Coolier - 新生・東方創想話

魔法使いナズーリン! 放てマスタースパーク!!

2011/01/15 21:22:27
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ナズ星の五発目です。寄り道・脱線多数、甘さ控えめ、ちょっと変態、自分勝手設定満載です。
シリーズと認識してくださった方がおいででしたので、過去の拙作の設定を意識しております。
まぁ、つながりは、ゆるーいですが、そのあたり、ご了承いただけましたらどうぞ。








「よっ! じゃまするぜー」

今朝も霧雨魔理沙が命蓮寺にやってきた。

最近は三日とおかずにやってくる。

一輪、ムラサ、ぬえ達はいい顔をしない。
この無礼で妙になれなれしい人間の魔女を好いてはいないようだ。

ご主人、寅丸星は歓迎しているように見える。
まぁ、このヒトは誰に対しても笑顔なので真意は分からない。
でも【幻想郷、このヒト実はお人好しだよね選手権】で第二位、三位になった博麗霊夢、
アリス・マーガトロイドに圧倒的な差を付けて優勝するようなヒトだから、
本当に歓迎しているのだろう。

私、ナズーリンは正直どうでもいい。 
霧雨魔理沙は観察対象としては面白いが、深く関わろうとは思わない。

魔理沙も私たちの反応など気にしてはいないようだし。
彼女の目的は聖白蓮だ。
魔法使いの大先輩である聖に教えを乞うているのだ。

聖によれば、魔理沙は魔法使いとして一段階上りたいのだそうだ。
異変の度に力を増していっていると噂される博麗霊夢と、
自分との差が開き始めていることに焦りを感じているらしい。 
ここのところ、彼女との弾幕ごっこもぱっとしないようだ。
勝率4割は変わらないが、内容に納得がいかないとか。
以前は勝っても負けても楽しかったのが、そうでもなくなってきていると。

相応の努力に結果がついてこなくなってきたことに悩んでいたところへ、
元人間の大魔法使い聖白蓮の出現。

他人に頼ろうとする性質ではなさそうな魔理沙だが、よほど切羽詰っていたのだろう、
二月ほど前に聖を訪ねてきた。
聖も思うところがあったらしく、その日から彼女に手ほどきを始めたようだ。

聖は私が毘沙門天の使いで、寅丸星の監視役であることを知っていて、
それなりの敬意を表してくれている。
もちろん他のモノたちには分からないようにだが。
ご主人のこと、寺の運営のこと、そして幻想郷全体に関係しそうなことは、
私にこっそり相談してくるのだ。
今回の魔理沙の件も、少なからず幻想郷へ影響を与える事柄と判断したのだろう、
私に詳細を伝えてくれた。
まぁ、今回は私が関与することではないのだが。



「ナズーリンデスクー! おっはよーございまーす!」

魔理沙が社務所に上がりこんでから、少し後、元気一杯で降ってきたのは姫海棠はたて君だ。

勢いよく着地した際、短いスカートがめくれ上がった。

ふーむ、今日は紫と白のランダムストライプ(横向き)か。
お洒落さんであるな。

少し前のことだが、新聞絡みでしばらく行動を共にしたことが縁で、
ちょくちょく訪ねてくるようになった。
軽く見られがちだが、素直で心優しい頑張り屋の鴉天狗だ。
それに、なかなか面白い感性を持っていて、実は私の【お気に】だったりする。


「寅丸ショットの新ネタ考えましたよー」

お、これは楽しみだ、はたて君の妄想寅丸写真は大変美味しいのだ。

「今回の寅丸さんは裸エプロンです」

え? なんだって?
はたて君をチョロっと見やり、ふーっとため息。

「はたて君、キミには失望したよ。なんとありきたりな発想だ。
【裸エプロン】だと?陳腐なステロタイプではないか、君らしくない。つまらんなぁ」

非難ばりばりの私にかまわず続けるはたて君。

「下は穿いています」

「あん? 裸エプロンですらないじゃないか」

「穿いているのは、デスクの下着です」

「は? 私の?」

「そーです。 
場面設定は、こうです。ジャジャン!
デスクの家にお泊まりした寅丸さん。
なにをしていたかは、ヒ、ミ、ツ。
でも、急なお誘いだったので、替えの下着は持ってきていません。
翌朝、ご飯の支度を、と思っても、自分の下着はもう穿けません。
激しかったんですねー。いやーん。
うーん、しかし、エプロンだけではあまりに恥ずかしい。
だからこっそりデスクの下着を借りちゃうことにしたんですねー」

「う、うーむ、筋は分かるが、ご主人が私のを穿くのは、あまりに無理が」

そこまで言って、パカっと特大チーズが浮かんだ。
はたて君に向き直る。

「そうか!! そうか! そーなのか!!
それはきつい! 全然隠れていないし、スゴいくい込みだ!
そして、それからどうなる!? その続きは!?」

「起きてきたデスクにその下着を見られ、あたふた、もじもじと言い訳します。
【あ、あの、ダマって借りてごめんなさい! でも、アナタ眠っていたし、
あ、あの、洗って返しますから】
もじもじするうちにビリッと破れちゃいます! あちゃー。
顔を真っ赤にして、破れたところを押さえながら、
【あ、あぅ、ご、ごめんなさい! ごめんなさーい】
申し訳ないやら、恥ずかしいやらでパニクっちゃいます。
バタパタしていると、お胸もエプロンからはみ出しそうです、きゃー。
【見ないでぇ~ 見ちゃいや~】
なーーにをいまさらですが、オチはこれでどうでしょう?
連続写真十枚くらいで物語仕立てにするのが良いと思います」

次から次へとイメージが鮮明に浮かんでくる。
最後の十枚目の【見ちゃいや~】まで完璧にトレースできた。

「う、う、うぉぉ、 よっろしい! たい! へん! よろしいぃ!!!
いかにもありそうだ! ご主人ならやりそうだ! 言いそうだ!
採用だ!! 私の【心のフォトメモリー】に収納させてもらおう!
よくやったな! はたて君! 上々の出来だ!」

「えへへー、よかったー、ありがとうございます、デスクー」

そう言って抱きついてきた。

私も大概だが、こんな仕様もないことで褒められて、とても嬉しそうにしている。
この娘、可愛いんだよな。とっても。

「お二人とも楽しそうですね。はたてさん、おはようございます」

実は妬きもちやきのご主人だが、はたて君には不思議と寛容なのだ。
私を抱きしめたままの彼女にもちょっと困った顔をするだけだ。

「寅丸さん、おはようございまーす! 今朝の【スープ】はなんですかー?」

朝の参詣者向けにご主人が用意している朝汁(あさしる)は、寺の名物になりつつある。
最近のはたて君は、当たり前のようにもらいにくる。
よほど気に入ったのだろう、まぁ、私は一向にかまわないのだが。

ちょくちょく珍しい食材を持参するし、私の対面をおもんぱかってか、
寺の皆には礼儀正しく接しているので魔理沙と違って受けが良い。

「今日は冬瓜とヒラタケのお醤油仕立てです。
卵をふわふわ溶いてありますよー、カタクリで少しとろみをつけていますから、
熱さがこもっています、火傷しないように気をつけてくださいね。
あと、刻んだ柚の皮を置いてあります、お好みで散らしてくださいな」

「あはー、美味しそー、いただきまーす。
えーっと、寅丸さん、あの、今日は」

「はい、はい、お弁当ですね。用意しますからちょっと待っていてくださいね」

ご主人はにっこりして厨房へ向かった。

やれやれ、昼の弁当もねだるとは。
清々しいほどの図々しさだな、まぁ、はたて君だからいいか。

大鍋から自分でよそった朝汁を、ふーふー冷ましながら、ちょみちょみ飲んでいる。
一人っきりでの食事が多いと、食べ方が雑になるのが普通なのに、このコの食べ方には可愛げがある。
飲み終わる頃を見計らって話しかける。

「そう言えば、先ほどの連続写真のことなんだが、キミの写真機は【連写】ができるのだったね?
使わない手はないな。
この間の煎餅屋の早業の記事だが【目にも留まらぬ早業】それを連続写真で納め、カット毎に、
解説を入れてみてはどうかな?」

新聞づくりに関して、たまにアドバイスのようなものをしてやっているのだ。

「あ、あー、そうか、そうですよね! 
ありがとうございます! デスク! 早速、やってみます!」

そうこうしているうちに、ご主人が弁当の包みを携えてやってきた。

「はい、どうぞ。今日もお仕事、頑張ってくださいね」

「ありがとうございます!!」

はたて君は勢いよく直角に腰を曲げ、礼をする。
少し後ろにいた私にはお洒落なランダムストライプがもろ見えだ。
ううむ、スカートが短すぎるのだな。
注意するのも無粋なのかな。困ったもんだ、うん。
しかし、はたて君、キミ、尻の形が良いな。かなり良い。
スレンダーボディーなのに、きちんと主張している、キレイな逆さハート型だ。
あ、そうか、ご主人の尻に似ているんだ! 縮小版だが、確かに似ている。
だから好ましいのか、うん、納得だ。


「はたてさん、よろしければ今夜は寺へ寄ってくださいな。
猪豚のお肉をたくさんいただきましたので、薄切りにして、ほうれん草と一緒に
【常夜なべ】にしますから。
慧音さんから教えていただいた、特製ぽん酢と、たっぷりの大根おろしで食べるんですよ。
はたてさんが好きな鬼おろしも用意しますから、是非いらしてくださいね」

そして、にーっこり。

通称【慈愛の毘笑】。
老若男女を問わず片っ端から虜にすると評判の、ご主人の必殺技だ。

はたて君は、カクカクカックカクと頷き、
「かーんならずぅ、まっいりぃまっすぅ!!!」

弁当片手にカッ飛んでいった。
今日は三食とも命蓮寺、いや寅丸星か。

はたて君は私の唇を強奪した前科持ちなのに、何故かご主人は甘い。
以前、そのことを聞いたら、
【あの時はびっくりしましたけど、はたてさんはナズーリンのことを、
分かってくれるヒトです。
もちろん妬けちゃいますけど、ナズの良さを理解するヒトがいることが、嬉しいんです。
あまりたくさんのヒトにナズの良さが知れ渡っては困ってしまいますが、少しは知って欲しい。
私、矛盾していますよね? でも、そんなムズムズする感じなんですよ。
それに、はたてさん、いつも一生懸命で可愛いじゃないですか】

なんとも鷹揚なことだ。逆の立場だったら、私は我慢できそうに無いのだが。
やはりご主人は器が大きいんだよな、素敵すぎる恋人だ、ちぇっ。



はたて君が去った後、魔法使い二人の鍛錬を覗いてみることにした。
聖の得意の魔法は身体強化系だ。
魔理沙に、弾幕ごっこに不可欠の回避運動、その際の機動力をあげるための身体強化を
手ほどきしているのだ。
今、聖が説明しているのは、急停止、急激な方向転換に耐えるための筋力、動体視力を
一時的に上げるための魔法だ。
これでも私はある程度、魔法に通じているから大体分かる。内緒だがね。
ただ、魔法使いを生業とするつもりは無い。
魔法は、下拵え、準備がほとんど全てといって良い。結構面倒なのだ。


「ねぇ、おばあちゃん」

魔理沙が聖に問いかけた。  おばあちゃん?

「なんでしょう?」

「私、もう、【天馬壱式】を使って良いんでしょ? 早く試したいんだけど」

「魔理沙、慌ててはダメよ。アナタは確かに飲み込みが早いけれど、身体強化の魔法は
最初の発動がとても大事なのですよ。明日にしましょう」

「えー、おばあちゃんのけち」

「なんと言われよう明日です。そのかわり、今夜は一緒にご飯をいただきましょうね。
【常夜なべ】ですよ」

「ホント!? やったぜー!」

そう言ってピョコンと飛び跳ねた。横顔しか見えないが、満面の笑みのようだ。
このコの無邪気な笑顔はスゴイ破壊力だな、横顔だけなのにうっかり見とれてしまったぞ。
横顔が美しいことは人気の出る大きなポイントだ。
それは、面と向かい合ってじっくり見ることは日常では稀なことであるけど、
横顔は結構長い時間見ていられるからだ。互いに気兼ね無く。
つまり横顔は不特定多数に見られることが多い。
魔理沙は意識せずとも恋の種を振り撒いていることになるな、罪作りなことだ。
三年もたてば十六夜咲夜に勝てるかも知れん。
奔放で強がり、皮肉屋、弱いところを見せまいと突っ張っている。
所々尖っているのは輝きでもあり、この穏やかな幻想郷ではそれも魅力的なはずだ。

それはともかく、聖を【おばあちゃん】呼ばわりか。

魔理沙が人里の道具屋の娘で、今は勘当されていることは周知のことだ。
私がつかんでいる情報では、両親は仕事でいつも多忙、おばあちゃん子だったようだ。
魔理沙が家を出たのは、この祖母が亡くなってから一ヶ月もしないうちだと聞いた。
私は、このおばあちゃんとやらが、魔法使い霧雨魔理沙の誕生に関わっていると睨んでいる。

聖に亡き祖母を重ねているのか。
確かに聖白蓮は見た目の割に老成した雰囲気がある。
まぁ、実年齢は1130から1140歳くらいのはずだ。
不老となった人妖は、その時の年齢の感性をひきずることが多い。
体が若返れば、気持ちも若返るが、一度完全に老成していれば、どうしても、
そのときの感覚が抜けないようだ。
神変を得るタイミングはまちまちだが、完全に老成してから不老となるものは実は稀だ。
あまり年をとってからだと、気力、情念が不足し、神変に耐えられないからだ。
聖は際どいところで間に合った口なのだ。

それに、聖はもともと貴人であり、ろう長けた尼公だから、物腰も落ち着いている。
魔理沙の出自、聖の気質から【おばあちゃん】と呼ばせるまでの経緯は想像できる。
【ねぇ、おばあちゃん】か、茶化すネタではないな。 誰にも言うまい。封印だね。



今日の夕餉はいつにも増して賑やかだ。
大きな土鍋に炭火のコンロ、【常夜なべ】の始まりだ。

魔理沙は聖の隣に座っている。当たり前のように。
一輪とムラサは面白くなさそうだが、一応【客分】ということになっているので黙っている。
ムラサの隣はいつの間にかぬえの指定席になっている。
なんだかんだでこの二人は仲が良い。

私はご主人の隣、普段空席の反対隣に今日は、はたて君がいる。
夕刻、寺へやってきたときはハイテンションだったが、魔理沙をみとめてから、
あまり機嫌がよろしくない。
以前、大図書館で一悶着あったそうで、仲が良いとは言えないようだ。


豚肉とほうれん草と大根おろし、あっさりしていて結構いけてしまうぞ。
お腹がくちくなってきた頃、
「おまえもブン屋なのか?」

突っかけてきたのは年若い魔女だった。
はたて君は少し厳しい目をして応える。

「(花果子念報)の姫海棠はたてです。ナズーリンデスクの一番弟子です」

「あー、最近ちょいちょい見かける【あれ】かー」

今の【あれ】には、明らかに見下し成分が含まれている。
言い返そう、と力の入ったはたて君の肩に手を置く。
食事の席で争いごとは無粋だが、このコ、私の【お気に】なのだ。
一番弟子とはこそばゆいが、仮にも師匠なら、守ってやらなければならないな。

「はたて君、気にするな。キミの新聞は良識のある大人向けだ。
魔理沙どの、(花果子念報)は、キミにはまだ早い。
もう少しおっきくなったら読んでみようね」

わざと子供をあやすように言った。
ぷっと吹き出すはたて君。

「なんだって!? もう一度『一輪、お茶をいただけますか?』

聖の、大きくはないが、よく通る声が小競り合いの場を終息させた。
魔理沙に向かってほんの少し微笑む。
それだけで喧嘩っ早いトンガリ魔女が引き下がった。
大したもんだ、格の違いってヤツだね。
こちらは元より争う気なんてないから、これで良しとするか。

「はい、姐さん、ただいま」
一輪は席を立ってお茶の支度をする。

雲居一輪は聖に心酔している。盲信していると言っていいかもしれない。
頭巾を取ってそれなりの格好をすれば、なかなかの別嬪だ。
この地に寺を開設した当初は、ピリピリして、来るものすべてにガンを飛ばしまくっていたが、
最近は参詣客に愛想笑いをするようになった。
以前は私のことを「ネズミ」と呼んでいたが、復活した聖に窘められ、
名前で呼ぶようになった。
私は気にしていないのだがね。
ご主人にはちょっと格上の【仲間】として敬意を表しているようでなによりだ。
聖と命蓮寺を守るのは自分の役目なのだと、【守護者】を自任している。
真面目な娘だ、一緒にいる入道はもっと真面目だが、これはこれでうまくやっている。

ムラサも聖の信奉者だ。ある意味、一輪よりも想いは強いのかもしれない。
命蓮寺は聖輦船なので、船長として寺の施設管理は自分の仕事だと張り切っている。
通いで来ている妖怪たちに掃除や修繕の差配をして、常に寺を小奇麗にしている。
このことは間違いなく寺の人気に一役買っているよね。
小奇麗で安全、カリスマあふれるツートップの存在、滋味に満ちた朝餉、
楽しい縁日等の催し物、そしてなにより美人揃い、おっと、私はオミソだが。
これで人気が出ない方がおかしいさ。

船長は一輪並に真面目だが、茶目っ気はある。
ある日、彼女の部屋の前を通りかかったおり、ただならぬ気配だったので、覗いてみたら、
「聖輦船からザイダベック号へ! チェンジ!! ザイダーベッーク!!」

勇ましく右手を振り上げて叫んでいた。
こちらの気配に気づいて振り返ったもんだから、目が合ってしまった。
あれは気まずかったな。
半泣きで【誰にも言わないで】とすがりつかれた。まぁ、言って面白いネタでもないしね。

ぬえは【かまってちゃん】だ。
たまにイタズラの度が過ぎてムラサにどやされているが、あれもかまってほしいからだ。
正体不明の妖怪、それは他人に注目されてナンボ、ということだ。
時折やってくるちょっと悲しい傘化けと根っこは同じなのだよな。
あの不憫な付喪神も近いうちに聖に抱かれるだろう。 そうなって欲しいな。


客人二人が帰り、ご主人と二人で後片づけ。

皆で暮らし始めた当初、聖とご主人が率先して後片づけをするものだから、仕える側が慌てた。

【姐さんがそんなことしちゃいけませんよ!】
【ご主人、それは従者の仕事だ】

聖が一言、
【家族ですから】

それ以来、二人一組交代で片づけをするようになった。
聖と一輪、ムラサとぬえ、そしてご主人と私。
二人でやれば皿洗いもあっと言う間だし、共同作業ってなんだか楽しい。

三度の食事の支度も皆で分担している。
でも、食材の管理はご主人がしているので、献立決めもおおよそご主人が中心になる。

妖怪、妖獣、幽霊。
血肉を喰らい、恐怖、憎悪など特定の感情をすすることでその身を保つのが普通だ。
本来、人と同じような食事をとる必要はない。
もちろん食べられるが。

ご主人は、三度の食事がきちんとしていれば、人外の存在でもそれなりに満たされる、
と考えていて、真面目に取り組んでいる。
食材の管理、調理、何度も失敗しながら、美味しいご飯は人妖共存、皆の幸せに繋がるのだ、
との信念を持って取り組んでいる。

あまり器用ではないご主人は、いわゆる食通を唸らせるような料理は作れないが、
空腹の50人に対し、短時間で人数分の焼飯と野菜スープを作れる。
その膂力で大きな鍋を振り、たくさんの野菜を休むことなく刻む。
夜、小腹が減ったときには、余りものでささっと夜食を作る。
常備菜や漬物、干物などの保存食作りにも積極的だ。

お祝い事があればそれなりに凝ったものを作るが、驚くほどではない。
ただ、一年365日の三食のうち、普段の食事、千食分を安心して任せられる。
そんな底堅さ、当たり前のことを、当たり前にやってくれる安定感。
それが寅丸星、私のご主人の魅力なのだ。

そして完璧かといえばそうでもなく、たまにポカをやって必死に謝る、心底わびる。
決してごまかそうとはしない。
これは料理に限ったことではないけれど。
まぁ、料理のポカは今では稀だが、それ以外のポカは相変わらずしょっちゅうなのだ。

その失敗が自分で補えないとき、私にすがるのだ、私だけに。
ぎりぎりまで自分で何とかしようと奮闘し、それでもダメなとき、申し訳なさそうに、
ときには半べそをかきながらすがってくるのだ。
私だけに。この私だけに。 ここ大事。

たまらない。

私はどんな無理難題にもこたえたかった。
【頼りになるナズーリン】でありたかった、なりたかった。
【ナズーリン、ありがとうございます】と言ってもらいたかった。

ご主人が本当に困って苦しくて私を頼ってきたとき、
(それは知らないな)
(それは分からないな)
(それはできないな)

そんなことを言わなければならないなら死んだ方がましだった。

だから、見て、聴いて、調べて、覚えて、考えて、練習して、
知識と、技術の習得に励んできたのだ。
備えてきたのだ。

全知全能。
私は寅丸星にとっての全知全能の存在になりたかった。
そうでないとこのヒトのそばにはいられない、と思いこんでいた。

困ったご主人に向かって、さも当たり前のように、答えてみせる、やってのけてみせる。
ドキドキしながら、冷や汗を隠しながら。

でも、こんな不安定に張りつめていた私をこのヒトは丸ごと受け入れてくれた。

(ナズ、大好きです)だって。 
いつも私を心配していたんだって。
私を抱きしめてキスしたかったんだって。
私がいつでも最優先なんだって。

あの告白はたまらなかった。

【好き】に単位があるとしたら、一桁あがった瞬間だった。



翌日、魔理沙は早くから来ていた。術を試したいのだろう。
はたて君も来たが、魔法使いとは口を利こうとしない。

朝課が終わるまで聖は出てこない。
魔理沙は一人で庭をぶらついていた。
私ははたて君の話を聞きつつも、目は若い魔法使いを追っている。

やがて里の人間や、ヒト型に近い妖怪・妖獣たちがぞろぞろと出てくる。
見送りがてら寺の皆も出てきてそのまま私たちのいる庭へ集まってくる。
今日、聖と魔理沙が何かやるらしいことを聞いたのだろう。
だが、聖は見当たらない。

こちらにやってきたご主人に聞いてみる。

「聖はどうしたんだい?」

「まだ中で里の方の相談事をきいています。もうしばらくかかるでしょうね」

目で聖を捜す魔理沙だが、不在を確認すると、イライラした様子で庭の隅へ歩いていった。

嫌な予感がする。

詠唱が聞こえてくる、術を始めたのだ。
やはり待ちきれなかったのか。
止めたいところだが、身体強化系は半端な発動が命に関わると知っているので手が出せない。

詠唱が止み、ビクビクッとのけ反り、硬直したまま倒れた。
あの倒れ方はまずい。

駆け寄り、状態を確認する。
呼吸も心臓も止まっている。

「一輪! 聖を呼んできて! 早く!」
大声で呼びかけると、一輪は駆け出した。

一刻を争う。
仕方ない、ここは私の出番か。

まずは気道の開放、頭を強く後ろにそらしてやる。
まだ、呼吸は回復しない。
ならば次は人工呼吸だ、魔理沙の鼻をつまんで大きく息を吸い込み、口をかぶせる。
息を吹き込む。
魔理沙の胸が膨らんだ、よし、通っている。
五回吹き込んだところで、喉のあたりで【ごっ】とくぐもった音がした。
首を支えていた手が脈動を感じ取った。
とりあえず成功か、やれやれ。


「ねぇ、寅丸さん。こんな時に私が言うのもなんですけど、デスクの唇が、あの、えーと」

「だって、あれは【ミラクルスイートキッス】ではありませんもの。モーマンタイです」

二人とも、こんな時に何を言っているんだね? まったく。
特にご主人、その名称をバラすのはどういうつもりなのか? 動揺しているのか?

「マウスがマウスツウマウス」

この声はぬえ。
間髪入れず【スパーンッ】といい音がした。ムラサだな。
このタイミングでツッコミを入れられるのはザイダベック号の船長だけだし。

ほどなくして魔理沙が意識を取り戻し、聖も駆けつけた。
大魔法使いは魔理沙の様子を確認し、私に小さく頷いて見せた。
処置は合格ということか。

結局この日の魔法指導はお休みとなり、しばらく寺で休んだ魔理沙は夕食の誘いも断り、
意気消沈して帰っていった。


その日の夕方、ご主人が真剣な面持ちで話しかけてきた。

「魔理沙さん、どうにかならないのでしょうか?」

漠然とした丸投げの質問だが、言いたいことは分かる。付き合い長いし。

「聖の指導を真面目に受け続ければ、多少はましになると思うよ。多少だがね。
聖のような存在になる覚悟があればまだしも、短期間で魔法力だけの底上げは難しいな。
彼女は天才肌ではない。地道な努力でここまでになったのだろうし。
一日二日で即効性のある方法はすぐには思いつかないよ」

「でも、このままでは魔理沙さんの心が朽ちてしまいそうな気がします」

そこまでのことはないと思うけど。
ちょっと大げさな気がするが、このヒトの勘は侮れないんだよな。
近い将来、そうなるかもしれないのか?

「確かに、霊夢どのと並んで、幻想郷の未来を左右する人物の一人だとは思う。
相応の実力もある。しかし、今が限界であることも確かだ。
それでも、ご主人がなんでそこまで肩入れするのか理解できないね」

困り顔のご主人に追い討ちをかける。

「ご主人が本当に困っているなら、私は必ず何とかする。
でも、今回はどうなんだね?
魔理沙どののことで、ご主人がホントに困ることがあるのかな?」

眉間にしわがより、さらに困り顔。
分かっているんだけどね。
このヒト、こういうことを見過ごせないんだ。
でも、私に負担をかけるのも気がひけているんだ。
だからホントに困っているんだ。
それでも今回は自分で考えてもらわなきゃ。

しばらく黙考していたが、ゆっくりと顔を上げた。
真面目な顔で、
「ではこういうのはいかがでしょう?
私【半分】ほど困っています、ですから、ナズーリン【半分】だけ助けてください」

噴き出しちゃったよ。
なんだそのトンチ回答は。真面目な顔してさ。面白いヒトだなー。
たまにトンでもないこと言うよね、長い付き合いなのに、ちっとも飽きないよ。
今回はご主人の勝ちだ。

しかし、このヒトの無理難題には慣れているが、今回は難度が高いなぁ。やれやれ。



「聖、私も見学させて欲しいんだが」

天馬壱式の失敗から一週間後、ようやく身につけた身体強化魔法を使って今日これから、
博麗霊夢に挑むと聞いた。
聖は付き添いだそうなので、便乗させてもらうことにした。
策を練るにしても、あらためて魔理沙の戦いぶりを見ておく必要があると思ったから。


我々三人が博麗神社につくと、巫女はまず私に目を留め、微笑んだ。
ありゃ、期待されているよな、でもゴメン。

「霊夢どの、本日は参拝ではないんだ。弾幕ごっこの見学なんだ」

申し訳なさそうに告げた。
この神社に来るときはそれなりに支度をしてくるのだが、今回はちょっと違うからね。

それを聞いた巫女は一瞬残念そうな顔をしたが、【巫女さま】ではなく【霊夢どの】
と呼んだことで状況を察してくれたのだと思う。

「まぁいいわ」

と普段の素っ気ない口調で言った。
そして、ニヤっと笑った。
次くる時にはお賽銭、お土産ともに奮発せねばなるまいなぁ。


二人の弾幕戦が始まる。

魔理沙が押している。
以前見たときよりも明らかに動きが良い。
新しい魔法の効果は予想以上だ。

だが、最後に霊夢が逆転勝ちした。
惜しかった、と見えるが、全力の魔理沙に対し、余裕のある霊夢。
惜しい勝負を演出しているようにも見える。

圧倒的な火力や、不可解な技を使うわけではない。
移動速度も普通だ、魔理沙のほうがずっと速い。
しかし、攻撃が当たるようで当たらない、とにかく当たらない。
回避動作に無駄がない。弾に気づいていないのでは? ってくらい何気なく避ける。
あとちょっと、工夫すれば当たるんじゃないか、勝てるんじゃないか、と見える。
だが、仮にその弾幕濃度を倍にしても、きっと同じようにかわされるのだろう。
そしてまた、あとちょっとだったと思うのだろう。
だから霊夢に敗れたモノたちは【次こそは】と挑み、次も【あと一息】
というところで敗れるだろう。

異変解決で戦う博麗霊夢は反則級に強い。
幻想郷を背負って本気で戦えば絶対、そう、絶対に負けないそうだ。
必殺確定の初見殺し弾幕や、最終局面の狂ったような弾幕さえも鼻歌交じりにかわしてしまう。
普段の弾幕ごっこは、彼女にとっては暇つぶし程度なのだろう。
まぁ、異変解決も暇つぶしなのかもしれないが。

魔理沙、本当にこいつに勝つつもりなら、先は長そうだぞ。

今の戦いを見ていて、いくつか気がついたが、スペカ戦のルールに則り、かつ【美しく】
となると、策は限られてくるな。 ご主人、結構難しいよー。



「マスタースパークに頼りすぎですね」

三人で寺に戻り、反省会を行ったが、聖が開口一番で魔理沙に告げた。
確かに強力無比なマスタースパークだが、多用しすぎだ。
私も気づいていたが、聖が言ってくれたから、後が楽そうだ。
スペカ戦だから、宣言してから放つし、回避ルート皆無の攻撃は不可だ。 
ならば来ると分かっているので実は回避も容易い。
【ボム】とやらで使うならまだしも、こちらから仕掛ける攻撃手段としては大味すぎる。

魔理沙は聖の言葉でも納得がいかない様子だ。
それじゃ続きは私が。

「マスタースパークを使わなきゃいいんだ。そしたら、いい勝負になるよ」

私をキッと睨みつけ、
「なんだって!? 私にとってマスタースパークがどんなに大事か知らないくせに!」

乗ってきたな。

「マスタースパークなら私だって撃てるさ。大そうなモンじゃないよ」

私の言葉にビックリしている黒白魔法使い。

「これでも魔法や呪法、一通り身につけているからね。
伊達に長くは生きていないよ。
撃ってみせるからその八卦炉を貸したまえ」

そう言って手のひらを見せる。
何か言いたそうな魔理沙だったが、少しの逡巡の後、搾り出すように言った。

「一度命を助けてもらっているからな。特別に一回だけだぜ」


裏庭から中空めがけて撃つことにした。
移動中、聖が一輪に声をかけたので、寺の皆がわらわらと集まってきた。
なんだい、大ごとにしたくないのに。
聖に非難の目を向けると、軽く微笑んで、
「万が一に備えるだけです。それに【証人】は多いほうが良いでしょう?」

そういうことか。 
マスタースパークへのこだわりを緩くするために、ちっぽけなネズミが堂々と撃ってみせる。
これが私の考えだったが、その事実を敢えて大勢に見せることで逃げ場を無くすってことか。
魔理沙には結構キツイな。
かなり凹むだろうけど、フォローは聖に任せよう。

「壊すなよな」

「そう簡単に壊れる代物ではないだろう」

魔理沙にとって、命の次に大事なものかもしれないから、両手で受け取る。
手に取ると改めて分かる。
【とても役に立つ道具】が持つ独特の量感。
これはホンモノのお宝だ。 スゴイぞこれ。

「ナズーリン」

ご主人が目を見開き、ウキウキしながら近づいてきた。
このヒト、こういったときは、大体はロクでもないことを言い出すんだが。

「マスタースパーク【NZV】です!」

「なんだねそれは?」

「マスタースパークは、魔理沙さんの技。アナタが使うなら違う呼称が必要なんです!」

「だから、NZVって?」

「ナズーリン・ヴァージョン、です!!」

ほらみろ、やっぱりロクでもないじゃないか。

「形から入ることも重要です!」

その形とやらに関して、じっくりと話し合わなければならないな。

スペカ戦ではないから、ゆっくりと術式を確認しながら、ミニ八卦炉を構える。
能天気ご主人め、まったく、おっと、集中せねば。 よし、いくか。

「マスタースパークゥ!! えぬ、ぜっと、 あ、あれ?」

しまった! 乱れた!
反動相殺が足りない!


「ナズ!! ナズー!!! しっかりしてー!!」

ご主人の叫び声で我に返った。
気を失っていたようだ。
マスタースパークを放った後、反動でかなり吹き飛ばされたようだ。
左右の目の焦点がようやく合い、ご主人の顔がはっきり見える、泣きそうだね。

「もうダメかもしれない。最期にご主人の股間に顔を埋めたかった。できればナマで」

「待って、いますぐに!」

「星! 待ちなさい! そしてナズーリン! いい加減になさい!」

珍しく聖の叱責がとどろく。 私の状態などお見通しなのだろう。

「むう、残念」

「ナ、ナズ、あ、あ、あなた!」

いかん、怒り出しそうだ、話題転換だ。

「またしても貴方の鎖帷子のおかげだ。いつもありがとう、ご主人」

「え!? あ、あ、そう、そうですか、良かったです」

よし、ごまかし成功だ。

魔理沙が屈みこんで、
「反動のこと、てっきり分かっているもんだと思っていたぜ。悪かったな、大丈夫か?」

「いや、明らかに甘くみていた私のミスだ。キミに落ち度はない」

「しかし、ホントに撃てるとはな」

「まぁね、半分失敗だが、まぐれではないよ」

立ち上がろうとしたら、右の足首に激痛が走った。
吹き飛ばされたときに強くひねってしまったようだ。
なんと無様な。

「ナズーリン! どこか痛めたのですか!?」

再び倒れそうな体をご主人が支えてくれた。

「ちょっと足をひねったようだよ。すまないが手を貸してもらえるかな」

「え! それなら早く手当てしませんと! さぁ乗ってください」

そう言って後ろ向きにしゃがみこんだ。
これって、おんぶ?

あの、ご主人? おおげさだよ、恥ずかしいよ。

「なにをしているんです! 早く! 早くしないと抱っこしますよ!」

おわわわ、それは勘弁だよ。
仕方なく背中に乗ると、ご主人はゆっくり立ち上がった。
首筋、いい匂いだー。

あん? なんだか熱いな。  はっ! これは!

寺の皆からの二千八百二十八光線がこの身を焼くぅ! 焦がすぅ!
た、耐えられん!

「ご主人! 早く、早く連れていってよー!」



「ナズーリン、ごめんなさい。
私が無理をいったから、貴方はあんなまねをしたんですよね。
私の思慮が足りませんでした。
ホントにごめんなさい」

湿布をし、包帯を巻きながらしきりに謝っている。
【半分助けて】か【NZなんちゃら】か、どっちを謝っているのかな?
まぁいいや。


布団の上で足を投げ出し、これからのことを考える。 

今さっきのことで、マスタースパークへの執着を減らせたかどうか、ちと怪しいが、
聖に任せるしかない。
しかし、マスタースパークは必要なのだ、ここぞという時にこそ。
広角放射を考えているようだが、何本もの細い線にほぐしても面白いかもしれない。

それに、彼女の主力は星屑系だと思う。
現に実質、追い込んでいるのは星なのだから。
彼女は軽視すらしているようだが勿体ないな。

身体強化による敏捷性の向上ももちろん必要だし、これも聖任せだ。

あとはやはり魔道具の開発、入手だろうか。
あのミニ八卦炉のようなアイテムを複数同時に扱えれば結構スゴイだろう。
大変な努力家だと聞くし、人間ならではの柔軟な発想、手先の器用さもある、できそうだ。
魔女が道具を使うのは当たり前だしね。
開発、入手にしても、彼女が苦しんでいるのを見過ごせないモノはたくさんいるから、
きっと助けるだろう。
恋人筆頭の人形遣い、大図書館の魔女、最新技術に精通した河童娘、日月星の妖精たち、
もっとたくさんいるかもしれない。

魔道具か。
魔理沙も魔女の端くれだから、基本のアイテムは知っているはずだが、下調べをしておくか。
はたて君に手伝ってもらおう。


日暮れの前、痛みがひいたので、ロッドを杖代わりにして外に出る。
庭でぼんやりしていた魔理沙が駆け寄ってきた。

「おい、もう大丈夫なのか?」

「うん、このくらいならなんともないさ、明日には普通に歩ける」

「何かするのか?」

「ちょっと焚き火をね。手伝ってくれると助かるが」

「ああ、いいぜ、任せとけ」

これでも気を使っているつもりなのかな、可愛いじゃないか。

魔理沙に手伝ってもらって連絡用ののろしを焚く。
特製の顔料を振りかけると、煙は紫色に変わった。
魔理沙が興味深そうに見ている。

紫ののろし一本は【ちと用事あり、近日中に来られたし】、
二本は【緊急事態、可及的速やかに来られたし】という取り決めだ。

今回は一本だけあげた。
明日の朝にでも来るだろう。
呼びつけるのはよっぽどの時だけにしている。
はたて君も忙しいのだし、今回はさほど切羽詰まってはいないし。

ぼんやりと煙を眺めながら、先ほどの続きを考える。
すると、半時足らずで、飛んでくるはたて君が見えた。
そんなに急がなくても良かったのになあ。

風を巻き上げながら寺の庭に緊急着地。
今回は見えなかったな。 まぁいいけど。

「姫海棠はたて! キュウトに、け、ん、ざーん!!
 さあ、お困りごとはなんですかー? 
 なんなりと、お申し付けっ、くっださーい!!」

半身を切りながら右手を差し出し、左手は腰、そしてお茶目にウインク。

一瞬、頭の中が真っ白になった。
そして、なんだ、このデジャヴは。

「あはははは! うははは! だはははははははー!!」

少しの間呆然としていた魔理沙が腹を抱えて笑いだした。

それを見たはたて君が、
「なんです、なんです! なにがおかしいんですかー!?」

まさか、まさかこれって。

「あー、はたて君?」

「はい、デスク、なんでしょう? あっ! 足、どうされたんですか!」

「心配には及ばないよ、それより、今のはなんなのかな?」

「はい! カッコいい登場シーンを演出したんでーす!」

「そ、そうか、ちなみに自分で考えたのかな?」

「このあいだ寅丸さんに相談したら教えてくれました。
【形が大事なこともあります】って。
結構練習したのに、笑われる意味が分かりませんよ!」

やはりそうか あーんの能天気ご主人め、トラウマをほじくり返されたぞ。
紅魔館で演じた【快傑ナズーリン、キュウトに見参!】は生涯の汚点なのに。
よりにもよって、はたて君に教えるとは! お仕置き決定だ!

いくらなんでも許せん。どうしてくれよう。
よし、両手を縛って【ナマ乳とろろ責め】だ。
かゆみで身をくねらせながら泣くさまを眺めてやろう。
【ナ、ナズ! かゆいです! じりじり、ひりひり、かゆいですよー!
先っちょが、先っちょが痛くなってきましたっ!!
許してください! おかしくなっちゃいます!! あああー!!!】

あー、うーん、やり過ぎかな。ダメだな。
猛烈にかゆがるところを見たくもあるが、お肌が荒れたら大変だ。 
それにわざわざ長芋や大和芋を調達するのも面倒だし。

ならば今夜は【首筋キスマーク20連発】だ。
それで勘弁してあげるか。とろろはキツ過ぎるよね。うん。


妄想の間も、ひぃひぃ笑っていた魔理沙が、涙をぬぐいながらようやくしゃべった。

「いやー師弟そろって笑わせてくれるぜ、まー、師匠のほうがインパクトあったけどなー。
オマエたち、お笑い芸人の師弟なのか?」 

それを聞いたはたて君が魔理沙に詰め寄る。

「アナタ! ナズーリンデスクのことを分かっているんですか!? 
このヒトがどれほど多才で、賢く、優しく、素敵で、頼りになって、
そしてテラカワイイのか分かっているんですか?
キスしてもらったからって、いい気になり過ぎです。
全然分かっちゃいませんよ!」

「ま、まてよ! キスって、あれは違うだろ!?」

魔理沙の顔色が変わった。 あの、テラカワイイってなに?

「キスしてもらったから、デスクの寵愛をもらえたと思っているんですか?
とんだ勘違いヤローですね、ハン、かわいそうな娘です、イタい娘ですよ」

「だからまてって、言ってんだろ!! ヒトの話を聞けって!!」

「なんですか? イタ雨カラ魔ワ理沙さん」

「ムリクリ言うなよ! 私はコイツのことなんか、何とも思っていないんだから!」

「あーら、こそばゆい。いまどき【ツンデレ】ですか、お話になりませんね。
ホーントにイタい娘っ!」

「違うって! どうすれば分かってくれるんだよ!」

魔理沙は泣きそうだ。

「不思議ですね。アナタには負ける気がしません。
ええ、微塵も。 負ける要素が全く見あたらないのです。
聡明なナズーリンデスクは私を選びますよ、絶対。

あ、もちろん【本妻】は寅丸さんですがね。
月一通いの愛人は、この私、姫海棠はたてでキマリです。
間違いありません。
お生憎さまでしたねー、へへーん」

腰に手をあて、超見下しポーズ。
しかし、愛人って、なんなんだ。キミ、悪酔いしているのかね。

「なーんでそんな勝負に参加しなけりゃならないんだよぉー!
しかも、負け決定で!」

些かうんざりしてきたので、割って入ることにしよう、
「はたて君、そのへんにしておきたまえ」

夢から覚めたように私に向き直るはたて君。

「あ、デスク、あの、あ、愛人とか、じょ、冗談ですから、ホント冗談ですから」

そんなに怯えるくらいなら言わなきゃいいのに。


「図書館で調べて欲しいことがあるんだ。
私の足はこの通りだし、キミはフリーパスだろう? 
パチュリーどのに気に入られているようだしね。彼女は元気にしているのかな?」

はたて君はあの変人魔女と普通に会話が出来る稀有なコなのだ。

「うーん、パチュリー館長は相変わらずですねー。
ムスッとしたまま【いらっしゃい、ゆっくりしていってね】って言うだけです。
まぁ、お茶やお菓子をすすめてくれますし、質問したら、ぼそぼそ教えてくれますけど、
よく聞き取れないんですけどね」

びっくり。
それはパチュリー・ノーレッジにしては最大級のもてなしなのではないか。
はたて君は、随分と気に入られたようだな。

「魔女の道具について、このメモの項目を中心に調べてきてほしい」

「もしかして、このヒトのためなんですか?」

はたて君は、魔理沙を睨みつけながら言う。
魔理沙はキョトンとしている。

「私の興味半分、幻想郷のため半分、ってところかな。」

「デスクが少しでも興味があることならやります。
でも、あとで事情を説明してくださいますか?」

やはりこのコはイイな。 
こんなドタバタしているなかでも冷静で明晰な部分をちゃんと残してある。
このコの信頼は裏切れない。

「ああ、必ずね」


「はーい、皆さーん、お夕飯ですよー」

ご主人の声が聞こえる。もうそんな時間か。

「今日は、岩魚の塩焼きと麦ご飯、そして、とろろ汁ですよー。
とろろはたくさんありますからねー」

こ、このヒトは、私にどうしろというのか! どうして欲しいのか!
とろろ責めが望みなのか!?



翌日の昼前、はたて君はメモの束を持ってやってきた。
仕事が速いな、頼りになる、今日は縦のランダムストライプだし。
メモを確認し、礼を言う。

「はたて君、ありがとう。朝まで頑張ってくれたんだな、ホントにありがとう」

「そ、そんなことないです。ちょっと寝坊しただけです」

「キミと一緒に何日徹夜したと思っているんだ? 顔色を見れば分かるさ」

「あ、そうでしたよね、デスクはごまかせませんね」

そう言って、クスッと笑う。疲れ気味なのにとても素敵な笑顔だ。

「あと少しで昼ご飯だ、一緒に食べよう」

「はい!」


メモを持って聖の居室を訪ねる。
私の考えをあらかじめ伝えておくために。


昼食後、やってきた魔理沙を聖の部屋に案内した。
私が退出しないのを不審そうに見ていたが、聖から【アドバイザー】と諭され、
納得したようだ。

「魔理沙どの、故あって、キミに半分だけ助言する」

言っている意味が分かりかねるようだ。
そりゃそうだ、半分ってなんだかな。

「魔法使いとして、弾幕使いとして、レベルアップのヒントだと思ってくれればいい」

口をひん曲げ、眉間にしわを寄せている。
美人が台無しだぞ。
そこへ聖の助け舟が出た。

「魔理沙、今だけはナズーリンの話を真面目に聞きなさい。
私も十分に納得のいった内容を話してくれます。
きっと役に立ちますから、心して聞くのですよ」

それでようやく居住まいを正した。

「わかったよ」

さて、本題だ。

「端的に言おう。
その一、身体強化魔法はこれからも続けること。
     しかし、無理をせず、体に馴染むまで先を急がないように。
その二、ミニ八卦炉のような魔道具を開発すること。
     アセイミやワンドを持っていないだろ?
     これは、友人、知人の手を借りてじっくり行うべきだ。きっとできる。
その三、星屑系の魔法を見直すこと。
    【ミルキーウェイ】【イベントホライズン】 大気中の星成分に左右されるのなら、
     技の重ね撃ちでその成分濃度をコントロールできるのではないかな?
その四、マスタースパークの照射方法を工夫すること。
     アイデアを一個だけ。
     太さの異なるレーザーを無作為に撃ち出すランダムストライプ型はどうかな?
     【シュート・ザ・ムーン】の応用っぽいが、太さがランダムなのがミソだ。
道具の補足は聖に聞いてくれ。 以上、終わり」

ポカンとしている魔理沙を残して、さっさと退出した。
【半分】だけなんだから、こんなもんでいいよね?


報告がてらご主人の部屋に行ってみた、いた。
ご主人は紅いマフラーを巻いている。
なんだかアンバランスでちょっとおかしい。

「素敵なマフラーだね」

「ナズーリン、何を笑っているのですか。アナタのせいでしょ!
こんなにたくさんアトをつけて!」

「かっきり20個だ。
でも【もうおしまいなの?】って言ったのは、だーれかなー?」

「うかー!! だって! だって! 【お仕置き】って言うから覚悟してたのに、
ナズがあんなに、あんなに優しくするとは思わなかったし、き、き、
気持ちよかったしっ!」

ご主人、なにを言っているのか分からなくなっているよ。
まぁ、【お仕置き】と言いながら、お互い、十分に楽しんじゃったんだが。
そのあたりの詳細は割愛させてもらうよ。

私の報告を聞いて、嬉しそうな顔。
現時点で役に立ちそうなヒントを搾り出したつもりだ。
使うも使わないも、あとは彼女次第だよ。


「でも、ナズーリンが魔法を使えるとは知りませんでしたよ」

おおっぴらに言うことでもないし、たいしたこともできないしね。
しかし、ご主人は感心しきりだから、ちょいとからかっちゃおうかな。

「実はご主人に魔法をかけてあるんだよ、ずっと昔に」

「え、それは【恋の魔法】なんですか?」

思わず顔がほころんじゃうな。
かけられているのは私の方なのに。

「ご主人は乙女さんだな。恋愛の魔法はリスクが高いんだ。そんなことはしないさ」

「じゃあ、どんなのです?」

「ご主人にかけたのは、つい【うっかり】してしまう魔法だ」

目を丸くするご主人。

「えー! それじゃ、私のうっかり癖って、貴方の魔法のせいだったんですか!?
ヒドイ! 私がそれでどんなに困ったか、知っているでしょ!? 
なんでそんな魔法を!?」

しばし激昂していたが、私のにやけ顔に気づいて、
「ナ、ナズ? う、うそなん、ですか?」

「ごめん、うそだ。安心したまえ、ご主人のうっかりは、生来のものだ」

「なんですか、それ! そのせいでナズにどれだけ迷惑かけてしまったか!
私、嫌だったのに! 治したかったのに! 今のうそはヒドイですよ!」

しまった、これはやりすぎたぞ。本気泣きになりそうだ。
でも、気にはしていたんだな、からかって悪かったよ、星。

「ごめんなさい、ホントにごめんなさい。
でもね、ご主人のうっかり癖が無かったら、私はここにはいなかったよ。
私の存在意義は貴方の助けになることだから。
そのために私はいるのだから」

そっと抱きつく。

「そんなことありません! それだけじゃありませんよ!
ナズがいなかったら私なんか生きていませんよ!」

おおげさだなぁ。涙までためて。

「星、この話はここまででいいよね? もういいでしょ?」

コクコク頷きながら、ギュッと抱きしめてくる。
はあーカワイイなぁー。

ご主人を見上げ、紅いマフラーに目をやる。
そう言えば、このヒトこんなマフラー持ってたっけ?
この布の感じと色合い、えーと、 あっああーーー 

「ご主人! これって、私の和装用の腰巻じゃないか! ヒドイじゃないか!」

「ふーーんだ! ナズが悪いんですよーだ! アトが消えるまで返しませんからねー」

あかんべをして見せるご主人。
なんだ、この可愛さは。
さっきまで泣きそうだったのに。
よそでは絶対こんなことしないくせに。
これも私だけか。 
参った、負けた、敵わんよ、ホントにもう、このヒトはトンでもないな。




今年もよろしくお願い申し上げます。
旧年中にもう一本。うーん、出来ないことは言うもんじゃありませんね。反省しております。
此度は、魔理沙の言動を鑑み、過去・現在・未来設定をでっち上げました。
なんで家を飛び出たのかなー、と。 支えてくれたヒトの存在と喪失なのかなー、と。
今、どう思っているのかなー、と。この先こうなったら良いかなー、と。
前作の勝手設定で登場させた、はたてが気に入ってしまいました。
紅川寅丸
http://
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コメント



0.2100簡易評価
2.100奇声を発する程度の能力削除
二千八百二十八光線
相変わらず、ちょくちょく入るナズの暴走が面白かったですww
3.100名前が無い程度の能力削除
もうね、大好きです
4.100名前が無い程度の能力削除
相も変わらず安心できるナズ星。
14.100名前が無い程度の能力削除
待ってました!今回もほんわかさせて頂きましたよ!
17.100名前も財産も無い程度の能力削除
ぅむ、ほっこりほのぼのさせていただきました!此処の星ナズはいい星ナズ!!

それは~ない。と答えるぐらいなら~のくだりにジワリと涙が出てしまいました。ナズーリンかわいいよナズーリン!!

キャプテンとはたてちゃんは黒歴史でうわぁぁぁあああ仲間になるのかなーなんて妄想してみるw
18.100名前が無い程度の能力削除
ナズのマスパ…流石我らのデスクは格が違うゼ
今回もとっても楽しませてもらいました!
20.90身も蓋も無い程度の能力削除
毎度毎度のお約束要素の安定感。この話が尻切れトンボに見えるとしたら、多分今までに描かれた面倒見の良さも一因。
21.100名前が無い程度の能力削除
あなたの作品はナズ星、星ナズのバイブルですわ…
22.100お嬢様・冥途蝶・超門番削除
あけおめ~wwww
今回の一番読みやすかったかも。気がついたら終わっちゃってた、て感じ。
今回は「星を撒いた」って感じね!次回が楽しみ=。     お嬢様
ナズーリンのマスタースパークが軽すぎて笑いましたww   冥途蝶
さあ魔理沙はどうやって霊夢に挑むんでしょうね!霊夢もなんかわかって
そう?な感じで意味深な雰囲気でしたね。次回も待ってますよ! 超門番
23.無評価紅川寅丸削除
奇声を発する程度の能力様:
 ありがとうございます。暴走なくしてナズでなし。
 なんちゃって、と思って書いております。
3番様:
 ありがとうございます。次も頑張ります。
4番様:
 続けてお読みくださりありがとうございます。
 安心していただけて幸いですが、ドッキリしていただくのも書いてみたいですね。
14番様:
 お待たせして恐縮です。ありがとうございます。 
 タグに、ほんわかと入れてみましょうか。
名前も財産も無い程度の能力様:
 実は書きながら泣いた場面です(笑)
 いや、ホントに私のナズ星の要になる部分なので、ありがたいです。
18番様:
 いつもありがとうございます。次回はてゐとの腹黒合戦か、勇パルの悩み相談の予定です。
身も蓋も無い程度の能力様:
 ご指摘ありがとうございます。魔理沙との絡みは今後も書きたいと思っているのです。
 ただ、それは勝手な思惑であり、一つの話として「結」が弱いのは未熟でした。
 以後、戒めとさせていただきます。ありがとうございます。
21番様:
 お褒めに預かり光栄です。しかし、世に素晴らしいナズ星はたくさん、たくさんあります。
 今後もナズ星のSS書きの端くれとして精進いたしますので、よろしくお願いします。
お三方様:
 毎度ありがとうございます。読みやすくて何よりでした。組み直しに時間かかっちゃったんです。
 以降への「布石」って感じになってしまいましたが、これは構成の甘さでした。
 次頑張ります。
 
25.100名前が無い程度の能力削除
はたてかわいいよはたて
36.無評価紅川寅丸削除
25番様:
 ありがとうございます。これからもはたてをよろしくお願いします。
 
39.100Admiral削除
この幻想郷はほのぼのハートフルでいいですねえ…
最新作から飛んできて全作読んでいる最中です。
素敵な登場人物達の今後の活躍ももっと読んでみたいですね!
40.無評価紅川寅丸削除
Admiral様:
 ありがとうございます。魔理沙はこれから大化けします(多分)!
44.90名前が無い程度の能力削除
イイネ
46.80ぺ・四潤削除
今回もはたたんが登場してくれて嬉しい限り。最初「裸エプロン」が出たとき全くナズーリンと同じ感想を抱いて一瞬失望しましたが、そのあとのシチュエーションで「ああ、すっかりナズーリンの弟子になったんだなwww」となぜだか胸が熱くなりました。
ナズーリンの知識を求める裏には星ちゃんに嫌われたくないっていうのがあって、ますますナズーリンが愛おしくなりました。

ところで魔理沙の魔法失敗があまりにも淡々と進みすぎてて何があったのか全然状況がわかりませんでした。死にかけた割には聖やナズーリンとの会話も何もありませんでしたし。
他と同じ改行とテンポのせいか頭の中で全く場面転換がされずに、少し読み進めてから何があったのかもう一度戻って読み直してしまいました。ナズーリンのマスパ失敗も同様です。
今回の話の中で一番山場となるはずだったこの2つのシーンが他の状況描写とは明らかに差が有り、それどころか手抜きとも思うほどで、誰か別の人が書いたのかと思うほどでした。

ところで凝った料理より普段の食事をちゃんと作れるのが料理上手な嫁というものですよ!星ちゃんが嫁でナズーリン本当に羨ましい!
まさか前作の紅魔館での魔理沙との対決がこんなところの伏線になっていたとはびっくりです。
パチュリーの最大級のおもてなしにも驚きました。これは……同人でもSSでもあまり見たこと無いカップリングですけどなかなか……この二人の話も見てみたいものです。はたパチュの先駆者となるのです!
それにしてもはたたんの登場シーンがwwでもはたたんのツインテであの登場は結構似合うと思うんだけどな……
47.無評価紅川寅丸削除
44番様:
 毎度ありがとうございます。

ぺ・四潤様:
 ナズーリンの生涯、星と出会ったことが運命であったとしたら。
 それが強烈な一目惚れだったとしたら。
 根が真面目なナズーリンは星の為に血を吐くほどの努力をしてきたんだと思いました。

 魔法のところ、ご期待にそえずゴメンナサイ。
 幻想郷での魔法の概念については制限、応用について自分なりの設定を作ってあるのですが、まくしたてると、うっとおしいかなと考え、設定部分をカットしました。
 その際、元の説明文だけを半端に残してしまったところが手抜きでした。
 今でも後悔しております。ご指摘、胸に滲みます。
 ご意見、今後の糧とさせていただきます。本当にありがとうございます。

 普段づかいの料理、星の本質なんだと確信しております。

 はたパチュ、「七曜のクッキー」を書いてみました。
 ひきこもりコンビと言われそうですが、とても気に入っています。
 はたては拙作での数少ないお色気担当です(?ww)。
56.100名前が無い程度の能力削除
はたて・・・お前本当にそれでいいのか?(いろいろと)
ナズーリンが相変わらずすぎてwww
後地味にぬえとムラサの仲がいいってのがすごいうれしかったです。
61.80ナルスフ削除
はたてかわいいよはたて
衆人環視で恥ずかしがるナズもかわいい
うかー!な星さんもかわいい
他の方が言われている、魔法のくだりのあっさり具合や、一つの話としての結の弱さは自分も感じたところではあります。
怪傑や先生のときも思いましたけど、道筋を示すまでで終わっていて、実際の解決に至るまでのシーンは書かれないんですよね。
道筋を見つけるまでがナズの仕事であって、それから先は当人たちの物語。
まぁ、それはそれでナズらしい。
62.無評価紅川寅丸削除
56番様:
 はたて……これでいいんです! この後、生涯の愛人が……(w)
 ぬえとムラサは仲良しですが、今のところ温度差が。
 今後のぬえの活躍に期待してください。

ナルスフ様:
 そうなんですよね。オチが弱いんです。
 元の問題が設定根幹に関わっちゃうようなものばかりだから安易な解決が出来ないというか……だったらハナからそんな問題を取り上げるな! そうですよね。今後の課題でございます。