Coolier - 新生・東方創想話

みなみつ!~大根編~

2011/03/08 21:22:25
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 少しあったかくなったかと思ったらまた寒くなる昨今。
 この日、寅丸星は晩に向けて野菜の残りをチェックしていた。
「うーん……明日のことも考えるとちょっと足りないですねえ。大根も切れてますし」
「私なら星が隣にいるだけでご飯三杯はいけるので心配無用ですよ」
「うおおお!?」
 気配も何も感じさせずに後ろからかけられた声に、星は驚いて振り向く。
 気配を感じないのもまぁ納得、舟幽霊、村紗水蜜がそこにいた。
「おどかさんでくださいよ水蜜!」
「いや、ほんと行けるんですってもぐもぐ」
「実際に食うな!」
 真顔で茶碗片手にご飯を食べている水蜜にチョップを食らわせつつ、ご飯を没収する。
「まったく、さっき食べたばかりじゃないですか。そんなに一人で食べていてはいけませんよ」
 少し説教をしてやると、水蜜はしゅんとうなだれたように縮こまる。
「だって、本当に星でご飯三杯いけるほど好きなんだって、知ってほしかったから……」
「気持ちはうれしいですが、愛情表現が独特すぎるんですよ……」
 その姿勢はある種かわいらしくも思えるが、どうしてもツッコミが先に立ってしまう。
 ほのかな悩みであった。
「ちなみに、星に脱いでいただくことにより、五杯までグレードアップが可能になります」
「そもそもそんな状況で飯食わんでください!」


『みなみつ!』
~大根編~



 村紗水蜜は変態である。
 常日頃から変態じみているわけではないが、ことに星に絡むときはどうしようもなく変態になるのだ。
 その事実、星は嫌というほど身に染みている。
 しかし、そんな彼女と向き合ううちに、もうそれでこそ水蜜だよ、という達観の境地に至ってきた。
「というわけで、買い出しに行ってきますね」
「私も行きます! 私も!」
 星が晩御飯の材料を買うために人里に赴くことにすると、水蜜は元気よく手を上げて同行を申し出てきた。
 正直、連れて行くとややこしいことになりそうな予感はしたが、星はその期待できらきらと輝く瞳を無碍にすることは出来なかった。
 まぁ放っていっても放置プレイ云々言い出しそうな気はしたが。
「……わかりました。一緒に行きましょう」
「はい!」
 水蜜はにぱっと咲くような笑顔を浮かべた。
 慇懃なようでいて、変態であるかと思えば、こういう無邪気な表情も見せる。
 まぁ、そういうところも魅力であるのかもしれない。
(もしかして私、毒されてるんでしょうか……)
 そこまで考えて、星は微妙な気持ちになった。
「星とデートですよ、デート」
「晩の買い出しでデートも何もないでしょうに」
「今夜は帰らせませんからね!」
「晩の買い出しなんだから帰らせてくださいよ!!」


 人里――
「やはり人里は活気があってよいですね」
「明るいうちからお盛んですよね」
(ツッコんだら負けだ……)
 奇妙な静寂に包まれながら、星と水蜜は八百屋に顔を出す。
 並ぶ野菜とともに、主人が威勢のいい挨拶で出迎えてくれた。
「へいらっしゃい! 新鮮なの入ってるよ!」
「さて、何を買っていきましょうか」
 星はぐるりと売り物を見回す。
 特に何にするかは決めていなかったので、品揃えしだいだが。
「このゴーヤとかどうでしょう」
 水蜜が、ゴーヤを一つ手に取った。
「ゴーヤ……ニガウリですか。うーん、苦いから、ぬえあたりから文句が出るかもしれませんね。私は好きですけど」
「いいですよね。このイボイボ」
 どごす。
「うーん、これを買っていきましょうか。これも安いですね」
「殴るだけ殴ってスルーですか。さすが星、私の愛した女性です」
「何がさすがなのか知りませんが、公衆の面前であまり恥ずかしいこといわないでください」
 水蜜をあしらいつつ、星は手早く野菜をカゴに放り込んでいく。
「うん、あとは切らしてる大根を買えばおっけーですね」
 そうして、大根に手を伸ばす。
 ……と、星が大根に触れると同時に、別の方向から大根を掴む手があった。
「む」
「お」
 星が驚いてその手を視線でたどっていくと、そこにはメイドがいた。
「あぁ、すみません」
 星は反射的に手を離したが、少し視線を動かすと、今手を離したそれ以外に大根がないことに気がついたのである。
「えーと、八百屋さん、大根はもうないのですか?」
 星がたずねると、八百屋の主人は肩をすくめた。
「いやー、安売りしてたら午前中にだいぶ売れちまってね! 悪いがそれ一本しか残ってないねえ」
「咲夜さーん」
 メイドの後ろから、中華風の衣装を身につけた少女が声をかける。
「大根の一本くらい譲ったらいいじゃないですか」
「うーん、そうは言うけど美鈴、私は今、無性におでんが食べたくて仕方ないの。大根のないおでんなど、カレーのない福神漬けみたいなものよ」
「そりゃえらく虚しいですね……」
「というわけで、この大根、譲ってくれない?」
 咲夜と呼ばれたメイドが、星に打診する。
「うーん、できれば私も大根は欲しいところですが……」
 星は少し悩んだ。さっきはとっさに手を離したが、他にないとなれば確保しておきたい食材であったからだ。
「だめです、大根は渡しませんよ!」
 すい、と水蜜が進み出る。
「水蜜……?」
「こっちだって大根を切らしていて困ってるのですよ。せっかく星と買い物に来たのに、このままでは帰れません」
「それでは、半分こするというのは?」
 美鈴と呼ばれた中華娘が妥協案を出した。
「だめです! もし私が星で女体盛りを作るのに成功した場合、面積が足りずに規制されてしまうではありませんか!」
「何言い出してんですかああああ!!」
 どごす、と打撃音が響きわたった。
「どうやら、お互い大根を譲る気はない様ね」
 咲夜が不敵に笑う。
「ならば、弾幕ごっこで勝負をつけましょうか……!」


「まさか大根一本でこんな大事になるとは……」
 四人は人里から出て、少し開けた場所にやってきていた。
 いわゆる決戦のバトルフィールドである。
 ちなみに、大根はひとまず美鈴が購入して確保した。弾幕バトルの勝者がお持ち帰りできる寸法である。
「がんばって大根をゲットしましょうね」
「はぁ……」
 何かノリノリの水蜜に、星は苦笑する。
 自分のために良かれと思ってやったことなのかもしれない。だが、あまり争いを引き起こすのは本意ではなかった。
「とりあえず先手で行ってきますね。勝ったらご褒美の熱い口付けを期待していますよ」
「そういう展開に持って行きたかったんかい」
 星のツッコミという名の声援を背中に受けて、水蜜は前に進み出た。
 一方、相手方の中華メイドコンビは。
「ゆけっ、美鈴!」
「言いだしっぺの法則なんてなかった」
 争いごとに消極的な姿勢を見せていた美鈴の方が進み出てきた。
「私の名前は紅美鈴。こうなった以上は、全力で行かせていただきますよ」
「私は村紗水蜜! 申し訳ありませんが、ご褒美のために倒れていただきます」
 お互い名乗り、相手を見据える。
 そしてその挨拶が終わるや否や、美鈴が動きを見せた。
「疾ッ!」
 開幕で跳躍し、跳び蹴りの要領で水蜜に向かって足を突き出す。その先から衝撃波のように弾幕がばら撒かれた。
 美鈴一流の初見殺しである。
「はっ!?」
 水蜜は反射的に大きなアンカー弾を形成し、目の前に落とす。
 その影に隠れる形で、初撃をやりすごすも、そのまま突っ込んできた美鈴にアンカーを蹴飛ばされた。
「ちょっ」
「紅寸剄! 螺光歩! 紅砲!!」
 美鈴はそのまま、畳み掛けるように近接攻撃を水蜜に仕掛けまくる。
 アンカーと柄杓で無理やり受け流すのが精一杯で、ラストのアッパーを受けきれずに宙に浮かされてしまう。
「みなみつー!!」
「星! くううっ、転覆『道連れアンカー』!」
 星の声を聞き、水蜜は力を振り絞って、追撃の姿勢を見せていた美鈴に向けて、思い切りアンカーを投げつけた。
「っ!」
 美鈴は即座に追撃姿勢を解き、跳び退る。
 美鈴のいた場所にアンカーが着弾し、そこから水しぶきのように弾幕がほとばしった。
 距離をとっていなければ、回避は至難だっただろう。
「大丈夫ですか水蜜!」
 降りてきた水蜜に、星が駆け寄る。
「ふふ……星に先に出ていただいて、疲れた星を色々な意味で癒して差し上げる方向性もアリでしたね……」
「何言ってんですか!」
 危ないところまで追い詰められていながら、いまだそういうことを言える水蜜に星は驚嘆した。
「ともあれ、弾幕ごっことは言ったものの、直接格闘が得意な方のようですね。私なら力にも覚えはあったのですが……」
「大丈夫ですよ星。聖輦船に乗ったつもりでいてください」
 心配げにしている星に、水蜜は船長ならではの決め台詞を言うのだった。
 一方、相手方もいったん退いた美鈴に、咲夜が話しかけていた。
「惜しかったわね美鈴。でも、あなたにしてはえらく勝負を急いだわね?」
 不思議そうにする咲夜に、美鈴は苦い顔をして言った。
「……すみません。最初に攻め切れなかったので、もうだめかもしれません」
「え?」
 咲夜が聞き返したのを聞かず、美鈴はどんっ、と素早く地を蹴って水蜜との距離を狭めにかかる。
 水蜜はそれを見て、手にした柄杓を振った。すると、まるでそこから水が撒かれたかのように弾幕が散る。
 それを避けるために美鈴は減速するが、突破できる一点を見つけると、姿勢を低くして、一気に突破した。
「虹符『烈虹真拳』!」
 水蜜に向けて鋭い突きを繰り出すも、それが水蜜にヒットすることはなかった。
 水蜜の姿がブレて、掻き消える。

 ――幽霊『シンカーゴースト』

 次の瞬間には水蜜は美鈴の背後を取っていて、柄杓から水滴弾をばら撒いている。
「やっぱゴースト相手に格闘で殴りかかるのはつらいですよねー」
 耐久に持ち込まれるのを嫌って勝負を急いだが、結局それがかなわなかった美鈴に、シンカーゴーストを避けきる余力は残されていなかったのだった……

 ピチューン

「勝ちましたよ星!」
「無事でよかったです」
 ぴしっと敬礼しながら戻ってくる水蜜を、星も笑顔で迎えた。
「というわけでご褒美ください」
「え、えーと……」
 星は水蜜が一方的に宣言していった『ご褒美』を思い起こす。熱い口付けがどうだのこうだの。
「こ、こんなところでそういうのはちょっと……ほ、ほらまだ終わったわけではないのですし……」
 ちらりと咲夜と美鈴のほうを見やる。
「すみません咲夜さん……負けてしまいました」
「くっ、幽霊だったとはね」
 ぺこりと頭を下げる美鈴に、咲夜は悔しげな声を漏らすが、しかしそれでも自信を失わずに言い放つ。
「でも今度は私が出れば問題ないわ! この銀のナイフと時を止める能力をもってすればね!」
「聞きましたか水蜜、相手は時を止めるらしいですよ」
「さすがの私でもそれは引きますね」
「あぁっ、ナチュラルに手の内がバレた上に何か引かれてる!」
 咲夜はショックを受けた。
「何やってるんですか咲夜さん」
「いや、違うのよ。最近なんだかんだで私が時を止めるのって暗黙の了解だったから、ね? なんかもうそのノリで、ね?」
 そこにツッコまれるのは予想外だったのか、先に敗退した美鈴の言葉にしどろもどろしながら言い訳る咲夜。
「そ、それに別に手の内がバレたからといって、時を止めれるという状況を覆せるわけではないわ。大根は私のものよ!」
 姿勢を崩さず持ちこたえる咲夜に、星はやれやれという風に首を振った。
「わかりました。大根を買う権利はお譲りしましょう」
「へっ?」
 あっさりとした降伏に、咲夜は脱力してつんのめる。
「星?」
「そこまで大根を必要としている方から大根を奪うなんてことは、私には出来ませんよ」
「あ、はい、どうも……」
「おいしいおでんにしてあげてくださいね」
 柔和に微笑む星に、美鈴が頭を下げた。
「ありがとうございます。どうもご迷惑をおかけしました。ほら、帰りましょう、大根大好き咲夜さん。略してDDS」
「いや別に名前の前に冠するほど好きってわけでは……って何よDDSって!」
「何とかして3DSにしたほうがよかったですか?」
「いやそういう方向性じゃないわよ!」
 騒ぎながら、咲夜と美鈴は去っていった。
「騒がしい人たちでしたね。無事におでんはつくれるのでしょうか」
「私たちの大根はよかったのですか? 星」
 二人を遠目で見送る星に、水蜜が心配げに問いかける。
「まぁ惜しかったと言えば惜しかったですが……でもあのメイドはたぶん本気でした。まぁその、私としては大根よりは水蜜の方が大事ですからね」
 星の言葉に、水蜜は目を潤ませた。
「星……大根より大事だなんて……うれしいっ!」
「そこに着眼してうれしがるかな普通!?」
「今夜は大根の代わりに心行くまで料理してくださいね! 蜜くらいしか出せませんが。水蜜だけに!」
「いや何一つうまいこと言ってないですよ! むしろもうアウトだから自重してください!」
 どやっ! といわんばかりに胸を張った水蜜に、星は勢いよくツッコミを入れる。
「もう、星ったら照れ屋さんなんですから……そういえばご褒美の話ですが」
「ううっ」
「別にツケにしておいてもいいですよ」
「本当ですか。っていうかキスのツケってなんだろう」
「ただし、尻が発生します」
「……えっと、ツケだけに、ってこと?」
「素で間違えました。利子が発生します」
「私はなんてことを言ってしまったんだろう」
「一週間ほどでベッドインにランクアップしますのでご覚悟を」
「それはだめぇぇぇぇ!」
 星は必死で水蜜を押しとどめた。いくらなんでもこのまま押し流されていいものではない。
「わ、私はこういう勢いでそういうのするのは、ちょっとダメなんじゃないかなって思うのです」
「こうでもしなければ何もしてくれないではありませんか」
「い、いや、それはそうかもしれませんが……」
 星は口ごもる。確かに相手が相手なので、こちらから何か水蜜にする、という機会は絶無といっていいかもしれない。
「しかたありません。大負けに負けてほっぺにでいいですよ」
 水蜜は自分のほっぺたをぷにぷにとつつく。
「む、むぅ……わかりました。私も覚悟を決めましょう……」
 この期に及んで拒否し続けるのはさすがに心が痛む。
 目を閉じて頬をこちらに向けている水蜜に、星はゆっくりと顔を近づけていく。
 そして、唇が今にも触れんとしたとき。
「今です!」
 急に水蜜が星のほうに顔を向けた。
「!!」

 ちゅっ

「…………」
「…………」
 時が止まる。目と目が逢う。
 そして、しばしの静寂の後。
「わーーーーー! わああああああああ! わあああああああああああ!!!」
 星がすごい勢いで取り乱した。
「ちょちょちょ……その……あの……!」
「ふふ、ふふふふふ……油断しましたね星! ……って、え」
「わー! わーっ! がおーっ!」
 どごす! どごす! どごす!
 混乱で割と加減の出来てない鉄拳制裁がコンボで水蜜に命中した。




「リアルに強制成仏させられるかと思いました」
「自業自得……いえ、素直に謝りましょう。すみませんでした」
 ストⅡのやられ顔みたいになってる水蜜を見ると、さすがに謝らざるを得ない。
 まぁ、幽霊なのでほどなく回復はしたのだが。
「ふふ、まぁ、虎穴に入らずんば虎子を得ず、という言葉があります。というわけで今夜どうですか。星」
「どういう話の流れですか!?」
「こ、この話の流れを説明させようだなんて……! 星、恐ろしい子!」
「なんなんですかもう!」
 そんなこんなで、二人は命蓮寺へと帰ってきていた。
 そして、二人が目にしたものは――台所にある大量の大根だった。
「こ、これは一体……!?」
 あんなにごたごたを引き起こした大根がいっぱい置いてある様に二人が驚いていると。
「おや、ご主人、おかえりなさい」
「邪魔してるぜー」
 部下のナズーリンと、その友達の魔理沙がひょこりと顔を出した。
「あ、ただいまです。えーと……この大根は一体?」
 大根について星が尋ねると、魔理沙とナズーリンは苦笑して頭を掻いた。
「いや、いつもいつもナズーといるとトレハンばかりなんでな。たまにはショッピングとしゃれ込もうとしたんだが」
「やたら所帯じみた買い物になってしまってね。大根が安かったのでついつい買いすぎてしまったよ。確か切らしてただろう?」
「あんたらかーーーーい!!」


 結局今日という日はなんだったのだろう。
 別に何もしなくても問題なかったことのために、色々と疲れた上に大事なものを失ったような気がする。
 ……と、そんな念に駆られて、星は暑さにやられた動物園の虎のごとく、自室でぐってりしていた。
 夕食は星が作る予定ではあったのだが、このぐってり度を見た水蜜が交代を買って出ていた。
「それでは食事当番は私が代わりますね。元気の出るものを作ります!」
 とやる気満々だったが、大丈夫なのだろうか。
「……まぁ、あの子は料理は普通に作りますから……というか普段はちゃんと真面目なんですよねえ……」
 そっと、星は自分の唇を撫ぜる。
 それだけで記憶が鮮明によみがえり、頬が熱を持ってくるのがわかる。
「――!」
 自室をすごい勢いでごろごろと転がる。
「うわーっ!?」
 転がりすぎて部屋を出て縁側から庭に落下し、ナズーリンに驚かれる星であった。


「大根いっぱいありますからー、煮物ー、和え物ー、いっそ大根ステーキでも作ってみましょうかー♪」
 一方、台所では水蜜が上機嫌で腕を振るっていた。
「あら村紗、えらく気合が入ってるじゃない」
 そこに、声を聞きつけた一輪が入ってくる。
「なにかいいことでもあったの?」
「ええ、それはもう」
 一輪の問いに、水蜜は微笑んで答えた。
「ホント? 何があったの?」
「それはヒミツです」
「けちー」
 肝心なところをはぐらかされ、一輪は唇を尖らせる。
 まぁ、なんにせよ、おいしいご飯が食べられるのならよかった。
「うーん、でも私はそこまでおかずはいらないんですよね」
「そりゃまたなんで?」
 ふと、気合を入れておかずを作っていた者とは思えない言葉が飛び出し、一輪は不思議に思って問いかける。
 水蜜は少しはにかみながら、答えた。
「だって、太くて硬いものを欲しがる星ってシチュで、ご飯七杯いけますから」
「えっ」


 『みなみつ!~大根編~』――fin
一輪「馬鹿ばっか」

どうも、ナルスフです。
星と水蜜に一回バトルをしてもらいたいなあと思って話を考えたら、大根になっていました。
何を言っているのか(ry

ちなみに、尻のくだりは本当に素で打ち間違えました。
私が。

ともあれ、ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
あともう、色々とごめ(ry

【追記】
皆様コメントありがとうございます! いくつか返させていただきますね。

>>DDSwwww
ちなみにDDSには歯科医師という意味があるそうです。さくやさんが歯科医師……ときめくような怖いような……

>>てらへ かえるんだな
待ちに徹しすぎた星ちゃんにカウンターを食らったと聞いて

>>私はなんてものを読んでしまったのだろう
私はなんてものを生み出してしまったのだろう。

>>紅川寅丸さん
ありがとうございます!
尻の打ち間違いがケツに繋げられることに気づいたときは神が降りてましたね。尻アスの。

>>最近はにーぽけっとのコイアトという曲を~
会いたくて会いたくて会えなくて壊れていった結果がこれだよ!! 的な……
いい曲ですね! お気に入りになりました。

>>3(98)D(大根)S(好き)でいかがでさうか。
これで咲夜さんも時代の最先端ですね。
咲夜「だからそこまで大根好きなわけじゃないって!」

>>微妙に進展してるのは気のせいか…?
前の合宿編で色々あったので、格段に距離が縮まってる感じですね~

>>39さん
ありがとうございます! 星と水蜜はほんといいコンビですねー
咲夜さんは割とうちの中でダメっ子ポジションになってますw
ナルスフ
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コメント



0.2110簡易評価
1.100奇声を発する程度の能力削除
DDSwwww妙にツボッたwww
2.90名前が無い程度の能力削除
てらへ かえるんだな
おまえにも まってるかぞくが いるだろう
3.100名前が無い程度の能力削除
私はなんてものを読んでしまったのだろう
とてもおもしろかったですwww
5.100名前が無い程度の能力削除
尻アスと申したか
6.100名前が無い程度の能力削除
大根という単語で『まさか…!』と、思ってしまった自分が憎い……
7.100紅川寅丸削除
待ってました! 
→「……すみません。最初に攻め切れなかったので、もうだめかもしれません」
ここ、シリアスでなんだか、カッコよかったです。
俺のケツにキスをしな! ええ、そうでしょうとも! それですよね!
しかし、ご飯~杯は元の意味を考えるとスゴいエッチですね。
10.100名前が無い程度の能力削除
このシリーズ好きだわー
16.80ぴよこ削除
今回も笑いましたわー。二人の流れるように息の合った夫婦漫才、楽しませていただきました、
17.100名前が無い程度の能力削除
最近はにーぽけっとのコイアトという曲を聴いたんだが、水→星の恋心を歌ったと思われる良い曲だった…
その後にこれを見ると良い具合にシリアスブレイクさせられるwww
24.100tukai削除
星ちゃんも女の子だなぁ
27.90名前が無い程度の能力削除
3(98)D(大根)S(好き)でいかがでさうか。
28.100名前が無い程度の能力削除
なんだかんだで一輪△
33.100名無し程度の能力削除
微妙に進展してるのは気のせいか…?
35.無評価名前が無い程度の能力削除
虎穴に入らずんば虎子を得ず…星の…あぁ、なるほど。さすが、水蜜さん。
39.100名前が無い程度の能力削除
コメ17と堅い握手を交わして語り合いたい。

相変らずテンポが良い夫婦漫才がさらにテンポ良く…というか星ちゃんが毒されすぎてて楽しく読めました!
水蜜がぐいっと行かないとそういうことが出来ない星ちゃん萌え…お前ら早く結婚しろ!

あと、あわあわする咲夜さんがかわいかったですw
徐々に進展してる二人の行く先が楽しみです!
42.100愚迂多良童子削除
物理的除霊のとこで盛大に笑ったw
47.100名前が無い程度の能力削除
むらさむらむらタグは増えるべき
48.90J.frog削除
ス○Ⅱのやられ顔と化したムラサ、すっごく見たくないよぉw
まあ、なんだ。ご飯何杯の流れでオチが読めた時点で……私も相当、毒されているのですね。
59.100名前が無い程度の能力削除
このシリーズのおかげで一輪が好きになりました。
ちょい役なのに何故!?
61.100名前が無い程度の能力削除
DDSがDCSに見えてしまった…
62.90名前が無い程度の能力削除
これはめーりんもダメな娘じゃ…だってみずに刺さるかみなりパンチ装備しないなんて!w
66.100名前が無い程度の能力削除
このおバカ好きだwww
・・・・・水星か・・・・なんかめざめそうw