Coolier - 新生・東方創想話

それぞれの心の中 後編

2010/06/19 11:02:29
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あの少女から死の宣告を覗いてから1日が経った

明日、僕の店の中の誰かが死ぬ

いや、一人ではないかもしれないが。

僕も死の対象に選ばれている可能性だってある

それを考えれば考えるほど、だんだん心が不安定になっていくことに気づいて行く

だが、安定させる事もできない

『おい香霖?どうしたんだ?』

気が付いたら魔理沙が目の前にいた

『顔が真っ青だぞ。寒いのか?ストーブの燃料が切れたか?』

だが、僕はそんな質問の返事もしなかった。そんな場合じゃ無かったからだ。

その後、魔理沙は店の外へ飛んで行った。

扉が閉まる音で我に帰った

一体何の原因で誰が死ぬのだろうか

僕はこの店の中の商品一つ一つを調べて見た

途中、瓶を落としてしまい、中身がこぼれてしまった

その破片や中身が関係するかもしれない

僕はそう思い、まず中身をふき取った

途中で順番が逆だと言う事に気がついた。まずは破片を片付けなければいけない

気付いた時は、僕の右手は血だらけになっていた





その血だらけの手で破片を片付け、こぼれた中身を全てふき取った

傷の手当てをしたのは、全てを片付けた後だった



≪さて、今日もお茶をもらおうかしら≫

霊夢の声が頭に響いた

もうすぐそこに居るらしい。店の扉が開いた

『ごきげんよう。霖之助さん』

僕は、まず最初にお茶を渡した。

『それを持って帰ってくれ』

霊夢は驚いたような表情で僕を見た

『これ、高い奴でしょう?昨日の』

『今日は一人になりたいんだ。ほっといてくれないか』

そうだ。僕は明日、死んでしまう。

昨日、朝に居た3人の中で一番死の確立が高いのは、僕だからだ

霊夢は、誰にも負けないだろうし

魔理沙は、霊夢と同じく。

だが、良く考えれば一人だけ死ぬとは限らない

だが、あの娘がここまで来たと言う事は

僕に用があったに違いない

だから、厄介事になる前に早く離れてほしかった

だが、霊夢は帰るどころか和室の中に堂々と入っていった

『別に私はお茶の為にこの店に来てるわけじゃないわよ』

そう言って、勝手に食料棚の扉を開けた

食料をたかりにきたと言うわけか

『ところで霖之助さん、その腕はどうしたの?』

≪誰かが襲ったのかしら。ならちょうど暇もつぶせるわね≫

彼女の善意と裏が一気に耳と頭に入っていった

暇ならば来なければいいのに。

僕はため息をつきながら再び座りなおした

『霖之助さん?』

霊夢がじれったそうに僕を見ると、僕は鬱陶しいと感じた

『商品の瓶を落としてしまってね。片付けていたら破片が手に刺さっただけさ』

嘘ではない。完璧な事実である。

それを聞くと、霊夢はつまんなそうに

『ふぅん。』

と言った。

≪そう。最近つまらないわね≫

そうか。なら安心してほしい。

明日頃には面白いものが見れるだろうからね。

自分でも、自分がおかしくなっている事に気付いた

理由はある。あの少女が龍宮の使いだと言う事が分かったのだ

と言う事は、あの昨日の言葉は良く分かるものだった。

理解したくはなかったがな。



知って以来は、恐怖を覚えるようになった。

だが、それを表に出すわけにはいかなかった



だが、霊夢はそんなことも知らずに勝手に茶を飲んだり茶菓子を食べたりしていた

茶菓子の場所も把握している事を知っていたが、今はそんな事気にして居られなかったのだ



『霖之助さん。本当にどうしたの?』

霊夢が心配していた

どうやら、自分は注意されると思っていたらしい。

『いや、勝手に食えばいいだろう』

僕はそうあしらうと、霊夢が余計心配そうな顔をした。

≪おかしい。本当におかしいわ≫

悟られたくはなかったが、同時に関わってほしくなかったのだ


その時、魔理沙がまた店の中に入ってきた。

『魔理沙。霖之助さんが今日ちょっとおかしいんだけど、何か知らない?』

そう言う事は僕が居ない時に言う物ではないだろうか

霊夢が魔理沙にそう質問しても、魔理沙は何も返しては来なかった

『あ…………ああ。えっと…………ああ。』

それぐらいしか言わず、勝手に寝室に入っていき、布団にもぐりこんだ

最近、僕の家に住み着いているのではないのか?

そうなれば厄介だ。少し離す必要があるな。

だが、そんな事よりも魔理沙の態度が気になった

『一体どうしたんだ?』

僕がそう質問しても

『いや…………なんでもないぜ………』

と震えながら答えた













翌日。ついに今日、誰かが死ぬ

僕たち3人の誰かが

朝方、僕は一人ぼっちだった。

昨日は皆帰ったのだ。それは当然だろう

今日は誰が死ぬか

それはもう分かり切っていた。

僕は荷物を持ち、外に出かけた。

そして香霖堂の扉に、定休日のレッテルを貼った










裁判所

『霧雨魔理沙。どうしてあなたがここに立っているか、ご存知ですよね?』

魔理沙は口ごもっていた

『書類に書かれている事は、全て事実です事を認めますね。』

魔理沙は静かにうなづいた




『この幻想郷の宝である水晶が誰かによって割られました』

四季映姫は書類の方を良く見てつらつらと喋っていた

『貴方は、その水晶を割った人物をご存知ですよね?』

そう言うと、魔理沙は初めて口を開いた

『知ってるも何も……………』

魔理沙はそう言うと、また口をつむってしまった

『答えない事はさらに罪を重くしますよ。』

四季映姫は落ちつきながらそう言った

魔理沙はまた大人しくなった

だが、すぐにその大人しさは無くなった

『知ってるも何も!!その水晶を割ったのは私だ!!』

魔理沙がそう言うと、四季映姫の机の叩く音が周りに響いた

その音で、周りの皆のほとんどは後ろにのけぞった

四季映姫は、怒ったような口でこう言った



『あまり人をかばう事は、ここでは好ましくありません』



魔理沙はその言葉の意味が分からず、ただ四季映姫の顔をマジマジと見ていた

四季映姫は、再び書類に目を通してこう語った

『この水晶をバラバラに割ったのはあなたではないでしょう?』

バラバラ

その言葉を聞いた瞬間に、魔理沙は反論した

『バラバラ!?私はただヒビを入れちまっただけだ!!』

だが、そんな言葉もあしらうかのように四季映姫は返した

『こんなにバラバラになってはあなたが入れた傷が分かりませんけどね』

四季映姫がそう言うと、魔理沙は頭を抱えた

『じゃぁなんだよ………。』

魔理沙がそう言うと、四季映姫はさらに話しを続けた

『あなたは被害者、もしくは目撃者としてここに呼ばれました』

その言葉を聞いた魔理沙は、さらにわけが分からなくなった

当然だ。自分がヒビを入れたと言うのに、それがバラバラになって

しかも自分のせいでなくなっているからだ

魔理沙はため息をつき、再び四季映姫を睨みつけた

『私が誰を目撃したってんだ』

魔理沙がそう言うと、四季映姫は僕の方を見た。


そして僕は、証言台の上に立った


『………………!?』

魔理沙は、わけが分からないような顔で僕を見た

『森近霖之助、あなたが罪を被せようとした霧雨魔理沙がここに訪れました』

四季映姫がそう言うと、魔理沙の目が見開いていた

『おい…………嘘だろ香霖………?』

魔理沙が何も信じられないような顔で僕を見た

『被告人。あなたは霧雨魔理沙の後を追い、霧雨魔理沙が水晶の近くに行った事を利用して水晶を割った。』

魔理沙は、動揺していた

『違う………。これは何かの間違いだ…………』

『この罪は相当なる重いものになるが、被告人は認めるか?』

僕の答えは決まっていた

『ええ。認めますよ』

『香霖!!!ふざけんな!!!』

そうだ。これは僕の作戦だ。

魔理沙が寝室に行った時、どうして落ち込んでいるのか心の中を探った

案外簡単に手に入った。

霧雨は珍しい水晶を見つけ、それを盗もうとしたのだ。

だが、それは堅く引き抜く事はできなかったのだ。

引き抜こうとしている内に、その水晶にヒビが入った。

その瞬間、水晶から何かが漏れた

それは魔力であり、とても強いものだったそうだ。

その水晶が何か大切な物と知った魔理沙は、恐ろしくなりそこで逃げてしまった



これが僕が見た魔理沙の心の中だ。

その次が僕の取った行動になる。



僕はその水晶の場所に出かけた。

その水晶は、不気味にヒビが割れていて

そこから流れる魔力は、まるで血のようだった

その水晶は、名はこの言葉では表せられないが、

用途は巨大な魔力を溜めこむと言う物だった。

これ一つで紫に匹敵する魔力を持つ事ができるようだ。

だが、そんな事も気にせず、僕はその水晶を石で割った。

34回位でその水晶は割れた。意外と脆いものなのだな。

割れた水晶からは、巨大な魔力が周りに溢れ、

そして次第に空気に溶けていった


そして僕は香霖堂に帰ったのだ。

明日、誰が死ぬのか明白だったから









『香霖………!!違うんだ!!私がやったんだよぉぉぉ!!』

霊夢は魔理沙の言葉を信じており、魔理沙と一緒に反論したが

他の皆は誰も耳を貸していなかった

『かばわなくても………一人で背負いこむ必要なんてないじゃない!!』

『かばうんじゃねえ!!香霖の馬鹿野郎―――!!!』

僕も彼女らの言葉を耳に入れなかった

僕は四季映姫の顔を見た瞬間、判決が下る音がした

『被告人、あなたがこの罪の償うべき罰を伝えます』

周りは、その音で静かになった。

僕は周りを見た。

霊夢と魔理沙以外、誰も僕を疑う人は居ない。

あのメイドも、信じられないような顔をしていたが、

皆が僕がやったと思っていた。

それどころか、魔理沙に罪をなすりつけようとした悪い人と思い込んでいる人も居た

そうだ。それは当然だろう。

魔理沙はただヒビを入れただけなのだ。

そして僕は実際に割ったのだ。

それは当然、僕の方が罪に問われるに決まってる。

魔理沙や霊夢がいくら言おうと、割った事実は僕が持っている

僕が割ったのだ。

死ぬのが僕で良かった。

そう思い、僕は彼女の判決を聞いた

『あなたを幻想郷永久追放します。さらに幻想郷の全員には、あなたに関する記憶を消させてもらいます』



その判決を聞いて、僕はホッとした。

そうだな。これなら絶命と言ってもおかしくない。

結局は生きているが、幻想郷の中では完全に忘れ去られているのだ。

ならば死んだって言ってもおかしくない。


だが、その判決に不満を言った人が居た

『おい!!記憶から消すってどういう事だよ!!!』

『文字通りです。元から居なかった事にします』

その判決を聞いた他の皆は、少しどよめいていた


なにもそこまでしなくても……………

さすがにそれは可哀想じゃない………?

あの人も店、結構気に行ってたんだけどなぁ…………

あの店主の血は、もう飲めないのかしらね…………




それぞれの心の中が僕の頭に響いた。

それが目障りだったので、眼鏡を遠くに放り投げた。

そして普通の眼鏡を取り出し、耳にかけた

『被告人、意義は無いか?』

『はい。ありません』

僕はそう言うと、立ちあがっていた魔理沙は崩れて椅子に座ってしまった。








博麗の神社

そこが、結界の外に一番近い場所なので、そこで僕は幻想郷から出ることにした。

魔理沙は罪悪感からか、泣いていた。

だが、割ったのは僕なのだ、それだけは分かって欲しかった。

知った所で忘れてしまうのだが。

『被告人、皆に言う事は?』

そこには、たくさんの人が僕を見送ろうとしていた。

ほとんどが哀れむような表情だったが、悲しい、寂しいという表情の人も居た。

だが、僕は全く気にしなかったのだ。

どうせ、忘れてしまうからだ

それに、この罰は結構気に行っていた。

以前から、外の世界に行ってみたいと思ってたからだ。

これならば、外の世界に行けるからだ。

もうこの幻想郷には戻って来れないが。

それでも、僕は結構嬉しかった。

こんな狭い所で死ぬよりは、外の世界で死んだ方が有意義と感じたからだ

そして僕は、此処にいる全員に言う事を言った

『楽しんできます。』

さよならは絶対に言わなかった。

絶対的なさよならなのだが、この瞬間だけでも魔理沙や霊夢をこれ以上悲しませたくはなかった。

僕がこの結界から出たら皆、僕を忘れるのだ。ならば大丈夫だろう。

そして僕は、結界を超える為一歩、そして一歩前に進んだ。

そして綺麗な光が、僕を包み込んでいた。

















人が結界から消えた

私のせいで消えた。

私は知っていた。

香霖が水晶を割ったのを知ったのはついさっきだが、

それは私をかばっている事だと知ったのはすぐだった。

『……………行きましょう。』

四季映姫がそう言うと、私から離れていく音がした。

『所で、どうして私達はまだあの店主の事を覚えているの?』

兎がそう言うと、四季映姫は普通につらつらと喋った

『記憶を消すと言う事は難しい事です。すぐに消す事はできませんので、明後日頃には消えています。
ですが完全と言う事も無理で、1000年前の軽い事を覚えているようになるのです。顔や姿や名前が思い出せない状態です

1000年

そんな長い年月がたった3日で過ぎていいのだろうか

私は後ろを振り向こうとすると、

そこにはスキマがあった

『紫さん』

四季映姫が紫に話しかけた。

だが、そんな事どうでもいいかのように、じっと私を見ていた

『なんだよ………』

私がそう言うと、紫は私にビンタをした

私は何も言えなかった、いや何も言う気がしなかったのだ。

『これが罰よ』

紫がそう言うと、次に四季映姫の方に向かった。

『どうしましたか?』

紫は、懐から写真を取り出し四季映姫に差し出した

『これは………』

覗いてみると、そこには私が水晶を引っ張っている写真だった

『割ったのは魔理沙よ』

紫がそう言った。

私を冷たい態度でそう言ったのだ。

だが、四季映姫は何も反応は見せなかった

『残念ですが、一度下した判決を覆すのは不可能です。』

四季映姫がそう言った後、私も紫と一緒に反論した

『最初に割ったのは私だ!!だからとっとと私を罰しろよ!!!』

『一度判決を下した以上、あなたは被害者となり、目撃者となっています。残念ですが』

そう言っていたが、彼女の反応は悲しそうだった。

『ですが、どうして魔理沙を犯罪者にしようとするまで水晶を割ったのか、私には分かりませんでした』

さらに彼女は震えていた

『本当に………貴方を守るためだったのですね…………』

その言葉を聞いた皆は、どよめきを隠せなかった

一瞬で彼への思いが変わったからだろう。

どうしてあの人を悪者扱いをしたのか。後悔を隠せない人がいた

『私は…………とんでも無い事をしてしまったようですね…………。』

四季映姫は頭を手で押さえながら、かがみこんでしまった。

『ですが、水晶を割ったのは間違いなく彼です。でも、』

四季映姫は震えて小さく深呼吸した後、自己嫌悪に満ちた声で言った

『動機がこのような事ならば、償いは…………商品撤去で済みました』

その場に居る皆は、何かの罪悪感からか慌てていた。

『連れ戻す事はできないの!?』

確かにそれは簡単だった。だが、今は深刻な問題まで来ていた

『そうだ!!早くあいつを…………あいつを…………』

私は、違和感に気付いた

『あいつ……………誰だって………?』

もうほとんど、彼への記憶が無くなっていたのだ

私が人間だからだろうか。1000年前の記憶と言う物、いやもう何百年分も立っているのだろうか。

いや、これは別物のような記憶の消え方だった

『思いだせない…………』

霊夢も同じような事を口走っていた

ほとんどの皆も同じだった。

ほとんど彼の名前を覚えて居なかった。

男だと言う事は分かるのだが、名前も顔も思い出せなくなっていた。

『おい止めろ!!早く記憶が消えるのを止めろ!!』

私はそう叫んだが、四季映姫は俯いたまま答えた

『無理です。』

その言葉を聞いた時、私は苛立ちを覚えた。

だが、一つ良い案がある。

あの店に行けばいいのだ。

私は、彼の居たあの店に向かった。



彼の店には、香霖堂と書いてあった。

だが、それでも全く思い出す事はできなかった。

写真。

私は写真を探したが、どこにも見当たらなかった

どこを探しても私や親父や霊夢しか写って居ない写真しか無かった。

タンスの中を調べても、そこには服さえも入っていなかった

本棚も不自然に所々抜けていた。

これではどうしようもない。

手掛かりが無ければ結界の外に出ても探せるはずがない。見つかるはずがない


これで実感した

もう彼は居ないのだ。と








手掛かりを探して丸一日が経った

だが、もうほとんど誰の事を探しているのか全く分からなくなった

一体私は誰を探し、誰を求めているのか。

霊夢もほとんど同じ状態だった。

どうして私は此処に居て、

どうして私はこんな所に居るのだろうか。

一体誰を探しているだろうか。

誰だろうか。

何も分からなくなった。

もう何も思わないし。

もう どうでもいいと感じた

『帰るか』

私がそう言うと、霊夢もうなづいて立ちあがった





















あの店主が昨日消えたそうだ。

その知らせを聞いて、私は悲しんだ。

私は人間や妖怪や怨霊から嫌われていて、一人ぼっちだった。

だが、偶然にもその店に入った時に

買い物をしただけで彼は微笑んでくれた

その微笑みにすがりたくて、私は彼と話をしたのだ。

私の能力、私の姿、私の家の話など

そんな話も楽しそうに聞いてくれる事が嬉しくて、私も微笑んだ。

そして店主は、こんな事をつぶやいたのだ

『羨ましい能力だね。』

その言葉を聞いた私は、いい事を思いついた。

私と同じ能力の物を、彼にもプレゼントしようと。

そこで作ったのがこの眼鏡だった。

新しい眼鏡として、彼は喜んでくれていた。

それを見て、私は嬉しかった

今はこの地に落ちていた。

捨てたのだろうか。無理もなかった。

やはり私は人に嫌われるのだろうか。

これを作ったのが私だと彼も気づいてくれなかった

つくづく、私が嫌になった。

私はその眼鏡は素手で握りつぶし、その能力を自分に返した。

だが、能力と一緒に私の嫌悪感が中に入って来ている気がした。

私のせいだ。

私は初めて、自分の能力が嫌いになった。

元々、知的な動物には嫌われる能力だが、気に行っていた。

あの店主が褒めてくれてからは、さらに気に行っていた。

だが、その能力のせいで その店主は居なくなった

私はその場で体育座りをした。

『ねえお姉ちゃん』

後ろで古明地こいしが私を呼んでいた

『これ机の中に入っていたけど、誰これ?』

それはあの店主の似顔絵だった。

出会った時、話しをしたお礼に眼鏡と一緒にあげようと思っていたのだが、

手放したくない上に恥ずかしくて渡せなかったのだ。誰にも見られたくもなかった。

私はみるみる顔が真っ赤になるのを感じ、こいしからそれを奪った

『なっなんでもない!!!』

乱暴に奪ったものだから、こいしは驚いていた。

だが、もうこれしか店主のつながりはなかった。

そう思うと、少し悲しくなった

『あ、魔理沙』

こいしがそう言った。私は後ろを振り向いた。

そこには、確かに魔理沙が居た。

今はあまり関わりたくなかったが、魔理沙はどんどん私の所に近づいてきた。

私は魔理沙から距離を置こうと離れていったが、魔理沙はさらに早く距離を縮めていった。

そして目の前になると、魔理沙は店主の絵を私からぶん取った

『あ!!返してよ!!』

私がそう叫ぶと、魔理沙はその絵を見てわなわなと震えていた。

そして段々笑顔になり、涙も流していた

『思いだした……………。』

魔理沙がそう言った後、こいしが首をかしげた。

こいしは誰?と言わんばかりにその絵を見ていたが、魔理沙の歓喜の声でこいしはのけぞって転んでしまった。

『やった!!やった!!!!』

魔理沙は心底うれしそうだった。

一体何が嬉しいのだろうか。

店主も居なくなったのだ。

まさか、この絵も盗もうと言うのだろうか。

それはさせまいと私は絵を握って魔理沙から取り返した。

だが、魔理沙はまだ嬉しそうだった。

一体何があったのだろうか。

私は、魔理沙に質問をした

『何が嬉しいの?』

私がそう言うと、魔理沙は私の方を見て肩をつかんだ

『思いだしたんだよ!!お前のおかげで香霖が見つかる!!』

その言葉を聞いた時、すぐには分からなかった。

だが、すぐに理解した

『あの店主さんが…………?』

『ああ!!また幻想郷に連れ戻せるんだよ!!おーい霊夢ー!!』

店主さんがこの幻想郷に帰って来る

その言葉を聞いて、私も嬉しくなった。

段々と、着実に嬉しくなっていた。


霊夢も、その絵を見て目を見開いていた

そして、魔理沙と同じような事を言った。

『こうしてはいられない!早く結界から出る支度をするわよ!!』

霊夢が希望の光に満ちたような顔をした。

さらにその絵を自分の服の中に入れた。私は不愉快になった









紫にもその事を説明して絵を見せた所、

すぐに結界の外に通じるスキマを作りだした。

『これでまた会えるんだな。』

皆、嬉しそうな顔だった。

私も、嬉しかった。

もうすぐであの店主とまた話しができるのだから。

『あの絵は持ってるよな?』

『ええ。もちろん。』

霊夢は、その絵をずっと持ち続けていた。

正直返してほしかったが、返してくる気配はなかった。

そう思うと少し寂しくなったが、そんな事どうでもよかった。

『うっしゃぁ!!待ちやがれよ香霖!!』

魔理沙がそう言うと、皆もうなづいた。

私も同じような気持ちだったが。

入る前に、皆の心の中をのぞいた。

それぞれは、ほとんど同じ色の内容だったが

初めて知った物も、皆同じような内容だった。

≪私もがんばらなくちゃ≫

私はそう心の中で誓うと、

スキマの光が私達を包んだ
どうも、やっとTSUTAYAの6本のビデオ全て見終わりました。

このssの後編を書いたのは、決して『エスター』が怖くすぎて現実逃避をしたかったわけではございません。

しかも見終わったの夜で、悪夢を見てしまったからという理由でもございません。

決して泣いてません。

兄にすがりついて『うぜぇんだよ!!』などは言われてません。

本当に面白かったので、皆さんも見た方がいいですよ。

一人で見たら絶対無り…………いえ違いますよ?全然怖く何かありませんよ?

え?泣いてませんよ?思いだしてなんか居ませんよ?

ああ、止めて!お兄ちゃん止めて!!再び観賞しようとするの止めて!!

面白くたって一回見ただけで良いじゃない!!え!?ビビってなんかいないんだから!!




あと、このssの続きですが、

皆さんが考えてください。決して考えてない訳ではありません。

決して頭にあの不気味な笑顔を思いだしているわけではありません。

ねえお兄ちゃん。お願い消して。いやマジで消して。ああ。音量上げないで。ねえお兄ちゃん止めっ










はい。ここからはまじめにやりたいと思います。

心を読む能力というのは、皆でゲームをやるときには邪魔そうですよね。賭けている以外

この作品は、『エスター』という映画の大人も操る心を読んでいるような少女を元にして

作った作品です。そんなに最低ではありませんが、

不愉快であれば、上のあとがきは無視してください。

私もたった今、兄に怒られてきた所なので
ND
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コメント



0.1290簡易評価
5.100名前が無い程度の能力削除
面白かった。
あとがきは吹いたwww
12.90名前が無い程度の能力削除
心なんて読んでもつまらないでしょうw
まあ人によりけりかな?
13.50削除
誤字報告。

>『それを持って帰って帰れ』
帰ってか帰れがいらないのでは?

>『被告人。あなたは霧雨魔理沙の後を追い、霧雨魔理沙が水晶の近くに言った事を利用して水晶を割った。』
いた事?

>引き抜こうとしている内に、その推奨にヒビが入った。
推奨→水晶

本編は悲しいのに、あとがきにやられたwお兄ちゃんもっとやれwww
18.20名前が無い程度の能力削除
本編がどうとかよりも後書きがウザかったです。
20.無評価ND削除
>>24
誤字修正しました。ありがとうございます。
>>29
すいませんでした。
24.無評価名前が無い程度の能力削除
無視しろとさいごの最後にいわれても…