Coolier - 新生・東方創想話

そして時は動き出す

2010/02/24 23:31:56
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私は走る。

暗い夜道をどこまでも、どこまでも。

別に殺されかけてるとかそんなんじゃない。

意味も無く走ってるわけでもないが。

「はぁ、はぁ、はぁ」

私は走る。

私は、今生きてるこの時間が嫌いだった。

人は出る杭を見ると、意地でも引っ込めようとする。

それは嫉妬からくるもので、人として当たり前で仕方の無いことかもしれない。

人は私をまるで人とは違う何かを見るような目で見る。

けれど、私にとってそれはどうでもよかった。

「人が妬むということは、それだけ貴方が優れているという何よりの証。

 貴方が負い目を負う必要はないわ」

そう、教えてくれた母がいたからだ。

父を幼いうちに亡くした私は父の姿を知らない。

だから私にとって母は全てだった。

どんな時でも私を励ましてくれた。

叱られた日でも、その日の内に優しく頭を撫でてくれた。

そんな母が大好きだった。

けれど、人の命。いつかは別れがあるというもの。

母は安らかな顔をして天に還っていった。

私も笑顔で、母を送るつもりだった。

けれど、頭では分かっていても信じたくなかったのだ。

私が今走ってるのもそれが理由だ。

母を失った私に生きる楽しみなど1つもない。

後に待っているのは、孤独と向き合う時間だけだ。













どこまで走っただろう。

もはや足の疲れや胸の苦しみなど微塵も感じなくなり、

涙も何時の間にか跡をつけて消えていた。

そして、じょじょに眠くなってきた感じもある。

時間も場所も分からない。

けど、そんなことはどうでもいい。

できれば、このまま目を覚ましたくはなかった。

そんなことをふと思いながら、少女は目を閉じた。
















目を覚ますと、そこは一面綺麗な花畑だった。

夜が明けたのだろうか。

いや、暗かったとは言え自分が元いた場所に、

山など存在していなかった。

「これは…夢?」

そうとしか思えない。

自分の記憶にこのような場所はない。

だが、夢と違うのは先程までの記憶があるということだ。

「そこにいるのは誰?」

後ろの方から声が聞こえた。

紫色の髪をした綺麗な女の子。

どこぞのお金持ちでも着てそうな服を着て、

日傘を可憐に廻しながら、

小さくこちらへ歩いてくる。

「ここがどこだか分かってるわよね?」

見た目とは裏腹にその声は鋭く、

こちらに敵意を持ってるようでもあった。

「ごめんなさい。気がついたらここに居て、私には分からないんですよ」

すると、女の子は顔を下げ右手を顎に当てて、

なにやら考え事をしてる様子。

「外からの…ということは…」

と、ぶつぶつ聞こえてくるが、何を言ってるかまでは分からない。

「…名前は?」

ふっと顔を上げ、真っ直ぐに私の目を見てきた。

「こうゆう場合、まず自分から名乗るのがマナーでは?」

すると女の子の眉がぴくっと動いたような気がした。

「…そうね。私の名はレミリア。レミリア・スカーレットよ」

スカートの端を摘み、優雅にお辞儀をする。

やはりどこかのお金持ちなのか、その動きに不自然さは見当たらない。

その動きに見惚れ、挨拶するのが少し遅れてしまった。

「ほら、名乗ったわよ。貴方の名前は?」

「私の名は十六夜咲夜と言う者です。失礼ですが、ここは一体どこですか?」

軽く頭を下げ、最初に思った疑問を聞いてみた。

「ここは幻想郷と呼ばれる場所よ」

お腹の前で腕を組み、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。

足元に来た時には、小学校低学年の子供とそう変わらない程度の身長だ。

「ということはここは日本ではないのですね?」

自分が知らぬ間に日本を離れてたのかと少なからず驚きを覚える。

そこに不審入国だとか、そういう事は頭から抜け落ちていた。

「そういうことになるわね。ということは貴方は人間?」

これには咲夜も疑問に思う質問だった。

(貴方は人間?ってことは…この子は人間じゃないの?)

「失礼ですが、レミリアさんは―」

まだ言い終えてもないのに、さも自慢げな顔で鼻を鳴らし、

「私はヴラド・ツェペシュの末裔。つまり吸血鬼よ」

咲夜は本当の意味で時間が止まったような気がした。

(この子妄想癖でもあるのかしら…。幻想郷と言ってたけど、

 本当にそうなのかは信憑性が無いし、この子の冗談って可能性も

 無くはないわよね…)

咲夜は凍る空気を何とか破り、

「そ、そうですか…」

と、だけ答えておいた。

「信じてないわね。まぁ外から来たのなら仕方がないか…」

すると、彼女の背中から蝙蝠の翼のようなものが飛び出た。

吸血鬼のイメージによく出てくる翼。

生き生きを動いてるそれを見れば一発で吸血鬼と信じてもおかしくはない。

種族の事に加え、まだ詳しくここの事を聞いていたいが、

日が明るいうちに宿か、帰る手段を見つけなければならない。

「あの、用が済んだのでしたら。私は行きますね」

体を翻し、どこか人の住む所へと行こうとした時、

「ちょっと待ちなさい。貴方、今日どうするつもりなのかしら?」

「どうって…宿を見つけに行くんですが?」

すると彼女はふふんと笑った。

笑ってはいるが、その表情はどこか胡散臭いものもあった。

「そう、宿をね。…これは私の予想だけど、

 このまま行くと、死ぬんじゃないかしら」

死ぬという単語を聞き、行きかけた体を元に戻し彼女に問う。

「死ぬ…ですか?」

「ええ、死ぬわ。そうね、妖怪に襲われて1分も経たない内に肉の塊…って所
かしら。

ま、私の単なる予想だから気にすることはないわよ」

予想とは言ってるが、彼女は本能でこれは何かしらあると感じた。

「では死なない為には、どうすればよいのでしょう?」

その質問を待ってましたとばかりに、レミリアは咲夜へと詰め寄った。

「貴方、館へ来てみない?」

これが運命の入り口だとは、レミリア以外誰も思うまい。
















「館…ですか?」

驚き半分、疑惑が半分。

「そう!紅魔館ていう名前よ。名前の通り全身紅色なのよ」

むふーと鼻息を荒らすレミリア。

当初の鋭さはどこへやら。

今目の前にいるレミリアは、自慢の玩具を紹介する子供と大差ない。

「それは、すごいですね」

「でしょ?あ、そうそう。あなたはメイドとして働いてもらうわ」

急に大事な事をさらっと話したレミリアに、

咲夜も突っ込まずにはいられなかった。

「ちょ、私メイドになるんですか?聞いてませんよ、そんなこと」

しかし彼女は、さも当然な顔をして

「宿を探してるんでしょ?住み込みでやればいいじゃない」

まだ住む場所も、食べ物の確保も、それ以前に命の確証がなかった故に、

レミリアの話は、あまりにもうますぎる話である。

「本当に…メイドだけですか?」

咲夜の想像するメイドは、確かに家政婦みたいなもので

住み込みでやるのなら、十分な理由になる。

「ええ、メイドだけよ。もちろんやるからには妥協は許さないし、

 私に忠誠を誓ってもらうわ」

そこで咲夜は、これからの事などを考えて、

レミリアの為に、忠誠を誓うことに決め、

レミリアの前で片膝を付き、レミリアの手の甲に軽くキスをした。

「私、十六夜咲夜はレミリアお嬢様の為に忠誠を誓うと此処に宣言します」













歩いて20分程歩くと、

目の前に大きな赤い建物が目に入った。

名の通り、本当に赤い屋敷だ。

「どう?驚いた?」

目を煌かせ、顔を覗いてくるレミリア。

最初は怖気さえあったが、

今となってはかわいいという感情さえも芽生えつつある。

門の近くまで行くと、門前に誰か立っていることに気づいた。

「あっ、おかえりなさい!お嬢様!」

近寄ってきた女性は、服装からして中華人のようだった。

「ただいま。ちゃんと仕事してた?」

雇い主と労働者というより家族にすら見えた。

家族という単語が、咲夜の頭の中を過ぎった時

ちくりと頭が痛んだ。

「ちゃんとしてましたよぉ。それより、そちらの方は?」

中華人のような女性は、目をレミリアから咲夜へと移した。

「あぁ、紹介するわ、新しい家族よ。挨拶なさい」

レミリアに促され、深ヶと頭を下げた。

「初めまして。十六夜咲夜という者です。

 メイドとして雇われました。よろしくお願いします」

「そんな固くならなくていいですよ?あ、私紅美鈴です。門番やってます、よ

 よろしくね」

「主の手前、きちんと挨拶しようとは思わないのかしら」

ギロッと美鈴を睨んで呟いた。

「あっあ~えーと、館の見回りしてませんでした。

 急いでやってきますね~!」

こちらが何か言う前に彼女は館の中へと急いで入っていった。

「ったく」

レミリアの顔には怒ってる感じはまったく無く、

寧ろ微笑ましく見てるようでもあった。

そう、まるで母親が娘を見るかのように。
















館に入ると、そこは何と言うか声にならなかった。

初めて館を見たからではない。

確かに大きな屋敷だが、それに驚いたわけでもない。

立派な屋敷に反比例して、どこか小汚さがあり、

几帳面な性格の咲夜は、それを見るだけで少し驚いてしまったのだ。

「ここは…誰か掃除してるのですか?」

開いた口が塞がらないまま、レミリアに聞いてみた。

「一応メイド妖精がやってると思うけど…」

(妖精までいるのね…)

咲夜は、もうどんな種族でも驚かないと密かに誓ったという。

「…汚いかしら」

レミリアの翼がしゅんと項垂れる。

どうやら感情表現も含んでいるようだ。

「失礼ながら、少し掃除が行き届いてないかと…」

そう言われたレミリアの翼はさらに項垂れ、

もはや翼としての機能を失ったようにも見えた。

「そうだわ」

元気のなかったレミリアが突然何かを思いつき、

咲夜の方を勢いよく向いた。

「最初の命を言っておくわ。ここの館を掃除なさい。もちろんピカピカによ」

「…ここ全部をですか?」

呆気に取られた咲夜に、レミリアは思いっきり頷いた。

「そうよ。最初に言ったでしょ?妥協は許さないと」

ぴっと爪の長い人差し指を、咲夜に突きつける。

「は、はぁ…」

どうやら大変な所へ就いてしまったかもしれないが、もう遅い。

「そうと決まれば、作業服が必要ね。おい!お前たち!」

鼓膜が破れるかと思うような声を張り上げ、

誰かを呼び出したレミリア。

「…」

「…」

だが、誰も来ない。

「誰か!来なさい!」

再度、声を張り上げる。

すると、しばらくして

「はぁ~い。何すか~」

奥から、見るからにダルそうな10代前半のような子が出てきた。

咲夜はバイトに時々いる、やる気なさそうな若者を連想した。

「この子にメイド服を用意してちょうだい」

レミリアが命令すると、

「メイド服?お嬢様が着るんスか?」

「どうしてよ。この子が着るのよ」

ガラの悪そうな妖精は、ジッとこちらを見てきては、

「チッ、じゃなかった。このままでもいいんじゃないスか?」

「…私の命令が聞けないの?」

咲夜はレミリアが最初会った時のような雰囲気を覆ってることに気づいた。

妖精の方もそれには気づいたのか、急ぎ足で奥の方へ戻っていく。

「…ごめんなさいね。無様な所を見せてしまったわ」

その雰囲気も妖精が消えた瞬間に消えうせ、

代わりに、申し訳なさそうな顔で咲夜の顔を伺った。

「いえ…。しかし、どうしてあそこまで反抗的なんですか?」

「この世界の妖精というのは死の概念がないの。

 だから、殺されてもすぐに蘇るのよ」

(なるほど、だからあそこまで反抗できるのね)

「成る程。で、あの妖精の代わりに私にしてもらおうと…」

「ええ、情けない話だけどね」

疲れた笑顔を零したレミリアは、

館の主の前に、一人の少女としか見えなかった。
















命令してから10分もかかり、やっと服が届いた。

紅魔館のメイド服も、自分が元いた所のと

そう大差は無く、とてもかわいらしいものだった。

「この服はどうすれば…」

着替えた咲夜の手には、

自分が今まで着てた白のTシャツに青のジーンズがあった。

「そんなもの捨ててしまいなさい」

確かに薄汚れてはいるが、

自分が持ってきたものと言えば、

この服と母の形見である大切な銀の懐中時計だけである。

どうしても愛着が沸いてしまう。

「すいません、お嬢様。取っておいてよろしいでしょうか。

 自分が向こうにいたという、数少ない思い出の品です」

すると、レミリアも考えることもなく、

「そう。じゃあ大事にすることね」と、言うだけだった。

準備も整え終わり、レミリアに指示を仰ぐことにした。

「さっきも言ったけど、この館の全て――いや、地下はしなくていいわ。

 地下以外の全ての場所の掃除をしてちょうだい」

それだけ言うと、レミリアは部屋を出て行ってしまった。

(骨が折れる作業ね…。仕方ない、あれはあまり使いたくないけど…)

咲夜は頭の中で、時間を止めるイメージをし始める。

すると瞬時に、全ての空間が無音になってしまった。

「さてと…」

そう漏らすと、膨大な仕事の場へと足を運んだ。


















時間が止まっていたので、実際1秒も進んでいないが

実際は何時間かかったのか、彼女でも分からないらしい。

時間を元通りにした咲夜はレミリアの部屋を訪れた。

「…あら、掃除をしろと言ったはずだけど」

「はい、ですので掃除し終わりましたので来た次第です」

すると、レミリアもからかわれてると思ったのか、

「おちょくってるのかしら。冗談だったら殺すわよ」

「おちょくってなどいませんし、妥協も皆無です」

咲夜の自信ありげな顔を見て信じたのか、

「ということは…時を操る程度の能力かしら。しかし、人間が…」

と、またぶつくさと呟き始める。

「確かに私には時間を止めることができますが、能力と言うのですか?」

「え、ええ。私にも美鈴にもパチェ―地下の図書館にいる私の親友ね。

 も、私の妹で地下に幽閉してるんだけどフランて言うの。

 も、何かしらの能力を持ってるわ」

その時、咲夜は初めて心底驚いたという。

「異端じゃ…ないのですか?」

「外がどうかは知らないけど、ここじゃ当たり前のことよ」

(異端じゃないんだ…)

すると、彼女の頬につうっと涙が零れる。

「え、ちょ、な、どうしたの!?具合でも悪いの!?」

突然の涙に、レミリアも慌しくなる。

「すいません、具合は大丈夫です。ただ…私が受け入れられてる…。

 そう思うと、自然と涙が出てきてしまって…」

人差し指で、流れる涙をふき取る。

「…ここに来る前に、何かあったのね。話してみなさい、気が楽になるわ」

レミリアに促され、ぽつぽつとここに来るまでの自分を話した。

―自分の能力が外では異端ということ。

―母以外に生きがいがなかったということ。

―異端という理由で、人々から色々いじめを受けたこと。

―生きがいの母が死んで、自分も生きがいが無くなったこと。

話す間、レミリアは何も言わずただ咲夜を見つめるだけだった。

そして咲夜は話し終えると、途端に泣き崩れてしまった。

無理もないだろう。

自分のトラウマを思い出すようなものなのだから。

レミリアは無言で、咲夜の場所まで近づくと

そっと抱きしめた。そして小さくこう呟く。

「あなたの過去の苦しみはあなたにしか分からない。

 それはどうしようもないわ。

 ただ、未来の楽しさは私と共感することができる。

 私、レミリア・スカーレットが、

 あなたにここの楽しさというのを教えてあげる。

 飽きても許さないんだから、覚悟することね?」

すると、急に顔を上げた咲夜が再び目に涙を浮かべ、

「お嬢様、お嬢様、私は…私は…!」

何か言おうとするが、口に出てこない。

「いいの、何も言わなくても」

再び、今度は先程より強く抱きしめる。

「ひぐっ、ひっ、おかあひっ、さん…」

咲夜が泣き止むまでのしばらく、

レミリアは一言も喋らないまま、抱きしめ続けたという。


















「どう?落ち着いた?」

しばらくして、嗚咽もなくなり落ち着いたと判断したレミリアは、

咲夜から静かに腕を離す。

「はい。すいません、醜い所を見せてしまって」

嗚咽は無くなったが、未だに項垂れてる咲夜に、

レミリアは微笑んで、

「気にしてないわ。誰だって泣きたい時はあるもの。

 泣きたい時に泣かないと、いざって時に泣けないわ…」

そう話すレミリアの顔はどこか遠いところを見てるようであった。

「…そうですね。ありがとうございます」

するとレミリアはすっと立ち上がったかと思うと、

「もう一度聞くわ。私はあなたにここで楽しさを教えてあげる。

 あなたは私についてくる気はあるかしら?」

と言い、すっと右手を差し出した。

「私はお嬢様に命を懸けて付いていくと誓います」

そしてレミリアの手の甲にキスをした瞬間、

咲夜の心の中で、カチッと音がした。

そうして、幻想郷としての咲夜の時間が動き出したそうな。
なんかシリアスは初めてだなぁ

ども、林檎です。

今回は過去編ですね。

動物化シリーズを書いてる最中に、

ふとこれが頭を過ぎって、急遽取りやめで書いた次第です(´・ω・`)

これは個人の好みでしょうけど、

私はカリスマブレイクする瞬間のおぜうがだ~いすきなんだ。

さすがに今回では出せなかったけどネ(`・ω・´)

じゃ、また動物化シリーズ再発です。

お楽しみに~(*´ω`)ノシ
白黒林檎
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コメント



0.440簡易評価
10.60名前が無い程度の能力削除
オリ設定多いですね
咲夜さんが初めから名乗ってるとか。

色々思うところもありますがとりあえず誤字などご報告
・そして、じょじょに眠くなってきた感じもある
・生き生きを動いてるそれを見れば
・こうゆう場合
・疑問を聞いてみた(ちょっと日本語として違和感が)

あと
「え、ええ。私にも美鈴にもパチェ―地下の図書館にいる私の親友ね。
 も、私の妹で地下に幽閉してるんだけどフランて言うの。
 も、何かしらの能力を持ってるわ」
ここのところ、気持ちは分かりますが、文章で書くなら文章らしくした方がいいと思いますよ。
12.70ずわいがに削除
容器がでかすぎて中身の密度が小さく感じる、と言いましょうか。
もっと細かい描写で読んでみたかったですねぇ。

それにしても、おぜうが何だか決まりきらなくて可愛いですv