Coolier - 新生・東方創想話

星をさがして

2010/04/30 23:42:17
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「――なるほど。確かにこれは幻想郷一の宝物だ」

 これ以上ないというくらいのやわらかい笑顔を浮かべ、ナズーリンは言った。
 とても嬉しそうに。
 とても満足そうに。
 とても誇らしそうに。
 ナズーリンは、ハハッ、と笑うのだった。











































~星をさがして~










































「ない……いや、あるのか? 一体どこを探せばいいというんだ……」

 ふわりふわり、と自信なさそうに飛んでいるのは、ナズーリン。
 彼女は困っていた。
 ナズーリンのダウジング能力をもってしても、探し物が見つからないのだ。
 普段のナズーリンなら、探し物が見つからないくらいで弱音を吐くことはない。見つからなければ見つかるまで探せばいいと考える。
 そんなナズーリンも今回ばかりは途方に暮れていた。
 宝の反応がないわけではない。逆に『ありすぎて』困っているのだ。
 右に行ったらロッドは傾き、左に行ったらペンデュラムが揺れる。
 どこもかしこも宝の反応ばかり。
 人間の里も、博麗神社も、妖怪の山も、ナズーリンは隈なく探したが、それでも見つからないのだ。
 ナズーリンは考える。

「……あまり行きたくはないが、行ってみるしかないか」

 ナズーリンは、ふう、と溜息を吐き、目的地に向かって一直線に飛び始めた。













「ごめんください」

 目的地へとやってきたナズーリンは、意を決して扉を叩いた。
 程なくして、奥から人の足音が聞こえてきた。

「はいはーい。どちらさま?」

 がらり、と扉を開け、顔を出したのは鈴仙・優曇華院・イナバ。
 月のうさぎだった。

「あら、あなたは……」

 鈴仙は珍しい訪問者に眉を上げた。

「やあ、こんにちは」
「あ、こんにちは。珍しいですね」

 鈴仙がそう言うのは無理もなかった。
 元々、宴会の席で顔を見るくらいの関わりしかなかった上に、聖輦船の面子が宴会に顔を出すようになって日が浅い。
 二人がまともに会話をするのは初めてだった。

「本日はどのようなご用件で?」
「ちょっと頼みたいことがあってだね……」
「うん? 頼みたいこと?」
「ああ、そうなんだ」
「ふむ……。まあ、ここじゃなんですから、上がってください」
「すまない。お邪魔するよ」

 二人は永遠亭へと入っていった。







「それで、頼みごととは何ですか?」

 ナズーリンが通されたのは、畳の匂いが新鮮な客間だった。
 壁には見事な山河図が掛かっており、その下には重量感あふれる壷が置かれている。
 宝に反応してしまうナズーリンにとっては、居心地の良いような悪いような、なんとも複雑な部屋だった。

(持って帰りたい……)

「ナズーリンさん?」
「おっと、すまない。考え事をしていてね。ええと、頼みごとなんだが……」
「はい」
「この屋敷の宝を見せていただけないだろうか?」
「た、宝ですか?」
「ああ」

 突飛な相談に、鈴仙は当然のごとく難色を示した。

「むむむ、それは私の一存では決められないです……」
「だろうね――おっと、すまない。気を悪くしないでくれ。悪気はないんだ。なにぶんこういう口調なもんだから、勘違いされやすいんだ」
「いえ、それは別にいいですが……宝は姫様の所有物なんですよ。許してくれるかなあ」
「あら、別にいいわよ」
「あ、姫様」

 す、と襖から姿を現したのは、永遠亭の主、蓬莱山輝夜だった。
 腰まで伸びた長い髪は、一足踏むたびに、しゃらん、とでも聞こえてきそうなほど優雅に流れる。どこまでも黒く、それでいて、これ以上ないほど輝きを放つ、美しい髪だった。

(……これは一つの宝だな)

「ごきげんよう、ネズミさん」

 輝夜の挨拶に、ナズーリンは、はっとする。

「あ、こ、これは失礼した。こんにちは。私はナズーリンと言う。聞いていた通り、宝を見せてもらいたいのだが……」
「なんのために?」
「え?」
「あなたは、それを見てどうするの?」

 ふむ、手をあごに当て、とナズーリンは考える。

「どう……なんだろうね。正直、そこまで考えていなかったよ」
「それじゃあ、なぜ探そうと思ったの?」
「ダウザーとしての本能さ」
「ふぅん……」

 輝夜は興味深そうにナズーリンを見つめると、くるり、と後ろを向き、言った。

「ついてらっしゃい。私の宝物を見せてあげる」
「ありがたい。恩に着るよ」
「ひ、姫様、いいんですか?」
「いいじゃない別に。万象展なんかも開いたんだし。持っていこうとしてるわけじゃないんでしょ?」
「ああ、見せてもらえればいい。今はただ、この宝の反応が気になってるだけなんだ」
「ね?」
「姫様がいいのなら、いいですけど……」
「じゃあ、行きましょう」

 そう言って、輝夜は、すたすたと先へ進んでいった。







 三人がやってきたのは、永遠亭の宝が保管されている宝物庫だった。

「さあ、色々あるけれど、どれから見せましょうかね」

 宝物庫には、クラシック、ミリタリ、アカデミック、個人別に分けられていて、その広さはかなりのもので、百畳を超える大部屋にところ狭しと物がひしめき合っていた。

「まずこの辺はいかが?」

 輝夜はまず、バルカン砲や爆弾、果ては戦車まで置かれている区画に案内した。

「うーん……悪くはないのだが、いまいち反応が鈍いね。宝は宝だろうが、その中でも程度は低いようだ」
「ひ、ひどい!」

 個人的に思い入れでもあるのか、鈴仙は涙目になった。
 それから輝夜は、輝く衣や空を飛ぶ牛車などが置かれている区画、絵が飛び出したり詳しい説明がされたりする本などが置かれている区画を案内したが、ナズーリンのロッドが強く反応する宝は見つからなかった。

「仕方ないわねえ」

 諦めかけていたナズーリンが、顔を上げる

「まだあるのかい?」
「ええ、あるわよ。本命が」

 そう言って輝夜は、輝夜個人が所有している宝がある区画に案内した。

「これは……」

 それは、今まで見せられた宝が霞むほどの存在感を放っていた。

 ――蓬莱の玉の枝――

 ナズーリンが見たものは、七色の実が生っている枝だった。
 その実が放つ光は優しく、しかし力強く輝き、辺りを照らしている。

「素晴らしい宝物だ……」

 しかし、とナズーリンは続ける。

「残念だけど、私が探している宝物ではないようだ」
「そう」

 輝夜は別段気分を悪くした風でもなく、言った。

「怒らないのかい?」
「わかっていたもの」
「え――?」
「最初からわかっていたもの。あなたが望む宝は、まだ見つけられないって」
「そ、それはどういう意味――」

 ナズーリンの言葉を遮り、輝夜は言う。

「あとは自分で考えなさい。ダウザーさん」
「う、む……」

 輝夜の、有無を言わせないカリスマに圧倒され、ナズーリンは頷くしかなかった。

「イナバ、出口まで案内してあげなさい」
「あ、はい、姫様」

 そうしてナズーリンは永遠亭をあとにした。













 続いてナズーリンは白玉楼へとやってきた。
 重厚な門をくぐり抜け、庭内を目指す。
 卯月を過ぎた冥界の桜は、しかしその花を散らすことはなく、悠然と咲き誇っていた。

「綺麗なもんだ……」

 ナズーリンは素直な感想を漏らす。

「この桜よりも素晴らしい宝、か……」

 果たして自分に見つけられるだろうかという不安と、どれほど素晴らしい宝物なのだろうという期待が入り混じって、なんとも言いがたい感情がナズーリンの胸の中で渦まく。
 そんなことを考えて飛んでいると、庭内で木刀を手に持ち、素振りをしている少女が見えてきた。
 ナズーリンは、少女のそばに降り立ち、挨拶をする。

「やあ、こんにちは」
「こんにちは」
「宴会などで見たことはあると思うが、ナズーリンだ。よろしく」
「私は白玉楼で庭師をしている魂魄妖夢です」
「突然ですまないが、宝を見せていただきたい」
「む、賊ですか」

 す、と身構える妖夢を見て、ナズーリンは慌てて否定した。

「いや、違う違う。盗むつもりはない。ただ見せてもらいたいだけなんだ」
「? 話が見えませんが……」
「実は――」

 ナズーリンは、今、幻想郷中に宝の反応があること、ダウザーとしての本能が、それを探さなくてはと告げていること、そしてそれが中々見つからないことを説明した。

「……なるほど。事情はわかりました」
「わかってくれたかい」
「ええ。……ですが、この屋敷に宝なんて、あんまりありませんよ?」
「あら、そんなことないわよ?」
「幽々子様」

 いつの間にやら西行寺幽々子はそこにいた。

「こんにちは。西行寺幽々子よ」
「こんにちは。ナズーリンだ」
「それはそうと、白玉楼には色んな宝があるわよ」
「そうなのですか? 初めて知りました」
「教えてないもの。妖夢に任せても無くしちゃうからね」
「うぅ……」

 妖夢は、いたたまれない、と言うように顔を落とした。

「? 何かあったのかい?」
「あう……実は、以前は『人魂灯』という宝を管理していたのですが、落としてしまいまして、それを拾った香霖堂というお店の店主に、ひどい目に合わされたんです」
「自業自得でしょうに」
「香霖堂!」

 ナズーリンは、はっ、と何かを思い出したように声を上げた。

「あ、ご存知ですか?」
「ご存知も何も、私もあそこの店主には煮え湯を飲まされたものだよ」
「あなたもですか……」
「ああ……」

 妙なところで仲間意識が生まれた二人だった。

「それで、幽々子さん。さっきの話なのだが、私は宝物を探しているんだ。この屋敷の宝物を見せていただけないだろうか?」
「宝ねえ……」

 ふむ、と幽々子は思案する。そして妖夢の方を向き、言った。

「妖夢の刀なんてどうかしら?」
「わ、私の刀ですか?」
「ええ。白玉楼にはいくつか宝があるけれど、妖夢の刀はそれに匹敵するお宝よ。それでなんとなく測れるんじゃない?」
「なるほど」

 何も全部見なくても、一部を見れば他の宝も大体どれくらいのものかは想像できる。そう言う幽々子にナズーリンは同意した。

「わかった。それでは妖夢さん、さっそく見せていただけないだろうか?」
「え、ええ。別に見せるのは構いませんが……丁寧に扱ってくださいね」
「ああ」

 そう言うと妖夢は、縁側に置いておいた二本の刀を手に取り、戻ってきた。

「どうぞ。楼観剣と白楼剣です」
「おお……」

 ナズーリンに渡された剣は、身の丈ほどもある長剣。ずしりと重量感漂うその刀は、鞘から抜くと見事な反りをした刀身が現れた。妖艶に輝く刃は、よほど丁寧に扱われているのだろう、妖夢の性格を表したかのような、直刃の刃紋を描いていた。

「私は刀に関しては素人だが、この刀が素晴らしいということはわかるよ」

 妖夢としては、自分が褒められたことのように嬉しいのだろう。顔を少し俯かせ、頬を赤く染めていた。
 ナズーリンは、もう一方の短刀を拝見しようと、楼観剣を妖夢に返した。
 白楼剣の言葉に出来ぬ神秘さを肌に感じ、ナズーリンは少し自分が高揚していることに気付いた。

「……ん?」

 ナズーリンは短刀を鞘から抜こうとするが、どうにも抜けない。

「んっ……んっ」

 いくら力を入れても、刀が鞘から抜ける気配はない。
 どういうことかとナズーリンが考えていると、妖夢の解説が入った。

「白楼剣は魂魄家の者しか扱えないのですよ」
「そうだったのか。――けど、抜かなくてもわかるよ。その刀も素晴らしいものだ」

 ――しかし、とナズーリンは続ける。

「やはり私が探している宝物とは違うようだ。これよりも、この屋敷からはもっと強い宝の反応がする。だけど、それを見つけられるとは思えない……」
「そうですか。まあ、これがそうだったとしても困るのですけどね」
「探し方が悪いんじゃないの?」

 ナズーリンが「これからどうするか」と悩んでいると、幽々子が、くすくすと笑いながら、そう言った。

「あなた、自分が何を探しているかわかっているの?」
「それがわからないから苦労しているのさ」
「ふふふ。なら、もっと苦労なさいな」

 幽々子はそれだけ言うと、すっ、と去っていった。
 残されたナズーリンは、ただ困惑するしかなかった。

「一体……?」
「さあ……。私も未だに幽々子様の仰ることはわからないときがあります」
「ふむ……」

 探し方を間違えているのか? それとも、探すものを間違えているのか……。

 ナズーリンが考えていると、ぽん、と閃いたように妖夢は言った。

「そうだ。紅魔館へ行ってみてはどうですか? あそこなら色々とお宝がありそうですよ」
「紅魔館……悪魔の住む屋敷か」

 今と同じ探し方をしていても見つからない。
 そのことをナズーリンは薄々気付いてはいたが、行動しないと何も始まらない。
 そう思い、とりあえず妖夢の提案に乗ることにした。

「……そうしてみるよ」

 そうしてナズーリンは白玉楼をあとにした。













「紅魔館か。せめて何かヒントでも見つけられれば……」

 居眠りする門番を横目に、ナズーリンは紅魔館へと入っていった。

「ふむ。広いな」

 エントランスへと足を踏み入れたナズーリンだったが、その広さは彼女の予想を超えていた。

「明らかに外観よりも広い。これは隠密にことを運ぶのは無理だな」

 どこをどう探せばいいのか見当もつかないナズーリンは、人を呼び、正攻法で探すことにした。

「すまないが、誰かいないだろうか!」
「どのような御用でしょうか?」
「ちゅう!?」

 全く気配のなかったところに突如現れた人影に、ナズーリンはその場に飛び上がった。

「ようこそ紅魔館へ。――あら、あなたは……」

 ばくばくと鳴る心臓を押さえ、ナズーリンはなんとか応える。

「あ、ああ……。私はナズーリン。見たことはあると思うが、話したのは初めてかな。よろしく」
「メイドの十六夜咲夜ですわ。それで、本日はどのような御用で?」
「ああ、実は――」

 ナズーリンはこれまでの経緯を掻い摘んで説明した。

「なるほど。事情は理解しました」
「心当たりはないだろうか?」
「そうですねえ……」

 咲夜は腕を組み、あごに人差し指を当て、やがて、ぽん、と手を打った。

「お嬢様なら何かわかるかもしれませんわ」
「レミリア・スカーレット。紅い悪魔か……」
「?」

 浮かない顔をするナズーリンを見て、咲夜は疑問の視線を投げかけた。

「いや、その、なんだ……。ちょっと……怖い」
「……ぷっ」

 口に手を置き、笑いを堪えている咲夜からは、それでも、くつくつと笑い声が漏れていた。
 そんな状況をナズーリンが面白く思うはずもない。

「……そんなにおかしいかい?」
「これは失礼しました。ただ――」
「ただ?」
「宇宙人や亡霊に会っておいて、今更悪魔が怖いなんて言うのですもの。それがおかしくって」
「――――」

 一呼吸置いて――

「……く、あはははは! それもそうだ!」
「ふふふ、でしょう?」
「いや、全く! ははははは!」

 二人は、しばらくの間、そうして笑っていた。





「いやー笑った笑った」

 目じりに涙を浮かべながらナズーリンは言った。
 そして、何かが吹っ切れたように、はっきりと咲夜に言った。

「さあ、案内してくれ。紅い悪魔の元へ」
「あら、随分と態度が大きいこと」
「それが幻想郷ってものだろう?」

 ナズーリンはそう言って、にやり、と笑みを浮かべると、咲夜もそれに倣った。

「違いありませんわ」

 それだけ言うと、咲夜はこつこつと歩き始めた。ナズーリンもそれに従う。
 道中、ナズーリンは予感していた。ゴールが近づいていているということを。確信はない。根拠もない。ただ予感しているだけだった。しかし、ナズーリンには、それで十分だった。
 怖い、とナズーリンは言った。
 それはレミリアに向けての言葉だったが、ナズーリンは今になって「違ったんだな」と思い始めていた。
 見つからないのではないか、自分にはその能力がないのではないか、という心の恐れが言葉に出てしまったのだろう。
 それが不思議なことに、少し笑っただけで、そんな不安が吹き飛んでしまった。
 一度や二度の失敗なんて、自分が信じている先の成功の前には、なんてことはない、取るに足らないことなのだと思うことができる。
 そんな妙な安心感がナズーリンを包んでいた。

「着きましたわ」

 そんなことを考えていながら歩いていると、目的地にはあっという間に着いた。
 コンコン、と咲夜はドアを叩く。

「お嬢様。お客様をお連れしました」

 咲夜がそう言うと、中から「入りなさい」という声が聞こえてきた。

「失礼いたします」

 ガチャリ、とトアを開け二人は中に入った。
 赤の絨毯で彩られたその部屋はカーテンで隙間なく光を遮られ、薄暗かった。
 十分な広さがあるにもかかわらず、ナズーリンにはその部屋は狭く、息苦しく感じた。

 圧倒的存在感――

 レミリアから発せられるそんなものを、ナズーリンは肌で感じていた。

「し、失礼する」

 天蓋付きのベッドの上に、ちょこん、と座っているレミリアは、ナズーリンの声に顔を上げ、言った。

「よく来たわね。待ってたわ」
「待ってた?」
「ええ」
「ちょっと待ってくれ。私のことを待ってたのか?」
「だからそう言ってるじゃない」
「なぜ私がここに来るとわかったんだ?」

 ナズーリンの問いに、咲夜が後ろから、そっと答えた。

「お嬢様は運命を操ることができます。もちろん、それを視ることも」
「な、なんてでたらめな能力だ……」
「用件はわかっているわ。探し物をしているのでしょう?」

 レミリアは、とん、とベッドから降り立ち、ナズーリンに近寄る。

「――っ」
「そんなに怯えなくても血を吸ったりなんかしないわ」

 レミリアはナズーリンの顔に、ぐい、と近づき、その目を見つめた。
 自分を見つめるその瞳はどこまでも赤く、その視界に入る世界を紅に染め上げている。
 淡く、流れるような青銀の髪からは、ふわりと甘い匂いが漂ってくる。
 吐息さえも感じるほど近づく二人。
 ナズーリンはかつてないほど脈打つ鼓動を必死に押さえようとする。しかし、その甲斐むなしく、思考はどんどんレミリアの瞳に吸い込まれていく。

「あ……うあ……」

 ナズーリンの気がどうにかなりそうな瞬間――

「お嬢様」

 ――咲夜の声がかかった。

「あまりいじめては可哀想ですよ」
「あら、心外ね。私は運命を視てあげてただけなのに」

 ハッ――ハッ――ハッ――

「向こうはそうは思ってないみたいですよ」
「ぶう」

 露骨にふて腐れるレミリアだったが、やはり当たっていたのか、素直にナズーリンから離れた。

「すみませんね。お嬢様はお戯れが好きでして」
「う、あ……いや、大丈夫だ」

 呼吸を、動悸をなんとか押さえ、ナズーリンは言った。

「それより、運命を視たって?」
「ええ、視たわよ」
「それは、これからの私を、ということかい?」
「そう。あなたが来る運命までは視たんだけどね、それ以上は映らなかったから、今回はその先を視たのよ」

 ナズーリンの耳が、ぴくん、と動いた。

「ほ、本当か!? それで、私は見つけられていたのか!?」
「咲夜、紅茶」
「かしこまりました」

 詰め寄るナズーリンを無視して、レミリアは椅子に座った。
 それと同時に現れた紅茶に口をつけ、満足そうに頷いた。

「ん、おいし」
「ありがとうございます」

 置いてけぼりにされた感を拭い切れず、少々居心地の悪い思いをするナズーリンだったが、逸る気持ちを抑え切れず、再びレミリアに詰め寄った。

「む、無視しなくたっていいだろう。どうなんだ? 私は探し物を見つけられたのかい?」
「無粋ねえ。お茶くらい静かに飲ませてよ。ほら、あなたの分もあるんだから座りなさい」
「し、しかし……」
「功を急いては機を失うわよ」
「むう……」

 仕方なくナズーリンは椅子に座った。

「そ。それでいいのよ。咲夜の淹れた紅茶は絶品なんだから、飲んで少しは落ち着きなさいな」
「……そうだな。いただくとするよ」

 カップに注がれた紅茶に砂糖とミルクを入れ、口をつける。

「――――」

 口に含んだ瞬間『紅茶なんてどれもみな同じ』という考えが完璧に崩れ去った。
 ミルクを入れたにもかかわらず、葉の芳醇な香りが口から鼻へ抜けていき、舌にかすかな、心地よい渋みを残して喉を滑っていった。
 そのふくよかな味わいは、砂糖とミルクと見事に融合していて、昂ぶった心を落ち着かせてくれた。

「おいしいな……」
「でしょう?」

 レミリアは満足そうに笑顔を零した。

(天使のような悪魔の笑顔……)

 そんなことを思ったナズーリンだった。

「で」
「え?」
「さっきのこと。気になってるんでしょ?」
「ああ。正直、落ち着いた今でも、かなり我慢している」

 こくん、と喉を鳴らし、レミリアはカップを置いた。

「あなたはそれを知って、どうするの?」
「え?」
「私が視た運命を知って、あなたはどうするのかって聞いているのよ」
「そ、それは……」

 考えてもいなかった、と言うように、ナズーリンは俯いた。

「ね、わからないでしょ? ――いいえ、わかっていてはいけないの」
「それはどういう――」

 ナズーリンの言葉を遮り、レミリアは続けた。

「仮に私が『探し物を見つけた運命を視た』と言ったら、あなたは探すのをやめる? 逆に『探し物は見つからなかった運命を視た』と言ったら、あなたは諦められる?」
「――――」
「どっちも違うでしょう? 見つけた運命を視たとしても、そこで行動をやめてしまったら、そんな運命は簡単に移り変わる。見つからなかった運命を視たとしても、探し続ければ、いつか見つかる運命を手繰り寄せられるかもしれない」

 レミリアは最後の一口を飲み干し、おかわりを命じた。
 こぽこぽと注がれる紅茶を眺めながら、レミリアは言う。

「運命なんてのはね、この紅茶と同じなのよ」
「え?」
「甘いのが好きなら、砂糖を入れればいい。渋ければミルクを入れればいい。たまにはアイスティーなんてものいいかもしれないわね」

 わけがわからず、ナズーリンは質問する。

「何を言っているんだ?」
「決められた運命は、確かにある。だけど、それは不確かなもの。決められた運命が気に入らないのなら、自分で強引に捻じ曲げる。そんなことだってできるのよ。それは、運命を操る能力を持つ私だけの特権ではなく、一人一人、誰もが持っている力なの」

 一拍置いて、レミリアは続けた。

「私が視た運命を知ったことによって、あなたの行動は変わるの?」

 少し考えて、ナズーリンは答えた。

「いや、変わらない……かな」
「でしょ? ならそれでいいじゃない。あなたが見つけると決めたからには見つけるのでしょ? ならば運命は関係ない。さっさと探してらっしゃいな」
「う、む……。しかし、そうは言っても――」

 レミリアは面倒くさそうに手を振って言った。

「あーはいはい。わかってるわよ。今までも散々探してきたんでしょう? ヒントくらいはあげるから安心しなさい」
「そ、そうか。助かるよ」

 ナズーリンは、ほっと胸を撫で下ろした。

「一度しか言わないわよ。あなたの探しているものは、星よ」
「え、それだけ?」
「あとはパチェにでも聞きなさい」

 それだけ言うと、レミリアは立ち上がり、くるり、と背を向けた。話はおしまい、という合図だった。
 むう、と唸るナズーリンだったが、確かな収穫があったのは間違いない。

「ありがとう。助かったよ」

 ナズーリンは素直にお礼を言い、部屋をあとにすることにした。
 ナズーリンがドアノブに手をかけた時、一言――

「……まー、頑張れば?」

 ――と言う声がナズーリンの耳に届いた。













「図書館はこちらになります。少々埃くさくてかび臭いのですが、我慢してくださいね」
「ああ、こっちは頼む側だ。文句は言わないさ」

 大扉を開け、二人は図書館の中へと入った。

「さ、こちらです」

 咲夜の先導で図書館を進む。薄暗い図書館の本棚には、古今東西さまざまな本が敷き詰められている。貴重な魔道書などもあるのだろう、ナズーリンのダウザーとしての鼻が、ここは宝庫だと告げていた。
 そんな宝をなんとか無視し、ナズーリンは進んだ。
 しばらくすると先方に、ぼう、とランプの光が見えてきた。
 パチュリー・ノーレッジは、紅茶を飲みながら読書に耽っていた。

「パチュリー様」
「あら、咲夜。どうしたの?」
「お客様をお連れしました」

 パチュリーは怪訝な顔で咲夜を見つめた。

「……客?」
「ええ。ナズーリンさん」
「やあ、私はナズーリンという。少し聞きたいことがあってきたんだ」
「……ネズミはあいつだけで十分なんだけど」
「なんのことだい?」
「なんでもないわ。私に聞きたいことって?」
「実は……」

 ナズーリンはこれまでの経緯をパチュリーに話した。

「ふうん。レミィも面倒なことを押し付けてくれるわね」
「信頼されているのですよ」
「どうだか……」
「それで、星に何か心当たりはないかい?」
「ないわね」
「そんなきっぱりと……」
「ないものはないんだもの。しょうがないじゃない」
「それはそうだが……」

 ヒントを貰った矢先に躓いてしまい、ナズーリンは頭を抱えた。
 そこへ、ぱたぱたと駆けてくる音が聞こえてきた。

「パチュリー様ぁ~! きました! またあいつがきましたぁ!」
「ふう、全く。あいつも飽きないというか懲りないというか……」

 溜息を一つ吐き、パチュリーは腰を上げた。
 慌しくなる図書館の中で、ナズーリンは事態が飲み込めずにいた。

「一体何が来たんだい?」

 パチュリーは心底気だるそうに言った。

「元祖ネズミよ」
「は? それはどういう――」

 ナズーリンの疑問を無視し、図書館入り口の方へ飛んでいった。
 少しすると、爆発音が聞こえてきた。明らかに戦闘の音である。

「な、なんなんだ……」
「いつものことですわ」

 咲夜も、その細い眉をハの字にして溜息を吐いた。

「あれは戦闘だろう? あんな、ぼそぼそと話すような人が、まともに戦えるのかい?」
「喘息の具合がよければ」
「……助けに行った方がいいんじゃないのか?」
「それもそうですわね。行きましょう」
「…………」

 どこか抜けているな、とナズーリンが思っていると、一際眩しい光が奔った後、ふ、と音が聞こえなくなった。そして「むきゅ~」という、か細い声が聞こえてきた。

「……具合、良くなかったようだね」
「そのようですねえ」

 ナズーリンは、メイド失格なんじゃないのか? と思う傍ら、見覚えのある先ほどの光線のことを考えていた。





「うう……」

 パチュリーは本に埋もれて伸びていた。

「だ、大丈夫かい?」

 ナズーリンは慌てて駆け寄った。

「大丈夫に見えてるのならビタミンAを摂取したほうがいいわ」
「そのくらい言えるのなら大丈夫だね」

 ぽいぽい、とパチュリーに乗ってる本を退かして、パチュリーを掘り出す。

「ちょ、もうちょっと大事に扱ってよ」
「はいはい。――で、何があったんだい?」
「泥棒ネズミが紛れ込んだのよ。貴重な魔道書を盗まれたわ」
「それは災難だったね」

 ふん、と鼻を鳴らすパチュリー。そして、やはり負けたのが悔しかったのだろう。別に聞いてもいないことを話し始めた。

「あいつの魔法は、やたらチカチカするから、ここの灯りに慣れている私にはきつい――あっ」

 そう言ってパチュリーは、はっ、と何かに気付いた。

「……心当たり、あったかも」
「ほ、本当かい?」
「今出て行ったやつを追いかけなさい。何かわかるかも」
「わ、わかった! 恩に着るよ!」

 ナズーリンはお礼もそこそこに、紅魔館を飛び出していった。
 そんなナズーリンの後ろ姿を、パチュリーは暖かく見守っていた。

「……頑張りなさい」
「あら、パチュリー様。気付いてらしたんですか?」
「私を誰だと思ってるのよ。それよりも、咲夜も気付いてたのね」
「ええ、まあ。だって、私たちが一番……ねえ?」
「ふふ、そうね」













 ナズーリンは、図書館で感じた宝の反応を追って、全速力で飛んでいた。
 息も切れ切れになってきたころ、ようやく前方に大きな風呂敷包みを持った飛行物体を確認した。

「待ってくれ!」
「んぁ?」

 霧雨魔理沙は、ナズーリンの声に振り向いた。

「ハァ――ハァ――ハァ――」
「よお、ネズーミンじゃないか。どうしたんだ?」
「ナズーリンだ。そうか、泥棒ネズミとは君のことだったのか。いや、納得だ」
「あん? なんでいきなり貶されてんだ私は。お前なんか私の星屑の魔法でイチコロだぜ?」
「星屑!?」
「おわ、な、なんだ?」

 ぐい、と詰め寄るナズーリンに、魔理沙はたじろいだ。

「い、今! 星屑と言ったかい!?」
「あ、ああ……。それがどうしたんだ?」
「見つけた。ついに見つけたよ。全幻想郷から溢れ出る、最高のお宝――――が君の魔法? おかしくないか?」
「何がなんだかさっぱり話が見えないぜ」

 ナズーリンは今日一日のことを魔理沙に話した。

「なるほどな。お宝か」
「ああ。あちこち探し回ったんだが、目ぼしい収穫はなくてね。何か心当たりはないかい?」
「あるぜ」
「そうか。やはりない――あるのか!?」
「うぉっ、あっちゃおかしいのか?」
「いや、そんなことはないが、こうもあっさりいくとは……」
「不安か?」
「まあね」

 魔理沙は、ふ、と笑顔になり、言った。

「何も不安になることなんかないさ。お前が今日という一日を精一杯生きた結果が、そろそろ出るってだけのことだ。努力は人を裏切らない」
「……よくそういうことを言えるね」

 ナズーリンは頬を染めながら言った。

「そう言うな。そろそろだからな」
「? 何のことだ?」
「なんでも。――くく、それにしてもレミリアのやつ、星とは洒落たことを言ったものだな。あ、そうなると、パチュリーと咲夜は面倒だから私に押し付けやがったな」

 一人でしゃべる魔理沙に、堪らずナズーリンは問いかけた。

「なあ、一人で納得していないで、そろそろ教えてくれないか?」
「ん? ああ、そうだな。悪い悪い」

 んー。と魔理沙は上を向き、考え込んだ。

「そうだなあ。やっぱり幽々子が言った通り、探し方が悪いよ。そんなんじゃいつまで経っても見つからないぜ?」
「やはりそうかな……」

 魔理沙は、しょんぼりするナズーリンの肩に手を置き、元気づけるように言う。

「まあ、お前らにはまだ早いかもしれないけどな。お前が私に会ったってことは、そろそろだから、ほぼ答えを言っちゃうぜ」
「答えでいいんじゃないか? もう」
「そう言うな。聞け」

 魔理沙は、すう、と手を広げ、高らかに言った。

「世界を見ろ! この世界をだ! 世界全部をだ! 森を! 川を! 山を! 里を! 人を! 妖怪を! 全部を見るんだ! そして感じるんだ! そうしたら見えてくるぜ! この世界を愛しているのは、私たちだけじゃないって! 次元を超えて、この世界は愛されているんだ! それって最高だろ!」

 心底楽しそうに――
 心底嬉しそうに――
 魔理沙はナズーリンにぶつけてみせた。わかってくれると、微塵も疑いもせずに。
 全てを信じる力を秘めた、真っ直ぐな視線をナズーリンに向け、魔理沙は言った。

「さあ、もうわかるはずだ。――最後はお前が決めろ」

 きゅ、と帽子を被り直し、魔理沙はナズーリンに背を向けた。

「じゃあな!」

 ごう、と魔理沙は箒から星屑をばら撒きながら、去ったいった。
 それは、まるで誰かを祝福しているように――

 その様子を、ぼー、と見つめながら、ナズーリンは呟いた。

「はは、意外に親切じゃないか」

 ロッドが振れる。

「そうか……。そんなところにあったのか――いや、いたのか」

 ペンデュラムが揺れる。

「これらが反応したのは、宝にではなく、『これから宝を生み出す君たち』に反応したわけだ。道理で……ははは!」

 ナズーリンは満面の笑みを浮かべて、言った。

「――なるほど。確かにこれは幻想郷一の宝物だ」

 ナズーリンは、真っ直ぐに私たちの方を向き、言った。














「君たちの投稿、楽しみに待っているよ。黄金の輝きを放つような、そんな――」
















終わり
こんばん葉月ーは、きっと着実に流行り始めていると信じてます。
葉月ヴァンホーテンです。お久しぶりです。

私の休止説が流れていなかったようですが、そんな流れてもいないような噂に流されてはいけません。
何を言っているんだお前は、と思ったあなた。正常です。

一周年記念SSです。
私もGWデビューなので、なんとなく応援してしまいたくなるのです。
ちょっぴりメッセージのこもったSSに仕上げてみたつもりです。
その分、物語としてはどうなのかと言えば、どうなのなのですが。

あまりここで書いたら、ブログで書くことがなくなってしまうので、このへんで。

それでは!
葉月ヴァンホーテン
http://hadukinote.exblog.jp/
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コメント



0.1110簡易評価
2.100名前が無い程度の能力削除
これは……やるしかねぇッ!

これは予想できない最後。
さて、貴方様からのメッセージをうけとらなければ。
3.100ktr削除
ほのぼのしているな……と思ったらまさかこうくるとは。
葉月さんらしい繊細な描写とマッチして、とても心温まりました。これからも素敵な物語が生まれますように。
魔理沙がまたいい役です、こういう彼女の輝きもまた宝ですね。
これからも作者様の作品を楽しみにさせていただきます、一周年おめでとうございます!

かわいいよナズーリンかわいいよ。
4.90冬。削除
文章変えました?なんだか落ち着いた文体でしたね。
ネズーミンはらめぇぇぇぇ!葉月さんが拉致されて○○されるぅぅ!……ふぅ。なんでもないです。

最後の一文かぁ。私も作家の端くれなので、頑張ってみるかねぇ。
読者の方には興ざめなのかな?って思ったけど、そこを考慮した上で書いたであろう思いっきりの良さは、良いと思います。
6.90ぺ・四潤削除
こんばんぺー。
本当に最後の一行までわかりませんでした。
何か理由があって星(しょう)が居なくなり、なぜかナズーリンの記憶からも消えてしまい、でも何か心の奥底で忘れてはいけない大事なことがある。
その心のもやもやを満たすものを探す旅に出てるっていう感じでずっと読んでました。
本当に楽しい作品を書いてくださる作家さん達は宝です。私もせめて5等星ぐらいにでもなれるように何か書いてみようかな。

ところでナズーリンの驚き方が可愛すぎですがね……
8.80ワレモノ中尉削除
こんばんワレー。うん、無理がある。
投稿暦半年ちょい。しがない作家のワレモノです。

まあそれはどうでもいいとして。
ストーリー的に王道で来たなと思いきや、まさかの「オチがメタネタ」という事実にビックリした次第です。

投稿する勇気と、続ける難しさ。
「SSさがすよ!」とか見てても、最初はよくても、その後続けて作品を出すことがいかに大変かというのが、よく分かりますものねえ…。
何となく、ナズーリンに勇気付けられた感じがしましたw
自分も頑張らねば…。
10.100aho削除
こんばん葉月!
このオチは全く予想外でちょっとポカーンとしてしまいましたw

うんまあ、なんていうか頑張ります、はい。
11.100コチドリ削除
最後の台詞を言った時の、ナズーリンの表情が見てみたい。
間違いなく、今まで見てきた中で最高級のいい笑顔だと思うから。
12.無評価コチドリ削除
誤字ですよー

>図書館入り口の方で飛んでいった→入り口の方に飛んでいった、かと。
13.80水鳥削除
ナズかわいいよね
16.100名前が無い程度の能力削除
朝だけどこんばん葉月ー!

途中までてっきり星(しょう)のことだと思っていたので、とてもびっくりしました。
今まで読み専でしたが、これは執筆にチャレンジせざるを得ませんね。
17.100名前が無い程度の能力削除
GOOD!
19.100名前が無い程度の能力削除
こんにち葉月ー
メタな終わり方なのに全然嫌みじゃないなんてっ!
面白かったです
20.100名前が無い程度の能力削除
凄く面白かったぜ!
話が上手く纏まっていて読みやすかったよ
しかし自分は話を書くのが下手なので見る専門なのですが・・・。
22.100勿忘草削除
こんばんは葉月さん。
やられました。
少しでも読み手の皆様がニコニコできるように私もがんばりたいと思います。
23.100H2O削除
こんばん葉月ー
うん、あれですね全くの予想外のオチでした。
ただ、頑張ろうと思いました。
25.100mthy削除
こんばん葉月ー!
いやー、最後の一文よんだ後しばらく、笑いというか、震え? がとまりませんでしたよ。僕も星(しょう)のことだと思ってたんで、予想外でした。
ちょっと前から、葉月さんや他のすばらしい作家さんたちに触発されて東方SSを書き始めてたので、なんだか勇気をもらいました。
いつか投稿できれば、と思っています。
すばらしい作品をありがとうございました!
29.無評価葉月ヴァンホーテン削除
>2
受け取ってくれて、ありがとうございます!
首長族の一員になってお待ちしております!

>ktrさん
最後の魔理沙のくだりは予定にありませんでした。
気がついたら勝手に動いてくれやがりました。
やっぱり魔理沙はいいなぁ。

>冬。さん
おお、そうですか? 自分ではわかりませんw
ただ、ちょっと変な癖がついたかも?

>ぺ・四潤さん
こんばんぺー!
やばい、こんばん葉月より流行りそう……。
むしろその物語を書いてくださいw

五等星なんて存在しません。
きっと誰もが、誰かの一等星なんです。

>ワレモノ中尉さん
こんばんワレー!
Let's Try ! & Never Give Up !
そんなメッセージをこめてみました。
それは自分に対して、であったりもします。
お互い、頑張っていきましょう!

>ahoさん
こんにち葉月ー!
書いてる最中は、わかりやすすぎないかなーとビクビクしてたものですw
ahoさんの作品、本当に楽しみにしています。
モテカワ(ry

>コチドリさん
自分に絵心がないのが悔やまれます。
私の脳内にある、ナズの満点の笑顔を伝えたいのに。

誤字修正しました。ありがとうございますー。

>水鳥さん
かわいいですよね。
好きなのに、イマイチ思うように動かせなかった感が残りますが、少しでも伝わったのなら幸いです。

>16
こんばん葉月ー!
その言葉は、この作品に対する最高級の褒め言葉です。
やってできないことはありません。私も一年前までは読み専でした。
応援してます!

>17
THX!

>19
こんにち葉月ー!
メタネタって嫌いじゃなかったりしますw
ありがとうございました!

>20
少しワンパターンかなと思ってましたが、そう言ってもらえるのなら良かったです。
ありがとうございました~。

>勿忘草さん
こんばんは~。
お互い頑張っていきましょう。
ゴールは見えませんが、だからこそ! ですw

>H2Oさん
こんばん葉月ー!
そう言ってくださるのなら、書いた甲斐があるってものですw
ありがとうございましたー。

>mthyさん
こんばん葉月ー!
それを狙っての、このタイトルだったりします。
他のすばらしい作家さんたちと同列に並べていただけて、大変恐縮ですw
比べるとまだまだ見劣りする私の作品ですが、少しずつ成長していきたいと思います。
mthyさんの投稿、楽しみに待っております。
32.100名前が無い程度の能力削除
ごめんなさい読み専ですいません
33.100名前が無い程度の能力削除
くそう……技術が足りない!私に文章を書く技術を!

満点の星空だとばっかり思ってた私は想像力がないなあ。
34.100名前が無い程度の能力削除
ナズーリンが俺を見てる!ナズーリンが俺を見てるぞ!
37.90ずわいがに削除
東方を愛する心があればそれで良いのよね。東方厨?褒め言葉だろそれ。
良い感じにたらい回しですな。結果を焦らして焦らして、気がつけば呆気無い。すっきりした話でした。
39.無評価葉月ヴァンホーテン削除
>32
私たちにやる気を与えてくれるコメントも、作品の一部です。

>33
技術はいずれ身に付きます。必要なのは、やる気だけ!

>34
見てる見てる!
格好いいとこ見せなきゃ!
さあ書いて!

>ずわいがにさん
ありがとうございますー。
たらい回しの中で、もう一工夫あればよかったと思うのですが……時間が足りなかった!orz
41.80とーなす削除
ううむ、これは……ある意味反則というか。面白かったんですけどね。
まるで演劇か、ミュージカルを見ているような話でしたね。魔理沙の芝居がかかった台詞から、ラストにかけての展開が特に。
そう考えると、最後のナズーリンはさしずめ、幕が下りた後に挨拶するために出てきた役者さん、みたいな感じ?
最後のシーンで、まるで夢から覚めて現実に引き戻されたような感覚。

……あー、俺もまた頑張って書こうかなあ。
43.無評価葉月ヴァンホーテン削除
>とーなすさん
ふむう。ちょっと展開が急すぎたかもしれません。反省。
魔理沙も、もうちょっと自然に演出できればよかったですね。
精進いたします。