思い出に残る有意義な夏休みを過ごしてください。
終業式の日、先生はそう言った。
わたしたちは、はーい、と元気よく返事をした。そして夏休みがはじまった。
「思い出に残る……なんだっけ? ウケるよねー」
「宿題もやたら出すしさー、マジでウザいし」
「ねえ日記ってどうする? 毎日書けって言ってたけどさ」
「やるわけないじゃん。そんなの、適当適当。それよりさー、明日……」
友達たちは、みんな楽しそうに、夏休みに何をしようか、話し合いながら歩いている。
わたしだってみんなと一緒にプールに行ったり、花火大会に行ったり、お泊まり会をして遊びたいのに。
それなのに、パパとママは、「せっかくの夏休みなんだから」と言って、わたしを、おばあちゃんの家に連れて行くんだ。
車で何時間もかけてようやく着く山奥の、すごい田舎。
テレビもないし、コンビニもなくって、夜になったら真っ暗になるんだとママは言っていた。
おばあちゃんは嫌いじゃないから会いたいけど、友達と遊びたい気持ちの方が大きかった。
わたしは家で留守番してる、と言ったけど、一人で何日も留守番させられるわけないでしょ、と怒られた。
だからみんなに、ばいばい、と手を振って別れた後、わたしはまっすぐ家に帰ってきた。
晩ご飯のときママは、楽しみね、と言った。明日の朝早くに車で出発だよ、とパパが言う。
それからわたしは荷造りしなさいと言われて、旅行カバンに着替えや、宿題も全部詰め込んだ。
次の日の朝早くに、ママが起こしに来た。時計を見たら五時半だった。
結局わたしは車に乗せられてしまって、おばあちゃんの家を目指して出発したのだった。
これからしばらく、友達の誰とも話せないし、ゲームもできないし、テレビも見れない。
ママは絶対気に入るわ、楽しいわよ、とニコニコしながら言う。
わたしは、ママとパパに「じゃあ楽しくなかったら帰ってもいい?」と聞いた。
いいけどその時は一人で帰るんだぞ、とパパが言った。
帰れるわけないじゃん。
着いたぞ、とパパが言って、わたしたちは車を降りた。
思ってたよりも、ずっとずっと田舎だ。
左を見ても、右を見ても、緑色。上を見たら、真っ青な空。
耳をすますと……すまさなくても、イヤでも聞こえてくるのは蝉の大合唱。
わたしが住んでる町とは、本当に、全然違う。違う世界みたいだ。
うちの近所には池と森の公園があるけど、それよりもっとすごい、大自然だ。
初めて入るおばあちゃんの家は一階建てで、木でできていて、広かった。
久しぶりに会うおばあちゃんはニコニコ笑っていて、優しかった。わたしの家に遊びに来てくれた時よりも元気そうだ。
こっちの方が好きなのかな。
おばあちゃんは冷たい麦茶を飲ませてくれて、おせんべいももらった。
空気が美味しくて、いいところだよ。探検しておいで。
わたしが遊びに出かけたくてウズウズしているのを、おばあちゃんは見抜いていたみたいだった。
虫に刺されるといけないから、とママはわたしの手足に虫除けスプレーを吹き付けて、
それから小さなリュックサックを持たせてくれた。水筒とか、軍手とか、雨がっぱとかが入っているみたいだ。
それを背負って、わたしは家を飛び出した。
昨日の夜、寝る前のゆううつな気分は、どこかにふきとんでいた――。
吸って、吐く空気も、林の中に降り注ぐお日様の光も、どこからか聞こえてくる川の流れる音も――
何もかもが、ワクワクした。
蝉の鳴き声も、クーラーの効いた部屋の中にまで聞こえてくるあのうるさいのとは少し違っているようにも思えた。
小川をこえて、小径を歩く。
拾った木の枝を振り回しながら、このまえ見たアニメの歌を歌ってみた。
歩こう、歩こう、わたしは元気。
ゲームも、テレビも、お泊まり会も悪くないけれど、ここでしか見れないもの、ここでしか聞こえないものがたくさんある。
ちょっとくらいなら、居てもいいかな。
そう思って歩き続けていると、何となく、周りの空気がひんやりとしていて、蝉の鳴き声が遠くなっているのに気付いた。
わたしはふと上を見上げてみると、そこには大きな、朱色の鳥居があった。
ここは、神社なんだ。
神社には神様が住んでいるから、そこを通るなら、ちゃんと礼をしなくちゃいけないよ。
パパがそう言っていたのを思い出した。
リュックサックの中をごそごそと調べると、小さな巾着袋が入っていて、中に小銭が何枚か入っていた。
お賽銭を入れることはできるみたいだ。
わたしは鳥居をくぐって、しーんと静まり返った神社に入った。
不思議だ。蝉の声が、耳を澄まさないと聞こえないほど遠く感じる。
かわりに、さっ、さっ、と……何か音が聞こえてきた。
ずんずん歩いて、神社の建物に近づくと、そこに箒を持った女の人がいた。掃除をしているみたいだった。
さらに歩いていくと、女の人はわたしに気付いた。きっと巫女さんだ。朱色と白の服を着てる。
「こんにちは」
そう言って巫女さんは優しそうに笑った。大きくて可愛い、赤いリボンが揺れる。
「こんにちわ……」
「お参り? 感心ね」
「あ、はい……」
「お賽銭箱はそこよ。鈴も鳴らしていってね」
綺麗な人だな、と思いながらわたしは賽銭箱の前まで歩いていって、そこに小銭を何枚か入れて、鈴を鳴らした。
何か、お願いをしてもいいんだったかな。
何をお願いしようかな。
思いつかなくて、鈴の下にぶら下がったヒモを握りしめたまましばらく考えていたけど、結局、
「思い出に残る夏休みをすごせますように」
と心の中でお願いして、手を合わせた。
「その願い、しかと聞き届けました」
――と、建物……あとで本殿と言うのだとおばあちゃんから教わった……から女の人の声が聞こえてきて、
わたしは心臓が止まるかと思うくらいビックリして飛び上がってしまった。
障子が開いて、奥が見えた。
不思議なかたちの帽子をかぶった、お姉さんだ。
さっきの巫女さんとは雰囲気が違うけどこの人もすごく素敵で、綺麗な人だ。
神社の人には見えないけど……。
「あっ、いつの間に! 何してんのよ」
「神様ごっこです」
「ウチでそういうことやんないでよ。バチあてるわよ、ったく」
「あら、お願い事を聞いてあげていたのですわ。ね?」
帽子のお姉さんはわたしに微笑みかけた。
よく分からなかったけれど、わたしは頷いた。
「じゃあ、たくさん思い出をつくっていらっしゃい。帰るときは、あそこの鳥居をくぐるのですよ」
巫女さんと、帽子の女の人にお別れを言って、わたしは鳥居をくぐって外へ出た。
神社を抜けて、わたしはまた歩き始めた。
なぜだか……さっきより空気が美味しい、そんな気がする。
ほっぺたを撫でる風も柔らかくて、空をゆっくりと流れていく雲を見ると、何だか懐かしいような、切ない気持ちになってきた。
この風をもっと感じていたくて、土をしっかりと踏みしめて、歌うのもやめて、ゆっくりと歩いていく。
しばらくすると、周りに、白い煙のようなものが出ていることに気付いた。
真夏なのに、肌寒い。
どうしたんだろう、と思って辺りを見回しながら歩いていると、途端に目の前が広がって、湖が姿を現した。
「わあ……」
煙だと思っていたものは、霧だった。霧が、大きな湖を覆っている。
水辺に近づいてみると、底が見えるほど水が透き通っていて……そして、凍ったみたいに冷たかった。
泳ぐには、水が冷たすぎるかなあ、それに水着だって持ってないし――と考えながら、湖畔を歩いていると、コツンと爪先に何かがあたった。
石ころを蹴飛ばしてしまったのかな、と思ってしゃがんでよく見てみると、それは――
「あっ! それ、あたいのだよ!」
「えっ……!?」
「あたいのだって。返してよっ」
そう言って目の前に現れた女の子は、わたしが拾ったそれ――なんと、氷漬けになった小さな雨蛙だった――をひったくるようにして取り上げた。
「ふふん」
自慢げに、女の子は笑った。
薄い水色の髪、大きな藍色のリボン。
真っ白な半袖のシャツの上から青いワンピースを着たその女の子は――わたしの勘違いじゃなければ、湖の真ん中から……空を飛んできたような気がする。
……まさか、ね。
「やっぱり、あたいってば最強ね! 結構遠かったけど当たっちゃうもんねぇ」
「あ、あのう」
「なに? あんた誰?」
「え、わたしは……」
「何してんのここで」
「えっと……さ、散歩」
「さんぽはいいよね!」
「……は?」
「ここはあたいの湖だよ。意味わかる? あたいに知らないことは無いってこと」
「そ、そうなんだ」
「あんた人間?」
変なことを聞く子だなぁと思ったけれど、わたしは頷いた。
この子のそばにいると、なんだか……ヒンヤリして気持ちいい。
「いこ!」
女の子は、にっこり笑って手を差し出した。
わたしはその手を握って、そして、不思議な女の子と、湖の散歩に出かけることにした。
「きゃわあああああああああ!」
「めずらしいやつね、里から迷い込んできたの? なんで飛べないの?」
「と、飛べないよ……ふつう!」
「人間一人くらい抱えてあげられるけどね! なんてったって最強だからあたい」
「お、おろしてええ!!」
「見える?」
「う、うん……あの、赤いの?」
「あそこにさ、超コワイ吸血鬼が住んでんの。知ってる? 吸血鬼」
「本で、見たことある」
「あいつ本に書かれてるの!? くっそー、なんであたいより先に」
「ホントなの?」
「ホントだって、あたいウソつきじゃないもん。まあ、あたいのほうが強いけど……たぶんね」
「だからさ、『れいきをあやつる』のよ。控えめに言っても最強なのは間違いない感じかな」
「冷たいってこと?」
「あんたも凍ってみたい?」
「う、ううん! わたしは、べつにいいよ!」
「あっそう。おっ! ねえねえあれ見て」
「桃……?」
「おなか減ったし、とって食べよう! ……んぐぐ」
「高いから、届かないね」
「かたぐるましたら届くッ。あたいが取る! あんた、しゃがんでよ。ほら早く」
「うまい! てーれってれー!」
「え?」
「知らないの? 美味しいもの食べた時に言う呪文。流行ってんのよ」
「はあ……思ったんだけど、飛べるなら、飛んで取れば良かったんじゃ?」
「協力して取ったってのがいいんじゃない。もぐもぐ」
恐る恐る、皮を剥いて、桃の実を一口、かじってみる。
甘酸っぱい香りが口いっぱいに広がる。
桃を食べたことはもちろんある。味は知っている――けれど、とても不思議な気持ちだ。
まるで、わたしの心の中の、別のわたしが知っている、懐かしい思い出を呼ぶような――
うまく言えないけれども、もしかしたらそれは、隣に、透き通る肌の、水色の髪の女の子が座っているからかもしれないな、と思った。
それから、わたしたちは、湖のほとりに寝ころんで、色々なことを話した。
地面に寝転がるなんて、初めて。草の匂いがする。柔らかいお日様の光も、とっても気持ちいい。
その女の子が話すのは、友達のことが多かった。
すごく楽しそうに、色んな友達のことを、わたしに教えてくれた。
さいごに、あたいのほうが強いんだけどね――と付け加えることを、女の子が忘れないので、思わずクスッと笑ってしまった。
「いいなあ」
「なにが?」
「仲良しの友達が、いっぱいいて」
「そう? あんた、友達いないの?」
「ううん、いるよ」
「どのくらい?」
どのくらい――そう聞かれて、わたしはドキッとした。
同じ学校へ通っている、わたしの友達。
いつも顔を合わせて、同じ教室で過ごしている、友達。
その中のいったい何人が、本当に……わたしが、胸を張って友達と言える子なんだろう。
「……わからない」
「じゃあ、あたいの勝ちねっ。あたい、百まで数えられるしね」
「すごいなあ、百人もお友達がいるんだ」
「あんたも、友達になろうよ!」
――また、胸がドキッとした。
わたし、友達に、一度だって……「友達になろう」なんて言ったり、言われたりしたことが、あったっけ……。
こんなにも素直に笑えて、思ったことを言えるって、素敵だ。
この子が最強だっていうのも、ホントかもしれない。
「友達に、なってくれる?」
「いいよ! ねえ知ってる? 友達になるときはね、ふたりとも、名前を――あっ!」
女の子の言葉は、途中で止まってしまった。
空を見つめている。太陽が山の向こうに沈み始めて、オレンジ色に光っている……もう、こんな時間だったんだ。
でも、せっかくこの子と友達になれたのに――。
「あんたは、もう行かなきゃ」
「え……」
「飛べないんだったよね……つかまって。神社まで連れてく」
「でも、もうちょっとくらい」
「ダメ。夜を越しちゃったら、帰れなくなる」
「じゃ、じゃあ、うちにおいでよ。わたしのおばあちゃんち。ママがね、きっと美味しい晩ご飯、つくってくれるから」
「……」
「ね? だって、せっかくお友達になれたのに、残念なんだもん」
女の子につかまって、冷たい風を切って空を飛ぶ……夢の中の出来事みたい。
女の子は、ちょっとだけ、寂しそうに笑って、黙ってしまった。
あと少しくらい大丈夫、と思っていたけれど、太陽が沈むのは驚くほど早くて、あっという間に空は暗くなり、月がぼんやりと光り始めていた。
ママやパパは心配してるかな……と、不安になってくる。
神社に着いて、女の子はわたしを降ろしてくれた。
あの巫女さんも、変わった帽子の女の人も、近くにはいないみたい。
神社の境内は、月明かりに照らされて薄暗く、少し恐い感じだった。
「こっちだよ。あの、トリイってのをくぐればいいの」
「うん……」
とぼとぼと、わたしは鳥居の外へと、歩いていく。
外へ出る前に、もう一度振り返って、女の子の方を見た。
「ねえ、わたし帰りたくないよ。もっと一緒に遊ぼうよ」
「ダメ!」
女の子はちょっと強く声を出して、そう言った。
「ごめんね。あたい……あんまり分からないんだけど」
と、女の子は言う。
「ここはね、忘れられたモノやひとがやってくるところなの」
「忘れられた――?」
「あんたは人間で、お父ちゃんも、お母ちゃんもいるんでしょ。だから、ダメだよ」
「……」
「だって、お父ちゃんやお母ちゃんが、子供を忘れるわけないもの。そうでしょ」
よく分からなかった。
でも、女の子は、わたしの目をしっかり見てくれている。
適当なことを言って、追い返そうとしているわけじゃないことは、分かった。
……お別れの言葉は思いつかなかった。
「桃、ありがとうね」
それだけ。
女の子は、うん、と笑ってくれた。
そして、わたしは鳥居をくぐって外へ出た。
そこで思い出した。女の子の名前を、まだ聞いていない。わたしの名前も教えていない。
「ねえ、わたしは……」
振り返ると、そこにはもう――あの女の子の姿はなかった。神社もなくなっている。
鳥居はあったけれど、鮮やかな朱色じゃなく、石で出来て、苔まで生えた古ぼけたものになってしまっていた。
夢を見てたのかな。
遠くに、おばあちゃんの家の明かりを見つけて、わたしはそれを目指して歩き出した。
目を閉じると、あの女の子の笑顔と、ひんやり冷たい手が思い出される。
夢なんかじゃない。
わたしが歩いて、飛んで、遊んだのはきっと、幻想の国なのだ。
季節は巡る。夏が終わり、秋が来て……何度も何度も、私は四季を越えた。
幻想の記憶は月日と共に薄れ、胸の奥深くを刺す郷愁、淡い思い出となっていった。
そしてまた、今年も、暑い夏がやってきた。
「まだぁ?」
後部座席で、娘が不満げにそう言った。
まるで私の子供の頃みたい――と微笑ましく思って、もう少しよ、と答えた。
祖母は十年ほど前に亡くなり、あの平屋には今、父と母が住んでいる。
あの不思議な鳥居も、きっとまだ残っているのだろう。
数時間の旅を終えて車を降りると、娘は、自然に囲まれた、旧きものが息づく境界の世界を物珍しそうに見渡した。
自分の幼い頃を見ているようで、なんだか気恥ずかしい。
母が――娘にとっては「おばあちゃん」だ――出迎えてくれた。
出かける前はあれだけゴネていたくせに、現金なものだ。娘はここを、早速気に入ってしまったらしい。
探検しておいで。
母が娘に、そう言う。待ってましたとばかりに、娘は家を飛び出そうとする。
「待って」
私は娘を呼び止める。あの時母がしてくれたように虫除けスプレーをかけてやったり、リュックサックを持たせてあげる。
それから、娘の小さな手のひらに、とれたての桃の実を、そっと握らせた。
父と母が、清らかな水と、透明な風と、日の光によって育んだものだ。
きっと、私があの日、湖のほとりで口にした桃に、勝るとも劣らないはずだ。
もし、叶うなら、と、私は思う。
この桃の実を、あの女の子に、食べさせてあげたい。
幻想の世界に生きる――あの、おてんばな女の子に。
現代の少女が体験する「自然」への回帰と「都市」の回復が、少女のあどけない心情描写と共に非常に美しく描かれており、大変素晴らしい作品だと思います。冒頭の会話がマセた現代っ子の描写から始まり、嫌々ながら田舎の「自然」に帰る。しかし「自然に帰れ」という声なき声を聞いたのでしょうか、結界を越え幻想郷へ入り氷精・チルノと出会って”あるがままの本質”(nature)を知る。楽しい時を過ごす二人だったが、やがて、チルノにさとされ現代へ帰ってくるという一連の行程に、子供の”本質的”(natural)なあどけなさ・純真さ、そして失われたことの喪失性とでも言おうものがにじみ出していて、とても心温まるものでした。締め方も良かったですし、最後まで大変興味深く読ませて頂きました。願わくは我々もこのように自然で美しくいたいものだと思います。
大変興味深く、また美しい作品でした。かさねて御礼申し上げます。ありがとうございました。
そしてあなたと、またあの幻想郷に再びあえることを願って、お別れとさせて頂きましょう。では。
誰も名乗らないのがちょっと幻想的な体験っぽさをかもしだしてる
せっかく友達になったのに帰れなくなるからと我慢して送り出すチルノがかっこよかった
氷属性の熱いヤツって好きだな
チルノかっこいいよ!
良い情景描写です。
どうしてこんなにも郷愁が掻き立てられるのか、自分にもわかりませんが。
知りもしないのに、確かに懐かしい感じがしてしまいます。
これがいい話だ。
この国にもまだまだこんな原風景が残されてると信じてます。
日記には書けないけど、いつまでも心に残る幻想。素敵なお話でした。
よくある話なんだけど、だからこそ力量が問われる
少なくともコメントを残したくなるようないい作品でした
内容もどこか懐かしく柔らかな雰囲気で好みです。
少女の祖母や母の言った「探検しておいで」と言うセリフには
彼女達も同様の体験をしたのではないかという想像がかきたてられました。
もしそうなら、きっと少女の子や孫にもこの体験は受け継がれてゆくのでしょうね。
美しい物語をありがとうございます。
子供の頃の夏の匂いを感じました。
チルノの素直さが物語の感動をシンプルで力強いものにしていて……格好いいぞチルノ。
さっぱりなのに、深い余韻がありました。
ここまで綺麗なSSなんて無い
二人に迎え入れられ、チルノと幻想郷を飛び回る。
そして、子へ。……懐かしい何かを思い出す感覚があります、本当。
こんな風に心に残っているなら、まだまだ幻想は"い"ると思えますぜ。
心に残る短篇とはかくあるべき
五年後、十年後、ふと読み返したくなる様な。
有難うございます。
チルノの心遣いが優しいね。
シンプルで心に残るいいお話でした。
娘さんもチルノに逢えたらいいな
雰囲気が夏そのもの。画面越しに暑い日差しや蝉の声が聞こえてくるようでした。
心に残る短編となりました。
チルノの純粋さがいいですねぇ。
いい雰囲気でてる。
いい雰囲気でてる。
雰囲気でてる
いや、マジで
もうちっとチルノと遊んでるシーンが見たかったという我侭
ちょっと山間のほうに出かけたくなってくる作品ですね
楽しかったなあ。
非日常へ冒険に行き、家に帰りめでたしめでたし、と
素敵な話でした
ホビットも幻想入りしてそうだなぁ
懐かしい一夏
名作とはこういうのをいうんだなあ。