Coolier - 新生・東方創想話

猫の想いと鴉の笑顔

2011/02/07 23:27:38
最終更新
サイズ
15.63KB
ページ数
1
閲覧数
769
評価数
6/28
POINT
1630
Rate
11.41

分類タグ


あたいの名は『お燐』。
旧地獄にある地霊殿というところに住んでいる。
赤毛のおさげがキュート(だと自分では思っている)な、にゃんにゃんこだ。
えーっと、つまり地獄の猫?
猫と言っても、ただの野良ではない。
地霊殿の主、『古明地さとり』様のペットである。
そんな優しくて、とっても偉い主様に飼われているペットの中でも、私たちは特にお気に入りだろう。
だって、一緒に暮らす時間が長いんだもん。
で。
『たち』と付くからには、お気に入りはまだいるわけで。
『まだ』というよりも、もう一匹といった方が的確か。

それが、今あたいの横で能天気に歩いているヤツ。

「うっにゅ、うっにゅ、うにゅ~~~♪」
まるで、この世の全ての幸せがそこにあるかのような満面な笑みで歩いている。
私よりずっと背が高い。
スタイルも良い。
ボサボサで手入れが行き届いてない長い黒髪と大きな羽。
大きな胸の間にある、赤く輝いた宝石のようなもの。
『霊烏路空』
その胸に秘められている神のような太陽のような明るさを持った、あたいの親友。

・・・畜生、できれば面と向かって、こ、こ、こい、こいび。

あぁ、じゃないじゃない!
ともかく。
いま、あたいはこの能天気バカと一緒に歩いている。
何処をって?
人里だよ。
そうですよ!
あたいは今、この長年連れ添ってきたこい・・・、じゃなくて親友と共に地上の人里にショッピングに来ているのだ。

・・・て、手を繋いで。

あ、あたいが繋ごうって言ったんじゃないよ!?
突然お空が、「お燐~♪はぐれちゃイヤだから手繋ご?」なんて言うから仕方なく。
う、嬉しいだなんて思っちゃいないよ!?
あたいは、背丈こそコイツよりちっさいけど、精神年齢は上だと思っているさ。
そりゃ、もう大人らしく、冷静に。
「う、うにゃぁん」
ってされるがままに手を取り合って・・・。

う、うおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

落ち着け。
落ち着くんだお燐。
あたいは、いわばお空の姉貴分のようなものじゃないか。
今まで、世話の焼ける親友の面倒を幾度無く見てきたんだ。
今日だってそうだ。
偶々お空が、「おりんり~ん、地上行こ?」だなんて言うから。
このバカが地上で何をやらかすか分かったもんじゃない。
地底に、ひいてはさとりさまに迷惑をかけないよう。
私がこうしてお空に同伴しているのである。

や、やってないって!
デー・・・、じゃなくてお散歩のために一番いいのを頼んだり、お気に入りのリボンに付け替えたり。
しょっちゅうお腹を空かすお空のために手軽に食べれるお弁当用意したり。
あ、あと。
お空だって何か買いたい物だってあるかもしれないよね?
だから、タンスの中に閉まっておいた貯金を引っ張り出して・・・。

・・・あー、そうですよ!
もの凄く楽しみにしてついてきましたよ畜生!!
お空のあんなに眩しい笑顔を見て断れるわけないだろうが!!
ただでさえ、忙しい日々を送っているあたいたち。
一緒に出掛ける時間だなんて滅多に取れない。
そして、あの異変以来、地上に出れる機会が増えた。
お空との地上での楽しいひと時。
これを断れと?
こんな幸せなひと時を自ら潰せと?
出来ない。
あたいには出来ない!
お空がどう思っているのかは知らない。
この能天気な頭の持ち主のことだ。
どうせ楽しいお散歩程度に思っているに違いない。

だが、あたいにとっては違う。
数少ないお空とのデー、デー、デー・・・っと。
あにゃぁぁぁぁあああああああああああ!?
言えない。
どうしてもあたいの願望を言葉に出来ない。
恥ずかしすぎて穴があったら潜りたい気分だ。

ともかく。
折角の機会なのでだ。
た、楽しまなくっちゃ。



◇ ◇ ◇



人里。
相変わらず、人間と妖怪など様々な種族が行き交っている。
あたいたちのような長年地底に隠れ住んでいた新参者でもあっさり溶け込める空間。

「で、お空。今日は何処に行くのさ?」
「あ、そうそう!何でも凄く面白い店があるんだってさ。この前、博麗神社に行った時に魔理沙に聞いたんだ」
神社行ったのに、情報源はあの魔法使いかい。
ホント、あの主人公コンビは仲がよろしいことで。
あの2人って、付き合っているのかな?
・・・いや、そんな感じはしないなぁ。
どちらかというと、一緒にいるのが当たり前になっているような感じ。
いや、それじゃあ夫婦じゃん。
しかも年季の入った。
でも、仮に2人が相思相愛でも結ばれるのは容易ではないだろうね。
あの2人はお互い、色んな人妖との関係が噂されているからなぁ。
大人気ですよ、マジで。

それを考えると、あたいやお空を意識している輩は、今のところ見受けられない。
チャンスか?
もしかして、今が絶好のチャンスですか?
今のお空には悪い虫は付いてない。
こ、ここでアタックしておけば。
・・・。
いや、落ち着くんだお燐。
それは早計すぎるぞ。
まずは、遠まわしにさり気なくお空の友好関係などを聞き出すところから始めなくては。
「な、なぁ、お空。お空って告白とかされたことあるかにゃ?」
・・・って!
それじゃあストレートすぎるだろが!!
あたいは何を口走っているんだ!?
そんなあたいの失言に対して、うにゅうと首を傾げたお空は。

「・・・告白って、なに?」

すんません。
聞いたあたいがバカでした。



◇ ◇ ◇



「で、その面白い店って、何処にあるの?」
長年の付き合いだ。
質問しといてなんなんだが、返答はもう分かっている。
「うにゅ、忘れた」
だろうなぁ。
時たま、抜けているんだよなぁ、お空は。
ま、ならそこらをブラブラしていればお空も思い出すだろう。
少し断言出来ないところがあるのが頭痛いが。
「あ、じゃあ。そこのバーに入ろうよ。この前入ったら卵使った飲み物出してくれたんだよ」
嬉しそうに話すお空。
いや、お空にはちょっと悪いけど。
「こんな時間からバーはないだろ。相変わらず本能のまま、というか直感で動くねぇ」
まぁ、そんな所もお空の可愛いところなんだけどね。
そんな考えにほんのり熱くなった頭をブンブン振り、お空を促す。
「ほ、ほら。他にも色々お店もあるんだし。回ってみようじゃないか」
そんなあたいの提案に。

「うんっ!」

無邪気な笑顔で頷く。
あぁ、本当に可愛いんだから。



◇ ◇ ◇



人里内をうっにゅうっにゅにゃーんと闊歩するあたいたち。
地底に封印されていたころは想像すらしていなかった生活。
この隣のバカがバカやらかしたのがきっかけだけど。
それを上手く止めてくれたあの2人にも感謝しなくちゃ。

これで、さとり様も頻繁に地上に出てこれればもっと嬉しいのにね。

そんなことを考えながら2人で歩いていると。
「うにゅ、咲夜?」
お空の視線の先には、紅魔館の白い悪魔・・・、じゃなくて。
メイド長である『十六夜咲夜』がいた。
いつものメイド服。
凛々しい、という言葉が似合う佇まい。
瀟洒ってどういう意味だっけ?
まぁ、その噂のメイドさんが目の前にいるわけで。
「あら、空。久しぶりね。今日はお仕事お休み?」
こちらに気付き、その堂々たる佇まいを崩さずに、こちらに歩み寄ってくる。
「うん、お休みだよ。今日はお燐と散歩なんだぁ」

・・・畜生、散歩かい。

そんなことを心の中で愚痴っていると。
「こうして直に話すのは初めてかしら」
咲夜の言う通りだ。
そういや、咲夜と直に話したことは、あたいには無い。
宴会の席では見たことあるけど、結局話したことは無かったんだっけ。
「宴会の席では見たことあるけどね。ふーん」
何故かあたいのことを興味深く見つめる。
にゃ?
あたい、なにかしたっけ?
あたいが不思議そうな表情をしていたのだろう。
クスッと笑みを漏らして。
「いや、ね。空とは偶に人里で会うから話す機会があるんだけどね」
お空と話?
へぇ、お空って結構顔が広いのかな。
まぁ、コイツ、人見知りだけはしなさそうだけどね。

・・・待て。
たまに話す?

もしかして、お空と仲が良いとか?
お空には悪い虫はついていないと踏んでいたが。
もしかして貴方ですか?
貴方、お空と仲良かったりしませんか!?
お空と、あたいが知らないところで親密になったりして・・・。
あ、あ、あにゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?

あたいが頭の中でグルグル困惑していたら。
「違うわよ、あなたが想像しているのと」
困った風に笑いながら話かける咲夜。

・・・。
・・。

顔に出てた?
あたい、ちょっと嫉妬してましたとか顔に出てましたか!?
真っ赤に顔を染めて呆然としているあたいに話を続ける。
「この子は人里では有名だからね。もちろん、異変の話ではないわよ。異変については霊夢たちから聞いたから大体のことは知っているけど。ほら、個性的じゃない、空は」
あぁ、うん。
なんとなく、分かる気がする。
外見以上に、性格的に目立つやつだからなぁ。
「うにゅ、お燐の想像って何?」
完全に置いてきぼりな感じで首を傾げるお空。
し、知らなくていい。
知らなくていいんだよ、お空!
あたいがあたふたとしていると。
「・・・あれ、今日は美鈴と一緒じゃないの?」
そんなさり気ない疑問を口にするお空。
一瞬。
ほんのコンマちょいだけ硬直したような咲夜。
だが。
「本当は美鈴も今日は非番だったんだけどね。お嬢様から妹様の面倒を頼まれてね」
何事もないように話す。
美鈴ってあの人だよね。
紅魔館で門番している赤毛のすっげー美人な妖怪。
・・・もしかして、この人。
「全く、せっかくの休日なのに。なんか嬉しそうに承諾しちゃって」
まぁ、相手が妹様だから気持ちはわかるけどね。
そんなことを冷静に話す咲夜を見て。

・・・なるほど。

なんとなく、咲夜の気持ちがわかったような気がした。



◇ ◇ ◇



今度、咲夜と一緒に飲んでみよう。
そう心に決めたあたいは、咲夜と別れた後、再びお空と歩き始める。

で、今から何処へ向かうかと言うと。
「お燐、『うらない』って美味しいの?」
「あんた、咲夜の話ちゃんと聞いてたの?」
コイツには、今度から辞書か何かを持たして外出させたほうが良いかも。
今度、さとり様と検討してみよう。
そう。
あたいたちは、占い師のところに向かっている。
情報源は咲夜。
何でも、結構当たるとか。
まぁ、咲夜が言うには結構な人気らしい。
正直なところ、あたいも占いっていうのは初めての体験なので、お空に偉そうに説明できる立場では無いけどね。
そんなこんなで2人で話ながら歩いていると。
「あ、お燐お燐!あれじゃない!?」
お空が指差す方に目を向けると。
「・・・」
確かに、アレだね。
間違いない。
『占いやってます』って書いてるもん。

赤い、血が滴るような文字で。

その小屋の前に出来ている、行列。
なんか、亡者が地獄への順番待ちをしているような雰囲気がしていて怖い。
おい、コレ大丈夫なのか?
あたい、よく死体旅行とか言われているけど、流石にこの光景はちょっと引くよ?
「ね、ねぇお空?咲夜には悪いんだけど、今回は別の場所に」
「うにゅ、面白そう!私たちも早く並ぼうよ!」
一体アレの何処を見て面白そうと思ったのかは不明なお空が、あたいの手を引っ張って駆け出していく。
「ちょ、ちょっと!落ち着け!」
そ、そんなに強く握らなくても。
あたいはそんな強引で積極的なお空だってs・・・。
違う!
そうじゃない、あたいが言いたいのは。
やっぱし手握られて嬉しいとか、お空の手が柔らかくて温かくてとか!
そういうのは今は横に名残惜しそうに置いとけ。
アレ怖いって!
多分、入ったら生贄にされる!

結局、強引かつマイウェイなお空にされるがままのあたい。
うにゃぁぁぁぁあああん・・・。



◇ ◇ ◇



列に並ぶこと30分くらい。
ようやく、あたいたちの番である。
もう一度、小屋を見上げる。
うん、黒いオーラが見えるよ、あたい。
無意識のうちにお空の腕にしがみついた状態で恐る恐る入っていく。
畜生、今はそんなハッピーな状況を素直に喜べねぇ。
「はい、お次は2名様ですね♪」
そんな小屋の雰囲気とは正反対な明るい声で受付のおねーさんが対応してくれる。
全身を覆った黒いフード。
いかにもって感じの人なんだが。
「ねぇ、さっきの人どっかで見たことない?」
お空が不思議そうに首を傾げる。

フードから覗く、紅い髪。
背中からひょこっと出ていた黒い翼。

そういや、何か宴会の席で見たことあるような。
そんなことを考えながら小屋の中へ足を踏み入れたその時。

「そこまでよっ!!」

突然の声に、全身の毛が逆立つ。
何?
何がそこまでなのさ!?
てか何処から声が?
あたいはさらにお空に絡ませている腕に力を込め、辺りをキョロキョロと見渡す。
いない。
目の前には、小さな机と水晶玉があるだけで誰もいない。
「あ、お燐。あそこ」
こんな状況でも平然としているお空が天井を指差す。
そして。
「むっきゅぅうううううううううううう!!?」
叫び声と共に天井から舞い降りる、1人の人物。

身に纏うは、幻想郷では珍しい女性用スーツ。
メガネを掛け、髪は後ろで括ってポニテにしている。
あ、ヒール履いてたから着地時に転んだ。

絶対占い師の恰好じゃないソイツは、地面に四つん這いに倒れて。
そして、動かなくなった。

・・・。
・・。

「あ、終わりましたよ。占いの結果は受付の方に送られてきているので、どうぞ外に~」
え、終わり!?
今の何処に占いの要素があった!?
外から聞こえてくるおねーさんの声に思わず唖然とする。
「へぇー、これが『うらない』なんだね」
面白かったね、と純粋な笑顔をあたいに向けるお空。
いや、違うから。
あたいも占いは初めてだけど、コレ絶対違うから!
やめろよ!?
あたいの純粋無垢なお空にコイツらナニ叩き込んでいるのさ!?
なんか色んな意味で衝撃的なものを見せられたあたいたちは、とりあえず外に出る。
「はい、300円になりまーす。これ、占い結果が書かれている紙が入ってますんで」

金盗るの!?



◇ ◇ ◇



結局、代金は払った。
なんか釈然としないが、お空が楽しそうだったので良しということにしておこう。
あたいたちは、人里にある公園のベンチでお昼にしている。
あたいの手作り弁当を満面の笑みで食べているお空。

お空が、あたいの手作り弁当を幸せそうに食べている。
ただそれだけで、あたいまで幸せな気分になってくるなんて、どこまで罪な女なんだお空。

そんなお空の横で身悶えしている幸せにゃんこ。
カップルだよね?
これはカップルの光景だよね!?
まさに幸福絶頂、ってな感じでいっぱい。

それはそうと。
あたいの手に握られているのは、一通の封筒。
さっきの占いの結果が書かれている紙が入っているらしいんだが。
本当に当たっているんだろうか、これ。
完全に疑いの眼差しをしているだろうその目で、チラリと横を見る。
瞳に映るのは、未だに食事に夢中になっているお空。
・・・。
一応、だよ。
一応、さっきの占い、当たることで評判なんだよね?
一体なにを占ったのかは分からないが。
もし。
もしも、だよ?
あ、あたいとお空のれ、れ、れん、あ・・・。
とか!
そんな内容が書かれていたら!
もう一度、横目でチラリとお空を見る。
・・・見ちゃおう。
お空には悪いけど、先にこっそり見ちゃおう。
そうと決まれば、即実行。
お空が食事に夢中になっている今がチャンス。
あたいは、こっそり封筒を破る。
出てきたのは一枚の紙。
早まる鼓動。
震える手。
それをお空に悟られないようにしながら、その紙を見た。

そこに書かれていたのは。
ただ一言。



『寝取られます』



「うにゃぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!」
絶叫と共に紙をビリビリに破り捨てる。
その声に驚いたお空が。
「ど、どうしたのお燐!?」
食事を中断し、驚いたような表情で尋ねてくる。
しまった。
あんまりといったらあんまりな文面に、思わず叫んでしまった。
「な、何でもないよ!?ほら、ほ、ほらお空!まだいっぱいあるから沢山食べて!」
慌てて取り繕うあたいを見て、不思議そうな表情をしたお空だったが。
鈍いこの天然は、再び食事に没頭するのであった。
・・・ふぅ、危なかった。
畜生、信じないもんね!
こんな、こんなこと信じるわけ・・・!
それでも泣きそうなあたいの手には。

さっき破ったはずの紙が握られていた。

あ、あれ?
さっき確かに破り捨てたのに。
そしてもう一度その紙を見てみると。

『冗談よ』

くそぅ、なんなんだよこの紙!
怒りにわなわなと震えているあたい。
もう一度破り捨ててやろうか?
そんな考えが一瞬よぎったが、次に目の当たりにした現象に、手が止まった。

消える文章。
そして今度は違う文章が浮かび上がってきた。

『でも、油断しないことね』

これにはビックリだ。
一体どういう原理をしているんだ、この紙は。
真ん丸にして驚いているあたいの目には、次の文章が浮かび上がっていた。

『確かに、貴方の想い人はそうそう狙われることはないかもね。バカだし。⑨同類だし。やっぱしバカだし』

おk。
破り捨てていいってことだよね?
確かにコイツは頭良くないけど、こうもバカバカ言われると腹立ってくるんですけど。

『でもね』

続く文章。

『好みな人にとっては、やっぱし魅力的に映ってしまうものなのよ。貴方がその代表』

くぅっ!
恥ずかしさのあまりに、顔から火が出そうだ。
そりゃ、自分でもこの想いには気付いてるから自覚はしているけど。
こうも他人にそれを指摘されるというのは死ぬほど恥ずかしいってもんだ。

『今がチャンス』

そうかもしれない。
いつ、どこで悪い虫がつくのか分かったもんじゃない。
その時に後悔しても、遅い。

『近いうちに何らかの積極的なリアクションを起こさないと後悔することになるわよ。これは警告』

これが、占いの結果なのだろうか。
近い将来、あたいとお空の間に割って入る輩が出てくると?
それは、困る。
それは、嫌だ!
お空には、あたいを一番に見てもらわないと困る!
でも・・・。
なんだ、ちゃんと占いやってくれてるんじゃん。
ちょっとキツイ内容だけど、奮い立たせてくれる文面だった。
そんな風にあたいは感心した。

だっていうのに。

『それよりちょっと聞きなさいよ、貴方。最近、私の想い人の所に余計な虫どもがチラホラと』

あたいは、装備していた河童製の火炎放射器で消し炭にしてやった。
うっさい。
なんであたいが占い師本人の愚痴に付き合わないといけない。
大きなため息を一つ。
火炎放射器をしまい、お空の方を見ると。
「うにゅ、美味しかったよ!」
ちょうど食べ終わったところだったらしい。
満足そうにお腹をさすっていた。

見ていたいなぁ。
この笑顔をずっと。
近くで。

「じゃあ、行こうかお空!今度は何処を見ていく!?」
「わわっ、そんなに急がなくても大丈夫だよ」

アンタに言われたくないわ。
そんな事を考えながら。
お空の手をぎゅっと握って。
ちょっと積極的になったかもしれないあたいは。
お空を引っ張るように、人里の喧騒の中へと向かっていった。
実際の占いってどんな感じなんですかね?
今までに一度も占いなんてやってもらったこと無いんです。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
またネタを思いついたら書いていきますので、その時はよろしくお願いします。



※追記
若干、修正しました。
エクシア
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.1030簡易評価
4.100奇声を発する程度の能力削除
私も占いって今まで一度もした事無いなぁ…
うにゅうにゅにゃんこが可愛かったです!
6.100名前が無い程度の能力削除
うっにゅうっにゅにゃーん、いいっすね、うっにゅうっにゅにゃーん
このお空ならお菓子一つでホイホイ寝取られてしまいそうな……頑張れお燐!
7.100名前が無い程度の能力削除
あんまりな占い結果にワロタ
12.100名前が無い程度の能力削除
うにゅ!
15.100名前が無い程度の能力削除
うにゅ?
27.100名前が無い程度の能力削除
おりんくうサイコー