Coolier - 新生・東方創想話

ボーダーラインに在った者

2010/11/07 18:18:32
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幻想の境界、それは私を称え、恐れて付けられた名前。
でも私は境界線に立ってしまえばただの妖怪。私はただ「もう一人の幻想の境界」に生かさられているだけなのだから。
 
「・・・・・御機嫌いかが?私」と私はもう一人の私に言葉を投げかけた。でもいつも相手は話をしてくれない。いや・・・起きてくれない。
「・・・・・・・・」
何度目だろうか・・・私がもう一人の私を起こしに来るのは・・・
「いい加減起きたらどう?ずっと境界線に座って寝ているだけじゃ楽しくは無いでしょう。そうだ、一度幻想郷に来なさい、歓迎するわよ」と私が甘い口車に乗せてみようとしても相手は起きない。
もう諦めようか・・・私は何度も思った。だが何故か諦められない。何故だろう・・・私にも分からない感情だ。
「・・・・・・・・」
まぁ、いい。また明日来よう。そう思ってスキマの中の亀裂、博麗神社に通じているスキマに入ろうとした。だが・・・
「・・・・・・私は何を護る為に、境界を操るのかしら?」
私の声が私以外から聞こえてきた。そして理解した。さっきまで言葉を投げかけていた相手が起きたのだ。
「ねぇ、ひとつ昔隙間であった出来事の話をしてあげるわ。だから後ろを向いてはダメ・・・・分かったわね?」
と振り向こうとしたのを止められた。私は私をちゃんと認識したことが無いがために今までずっと「スキマにある紫の塊」としか見えてなかった。
「ある晩の事、隙間に人間が堕ちて来た。そしてその人間は決して動じずに周りを見渡した。そこでどこに堕ちているのかを確かめては目を閉じてしまった。」
何の話だ?そんな事あったことがない・・・私の意思でこのスキマに出入りできるのだ。私が知らないところでスキマに入るのはまず不可能・・・なのに何故こいつは私が知らない昔のことを・・・
「その人間は隙間にあった傘に引っかかって宙に浮いていた。それが何年も何十年、何百年と続いていた、気づくとその人間は自分の体が隙間と同化しているのを知った。でも何も慌てなかった。よほど肝が据わっていたのか、それとも気がふれて驚くことを忘れてしまったのかは知らない。だがその人間、いや隙間はずっと周りを見ては目を閉じ続けた。」
私は黙って聞いていた。その話が気になったのではなく、まるで本能的に聞かなければならないと悟ったのかその場に座り込んで聞いた。もちろん後ろは見ていない。
「そしてまたずっと時間が過ぎていった。その人間も自分が死んだのであろうと思ったらしくずっと目を閉じては周りを見続け、その繰り返しをしていた。でもある日そこに自分そっくりの妖怪が目の前に現れた。でも相手は自分のことを気づいては居ないらしくずっと隙間の中を動き回っていた。そしてその隙間になった人間が引っかかった傘を持っていった。それが貴方よ、私」
私は唖然としたいた。昔このスキマを開いて傘を発見した。それを今も使い続けている・・・まさかこの話が本当ならば・・・スキマはその話に出てきた人間・・・ここは私のものではない、その人間のものとなっている・・・
「私、そんなに怯えなくてもいいわ。私も最初は吃驚したわ。まさか自分が目の前に出てくるんですもの。でも私はその瞬間もう死んでいると確信した。貴方は・・・私の生まれ変わり・・・私は前の私に隙間に忘れられた存在でしかない。」
「一つ聞いてもいいかしら・・・私」と私は頭の中がぐしゃぐしゃになっているが一つ聞きたいことだけを・・・知りたいことだけを思い声を出した。
「貴方が今座っているところ・・・もしかしてそれは・・・」と先を言おうとした、その私はずっと線の上に座っていた。だがその先を言おうとしても口が動かない。この私がたかが過去の話で恐れている。まるで今は仔猫のように怯えているであろう・・・嘆かわしい。
「ふふっ、何が言いたいのかは分かっているわ。私・・・・そうよ、この境界は貴方の、幻想郷に住む妖怪、人間達の「存在と消滅の境界」よ、」
私はもう前に倒れこんだ。座っていられない。まさか私が計画して作った大結界があんな容易な線になって消滅をいつでもできる状態だったとは・・・でもこれで何もかも証明できた。何故私の意思でスキマに入れるのになんで外のものが糸も簡単に幻想郷に来れるのか、それと何故妖怪の山にいる神々が大結界を越えてここに来れたのか、そして・・・何故博麗神社であれだけの妖怪が集まって暴れても大結界に支障がないのかが・・・大結界と言っても結界は結界。何かに当てられればガラスの様に壊れやすい。だか私と博麗の巫女で作った結界は中と外を隔離したもの、だからいわゆる「異次元世界に世界を分離した」とほぼ同じこと・・・普通異次元世界に世界を放り投げればパラレルワールドに歪みが生じいくつかの問題、土地消滅などが起きてもおかしくないのに・・・何も起きない。私はずっと考えていた。
「・・・・・・・ねぇ、私がここを離れればこの幻想郷は壊れるわ。でもね、もう私も長くは此処に座り続けられない、だから貴方に私の代わりを前からずっと頼みたかった。だが貴方は幻想郷をこよなく愛しすぎている。すべては平等に、だからいつも貴方とは話さなかったわ。でもね・・・もう限界が近づいている。だから・・・・」
なんですって?幻想郷が壊れる?私が世界の境界となって永遠に「存在と消滅の境界」に座り続けなければならない?
「・・・・・・ふざけるな、私が居なくなれば幻想郷の均等が無くなる」私の考えは合っているはず。
「そうね・・・・ならいいわ、私が座り続ける。その代わり貴方には少し手伝ってもらうわ。」
手伝いなら大丈夫であろう。私が出来る範疇でならなんなりと手伝う。それが礼儀だと私は思っている。「幻想郷を外界に広めなさい、そうねぇ・・・「東方project」として広めて頂戴。そうすれば私はここに座り続けられるわ。」
何だと?幻想郷の存在を広めろ?
「馬鹿いわないでくれる?そんなことしたら幻想郷は・・・」と私は抗議をしようとした。だが
「幻想郷の存在を知られれば幻想ではなくなる?いいえ、外界はもう異次元、そして人間は異次元世界を信じない。だからこそよ、そして異次元に幻想郷がある存在を広めれば存在が濃くなり、消滅が少しばかりなくなるわ。大丈夫よ、信じなさい。」
私は疑心暗鬼になりながら外界に出て行って「上海アリス樂団体」の一人の男に声をかけゲームを作らせた。
私が提供したのは今までにあった異変の一部、そして住人がどんな奴でどういう風な感じの場所を教えた。最初はメンドくさかったがお酒を奢ってくれたので嬉しかった。一度幻想郷に連れて行こうとしてスキマを開いたら
「私、そいつは幻想郷に連れてきてはダメ、いいわね?それと貴方、貴方は今度から「神主」よ、いいわね?」
と言って勝手にスキマを閉じられた。神主ってどこの神主よ。私はすぐさま近くにあった酒を飲んだ。その神主と一緒に。
そして数ヵ月後・・・
「私のおかげでなんとかここに座れるわ。でも冬ぐらいの月日は少し危ないから私もここに居て頂戴、これで私のお役目は終了、お疲れ様」
と私が私に言ったがまだ私は私を見たことが無い。だから思い切って見ようとした。だが
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私の後ろから多分私が出しているであろう禍々しい気を私に当ててきた。警告なのであろう。私はすぐにスキマの外に出た。
そしていつものように暮らしていった。
それからというもの私とは冬以外会わなくなった。
初投稿!
なんとなく描いてみたものの「これでいいのかなぁ」という感じがすげぇあるんだな・・・・
スキマの罪袋
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コメント



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11.20名無し削除
まず大前提として、文章自体がわけわかりませんでした。改行とか三点リーダとか。
どんなに素晴らしいストーリーでも、このレベルでは読む気が置きない人ばかりだと思います。
適当に10点いれてる人達の中に、まともに読もうとした人間はゼロだと断言できます。
そのレベルで読みづらい(もっとも僕も人の事を言えるほどではないのですが……)。
僕は別に読みやすさ自体はどうでもいいんですが、流石に物語の背景の核心に近そうな場所の文章がむちゃくちゃだと、読解に支障をきたしてくるので、ちょっと勘弁願いたいです。
あと、作者名がどう見ても残念なので(ニコニコ動画的な臭さを感じる)、どうせ自分をSSの中に出して紫と性交させてるんだろうイチャスレでやればいいのに、などと思って読み進める気になれませんでした。

にも関わらず何故感想を書こうと思ったかというと、とても個人的な事情と、このSSがパッと読み流せる長さであったのと、あとはこの作品の目指している先自体は自分自身の追い求める物であったからです。

本題に入ります。まずは文章云々は置いておいて、僕が読み取れた真実を列挙します。それが正しいかどうか判らなければ、この話に対する僕の評価が正しいかどうか判らないからです。
このSSにおいては、紫が三人登場する。
「紫の塊」は過去の紫、隙間の中に忘れ去られていた紫。今の紫より強く、知恵もある。
主役の紫はその姿を見てはいけないらしい(ドッペルゲンガーと絡めたのかな……)。
「主役の紫」は傘を取った紫。傘に引っかかった人間とそっくり。現在の幻想郷を管理している。結界云々とは別に、存在しなければ幻想郷が崩壊するレベルで影響がある。
「過去の紫を忘れ去った紫」。主役の紫の一個前。

ここまでは合っているでしょうか?それとも何度も何度も自分の精神を生贄としていった結果の集合体が紫の塊なのでしょうか。だとしたら忘れ去った紫=紫の塊なんでしょうか。
ここはちょっとわかりません。文章のミスかもしれないからです。

紫が開く境界の中には空間があり、そこの中のどこかに「紫の塊」が存在する。紫はそれを初見でもう一人の私だと理解したが、理由はよくわからない。
その「紫の塊」により明かされる真実が
・「主役の紫」が取った傘は境界に紛れ込んできた人間が引っかかっていたもの
・「主役の紫」が自分の物と勘違いしていた境界は、紛れ込んでいた人間の物だった(姿がそっくりというから、人間がマエリベリー・ハーンであるか、もしくはそうでなく、このSSにおける八雲紫は私たちの知っている八雲紫の姿をしていないのだろう)。
・幻想郷を作成している結界は実は紫の持っている境界。常識と非常識や幻と実体の境界ではなかった。幻想郷と外界を分ける境界はそのまま紫の境界である。
・幻想郷はいつの間にか崩壊寸前になっていた。物が入り込んで来る、外界の神社が容易に入り込める、などの現象はそのせい(何故崩壊寸前かは描かれていない?それとも妖怪たちが暴れたせい?でも壊れやすい事は「主役の紫」が把握してるような?ならば何故「主役の紫」はそれを放置していた?)。
・だというのに幻想郷が壊れなかったのは、「紫の塊」が幻想郷に関わる物の存在と消滅の境界を維持し続けていたから。もはやその存在と消滅の境界は今にも崩れそうで、常に維持し続け無ければいけないもの。
・だというのに、「紫の塊」は今すぐにも消滅してしまいそう。幻想郷を維持したければ、「主役の紫」が「紫の塊」の代わりになるしかない。
この六つ。
そして、それを受け入れられない「主役の紫」に、「紫の塊」が代替案を出す。
それは、幻想郷を外の世界に広める事。そうすれば特に危ない冬を凌ぐだけで幻想郷は守られる。

こんなところでしょうか。
もし間違っていれば、僕がこれから述べる感想は唾棄すべき代物であり、何の参考にもならないものなので無視してしまってください。
ZUN氏が東方を作る理由を、東方のキャラクターの中に求める。これは面白い試みであると思います。
もっとも面白い試みだけに先人もたくさん試している物で、と言っても読書の数が少ない僕にとってはダレン・シャンなどしか思い浮かびませんが……まあ要するに読書数が少ない人間ですら思い浮かぶほど割とありふれているというわけです。
しかも、東方の二次創作業界はZUN氏の事を好きな人間が多いです。あなたも神主と呼び慕っている以上、少しは分かるのではないでしょうか? 当然、なんだこいつ、勝手に動機を作るな、糞傲慢だなぁと、ちょっとオーバーですがこのようになります。
試みを行う以上、反感を買うのは仕方ないことですけれども。
次に、紫の存在そのものに疑問と発展性を感じた事。
それには大いに共感できるものがあります。境界世界に潜むもう一つの存在、積み重なった境界の妖怪ユカリが、八雲紫の存在そのものを大幅に格上げしていたとしたら、なんだか中二病の僕にとっては来るものがあります。
しかしこれまた紫好き東方好きには往々にして理解されないものです。全く困ったものです。
この二つのことから読み取れるに、貴方は東方世界に理由付けをしようとしたものと思われます。この作品は、東方世界の隙間を理由と理屈で埋めようとした作品と言えましょう。
実は僕はそういうSSが大好きです。この長文感想もそういうわけで書かれたものです。
どうか、貴方のやりたいように、この方向性のまま、読者に媚びることなく、この方向性を極めて欲しいと思います。もしそうするなら名前は変えたほうがいいと思います。理由は前述。できたらでいいので変えたら教えて下さい。
えーっとそして、大変傲慢かつ不遜なアドバイスで申し訳ありませんが、まずは文章作法を勉強してみてください。基本中の基本で、それゆえ文章作法アレルギーの方が少なくありません。僕もそのケが少しあり、三点リーダが二つ並んでないとダメだこりゃと思って放り投げます。適切な改行も文章を見やすくすることを助けます。
そして七日置いてみて、読み返して、読みにくかったところは訂正してみてください。
訂正の際は、音読してみると面白いです。音読のしやすさ=読みやすさと言っても過言ではないので。
僕も、こんなんわけわかんねーよみたいな文章を作ってしまうことが稀によくあります。そこを一つ一つ丹念に直していくわけです。
あとは原作の設定や、その他知識を一応把握しておくと便利です。ZUN氏の作っているサークル名が違うように感じますが……まさか平行世界ではないですよね?他にも、本当にミスなのかミスじゃないのか判らなくて振り回されてしまいました。
あとは、ゆかりんをもっと可愛く描きましょう。
胡散臭いと良いらしいです。つるぺたロリロリだとさらに僕が喜びます。その姿形のままで胡散臭く原作っぽくしてくれると僕は変な汁を撒き散らします。もっと可愛ければ最終的にテクノブレイクします。

本当は、本文読む前は匿名評価10点でもぶち込んでやろうと思っておりました。
このプラスアルファの10点は、楽しませて貰ったぶんの10点とお考え下さい。
次は貴方が作るプラスアルファ90点の作品を、楽しみに待っております。
まぁ、読みにくいままなら普通に10点ぶん投げますけど。
……初投稿って言うんだから、二回以降もありますよね?
13.100猫蔵削除
>>11
ペンネームを変えろとかお前何様のつもりだよ。別にいいだろ好きなペンネームで。東方のキャラをどんな風に描くのも作者の自由だろ。お前がやってることはイジメにしか見えねえよ!