Coolier - 新生・東方創想話

紅魔カレー

2010/07/30 14:49:03
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『カレーはじめました。』



魔理沙の目に飛び込んできたのはどぎつい極彩色のバルーンだった。

「・・・~~~~~・・・」

図書館で本を借りようとやってきた魔理沙だったが、箒に跨ったまま思わず頭をかかえてしまった。

「なんかまたわけのわからねえことを・・。」

紅魔館の建物から生き物のように伸びたバルーンが晴天の青空にコミカルなシルエットを描いている。その下を伺うと、何やら沢山の人の気配を感じるではないか。魔理沙は半信半疑でバルーンの群れの影から館の庭の様子を伺う。



「はい4名様ーーー!お席こちらでーーす=!」

見ると館の一番大きな本館のテラスから中庭にかけて、白いテーブルがたくさん並んでいる。その間を図書館司書の小悪魔や妖精達が忙しそうに行き来しているのが見えた。

どうやら本当に館を挙げてカレー屋をやっているようである。

「なにやってんだあの連中は?」

上空から確認できるだけで、結構賑わっているようなのがわかる。客の中にはどうやら見知ったシルエットも散見できた。


 
ぐうぅぅ・・

一瞬どうしたものか迷っていた魔理沙であったが、空まで漂ってくるカレーのいいにおいに反応したのは彼女のおなかが先だったようだ。

「カレーかあ。。そういやあちょうどお昼時だなあ。。」

いつも図書館に行く時は食べ物の心配をする必要が無かった。あの完全で瀟洒な超メイドが事前に用意してくれているので、魔理沙は何の不都合も無く自然に食事ににありつけていたのだ。

ごそごそ・・

魔理沙の手は無意識にスカートのポケットをまさぐっていた。魔理沙は食べ物には必ず、きっちり代価を払うのがポリシーなのである。

普通のことと言ってはいけない。

借りたモノならいつか返すつもりも宛てもあるが、食べ物はそうはいかないからだ。

まさか「返すぜ」とかいって喉に指を突っ込むわけにはいかないじゃないか。


じゃやらら・・

「お?」

手に予想以上の手ごたえが伝わり、つかみ出した手を広げてみるとそこには大きめの硬貨が数枚輝きをはなっていた。

「お、やったぜ。」

何でこんなに持ってるんだろうと考えてみると、先週河童のにとりに彼女の精製する森のキノコの玉をいくつか売り渡した対価であることがわかった。なんでも『魔道エンジン』とか言う物騒な名前の動力装置の試作燃料にするとかで要望どおり7,8個作ってやった記憶がある。

そんなに大金にはならなかったが、お昼においしいカレーを腹いっぱい食べるには十分な金額であった。

「よ~し。今日のお昼はカレーだぜ!!」

魔理沙は意気込んで館の中庭めがけて急降下した。



カレーライス

数種の香辛料と小麦粉を炒って作ったソースを米飯にかけて食するわが国の国民食である。現在では最も手軽でおいしく食べられる食物として中華麺と並び勢力を二分するほど愛好されている。

ここ幻想郷においてもカレーは人々に愛されていたが。外の世界ほどポピュラーなメニューではなかった。

ここでのカレー文化は我々の明治時代後期から大正期にかけてのものと考えていいだろう。

そもそもカレーは日清、日露の大戦で軍用食として研究開発が進められたことが、後年の広い普及の源となっていた。人妖が互いに肩を寄せ合う平和なここ幻想郷においてはカレーはあくまでハイカラな高級食として人々のあこがれに留まっていたのだ。

魔理沙自身もカレーを最後に食べたのは道具店の娘として裕福だったかなり幼い時分であった。

毎週のように両親にせびって里の洋食屋に連れて行ってもらったのを覚えている。


期待に胸躍らせながら魔理沙は館の中庭に降り立った。

改めて回りをみると、沢山の人と妖怪が皆実に幸せそうにテーブルを囲んでいる。館の中には二階席までしつらえられているようである。

里の方からもかなりの人間が来ているようだ。皆お屋敷の料理店ということでちょっと着飾った格好で出かけているようであった。

「いらっしゃいませ。お一人様でございますね。」

聞きなれた声に振り返ると、そこには館のメイド長が超瀟洒な笑顔を浮かべ超瀟洒に佇んでいた。

「また、やらかしてくれるなあ。」

魔理沙は少女殺しな笑みを浮かべそれに答える。

これはひょっとすると異変と呼べるのかもしれない。しかしこんな異変なら悪くないと言えた。いやむしろ大歓迎じゃないのか。人も妖怪も妖精も、皆幸せそうに同じ時間を共有しているのである。魔理沙はどうせならこうあってほしいものだと思いながら周りを見渡す。

「お嬢様が急に『カレー屋をやるわよ。』て言い出したものだから。」

少々あっけにとられがちな魔理沙に咲夜は簡潔に言う。それだけで説明に足りるし、それ以外の理由が無いのだ。

「なに考えてんだレミリアは。」

魔理沙は苦笑を浮かべ答える。

「今日はパチュリー様は図書館におられないから、、ちょっと聞いてくるわね。」

「いやいや!いいぜ。」

魔理沙はあわてて咲夜を制した。そうしないと彼女は待たせないよう時間をとめて消えてしまうからだ。

「ちょうど腹が減ってたんだ。頂いていくぜ。」

魔理沙がそう言って手のひらの硬貨を見せると、咲夜は一瞬驚いたような顔をしたが、やがてその表情は笑顔に変わった。

「お客様と言うことでいいのかしら?」

「あたしはいつもお客様のつもりだぜ。」

咲夜は魔理沙とは里に何度も食事に出かけるし長い付き合いである。彼女が食事には必ず対価を払うことを知っていた。

「それでは改めましてお客様。紅魔館へようこそ。」

含み笑いを浮かべ、咲夜は瀟洒にお辞儀をする。

魔理沙も「へっ」と照れ笑いを浮かべ、帽子で顔を隠し膝を沈めてみせた。



咲夜は実に瀟洒に魔理沙を案内してくれた。

魔理沙は少々照れながらかわいらしい真っ白なテーブルに着く。

そこは中庭の一番見晴らしの良い一席であった。庭園の向こうには湖と遠く妖怪の山や人里も見渡せる。振り返れば赤い時計台が優雅な時を刻んでいる。

これだけ賑わっているなかで、最高の席を絶妙のタイミングで案内できるのは咲夜だけだろう。

「パチュリーや美鈴は厨房か?」

「ええ、今日は二人ともコック役よ。めずらしいでしょう?ソースの香辛料の調合はすべてパチュリー様のオリジナルブレンドなの。なんでも『黄金のルウ』なのだそうよ。」

「へえ~~。」

魔理沙は豪華に設えられたメニューを開いた。その間、まるで羽毛が舞い落ちるようにナプキンが首にかかる。

メニューには高級そうな紙に細い瀟洒な筆書きで3つのメニューが記載されている。




紅魔カリイ


タイス・カリイ


カーリー・ファン




「へえ~~。3つ種類があるのか。」

魔理沙は自然と胸が高鳴るのを感じた。周りのテーブルのおいしそうなにおいがここまで漂ってきていた。

「それぞれ特徴がありそうだな。」

魔理沙が独り言のようにつぶやくと、咲夜はメニューを一つづつ指し示しながら得意げに説明を始める。

「先ず紅魔カリイは当館お勧めのスペシャルカレーね。約30種類もの香辛料で2つのスパイスを作りウチで栽培した特性小麦と赤ワインをベースに、同じくウチで育てた鶏と野菜が形が無くなるまでじっっっくり煮込んだ超本格完全瀟洒な黄金カレーよ。」

ごくり。

聞いただけでおいしそうだ。

「次にタイス・カリイはパチュリー様特製のライスカレー。このカレー用に別に調合されたスパイスを里の特別品種の米に合わせて、満月の夜にしか花を咲かせない、月夜草からわずかにとれる油で炒めた真本格不動図書館な魔法のドライカレーよ。」

じゅるり。

焼き飯好きな魔理沙にはたまらない誘惑だ。

「そしてカーリー・ファンは美鈴の送る大陸の味。金の天秤で精巧に調合された専用スパイスを鶏がらと中華料理の調味料で仕上げた全く新しい本格大中国三国志演義的中華カレー。」

中華風のカレーとは全く新しい響きに心が揺さぶられる。

「さあ。どれにする?」

一通り瀟洒に説明し終えた咲夜は、どこか挑発的な笑みを浮かべメニューをなでる。

へっ。

魔理沙は鼻をこすった。

そうだ。これは異変なのだ。自分に対する吸血鬼の挑戦なのだ。ならば正々堂々と正面から受けて立ってやるのが私、霧雨魔理沙ではないのか。

魔理沙の脳内には色とりどりに彩られた華麗な弾幕がありありと思い浮かべられていた。

そう。この隙間無く放たれる華麗な光に対抗するには、勝つには、方法は他に無いのを彼女は知っている。

弾幕はパワーだ。

それは放つものにも受けるものにも必要な魂のぶつかり合いである。

それは恐れるものでは無い。むしろ自分から喰らいにいくものであるということを。

「どれにするって?」

魔理沙はまた小さく微笑んだ。


気がつけば、周りのテーブルについた人妖が固唾を呑んで見守っているのがわかった。

永遠亭の皆も、鬼の萃香も、早苗も神奈子も諏訪子も、文もチルノも彗音も阿求もみんなが、異変に立ち向かう者を分かっている。


「わたしは霧雨魔理沙だ。」


彼女は静かに宣言した。


かつて、古きいにしえの男達が戦った戦場には美学があった。彼らは互いにわが名を名乗り、相手の名乗りを聞いた。

なぜそんなことが行われたのだろうか?

答えは簡単で単純だ。どこの誰とも知らないものと命を掛けて戦うつもりはなかったからである。

彼らはより強いものと、勲功をあげたより名のあるものと戦いたかった。

そして武運つたなく敗れた暁には、自らの一命でその武勲に彩を添えられることを無上の喜びとした。


その武士の魂が彼女の中にも生きているのだ。


戦う者の名乗りはなされた。あとは相手の名乗りを聞くまでだ。  自分で言うんだが。

ハタとメニューが閉じられた。

彼女は目を閉じ、宣言した。







「まとめて相手してやんぜ。」







魔理沙は優雅にメニューを掲げた。

とたんに割れんばかりの大歓声が起こった。

人間も妖怪も妖精も、彼女の少女殺しの不適な笑顔と男前なセリフに酔いしれた。

チャリチャリチャリと匙を合わせ、ダンダンダンと床を踏みしめている。

紅魔館はわけの分からない熱狂に包まれていた。

早苗は顔を真っ赤にしてかっこいーー!!かっこいーー!!と叫んでいる。その横で戦を司る神奈子は魔理沙にグラスを掲げて不敵に笑う。

いつの間にか飛んできた文がまぶしいフラッシュをバンバン焚き付ければ、阿求がその様子を何やら帳面に克明に書き記している。

幻想郷特有の意味不明なノリが一帯を支配していた。

咲夜はフッと短く笑うと瀟洒に一礼し、その場から一瞬で消えていた。


矢は放たれた。

これからどんな華麗な食事が魔理沙に襲い掛かるのだろうか。

そんな戦場独特の心地よい高揚感に包まれながら魔理沙は周囲の声援に答えていた。

そのとき、


「なかなか天晴れな心意気だ。霧雨魔理沙。」


天から告げられた詔の如く、カリスマ溢れる幼い声がその場に轟いた。

あそこよ!  誰かの声に皆が一斉に空を仰ぐ。

見れば館の上空に大天使ミカエルの来迎の如く自らの弾幕で紅い後光に彩られた大悪魔レミリアスカーレットが浮かんでいるではないか。

傍らでは妹のフランドールがザルに入った細かい色紙をせっせと撒いている。

「おぜうさま・・!」「おお・レミリア様・・!!」

周囲の人妖は一斉に色めき立った。先ほどの喧しいばかりの歓声がにわかにどよめきに変わる。

「ようこそ。わが『カレーハウス☆紅魔館』へ。」

場の雰囲気にしては少々間抜けな名前だが、レミリアは満足そうだった。

これがやりたかっただけじゃあないのか?

「今日お前に味わってもらうのは、紛うことなくこの幻想郷の至高の一品だ。」

「へ!おもしれえ!」

魔理沙は不適に笑う。

「我が吸血鬼の叡智を結集したスパイスの芳醇な調べは瞬く間に郷を制圧するだろう。」

そうか、やはりそれが目的か。ならばなおさら引くことは出来ない。

「一つは大いなる大地に通ずる気脈を制し」

「一つはいにしえの秘術の神秘を紐解く」

「そして神のみに振るうことを許された禁断の力」

「味わうがいい。」

そうしてレミリアはゆっくりと両手を広げて見せた。瞬間、また大きな歓声が沸き起こった。

いちいちやかましい連中である。

そして、たぶん咲夜の能力の賜物だろう。待ち時間などほとんど無かったにも関わらず、最初のメニューが運ばれてきた。


「お待たせしました。」


「コック自らのお出ましとは。恐れ入るぜ。」

中華風のコック服姿の紅美鈴は横目で魔理沙にパチリとウインクして大きな銀のドームカバーをテーブルに差し出す。


「カーリー・ファン でございます。」


彼女がしなやかな仕草でカバーを開けると、そこに込められていた芳醇な香りが蒸気とともに一気に開放された。

「----っ!」

魔理沙は息を飲んだ。今までに味わったことの無い香りが鼻腔から一気に流れ込んでくる。

輝く銀の白米にややとろみの強いソースがしな垂れる様に掛かっている。それは中華料理の調味料を用いたのであろう、やや赤味がかった妖艶なまでの輝きを放っていた。具材である野菜や肉は大きく大胆にカットされているにも関わらず、まるでとろけそうではないか。

魔理沙は震える手で匙を掴んだ。ごくりと喉を鳴らし。滑らかなソースの掛かった中心にそれを突き立てる。

美鈴とレミリアは彼女を見下ろすように余裕の笑みを浮かべている。さあ食べてみろと言わんばかりだ。魔理沙はその笑顔に強引に背中を押されるような形で最初の一盛りを口に運ぶ。


ジャーーーーーーーン!!!!!!


それを口に入れたとたん流れ込んできたのは中国の音楽だった。

彼女は中国がどんなところかは知らない。しかしその大いなる芳醇な香り、深遠な味わいは黄河の流れだった。霊峰天山の稜線だった。三千年もの時を重ねた人々の叡智だった。

その膨大な情報、歴史のうねりが魔理沙の口に流れ込んだ。

「なんだ!?なんだこれは!!??」

魔理沙はとまどった。

理解しようと舌を動かし、匙を夢中で動かした。

このソースはどうだ!?ベースは確かにカレーのそれである。しかしそこに幾重にも重なる深い味わいは圧巻だ。確かに中華のそれを失っていない。そもそも中華風の味とは何だ?何故それを感じてしまうのか??

「この肉は・・?」

そうか羊の肉をつかったのか?まるで大岩を美鈴が蹴り割ったような堂々たる存在感。それで居てこのとろけるような食感は!まさに驚異だ!

ほかの具材も決して存在感を失っていない。それぞれが大胆であり・・・・・・やわらかい・・!!

「はっ!!」

魔理沙ははたと思い出した。

美鈴がいつも門の前でやってる奇妙な踊りを。

あのしなやかに流れるような体の動き。そして呼吸の流れ。


そうかこれだ。太極拳だ。気の流れだ!!

大いなる自然に通う気脈の流れ。それは大地の呼吸だ。木々や食物の営みなのだ。この具材は生きている!生き、そして呼吸をしている!!魔理沙の小さな口がそれを咀嚼している間も。そして彼女の体内にあっても・・!!!

今、魔理沙は中国の気の流れを取り込んでいるのだ。否、そうではない。同化しているのだ。

つまり今、魔理沙は中国なのだ!!  魔理沙是中国!!!

至福の時間は嵐のように過ぎ去ってしまった。

カタン・・

魔理沙はすっかり空になった皿に匙を置いた。

「は!」

美鈴の顔を見た。当初の挑発するような笑みは包み込むような暖かなものに変わっている。しかし魔理沙は愚かにもそれに気づいてはいなかった。その額の紋章。それに刻まれた一文字。

『龍』

「そうか・・そうだったのか・・!!」

黄河の流れ、歴史の流れ、気の流れ。それらが魔理沙の中で一つの姿を形作っていた。

天を駈け谷に跨る巨大な龍が魔理沙の中で雷鳴の様な咆哮を上げていた。

美鈴は何も言わず。魔理沙の前に差し出された茶器に飲茶を注いだ。

「これが・・チャイナということか!」









つづいて魔理沙の前に現れたのはパチュリー・ノーレッジであった。

いつもの魔道服をコック風にアレンジした、無駄に凝った服装をしている。相変わらず眠そうな顔でフワフワと宙に浮かびながら片手に自らの手による料理の皿を浮かばせてテーブルに着いた。横に小悪魔を連れている。

「タイス・カリィ でございます。」

いつもの無表情と抑揚のない調子でそう言うとフワフワと皿を魔理沙の前まで移動させる。

今度のメニューには仰々しいドームカバーが付いていなかった。なので皿のメニューがそのまま魔理沙の目の前に晒されている。

「お?」

これを一見したらだれもカレーだと思うものはいないだろう。

黒い米が皿の上でドーナツ状に盛り付けられている。そう、真ん中に小さな穴が開いているのだ。それだけである。

「なんだあ?これがカレーか?」

魔理沙は拍子抜けしたように言った。

確かにさっきの美鈴の大迫力なカレーを見た後だと、いかにも物足りなく見えてしまう。咲夜はドライカレーだと言っていたのでどんなものかと思っていたのだが・。

「失礼。」

魔理沙の様子を全く意に介することなく、パチュリーは小悪魔の掲げ持ったトレーから何かをつまみ上げた。

卵だ。

それをテーブルの上でカンと割った後、割れた二つの殻の中で黄身の部分だけを二度三度もてあそぶ様に移動させると、それを皿に盛られた黒い米の真ん中にポンと落とし込んだ。

魔理沙が興味深々で見ていると、パチュリーはそれに黄色い香辛料のようなものをパラパラと振りかけ、手のひらを返してゆっくり引いた。

どうぞという意味のようだ。

魔理沙は半信半疑な気持ちでスプーンを手にした。

伺うようにパチュリーの表情をみても、彼女は人形のように目も合わさず突っ立ったままである。

「ん?」

スプーンで米をすくおうとした時、はじめて魔理沙は米の形がやや長細いことに気がついた。

どうせ聞いても答えないだろうからそのまま適当に米をすくって口に運ぶ。先ほどの卵黄が崩れて米についてきた。




ドギューーーーーーーーーン!!!!!!!


全く無警戒な魔理沙の脳天を電撃が駆け抜けた。

「な・・っ??・・あ・・・!!」

魔理沙は言葉を失った。

なんだ??なんだ・?なんだ!!???魔理沙は混乱した。そっけない外見に比べ何とねっとりとした舌触りなのだろう!

みると先ほど魔理沙がスプーンで崩したドーナツ状の米の中からソースのような物が染み出してきているではないか!

「これは・・?」

カレーだ!!

これをカレーと言わない者はいないだろう。しかし、何だ?この複雑な魔術解のような味の広がりは??

魔理沙は不意に一人、闇の中に投げ出されたような不安に襲われた。しかし次の瞬間、一輪の花がポンと開いたかと思うと次々と彼女の周りには花の輪が広がって行き、闇は瞬く間に一面の花畑と化していた。魔理沙が米を咀嚼する度、その花園はどんどんと広がっていく。

花園の花は一つ一つが美しく、二つと無い輝きを放っている。米が、ソースが、いや、その香辛料の1粒1粒に至るまで、まるで色とりどりの弾幕のように味の広がりを見せていく!

ああ・・!なんということだろう!この味気無い外見の奥に秘められた底知れない広がりは・・!!

一口!また一口!!魔理沙は魔法に掛けられたようにスプーンを動かす。

その度に彼女の舌の上で踊るように米の一粒一粒がスパイスの深い味わいを拡散させる。

「そ・・!そうか・!!インディカ米か!!!」

魔理沙は叫んだ。この細長い米、咲夜は特別品種の米と言っていた。インディカ米は魔理沙らの親しんでいるジャポニカ米に比べ、幻想郷では希少種であったが、米の一粒一粒がはっきりしていて熱や火の調理にも強い。また、パスタ等の調理法と同じく大量の水で煮沸し、米が柔らかくなると煮汁を捨ててしまう。このため粘り気がなくなり、汁気の多いおかずとの相性が良い。

つまりカレー等の料理にはうってつけの品種の米なのである。

さらにこの香辛料との抜群の相性の良さはどうだ。

カレーはもともとインドや南アジアの料理である。そこで生まれた香辛料にそこで親しまれている米が合わないはずが無い。

その長粒種の黒光りする米に先ほどの卵黄がオレンジの輝きを放っている。これはいったい何の卵なのだろうか。普段魔理沙が口にする卵に比べ、より濃厚でからみつくような舌触りなのである。

「こ・・これは・・いったい・・??」

魔理沙はおろおろとパチュリーにすがった。

これはいったい何の卵だ。教えてくれ。でないとどうにかなってしまいそうだ。魔理沙は何度も首を横に振ってパチュリーにすがりつく。

「普通のたまごよ。あなたがいつも食べているごく普通のたまご。」

パチュリーは相変わらず眠そうな表情でややうつむき加減にぼそぼそと答える。

「普通の卵だって!?そんなばかな!いや。そんなはずはない!普通の卵がこんなに濃厚なわけが・・」

「は・・っ!!」

魔理沙は何度もかぶりをかぶった。しかし彼女は気づいたのだ。卵黄と一緒にご飯に乗ったわずかな白いかたまりのようなものに!

「まさか・・??」

魔理沙の脳裏にはある一つの仮説が浮かんでいた。それを確認するには一つ手段がある。

殻だ。先ほどパチュリーが割って見せた卵の殻を見れば全てが分かる。魔理沙は夢遊病者のように殻を捜した。

それは小悪魔の持つトレーのナプキンの上に積み重ねられていた。

「よ・・よこせーーー!!!」

魔理沙はゾンビのように小悪魔に襲い掛かった。

ドン引きしている小悪魔のもとから殻を奪い取るとその内側を食い入るように見る。

「や・・!やはりそうだったのかーー!!」

殻の内側にはやはり凝固しかけた卵白がこびりついていた。

そう。おんせんたまごだ!否、そこまで熱を通してはいない。つまり、事前に卵に絶妙な加減で熱を通し卵黄をおんせんたまごになる直前の状態まで固めているのだ!

卵黄の凝固温度は約70℃である。それよりやや低い65~68℃程度の湯に30分程度浸けておくことで、卵黄は所謂おんせんたまごの状態になる。パチュリーはそれよりも更に低温で卵に熱を通すことで卵黄を色、弾力共にベストの状態に仕上げているのである。

「か・・勝てねえ・・」

魔理沙はスプーンを取り落とした。彼女のスプーンはきれいに平らげられた皿の上で弾んだ。



パチュリー・ノーレッジという一人の天才が生み出した奇跡。



無限大とも言えるスパイス調合の組み合わせの中から彼女の膨大な知識量が一つの解を導き出す。

それは恐らく彼女にしてみれば必然でしかないのだろう。必要な香辛料が0.01ミリでもそろわなければ、彼女は頑としてそれを認めないに違いない。

彼女の中にはこれ以外の組み合わせは考えられないのである。

悲しくも凡庸な一般人の目からは、いかにもそっけなく見えるその外見には動かない大図書館の膨大な情報量が凝縮されているのだ。

これぞ魔道。これぞパチュリー・ノーレッジという巨人の成せる業なのである。



魔理沙は呆然とした、しかし彼女の内面は激しい感動に打ち震えていた。

異変の際も、弾幕ごっこの際も、彼女はこれほど打ちのめされたことは無い。

すでに二皿を平らげていると言うのに、彼女の脳は更なる食欲の電気信号を送り続けている。


この先をいけばどうなるものか。


彼女は自分が明らかに未知の世界を一人箒に跨って飛んでいることに気づいていた。ちっぽけな自分が不安で恐ろしい。頼りなくさえ思えた。

でもそれ以上にその先が見たかった。

もっと新しい世界を見たい。体感したい。まだまだ先に行きたい。とめどない内から湧き出る力が、彼女の限界を押し上げているように思えた。






「紅魔カリイ でございます。」





最後は館の主自らの提供であった。隣でフランドールが花の咲いたような笑顔で立っている。

魔理沙にはそれは魔界の入り口のように思えた。

白銀に輝くライスは雪山の放つ柔らかな光を纏っていた。米の一つ一つが外の光を吸収し、暖かい輝きに替え外に照り返していた。

それは稀代の芸術作品を思わせた。いつまででも眺めていたい、神秘的な光景であった。

「っ・・!!」

つづいてテーブルに置かれたルウポットに魔理沙は目を瞬かせた。

これは金だ。黄金だ!白銀のルウポットに黄金の液体がなみなみと注がれているではないか!

館のメイド長によってその液体は白銀のライスの上に注がれた。

魔理沙は眩しさに目を瞬かせながらも、この光景はどこかで見たことがあると感じていた。

ああ、そうだ。あれは里の金物師の仕事場を見学した時のことだった。どろどろにとかされた鉄の真っ赤な輝きにそっくりなのだ。

黄金の液体が銀山の上に注がれている様を見ながら、魔理沙はぼんやりと思った。

「どうぞ、お召し上がりください。」

気がつけばメイド長は魔理沙の傍らにさがっていた。

魔理沙は震える手で銀のスプーンを取った。

美鈴、パチュリー、小悪魔、レミリア、フランドール、そして咲夜がその様を笑顔で見守っている。

彼女の前には金の衣を纏った、白銀の山が隆々とそそり立っていた。

まるで透き通るような黄金のソース。これはパチュリーの調合だろう。いつもの眠そうな顔で、一人天秤にスパイスをのせるパチュリーの姿が脳裏に浮かんだ。

そしてそれに溶け込むように混じる野菜。咲夜の説明だと館の菜園でとれたものだと言う。菜園が大好でいつも泥んこになってスコップを握っているフランドールや美鈴、妖精メイド達の笑顔が浮かんだ。

わずかに鼻腔に漂うワインの香り、魔理沙にはわかる。本物の熟成されたいいワインでなければこの香りは出せない。レミリアの秘蔵の一品に違いない。

そしてふっくらと銀の輝きを放つ米。大釜の前で、咲夜に睨まれながら汗いっぱいで竹筒を吹く小悪魔の姿と重なった。

最後にそれらを絶妙な調理で芸術品に仕上げる咲夜の腕は、里のどんなコックよりも確かなものだと魔理沙は断言できる。


紅魔カレー


まさにこれは紅魔館そのものなのだ。

この中には彼らのすべてがつまっている。もし今ここで味わうことが出来なければ、魔理沙は一生後悔しただろう。魔理沙はここにその味を堪能できる幸運に感謝した。

「いただきます。」

自然に言葉が出た。魔理沙は瞳を閉じ、静かに宣言していた。

食べると言うこと。

それは生命の歓喜だ。同じ今を生きる者がここにひとつになる。大いなる大自然の恵みの雫と一体になる。

その瞬間は出会いであり、ほんの一瞬の、一期の語らいであった。

今、魔理沙の前には巨大な峡谷の絶壁が口をあけていた。それは魔界の入り口の様でもあり底なしの谷底の様でもあった。

その前にゴマ粒の様にぽつんと魔理沙は立っている。

魔理沙は大きく息を吸い込んだ。先ほどの震えは不思議にぴたりと止んでいた。

目の前に広がる未知の世界。

そこに身を置くことのできる幸せ。それらを魔理沙は全身で感じていた。

魔理沙は大きく口を広げた。

ぱく・・。

銀のスプーンを口に運んだ瞬間、魔理沙の口の隙間から黄金の光が溢れ出た。

魔理沙は目を見開いた。喉の奥から歓喜の唸りが沸き起こった。

おお・・おおおおおおおおお・・っっ!!!!!!

それはいくつもの光の筋となり、それらはやがてまばゆいばかりの黄金の輝きとなって周囲をまきこんでいった。


「うーーまーーいーーぞーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」


魔理沙の叫びと共に、口から金の光の柱が周囲を真っ白に巻き込みながら天に向かってのびていった。














<エピローグ>

それから幻想郷に一大カレーブームが起こったことはむしろ自然な流れと言えた。

紅魔カレーに対抗し、各地ではさまざまな趣向を凝らしたカレーが誕生した。


伝統のレシピで海軍割烹術を忠実に再現した『村紗海軍カレー』

山の野菜をじっくり漬け込んだ福神漬けのたっぷり入ったご利益いっぱいの『守矢福神カレー』

竹林の竹の子をやわらかく煮込んだ『迷いの竹林竹の子カレー』   などなど。


夏がいよいよ本場となった幻想郷では夏バテ防止の意味もあって毎日盛んにカレーが消費された。

それは、ハイカラな高級食というイメージから脱却した。新しい流れだった。

ブームの火付け役とも言える紅魔館では更なる開発と研究を重ねるため、咲夜が魔理沙を連れ回して各地のカレーを食べ歩いていた。

「ほら、早くしないと『屋台の八目鰻カレー』無くなっちゃうわよ。50食限定なんだから。」

「ああ!わかったぜ!待ってくれよ!」

毎日魔理沙も散々各地を飛び回り、地底にまで足をのばす忙しい日々を送っていたが、不思議と元気なのはカレーのおかげかもしれない。

「なるほどレンゲの蜜を効果的に使ってるのね。これは斬新だわ。」

「向日葵のタネとか入ってたらどうしようかと思ったぜ。」

昨日は屋台、今日は太陽の畑。明日は寺子屋のカレー教室だ。

カレーはすっかり幻想郷でも国民食となっていた。

毎日さんさんと照りつける太陽に負けず、カレーをたべて元気になろう。

どんどん広がるカレーの世界にうれしい悲鳴をあげる魔理沙に、咲夜はやさしく微笑んだ。





「さあ、あなたならどれにする?」





(了)
さあ真打の登場よ!ウチの神社の周りの草を煮込んだ『楽園の素敵なハヤシライス』!!


・・いや、自分で食ってみなよ。楽園にいけるから。







さすが洋食屋の娘ですわ。 冥途蝶

夏休みっつっても普通に学校あるから意味無いわね。 お嬢様

もう7月終わっちゃう・・うう。 超門番

ごきげんよう。お嬢様・冥途蝶・超門番の3人ユニットでございます。本当に暑い毎日が続きますがお健やかにお過ごし下さいませ。



8/5 誤字修正したわ。 あとタグに「グルメ泥棒」を追加してみたわ。  お嬢様
    なにそれ!!??  冥途蝶・超門番
お嬢様
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コメント



0.3580簡易評価
4.100デン削除
今日はカレーを食べます。そう決めた。
ありがとう陽一君。
7.100名前が無い程度の能力削除
お腹が空いたからカレーを食べることにしました。
12.100名前が無い程度の能力削除
カレー系のSS見て毎週カレー食べてるのに…
また食べたくなるじゃないですか!
17.100名前が無い程度の能力削除
カレーは正義!
23.100名前が無い程度の能力削除
真夜中なのに腹減ったw
魔理沙みたいに目玉飛び出るようなカレーをたらふく食べたいなぁ^^
ごちそうさまでした。
28.100名前が無い程度の能力削除
何のひねりもなく、ただ全力で美味いカレーを食うだけという話に衝撃を受けました。
それでいてこの面白さはなんなんだ。あーもうカレー食いてええええええええええええっ!
29.100名前を忘れた程度の能力削除
むっちゃカレーが食いたくなった、どうしてくれるw
ちなみにうちの注文は紅魔カレーか村紗海軍カレーだな。

カレー色の幻想郷に幸あれ。
31.100名前が無い程度の能力削除
カレーが偉大な食品だと言うことを再確認させられたw
33.100名前が無い程度の能力削除
やった今日の夕飯カレー
35.100名前が無い程度の能力削除
そうだ、カレー食べよう。
36.無評価名前が無い程度の能力削除
カレーと黄金はまぜたらアカン
40.100名前が無い程度の能力削除
なぜか不思議と神の雫っぽいと思ってしまいましたw
読んでいて普通にわくわくするというか楽しい話でしたw
42.100名前が無い程度の能力削除
これはいいカレーSS
読み進めていくうちにお腹が空いてしまいました
そうだ、カレーを食べよう
47.100名前が無い程度の能力削除
このSSは非常に危険だ。


・・・腹ばっか減っちまうじゃねーかww
48.無評価名前が無い程度の能力削除
デン様   ご覧頂きありがとうございます。 冥途蝶
      カレーを食べて夏を乗り切ってください! 超門番
7番様   カレーを食べて素敵な夏をすごしてね。 お嬢様
12番様  カレーは全てを受け入れますわ。それはとても残酷なことですのよ。。 ?
      誰?これ書いたの↑? お嬢様
17番様  カレーが正義なのではなく、正義がカレーなのよ。 お嬢様
23番様  愛とカレーに時と場所はかんけいありません!求めたその時がカレーなんです!  超門番
28番様  このうえない賛辞だわ。ありがとう。素敵な夏を過ごしてね。 お嬢様
      カレー食ってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!    蝶門番
49.無評価名前が無い程度の能力削除
29番様   村紗の海軍カレーは元ネタが某横須賀の海軍カレー屋なの。一度試してみて。  お嬢様
       早苗ちゃんのところのカレーは某博物館の有名店が元ネタです。試してみて下さい!  超門番
31番様   カレーにミルク、サラダを合わせると万能の栄養メニューになりますわ。グレートですわ。  冥途蝶
33番様   私達も今まさにカレー中よ。  お嬢様
       激アツ苦しいですわ。 冥途蝶
35番様   そうね。カレーにしましょう。カレーに合うのはコーヒーだと思うのだけれど。どうかしら?  お嬢様
36番様   合体ネタは正義ですわ。ゆえにカレーはパワーなのですわ。  冥途蝶
40番様   『神の雫』?漫画ね?一度読んでみるのもいいわね。  お嬢様 
        ツゥタヤにGO!です!  超門番
50.無評価名前が無い程度の能力削除
42番様   ご覧頂きありがとうございます。この夏はカレーで乗り切って下さいませ。   冥途蝶
       カレーをたべましょう!!  超門番
47番様   ハングリーなのはあなたが獣であると言う証よ。本能のままに喰ってちょうだい。  お嬢様
55.100名前が無い程度の能力削除
幻想郷カレー大戦の勃発じゃあ!

ミスター味っ子のノリを忠実に再現されるとは恐れ入りました
56.100名前が無い程度の能力削除
謎の感動というやつですね。盛り上がりすぎて楽しかったです
58.100名前が無い程度の能力削除
気づいたら口の中によだれが溜まってた
60.100名前が無い程度の能力削除
お世辞抜きでカレーが食べたくなった。すげえ
途中から魔理沙の声が藤本譲になるくらいの某アニメの再現度にも脱帽
そして最初から最後まで皆が笑顔。いやはやご馳走様でした
61.無評価名前が無い程度の能力削除
55番様  戦じゃああああああーーーーーー!!!!!!  冥途蝶
      ミスター味っ子見たこと無いのよ。興味あるわね。 お嬢様
56番様  読んでくれてありがとうございます!!元気に夏を乗り切って下さい!  超門番
58番様  素敵なコメントね。もう喰うしか無いわね。  お嬢様
60番様  これもミスター味っ子かしら??違うかしら?味っ子知らないのだけれどかなり似ているようね。 お嬢様
      ツゥタヤです!ツゥタヤGO!です!  超門番
63.100名前が無い程度の能力削除
くっ・・・!なんて魅力ある料理SSだ・・・!?気づけばお腹がクークーなってやがる・・・!
とりあえず、カレーを所望する!!あと、できれば続き書いてくだせぇ!!(DO★GE★ZA!!)
64.90名前が無い程度の能力削除
らんしゃまの油揚げカレーをください。


>「4命様」→「4名様」?
>「書詞」→「司書」?
>「不適」→「不敵」?
66.無評価名前が無い程度の能力削除
63番様  参ったわね・・これの続編やるの!?  お嬢様
      お腹が減ったらカレーですよね!  超門番
64番様  ご指摘ありがとうございます。3人とも全く気づいておりませんでした。  冥途蝶
      油揚げは隠し味で入れる人がいるって言うわね。  お嬢様
67.90名前が無い程度の能力削除
このSSには「カレーが食べたくなる程度の能力」がありますね。

てっきり、オチの紅魔カレーはカレーの王●さまばりに甘口だと思ってました。

・・・明日、チャンカレに行こうかな。
72.100名前が無い程度の能力削除
生命の歓喜ッッ!
そうッ!正に食とはそれッッッ!

このSSに出逢えた事に多謝の極みッッ!
73.90名前が無い程度の能力削除
そう言えば、以前明治村で食べた明治時代のレシピを再現したというカレーは今風のカレーとくらべて辛さとかコクとか物足りない感じではあったなぁ。
それでもカレーはカレーなんだけど。それなりに美味しかったけど。
多分当時の人にとってはあれでも激辛のような感じだったんじゃないかとも思う。

脱線するけど、明治村で食べたドミグラスソース味のコロッケは絶品だったのぜ。
74.無評価名前が無い程度の能力削除
67番様   ありがとう!チャンカレどうだった!?   お嬢様
       「カレーが食べたくなる程度の能力」・・・座布団5枚ですわ・・ 冥途蝶
72番様   料理していらっしゃる方かしら?? とても光栄だわ。  お嬢様
       謝謝!!!!!    超門番
73番様   そういう感じ方は素敵だと思うわ。食を通して様々な世界が広がるわね!!  お嬢様
       たしかに「なつかし」系のカレーはマイルディですわ。。  冥途蝶
       ドミグラスソース味のコロッケ・・・ですって・・!!??  超門番
75.無評価73削除
超門番様

いやもう読んで字のごとくw
クリームコロッケのクリームソースをドミグラスソースに代えたものと思っていただければ
ほとんど間違いありません。
「食道楽」という本に掲載されたレシピを再現したものだそうです。
あと、クリームソースベースだと白身魚とご飯のコロッケというものがあり、白身魚の入った
ドリアを揚げたような感じでこれも美味でした。
80.100名前が無い程度の能力削除
カレーライスは食の黄金律!!
81.無評価お嬢様・冥途蝶・超門番削除
75番様 スタディしたわよコロッケ・・!!なかなかの味だったわ!!新作に反映したけどね! お嬢様
     むっふっふ・・!!明治村のじゃ無いですけどね!!!!  超門番
80番様 カレーライスには不思議な縁があってね。忘れられない料理なのよ。よかったらまた見に来てね! お嬢様
85.100名前が無い程度の能力削除
朝にカレーを食おうとしたけど腐ってた俺参上

これのせいで食いたくなったのに…
86.無評価お嬢様・冥途蝶・超門番削除
85番様 wwww超ウケた!!!たべちゃ駄目ぇぇぇぇぇ!!!!!!!    お嬢様
     なんぞそれって感じですね!!wwwwww!!  超門番
     「死なばそれまでで」で食べたら超美味でそれが納豆の始まりみたいな感じ、、にはなりませんわね 冥途蝶
88.100紅川寅丸削除
魔理沙の描写がとてもイキイキしていますねー。
「ポリシー、キノコ玉、少女殺し、あわてて咲夜を制する」
このあたりの設定表現が巧みでいらっしゃるので、お話の序盤で
魅力的な魔理沙が立ち上がりました。
【羽毛のように舞い落ちるナプキン】良いですねー。
【いにしえの】は”古”の字があたってしまうことがありますね。
【フランドールがザルに入った細かい色紙をせっせと】可愛いですねー。
三種のカレー、素敵です。存在感のある魔理沙だからこそ、美味しさ表現もひとしおですねー。
感服いたしました。

お詫びを申し上げます。
悪ノリで意味無く長いコメントのせいでしょうか、
その後のレスに迷惑をかけてしまっているように思います。
レスは、なるべく後のほうに、なるべく簡潔に、するよう心がけます。
すみませんでした。
90.無評価お嬢様削除
紅川センセイ様
     これは最初の作品ね。
     ここまで読んでもらって恐縮よね。魔理沙は妹紅もそうだけど「男言葉」ていうのかな、なん
     か新鮮でやってて楽しいのよ!いつも丁寧に読んでくれるのね。驚き!本当ありがとうっ!
     よく聞く「レス」の意味がいまいち分かんないんだけど書き込みのことかしら?
     永いコメントは私にとってはむしろ楽しみよ?デスクの薀蓄も聞いてみたいしね。詫びて頂く
     ことは何も無いわ!なるべく意味の無く長いコメントをおねがい!点数はご祝儀でいいから!
     今日は私しかいないから単独でお返しするわ。また新作も楽しみにしてるわ!
                                        お嬢様
      
92.70八重結界削除
なんというグルメ漫画。お腹減りました。
プリズムリバー三姉妹の躁鬱カレーとか食べてみたいですね。天国に昇るような味。
93.無評価お嬢様・冥途蝶・超門番削除
八重結界様
      ぎーーやーーーーー!!!こんなすばらしい作家さんがわたしのくだらない
      作品見てくれて申し訳ないわ!!! 個人的にはこれは好きなお話だし、初
      めて書いたやつだから思い入れはあるけど、、。
      ホントすんませんでしたー て感じで。もう感激です。    お嬢様
      マジヤバす。でもこんなザコキャラのお話もちゃんと読んでるんですねー
      凄いですね!! さすが大作家さんですよー         超門番
      (運悪く本日はお休みです。悪しからず)          冥途蝶
98.100名前が無い程度の能力削除
こんな時間に読んでしまった。ああお腹が空く、、
99.無評価お嬢様・冥途蝶削除
98番様   このお話を読んでくれるなんてね・・。しぶいよ!
       あれからちょうど一年経っちゃう。。よくつづいたな~ホント・・   お嬢様
       これはかなりグルメしている話ですね。一番最初の意欲作です。目にとめて頂いて
       本当にありがとうございます。                   冥途蝶
100.90ぺ・四潤削除
あまりの勢いでこれが初投稿だとは思わずにまだ過去作品があるのか一生懸命探しちゃったww
ただカレーを食ってるだけで東方全然関係ないのに違和感がない。なんでカレー屋なのかという疑問に「紅魔館だから」で済んじゃうww。万能だ。
しかしホント料理の表現方法が凄いなー。パチュリーのカレーの一口目とか感動してしまった。漫画じゃなくて文章だけなのになんでこんなに鮮明にイメージができるのか。
やっぱり一点突破の突き抜けたギャグは面白くて細かいところは気になったけどそんなのどうでもよくなっちゃう。
あとふらんちゃんの紙吹雪が可愛すぎてたまんないんだけどカレーに降りかかっちゃうからww

ところでカレーは炊き立てのご飯だと粘り気と匂いでカレーの味がぼやけちゃうから、ちょっと堅めに炊いたのを盛って少し冷まして湯気を飛ばしたのを使うのが好き。
102.無評価お嬢様・超門番削除
ヨン様   返事が遅くなってごめんね。
      夏休みが充実しすぎてあっと言う間だった・・。でもそれももう終ろうとしているわ・・。
      さてさて。(どうでもいいよね)このお話は初投稿のヤツだね~。ホントはお蝶の方が先に
      出したから二作目なんだけどね。カレーは私にとってとても思い入れが深い食べ物なんだね。
      特別なものなんだ。だから気合が入ってるよね。この頃はちゃんとグルメしてるしねww
      私の好みは水気の多いカレーソース。ご飯は硬め!これがサイキョー!       お嬢様
      ヨン様遅れちゃってスミマセン。。ヨン様は夏休み何しましたか?
      私達は貴重な体験がたくさん出来ました。またネタに使いますから読んで下さいね! 超門番
      
   
105.100ネコ鍋同盟削除
お嬢様、超門番殿、冥途蝶殿。こんばんは、淑女からの逆行ですがタイトルの紅魔カレーを読んだ瞬間、カレーキタ-(゚∀゚)-とテンションが上がり
三種のカレーの説明を聞き、お腹がなりカレーの味が広がり始め。
魔理沙の男前発言に惹かれ、おぜうさまに吹き出し、カレーハウス☆紅魔館で爆散し、カレーの解説を聞き、よし、今度作ってみようと思い立った後、楽園の素敵なハヤシライスにて楽園へと旅立った私の前には、クリスマスらしくクリームシチューを作っていたはずなのに、黄金色のスパイシーな香りの漂う食べ物が・・・
グルメ泥棒の魔力なのか・・・それともカレーの魔力なのか、私にはわかりません、これを読んでいるあなた、どうか真相を解明してください。ネコ鍋同盟

と色々書きましたが最後一言にまとめます。ご馳走さまでした!!
106.無評価お嬢様・超門番削除
ネコ鍋同盟様  ネコ鍋さん!読んでくれてありがとう!記念すべき、グル泥としては一作目だね。て言っても内容ほとんど
        覚えて無くって「ハヤシライス?何のこと??」とか思ったww カレーはわたしにとって凄く大切な食べ
        物なんだよ。だから定期的にカレーネタはやりたいかな。                 お嬢様
        ありがとうございます!このお話まで読んでくれてうれしいです!私はカレー素で大好きなんでこのお話は
        力が入りました。唯一できる料理ですしね!こだわりはまだまだありますのでもう一回チャレンジするつも
        りです!                                       超門番
112.100名前が無い程度の能力削除
うおーーー腹が減ったーーー
という訳で「楽園の素敵なハヤシライス」をお願いしますw