Coolier - 新生・東方創想話

悩み多きお年頃

2010/04/02 11:56:25
最終更新
サイズ
4.3KB
ページ数
1
閲覧数
1331
評価数
5/25
POINT
1200
Rate
9.42

分類タグ

おっす、霧雨魔理沙だぜ。

最近、私は恋をしちまったみたいなんだぜ。

アイツの顔を見ると、こう・・・胸がドキドキして、キュンってなっちまうんだぜ・・・

え? 相手は誰かって?

アイツだよ、博麗神社の――――









「おっす、霊夢」

「あら、魔理沙。あんたもよく来るわね」

今日も私は、博麗神社に遊びに来ちまったんだぜ。

なんていうか、こう・・・無性に霊夢に会いたくなるんだぜ。

でも、好きだって伝えるのは、その、やっぱ私でも恥ずかしいんだぜ。

「・・・・・・なにニヤニヤしてんの?」

「ぬふぉうをぁ!?」

急に霊夢の顔が目の前にあって、思わずひっくり返ってしまったぜ!?

ふ・・・不意打ちは卑怯だぜ!?

「そんなに驚かなくても・・・ほら、さっさと起きなさい」

霊夢が、倒れてる私に手を差し伸べる。

「ああ、ありが・・・・・・」

ふと、握る直前に手が止まる。

―――手を、繋ぐ? 霊夢と? え? ちょっ・・・・・・!

「だだだだだっ大丈夫だぜぜのぜ!!? そ、そんな手を繋ぐなんてまだ早いって言うかなんというか・・・・・・!」

私は慌てて立ち上がる。我ながら根性無しだぜ・・・・・・

「・・・・・・? 大丈夫、魔理沙? 顔が赤いわよ?」

「へ、へーきだぜ!! 閻魔様は映姫だぜ!?」

むしろお前は私の心を壊す兵器だぜ!

「・・・・・・あんた、どうしたの?」

霊夢が不思議そうに聞いてくる。うう、これじゃ不自然すぎるぜ・・・・・・

「きょ、今日はもう帰るぜ! じゃあなっ!!」

私は逃げるように走り出す。なんて間抜けなんだ・・・・・・

「あ、ちょっと魔理沙!?」

霊夢が呼んだけど、恥ずかしさのせいで私の耳には届いてなかったぜ・・・








私は家に帰ってきて、ベッドにうつ伏せになる。全く何をやってるんだ私は・・・

研究も忘れて、一人で枕を抱きしめる。今は研究なんて気分じゃないんだぜ・・・・・・

「霊夢は・・・・・・私のこと、どう思ってるのかな・・・」

霊夢も私のことが好きだったら、それはとんでもなく嬉しい。

でも、もし好きじゃなかったら・・・・・・?

考えるだけで胸が痛いぜ・・・・・・

ふと、この前パチュリーに借りた(盗んだんじゃない、死ぬまで借りるんだ)、恋愛に関する本を読み返してみる。

でも、所詮は本。あんまり為になることは書いてなかったんだぜ。

「告白・・・するべきかな・・・・・・?」

でも、告白なんて私には難しい。何を言えばいいのか、なんて分からないんだぜ。

私には無理・・・そう思っていたときだった。

『悩んでいるの・・・・・・?』

「・・・え?」

声が聞こえる。でも、姿は見当たらない。誰だ?

『悩んでいるのかしら? ・・・全く、魔理沙って意外と情けないのね』

「・・・・・・誰、なんだ?」

私は聞いてみる。しかし、声は無視して喋りだす。

『好きな人に気持ちを伝えなくちゃ、それ以上の進展はないわよ?』

声が言ってることは最もだ。でも・・・

「振られたら・・・私は立ち直れないぜ」

振られたら・・・いつもみたいに笑って話せなくなる。

だったらいっそ、このまま・・・・・・



『ああもう! いつからあんたはそんなに弱気になったのよ!!』

声に怒鳴られて、私はハッとする。

『いつものあんたはどうしたのよ! どんな異変にも、後先省みずに突っ込んでいったでしょうが!』

・・・そうだ。

何をくよくよしてたんだ私は・・・!

何事もやらなきゃ前に進めない。そう言ってたのは私じゃないか・・・・・・!

『・・・やっと目を覚ましたわね』

声が安心したように呟く。

「ああ、ありがとう。・・・でも、お前は一体誰なんだ?」

私は聞いてみる。こんなに助けてもらったのに、名前も分かんないんじゃお礼ができないぜ。

『私は・・・その・・・・・・。ああ、もう! そんなのどうだっていいから、さっさと霊夢のところに行け!!』

声は恥ずかしそうに怒鳴る。それを聞いて、私は思わず笑ってしまった。

「はは・・・。まぁ、ありがとな。ちょっと霊夢んとこ行ってくる!」

そういって、私は箒に乗って飛び出す。

私の想いを伝えるために―――――



























魔理沙が神社に行ったのを確認して、私は一人、溜め息をつく。

・・・なんでこんなことをしたのか、自分でも分からない。

私だって、魔理沙のことが好きだったのに・・・・・・

私も、魔理沙に好きって伝えたかったのに・・・・・・




でも、あんなに悩んでる魔理沙の顔を見ていたら、声をかけずにはいられなかった。

ヘッドマイクを外し、魔理沙の部屋に設置した、スピーカー内臓の人形を回収する。この装置で声を魔理沙に送っていたのだ。

「全く・・・なんでこんな簡単な仕掛けに気づかないんだか」

私は笑った。笑ったつもりだった。

「・・・あれ? な、なに・・・これ・・・」

私の手の甲に、一つ、二つ、水滴が落ちる。

水溜りに写った自分の顔を見て、ようやくそれが私の涙だと気づく。

「・・・ばか魔理沙」

私が涙を手で拭っていると、上海人形がハンカチを持って来てくれた。

「ありがと、上海・・・」











私は、今日もあなたを想う。

例え叶わない恋だとしても。

                        

                        おわり
レイマリもマリアリも書きたいな~って考えてたんですが・・・
こういう風になっちゃいました。
レイマリよりマリアリ派の方々、申し訳ないです。

もっと文章力が欲しい・・・
だだだんご
簡易評価

点数のボタンをクリックしコメントなしで評価します。

コメント



0.700簡易評価
8.100名前が無い程度の能力削除
>「へ、へーきだぜ!! 閻魔様は映姫だぜ!?」
このセリフが頭から離れない……w

しかし、なんて罪作りな魔理沙なんだw
11.100名前が無い程度の能力削除
勢いが素晴らしく、楽しいお話でした……が!!
アリスを泣かせたので、-10点です
でも上海が健気なので、+10点です
100お持ち帰りしてくださいw
13.100名前が無い程度の能力削除
レイマリが最近ご無沙汰気味な中、いいレイマリをありがとう!!

アリスがいい子過ぎて泣けるぜ・・・
18.100名前が無い程度の能力削除
「ぜ」がおおいのぜ!?w
23.100非現実世界に棲む者削除
もろに切なすぎる。
こういう叶いそうで叶わない、でもやっぱり構わずにはいられない。
届かないとわかっていてもけなげに頑張るのが幻想郷の少女たちなんですよね。
私好みの素敵な作品でした。