Coolier - 新生・東方創想話

ちっちゃい子が「ねぇねぇ子供ってどうやってつくるのー?」って聞いてきたときの気分になる

2010/06/22 18:56:20
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「蔵を掃除しましょう!」
 何か意を決したような表情で妖夢が言ったのは、二日前の朝の出来事だ。
 そのとき、あの子はなぜか埃まみれで、クタクタで、自慢のリボンもクシャっとなっていた。あぁ! 私のキクラゲが!
 理由を聞くと、なんでも、何の気なしに蔵を開けたらガラクタの洪水を食らったのだとか。
 ……ちょっと考えなしに物を入れすぎたらしいのよねぇ……。

「幽々子様ぁ、なんか木箱が出てきました」
「ん? その箱がどうかした?」

 現在、作業三日目のお昼。ずいぶん処理したが、全体の割合からすると、まだまだゴールが見えない。
 白玉楼の広さと来たら幻想郷随一だ。蔵の広さも半端じゃない。何というか、サッカーとか出来そうなレベルだ。
 そんな中に、誰かさんが(私? いやいやまさかそんな事は無い)洪水が起きるほど物を詰め込んだものだから、一種のダンジョンと化していた。
 たまに「曰く付き」だったり危険だったりする物品が混じってるあたり、本当にダンジョンだ。
 とりあえず、貴重そうなものを選別して、香霖堂に持っていくことになった。

「いえ、お祖父さま……師匠の名前が書かれてありますから、どうしたものかなー、と」
「妖忌の?」

 箱書きを見る。魂魄妖忌と確かに記されてあった。他の文字は殆ど擦れてしまっていたが、『雅』の文字だけがうっすら分かる。
 厄介な呪いや術は掛かっていないようだったので、躊躇なく蓋を開けてみた。勝手に開けたところで、ここに本人は居ない。
 中には、なんだか眼に痛い色の何かが入っていた。

「何でしょうか、コレ」
「さぁ……? 見た目は器……それも茶器か何かっぽいけれど、こんな奇抜な意匠のは見たことがないわ」

 器は赤色をしていた。確かにそういう焼き物も無いではないが、ここまでドぎつい色のは見たことがない。
 あと、デザインも奇抜……というかこれ床に置いたら倒れる。絶対倒れる。
 これが普通の茶器なら勝手に使ってしまってもいいかな、とも思うけれど、ちょっと特殊すぎて使う気にはならなかった。何か変なにおいもするし。
 ひょっとして、茶器以外の何かなのかしらと首を傾げるけれど、少なくとも私にはそれぐらいの用途しか思い浮かばない。

「どうしましょう、残しておいた方が良いですよね、これ」

 などと言う妖夢の表情は、むしろ捨てないでと語っていた。
 私も、捨ててしまうには忍びない。

「そうねぇ、捨てちゃうのはねぇ……これも香霖堂に持っていくとしましょう。用途も教えてもらえるんだったわね、あそこの店主は?」
「らしいですね、じゃあ持ってく物の箱に入れておきます」

 さて、妖忌の奇妙な置き土産が片付いたところで……次は、ぎっちりみっちりうず高く積まれた、巻物類の整理かしらね。
 ああ、気が重過ぎてやばい。




















「……なんというか、白玉楼は宝の山だったんだな……ぜひ出張したいものだよ」

 香霖堂の店主は、感嘆を通り越して呆れ返っていた。
 どうも、持って行った物が全部とんでもなく高価な骨董だったらしい。
 一つ鑑定するたびに眼の色が変わる店主は、見ていて面白かった。もっとも、笑うと不機嫌になるから堪えたのだけど。

「ふふ、私の審美眼に狂いは無かったということよ」
「それよりも、こんな貴重な品々を蔵の中にぞんざいに放り込んでおく神経を尊敬するよ。畏れ多すぎる」
「それはダジャレなのかしら、神経を尊敬。『けい』で韻を踏んだわけね、すばらしいわ。ぱちぱち」
「そう思うなら解説しないでもらいたいね。あと乾いた拍手はやめてくれ、非常に虚しい」

 疲れきったように、店主はため息を吐いた。
 そりゃあ、百品以上を連続で鑑定したのだから、疲れもするのだろうけど。
 それとも別の理由かしらん?

「しかしまぁ、これを譲ってくれるというのかい? 悪い気はしないが、正直これ、売ったら八桁くらいになると思うんだが……」
「いいのよ、三途を渡るわけでもなし、お金なんて持ってても腐らせるだけだわ」

 ぶっちゃけ不用品処理なので、只で引き取ってくれるだけ有難いというものだ。

「……あ、ついでにちょっと頼みたいことがあるのだけど」
「?」
「これ、鑑定してもらえないかしら?」

 そういって私が取り出したのは、例の妖忌の茶器だった。

「何なのか分からなくてね、あなたの能力を借りさせてもらいたいのよ」
「なるほど。普段なら断るところだけど、まあぼろ儲けが確定したところだ、引き受けるよ」

 店主は私から箱を受け取ると、それをまじまじと眺め始めた。

「雅……典雅、と書いてあるのかな? ……何だい、これ?」
「それが分からないから聞いてるんじゃないの。多分茶器……少なくとも器か何かだと思うんだけど」
「ふむ。開けるよ」
「ええ」
「これは……えらくどぎつい色してるなぁ。置いても安定しない形だし、茶器じゃないんじゃ……?」
「だから頼ってるんじゃないの」

 彼は中の物品を箱から取り出すと眼を閉じ、考え事でもするみたいに眉をひそめた。多分、自身の能力を使っているのだろう。
 やがて眼を開けた彼は、……なんというか、すごく奇妙な顔をしていた。
 酢を瓶一本丸飲みしたあと生クリームを掻きこんで、ゴーヤを丸まま食べたような感じだろうか。ようするに、形容しがたい。
 ちなみにひどい味なのでやってはいけない。

「分からなかったの?」
「いや、分かったよ、分かったんだけど……」
「何? もったいぶらないで教えてちょうだいよ」
「えー、その、名前はまぁ、箱書きのとおり『典雅』という道具らしい。で、用途はその、茶器とかじゃなくてね……えーその」
「何よう、教えてちょうだいな」
「いやその、あー……」
TENGAもぐもぐwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwTENGAもぐもぐwwwwwwwwwwwwwwwwwww
TENGAやばいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
喚く狂人
http://wamekukyouzintouhou.blog45.fc2.com/
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コメント



0.5090簡易評価
2.60名前が無い程度の能力削除
さて、どう申し開きをする?
5.100名前が無い程度の能力削除
魔理沙「なんだこれ。おかしな茶器置いてるんだな、香霖」
8.100名前が無い程度の能力削除
英雄色を好む。典雅な好き者だと関心はするが
どこもおかしくはない。コンニャクを奢ってやろう。
10.90拠点防衛型コンビニ店員削除
ワンセットだ!
17.100名前が無い程度の能力削除
問題は妖忌の使用済みの典雅なのか使用前の典雅なのかだ。
19.100名前が無い程度の能力削除
キャベツ畑やコウノトリを信じている女の子に無修正のポルノを突き付ける下卑た快感を感じざるを得ない
20.90名前が無い程度の能力削除
よーきー!現役だったのね。
22.100名前が無い程度の能力削除
もぐもぐ すんなwww
23.100名前が無い程度の能力削除
そこは適当にごまかしてやれよ、こーりん。妖忌のためにもよwww
24.30名前が無い程度の能力削除
喚く殿、某が介錯仕る。
26.100名前が無い程度の能力削除
蓋を開けて、シールを剥がし、魅惑の隙間にフェードイン!


…なんて説明は女の子相手にゃ出来んわなぁ…。
31.90名前が無い程度の能力削除
タイトル通りに凄い気まずいw
紫がこの場にいたら、胡散臭い笑みを浮かべながら一緒になって聞いてきそうだw
35.無評価彼の世逝き特急便削除
>>酢を瓶一本丸飲みしたあと生クリームを掻きこんで、ゴーヤを丸まま食べたような感じだろうか。ようするに、形容しがたい。ちなみにひどい味なのでやってはいけない。
実際に食ったのかよ!!! エゲツナイDeatH
37.70名前が無い程度の能力削除
ああ
俺の友達が妖忌だったのかww
こどものつくりかたよりひどいww
いやまてよ・・これはただの自己h<スキマ
38.100彼の世(ry削除
↑忘れすまぬ
41.70名前が無い程度の能力削除
TENGAもぐもぐすんなwwwwwwwww
42.100奇声を発する程度の能力削除
もぐもぐwwwwwwwwまあ説明に困りますよねwwwwww
43.100華彩神護削除
せめて持ってけよ妖忌www
46.60名前が無い程度の能力削除
ざけんなwwwwwwww
48.100名前が無い程度の能力削除
ああこれは相手の刀を包み封じる、新種の刀ですね

ほらほら妖夢ちゃん、それでボクの刀を封じてごらんよ
49.90名前が無い程度の能力削除
爺の自慰か
50.100賢者になる程度の能力削除
夜食のラーメンマジで拭いたはww
54.100名前が無い程度の能力削除
最初の描写でわかってしまったw
55.80名前が無い程度の能力削除
おいィ?お前のぶち壊しのせいで俺の腹筋が有頂天なんだが?

カカッと許す自分の心の広さが恐ろしい。
ジュースを奢ってやろう。
57.90削除
読む内に想像はつきましたが念のためググりましたw
59.90名前が無い程度の能力削除
こ れ は ひ ど い。
何が酷いって幽々子様が「変な臭いがする」って臭いを嗅いじゃってるところだ。
60.100Jiro削除
まさか……と思いながら読み進めたら、やっぱりそうかよ!!(笑)
65.無評価ぺ・四潤削除
特殊な刀を納める鞘ということにしとけばいいだろww
66.100名前が無い程度の能力削除
もぐもぐwwww
76.90名前が無い程度の能力削除
典雅って字面だけみると凄く高尚なモノに思えるから不思議www
77.80名前が無い程度の能力削除
幽々子様と二人暮しした妖忌の、あっちのほうの気苦労が偲ばれる見事なSSだと思います。
是非二代目庭師も夜のお供にもう一本サムライソード的な何かを購入するべきだと思います。
81.100名前が無い程度の能力削除
もうね……誰かこの作者さんの口にさるぐつわをw
あと、妖忌の居所探して口の中にねじこんだれ>こーりん&少女たちww
87.100名前が無い程度の能力削除
TENGAにも名前を書く妖忌さんパネェwwwww
92.90名前が無い程度の能力削除
最強のアホを見た(誉
93.90名前が無い程度の能力削除
最強のアホを見た(誉
100.100名前が無い程度の能力削除
いやいや、タイトル以上に気まずい状況だろ、これww
103.100名前が無い程度の能力削除
ははははは、これはひどいwwww
106.100名前が無い程度の能力削除
これはひどいwwwこーりん気まずいってレベルじゃねえwww
きちんと説明しても、言葉濁しても、最終的にバッサリ切り捨てられそうなw
107.100名前が無い程度の能力削除
ググって問題ないっすか?誰か教えて―
109.100名前が無い程度の能力削除
漢字で書くとかっこいいなw
くだらないけど100点入れてしまうわ
111.10名前が無い程度の能力削除
きったねぇはなしだなぁwww
114.70名前が無い程度の能力削除
狂ってるwwww 狂ってるよアンタwwww
117.100名前が無い程度の能力削除
変なにおい……幽々子さまはあの臭いがなんなのか知らない訳で、
つまり幽々子さまはバージ(ry
118.90名前が無い程度の能力削除
また無駄知識が脳細胞に刻み込まれましたよ
どうしてくれる
126.無評価名前が無い程度の能力削除
しねばいいのに






しねばいいのに
137.90名前が無い程度の能力削除
こんな日常も悪くない。
140.100名前が無い程度の能力削除
これは予想できんww
145.無評価名前が無い程度の能力削除
d
159.無評価ミスターX削除
>117.
>変なにおい……幽々子さまはあの臭いがなんなのか知らない訳で、
いや、使ってすぐの臭いならわかるだろうけど、何年たってると思ってるんだ