さ。怖ろしいことにね」
「人!?」
 危うく針を指に刺しそうになった。一旦手を止め、綱は萃香を見やる。
 萃香は瓢箪の口に視点を置きながら訥々と言葉を紡ぐ。
「人は怖ろしいよ、綱。とても成し得ないことを、人は成し得てしまう。獣は爪や牙の届く範囲でしか獲物を狩れないのに、人は遥か遠くから獲物を仕留めることができる。神にしか扱えなかった火を、今では自在に操ってしまう」
「ふうむ」
 相槌を打ち、綱は再び手を動かす。
「いつか、人が空を飛ぶ日が来るだろうね。もしかしたら月に手が届くかもしれない」
「人が空を? ははは、そんなばかなことがあるものかよ。人が空を飛ぶには、崖から飛び下りるしかない。飛ぶには飛ぶだろうが、少し後には死んでしまう」
 綱は萃香の言を一笑に付す。
 萃香は笑っていなかった。
「決して倒せないはずの鬼を倒したのは、他の誰でもない。あんただよ、綱」
「む……しかし、あれは人だったではないか」
「あんたにとってはね。他の人にとっては、鬼さ。いつしか人は、鬼を倒せるようになった。嘘だったはずのそれを、あんたがまことにしたんだよ、綱」
「ふむ……」
 萃香は瓢箪を口に運び、そこで話が途切れた。
 四半刻ほど、綱は黙々と手指を動かして布に糸を通し続けた。萃香はそれを眺めて、時折酒を口に運んだ。
 日差しは相変わらず強かったが、萃香の隣は不思議と涼しかった。
 大中小の細長い絹布を縫い終えると、今度は器用にそれを結び、蝶のような形に仕立てた。縫って形を固定する。
「よし、できた」
「器用だな……それで、なんだいそれは」
「うむ。蝶だ。さて萃香。じっとしていろよ」
「はあ」
 綱は萃香の背後に回り込むと、亜麻色の髪をひと房取った。滑らかで、指から逃げていくようであった。頭からはみ出すほど大きな蒐の蝶を一つ、着ける。
 次に左の角に小さな浅葱の蝶を一つ結ぶ。萃香はそわそわとして落ちつかない様子であった。
 最後に、綱は萃香の胸元に手をやって顔を近づけた。
「おっ、おい!」
「動くなと言ったぞ」
「むうう……」
 萃香は体を固く強張らせて上を向く。
 綱は萃香の襟をいじり、水干の襟を留める紐を蒐色の蝶つきのものにつけかえた。
「これでよし」
「なにが、これでよし、だ……」
 萃香は髪を抜き、息を吹きかけてちび萃香を作り出した。掌の上にちょこんと座る人形のような自分の似姿を見て、眉をひそめる。
「また……なんというか、妙な飾りだな」
「おまえが昼寝をしているときに蝶が頭にとまっていてな。それを作ってみた」
「それだけか」
「それだけだ」
「あんたらしいよ」
 萃香はじっとちび萃香を見つめる。ちび萃香は満面の笑顔で頭の蝶を触り、胸元の蝶の尾を引いた。童が花を頭に飾って遊んでいるような様子であった。
「気に入ったか」
「まァ、着けてやらんこともない。いい布がもったいないし、うん」
 そう言いながら、萃香は綱から視線を逸らし、ちび萃香を頭の上に載せた。ちび萃香は豊かな髪にもぞもぞと潜り込み、それきり消えた。
 いつもの顔色に戻った萃香が、紫色に塗った大瓢箪を突き出した。
「さて、まずは一杯呑めよ、綱」
「ばか。こんな昼間から酒が呑めるか。おまえも日の高いうちから呑んだくれているなよ」
 と綱が言うと、萃香は頬を膨らませて瓢箪を引っ込めた。
「わたしに死ねというのか綱は」
「おまえがそんなことで死ぬるものかよ」
「いやいや綱。鬼は酒を呑まないと死んでしまうのさ。困ったことにね」
 嘘か本当か分からない口ぶりで言い、萃香はひらひらと手を振る。
「ふむ。酒だけ呑んでいれば生きていられるのか」
「あとは霞も食べる」
 まるで仙人である。初めて萃香と出会ったあの場所を、神仙境と見紛ったことを綱は思い出した。
「まァ、他のものも食わないわけではないさ。この前のするめはうまかったな。今度来るときにはあれを持ってきてよ」
 ふと、気になった。
 気にかかることがあればすぐに行動し、あるいは人に尋ねる綱である。
 もちろんこの時もそうした。
「萃香。おまえは、人を食ったことはあるのか」
 萃香は瓢箪をあおりながら綱を横目で見上げる。あまり面白くなさそうな顔をしている。
「また、率直に聞くねえ、綱は」
 口元を腕で拭い、萃香は綱との間に紫色の瓢箪を置いた。
「うん。ある」
 萃香は短く、そう言った。
「……あるのか」
「鬼は、人を食ってこそ、鬼だからね」
 そういうものだろうと、薄々は思っていた。
 しかし、明確にそうだと言われると、やはり衝撃的であった。
 綱は萃香の矮躯を無遠慮に見る。この小さな手が人の皮を裂き、この小さな口が人の肉を食らうとは、綱にはとても思えなかった。否、そうあってほしくないと、綱は願っていたのだ。
「……おまえは、鬼は人に怖れられなければならないと言ったな。人を食わずとも、怖れられることはできるだろう」
「それでは人並みさ。人並みでは鬼にはなれないよ。鬼は人より上のものでなくてはならないからね」
「それが、鬼か」
「そう。蛙と蛇。鼠と猫。兎と狼。人と鬼は、そういうものさ」
「おれのことも、いつかは食うのか」
「いいや。あんたはいい友人だから、食いたくないね」
「そうか」
 綱は嬉しかった。人と鬼がそうであっても、綱と萃香はそうではないのだ。
「何人、食った」
 すう、と萃香の目が鋭く細められる。
 引き絞られた弓矢のような視線であった。
「聞いて、どうする」
「どうもしない。おれは、萃香のことを知りたいのだ。よいことも悪いことも」
 高まりそうになっていた緊張が、途端に解けた。
 元より綱は緊張などしていなかったのだ。
「あァ、あんたはそういう男だよね。うん」
 萃香は頭に載った蝶をいじる。
「なんだ。またそれか」
「いやいや綱。あんたはよい男だと言ったんだよ。褒めているのさ」
 綱は眉根を寄せ、納得のいかない顔をした。
 萃香は酒をひと口呑んで、ほう、と熱っぽい息を吐いた。
 瓢箪を綱との間に置いた。
 それから、語り始めた。
「小さな、九つか十くらいの童だったよ。髪は珍しく亜麻色で、腕も脚も細かった」
 綱は驚いたが、言葉を差し挟まなかった。
「農民の末っ子に生まれてね。ろくに食えないものだから、骨と皮しかないような体つきだった。あるとき、飢饉があってね。口減らしのため、山に置き去りにされたのさ」
 女児は真っ先に間引かれる。力仕事の役には立たないからだ。
「山をさまよううち、夜になった。きっと、その童にはなにもかもが怖ろしかったんだろうね」
 山は異界である。枝は手足を刺し、山犬は長く吠え、梟は不気味に啼き、風に蠢く木々の影は否応なしに怪物の姿を想起させる。
「怖れの数々が、我らを呼んだ」
 ただの概念にすぎなかったそれは、実体を得て、童女に襲いかかったのだ。
 それがどれほど怖ろしい姿をしていたのか、知るのは童のみである。
「皮に歯を突き立てたらすぐに骨。脆い骨だったから、少し力を込めたら砕けた。血の味しかしなかったね。あと人の腸(はらわた)は臭いね。誰であろうと」
 凄惨な内容を、萃香は淡々とした口調で語る。表情もない。
 知らず、綱は息を詰めていた。
 人が食われるさまというのは、聞くだけで、かくもおぞましいものなのだと綱は知った。
 故に、人に怖れられねばならぬ鬼は、人を食うのだ。
「ひどく気分が悪くなった。全て腹に納めてから、二度と食うものかと思ったよ」
 穏やかながら、強い拒絶が込められた声音であった。
「何人食ったか、と訊いたね。そういうわけで、あたしが食ったのは、その一人だけだよ」
「一人で、怖れは足りるのか」
「うん。怖れを萃めればいいのさ。もちろん、直接人を食うのが一番手っ取り早いけれど」
「もし人が美味ければ、多くを食っていたと思うか」
「いいや。まァ、不味くてよかったと思ってるよ」
「人を食うのは、厭(いや)か」
「ああ。厭だね」
 萃香は傍らに置いた瓢箪を持ち上げて、最後の一滴を口に落とした。
 空になった瓢箪を、萃香は細い足の間に置いた。
 本当に、心の底から嫌そうな様子であった。
「おまえは鬼なのに、まるで人のようだな」
「どうしてそれを言うかなあ……」
 見れば、顔をそむけた萃香の耳は、頭に飾った蒐の蝶と同じくらい赤くなっていた。
 人が好きなのだな、と綱は思った。
 自分よりも遥かに人らしい鬼のことを、羨ましい、と綱は思った。
「やはり、おれにも一杯酒をくれ」
「呑むと言ったり呑まないと言ったり……」
 とぼやきながらも萃香はあたりから水を萃め、瓢箪に注いで酒と成した。
 綱は瓢箪から酒を一口、呑む。強い酒気が鼻に抜けてくらくらとした。後から果物のものに似た甘い香りが立ち昇った。
「なあ、萃香。おれはやはり、鬼なのだろうか」
 萃香は驚きと訝りが半々ずつといった顔をして綱を見上げた。こつり、と背後の樹に角が当たった。茶化さなかったのは、きっと綱があまりに思い詰めた顔をしていたからであろう。
「どういうことだい」
 問い返され、綱は逡巡した。
 遠的を狙うときのように丹田に力を込め、息を溜めて、吐いた。
 養父である頼光にすら隠し続けてきたことを口にするというのは、武勇に優れる綱でも相当な勇気を要した。
「おれの母は、人を食う鬼だった」
 萃香の茶色の瞳が、すう、と開いた。
「……へえ」
 続きを促す相槌は、そっけないものだった。綱はそれをありがたいと思った。
「生みの母だ。今も、よく夢に見る。おれが、まだ、赤子の頃だと思う。羅城門の外で、母が人の屍を小刀で刻んで、食っている夢だ」
 夢に見る食人鬼は、綱の母親であった。
「母の姿や仕草は、まさに化生だった」
「……赤子の頃の記憶があるのかい。珍しいね」
「ああ。だから親父は、おれがこのことを覚えていないと思っている」
 頼光と、その側近である坂田公時や平貞光など数名しか知らないことだ。夢の光景からほどなくして、母は死んだ。綱が死んだ母に抱かれているところを通りがかった頼光の一行が見つけ、丈夫な子だからといって頼光が引き取ったのである。
「……夢の中のおれは、人を食う母の様子を見ていて、嫌だと思わないのだ。おれは腹を空かせていて、次はおれだと知っているから、喜んでさえいた」
 物の道理を知らぬ赤子の頃の話では、ある。
 しかし、だからこそ、自らの本質が鬼なのではないかと疑わずにはいられない。物の道理や人の常識を超えて、自身の本質が人食いの鬼なのではないかと、心に暗いものを抱えずにはいられない。
「おれは、武芸の腕を磨けば、親父の、人の、役に立てると思っていた。そうすれば、おれは人と認めてもらえると」
 自らの内に見え隠れする鬼を打ち払うために、綱は槍を振った。
 自らの内に暗く沈む鬼を射抜くために、綱は弓を引いた。
「それで、いいじゃないか。あんたが間違っているとは思わないよ」
「おれも、そう思っていた。だが、酒呑童子というあの鬼は、人の身で鬼は討てぬと言った。蛙が蛇に敵わぬように、鬼を討つのは人ではなく、鬼であると」
 酒呑童子と呼ばれたあの鬼の頭領は、綱に首を断ち落とされた後、
『おまえの母は鬼なのだからな』
 と言って、こと切れたのだった。
 それはまさに、死の間際に綱にかけた呪いであった。
「討伐の絵図を描いたのは、おれだ。郎党を指揮したのは、おれだ。きゃつの首を落としたのも、おれだ」
 うぬぼれているわけではない。
「同じことを京の民にすれば、それは鬼の所業だ」
 綱は、怖ろしかったのだ。
 萃香と出会ったことによって、自分の成したことがいかに怖ろしいことかを悟ったのだ。
「おれは、人など食いたくはない。だのに、あの夢を見るたび、本当のおれは人を食うことを好む鬼なのではないかと不安になる」
 瓢箪の鬼酒をあおる。三口も飲むと、胃が焼けるように熱くなった。
「あの酒呑童子の言葉が、頭から離れない。鬼の子は、やはり鬼か。現におれは、鬼の仕業であるべきことを、やった」
 綱はうつむいて、嘔吐するように言った。
 思えば、綱は幼いころから鬼と戦ってきた。武芸の鍛錬は、常に鬼との戦いであった。
 いくら槍を振っても、いくら弓を引いても、鬼は次から次へと現れて、綱の袖を引こうとするのだった。みなしごの綱が居場所を得るために続けてきた鍛錬が、今では綱の居場所を脅かしていた。
 綱は言葉を継ぐことができず、それきり黙りこんでしまった。
 ふん、と萃香は鼻を鳴らした。瓢箪の紐を引いたが、綱は瓢箪を離さなかった。すると萃香は小さな手で綱の指を取り、圧倒的な膂力で瓢箪から引き剥がした。
 これは自分のものだ、と言わんばかりであった。
「ばかだなあ、綱は」
 そう言って、一蹴した。小気味よいほどであった。
 綱はむっとなって、萃香に食ってかかる。
「ばかとはなんだ。おれは真面目に――」
「そう。糞真面目なんだよ綱は。少しはものの見方を変えることを覚えた方がいい。言ったじゃないか。人といえば人、鬼といえば鬼だと」
 萃香の言わんとするところが分からず、綱は憤慨したように鼻を鳴らして口を閉ざしてしまう。
「綱はその時、赤子だったんだろう」
「……ああ、そうだ」
「だったら、腹を空かせたあんたは乳を待っていただけさ。母親が人の肉を食らって腹を満たせば、乳がもらえると知っていたんだろう。あんたは勘違いをしていたんだよ」
「なに……」
「あんたの母は、鬼なんかじゃない。爪先から頭の天辺まで人だよ。人の肉を食らってでも、あんたに乳を飲ませたかったのさ。食わないと、乳は出ないからね」
「……」
 細く垂れ、しわが寄った母の乳房を思い出す。言われてみれば、夢の中の綱は母の乳房を特に強く見ていた。
「鬼はそんなことはしない。鬼はただ、怖れられるために食う。怖れられるために壊す。怖れられるために奪う」
 怖れられねば、鬼は鬼ではなくなる。
「たとえばそれは雷。たとえばそれは山犬。たとえばそれは、疱瘡。それらに人の抱く怖れが憑いて、鬼になる」
 すなわち、鬼とは怖れそのもの。
「あんたの母は雷でもなければ山犬でもない。疱瘡に罹りはしたけれど、疱瘡そのものでもない」
 地獄にいると伝わる餓鬼のような姿の母を思い出す。
 ぬるりと伸ばされた細い手は、綱に乳を飲ませるためであったのだ。
「だいたい、あんたは人の言うことを素直に信じすぎるきらいがある。あのでかぶつの言うことが全て正しいなんて、誰が決めたんだい」
「それは……そうだが」
「鬼を退治するのは人だよ。あんたはずっと鬼と戦ってきたんじゃないか。あんたが鬼になるとしたら、それはあんたが内に飼う鬼と戦うことを止めて、身を食い破られるときさね」
 たとえばそれは、池田中納言国賢のように。
「だからね、綱。あんたがあんたでいる限り、あんたは人だよ」
 最後の一言は、鬼の酒よりもよく染みた。
 誰しも、心の内に鬼を飼っている。だからこそ、萃香のような実体としての鬼が出現したのだ。人が怖れの先に鬼を見出さなければ、萃香もまた生まれなかった。
「おれは、人か」
「うん。鬼は外見じゃなくて、魂でものを見るのさ。あんたの魂は人のものだよ。まァ、鬼にとても近いことは確かだけれど」
 物ごころついた頃から心の奥底で黒くわだかまっていたものが、少し軽くなった。
 安易な気休めや、耳に心地よい慰めなどではなかった。綱の内に、鬼は確かに潜むと言っている。
「……凄いな、萃香は」
「なにが」
「おれがずっと悩んでいたことを、たった一言で楽にしてくれた」
「悩みなんていうのは、そういうものさ。わたしがたまたま、綱に合う言葉を持っていたというだけのことさね」
 萃香は痩せた肩をすくめて、なんでもないことであるかのように言った。
 頬がいつもより赤くなっていて、照れているのだと知れた。
「でもまァ、嬉しかったよ。わたしにそういうことを話してくれて。わたしは、綱のことが好きだからさ」
 火照った頬を白い指で掻きながら、萃香はそう言った。
 好きだと言われ、綱も嬉しくなった。
「前も言ったが、おれも、萃香のことが好きだぞ。今日も、夢を見て、水を浴びて、おまえに会いたいと思った。最近はなにかあると萃香のことを考えてしまう」
 と綱が言うと、萃香は目を見開き、口をつぐんで押し黙ってしまった。どうかしたのかと思って綱が萃香を見つめると、萃香の白い肌がみるみる紅潮していった。
「あ、あんたは、鬼よりも明け透けだな……」
 萃香は小さい体を更に小さくして、そう言った。
「よく分からんが、鬼は正直なのではなかったのか」
「うん。でも言わないことだってある。偽らないことや横道をすることと、正直であることは両立するだろう?」
「それは、そうだが」
 綱が首を傾げると、萃香は縮こまったまま顔を上げて、溜息をついた。
「はあ……あんたはそういう男だよね。うん」
「なんだ。また分かりづらく褒めているのか」
「ばーか。調子に乗るな。貶してるんだよ」
「なおさら分からん……おれにどうしろというのだ」
「どうもしなくていいさ。どうせ、あんたはそういう男で、それは変わらないんだから」
 今度は褒められたような気がしたので、綱は思っていることを素直に口にした。
「おれはもっと萃香と色々なことを話したい。萃香のことを知りたい」
「……うん。わたしもだ」
「また、逢おう」
「うん。また、逢おう」
 萃香は頬を赤く染めたまま、首を傾げて微笑んだ。
 可愛らしいな、と綱は思った。
「次はいつ、どこで逢おうか」
「あんたに通ってもらうのもいいけれど、山に足繁く通うとあらぬ疑いをかけられるだろうし、かといってわたしがあの家に行くと家人が怪しむだろうね。人払いもしすぎるとよくない」
「ふむ。なれば、どうする。どこかで逢うようにするか」
「うん。一条戻橋がいい」
「おれは構わんが、なぜ一条戻橋なのだ」
「あそこは幽明の境だからさ」
「ははあ」
 一条戻橋には死者が生き返ったという伝説があり、名称の由来にもなっている。
「京には晴明のような陰陽師が色々と術を施しているけれど、幽明の境に鬼が現れても不思議ではないだろう?」
「なるほど。それで、いつにしよう」
「あんたには宿直(とのい)などもあるだろうし、綱の都合のつくときでいいよ。わたしは暇だから、夜の間はあそこにいることにする」
「ああ、そうか。昼間は人目につくものな……」
 歯がゆかった。
「たまに、こっちに来てよ。それでわたしを驚かせてくれ」
「ああ。そうする」
 綱は立ち上がり、狩衣の裾を払った。反物の入った木綿の袋を取り、ふと思いついた。
「この唐絹は誰か針の上手い者に縫わせよう。おまえ、背は伸びているか」
「いいや。これまでもこれからも、ずっとこの姿さ」
「ならよい。そのうち、また持ってくる」
「うん。ありがとう」
 少しの間、二人は瞳を合わせた。
 おもはゆく、しかし心地よかった。
「では。また」
「うん。また」
 短く交わして、二人は別れた。

 
 三
 
 綱が頼光邸に戻ったとき、日は高く昇っていた。
 盆地の夏は、とみに暑い。
 西に座した大江の山を見やり、綱は萃香のことを思った。今頃、萃香はなにをしているだろうか。また寝ているのか、それとも瓢箪に口をつけているのか。自分のことを考えていてくれたら嬉しい、と思った。
 厩舎に馬を戻し、綱は鍛錬をするために南庭へ向かった。今日の槍は軽そうだ、と綱は根拠もなく思った。
 山の土に汚れた足袋が白砂を踏んだ、その時であった。
 公時や季武、貞光といった屈強なものたちが十数名ほど現れ、瞬く間に綱は取り囲まれた。一分の隙もない。蟻の這い出る隙もない
「な、なんだ。兄者たちよ、どういうつもりだ」
 返事の代わりに、両脇を公時と季武ががっしりと掴んだ。動けない綱の腰元に貞光が手を伸ばし、髭切を奪い取る。
 取り囲む武者たちは不気味なまでに無言であった。
 その様子はまるで、大江山の再現であった。
「戻ったか、綱よ」
 束帯姿の頼光が寝殿の奥から姿を現し、階(きざはし)から白砂の庭に下りた。朝の出仕を終えて帰宅したところなのであろう。
 頼光は険しい表情をしていた。いつもの愛嬌のある顔ではなかった。
「これはどういうことだ、親父。おれがなにかしたのか」
「実はな。あの後、どうしても気になって、晴明殿におまえのことを占ってもらったのだ。すると、おまえが鬼のもとへ通っていると出た」
「なに……」
 綱は、今度ばかりは動揺を隠せなかった。
「やはり、まことであったか」
 頼光は怒らなかった。ただ、悲しそうな顔をした。
「おまえは、わしに偽りを申したのだな」
「それは……」
 綱は言葉を返すことができなかった。
 違う、とは言えなかった。綱が個人的な事情で頼光を偽ったのは事実であり、恩ある養父の頼光をこれ以上欺くことは、綱自身が耐えられなかった。
「綱よ。おまえは、これから七日の間、堅く物忌に服せ」
 物忌には軽重があり、《軽し》と判じられた者は家でじっとしているだけで、外部からの手紙や訪問者は受け入れていた。だが《重し》となれば、屋敷への往来はもちろん、本人が籠る部屋でさえ物や人の往来を最低限にしなければならない。これを指して堅く物忌に服す、という。
 晴明はこの物忌を《重し》と判じたのだ。
「ここには公時と季武を置き、わしは頼信のところへ身を寄せる。よいか、綱。なにものの往来も許さず、名を呼ばれても応えることはならぬ。蔀(しとみ)を下ろし、簾の内に籠り、厳に慎め」
 頼光は冷たくそう告げて背を向け、階を上がった。
 黒いその背に不吉な気配を感じ、綱は思わず叫んでいた。
「待ってくれ、親父。あの鬼は、萃香は、そういった邪なものではない!」
 頼光は振り返った。細い目が大きく見開かれていた。
「目を覚ませい、綱!」
 簀子(すのこ)の高欄が震えるほどの、大音声であった。
 冷や水を浴びせられたように、綱は押し黙る。
「どのようなものであろうと、鬼は鬼じゃ。我が子が鬼のもとへ通うことを、黙って見ている親があるものか。鬼に取られてからでは遅いのだぞ!」
 普段の頼光の様子からは想像もつかぬほど、凄まじい剣幕であった。
「おれはもう童ではないと言ったのは親父ではないか」
「綱よ。おまえは、おまえの親しくする者が崖から飛び降りようとしているとき、お前の好きにするがいいと言うのか。その者が、もしかしたら死なぬかもしれぬから飛ぶ、と言うたとして、おまえはそうかと言うのか」
「それとこれとは違う!」
 頼光は苦々しい顔になった。かつて、綱がここまで反抗したことはなかったのだ。
「なぜそこまで意固地になる。相手は、鬼ぞ」
「そうとも。鬼だ。だが、人好きで心優しく、人を食わない鬼なのだ」
 綱も頑として譲らない。血は繋がらなくとも、良くも悪くも二人は親子であった。
 頼光は諦めたように首を振った。むろん、説得を諦めたのであって、綱を解放しようというつもりはみじんもない。
「じき、休暇も明ける。また、ものどもを訓練せねばならぬ。筆頭であるおまえが鬼に誑かされていては、たまらぬ。恨むなら恨むがよい」
 今度こそ頼光は背を向けた。
「連れてゆけ。公時、季武よ。あとは頼むぞ」
 公時と季武は無言でうなずき、綱を離れへと引きずった。
 綱に成す術はなかった。
 公時と季武が綱を離れの中央まで引きずり上げると、追従した他の武者たちが物忌の準備に取り掛かった。晴明配下のものであろう、陰陽師の姿も見える。
 次々と、格子模様の蔀が下ろされ、部屋が暗くなっていく。綱の寝起きする畳の周囲には簾が引かれた。更には、晴明がこしらえたのであろう、御札がべたべたと張られていく。
 最後に、西に面した蔀までもが落とされた。もはや、座敷牢への幽閉である。
 明かりは、南に面した障子戸から僅かに入りこむばかりであった。
「すまぬなあ」
 障子の外で、公時が、申し訳なさそうに呟いた。
「兄者、頼む。せめておれの話を聞いてくれ」
 返事が返ってくることはなかった。
 小さく交わされる声と、白砂を踏み擦る音だけがしている。
 綱は外界から完全に隔絶されたのだ。
 奥歯を砕かんばかりに、綱は歯噛みした。
 どうしようもない閉塞感と、無力感と、孤独感が綱を打ちのめした。
 着の身着のまま土蔵に幽閉された桔梗姫も、このような気持ちになったのだろうか。
「くそっ……」
 床を殴りつけた。指の付け根の骨が痛むばかりだった。
 なりふり構わず叫びたい気持ちでいっぱいだった。
 しかし萃香には決して届くまい。萃香のせいで気が触れたと思われるのも嫌だった。
 結局、綱は押し黙って、渦巻くどす黒い感情を胸中で煮詰めることしかできなかった。
 今晩からでも、萃香は一条戻橋のあたりで待っていることだろう。
 ああ見えて律義な萃香のこと。待つと言ったからには、頼光邸を覗くような真似はすまい。
 一条戻橋の欄干に腰かけて寂しそうにぶらぶらと足を遊ばせる萃香の姿を、綱は思い描いた。
 寂しい姿だった。
 物忌が明けるまで、七日間。
 今の綱には、何事も起こらぬよう祈ることしかできなかった。

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コメント



0.820簡易評価
2.100過剰削除
今はただ、期待
3.100奇声を発する程度の能力削除
うおお!!ここから急展開の予感!
4.100名前が無い程度の能力削除
よかった
5.100愚迂多良童子削除
萃香は恋しちゃったのか!?
wktkが止まらない。

>>「それとこれとは違う。
括弧の閉じ忘れと思しき。
9.100名前が無い程度の能力削除
次も楽しみにまってます!
10.無評価神原削除
脱字指摘ありがとうございます。訂正しました。
12.90名前が無い程度の能力削除
続きを期待!
14.100名前が無い程度の能力削除
『恋』の感じがしてきましたね。次はいったいどうなる!?
17.100名前が無い程度の能力削除
一条戻橋だと…これは萃香だけでなくパルスィも出るフラグか!
今からでもわくてかがとまんねぇ、期待して待ってますぜ
18.80名前が無い程度の能力削除
続き待っています
19.90名前が無い程度の能力削除
この物語がどこに行き着くのか、楽しみです
23.100名前が無い程度の能力削除
次で大きく動きそうですね
24.100名前が無い程度の能力削除
これは大変なものだよ
27.100初参な程度の能力削除
月都異聞でどはまりしました

神原さんまじ大好きです
29.90名前が無い程度の能力削除
次回に期待してます
30.100名前が無い程度の能力削除
このシリーズ、すっかりハマっちゃいました。続きが気になる。頑張って下さい。
31.100名前が無い程度の能力削除
一条戻り橋って茨木童子が腕を切り落とされた曰く付きの場所...
この先どうなるか不安で仕方ない。