Coolier - 新生・東方創想話

神々の魔窟

2010/02/14 21:33:10
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このお話は『金色の妖獣』の続きとなります。

このお話のみでもお楽しみ頂けますが、

そちらの方を先に読んで頂いた方がもっとお楽しみできるかと。



















魔理沙が猫になって1日が経った。

相変わらず、目ぼしき変化は見当たらず

この先どうしようかと、真剣に悩む霖之助。

魔理沙に至っては、もはやその姿で十分と言わんばかりに、

至極ご満悦な笑顔で眠っている。

「はぁ、一体どうしたら…」

と、不幸な自分に嘆いていると、

「あら、起きてたの。ご飯にするから、その子も起こしてきてね」

いつもの赤青の服ではなく、思わず目を逸らしてしまうような、

ピンクのネグリジェの、永琳が寝室へと入ってきた。

「…朝食の件は分かったが、

 男の目の前でその姿は良くないと思うのは僕だけかな?」

少々困ったような顔をする霖之助に、

「あら、欲情しちゃうの?困ったわねぇ」

右手を頬に当て、こちらも困ったような顔をするが、

目が笑っているのがバレバレなわけで。

「冗談として捕らえておこう」

「ふふ、そうね。じゃあ私も着替えてくるから、早く来ることね」

と、残し部屋を去っていった。

「困った人だ…。さて、魔理沙、魔理沙。起きなさい」

一つ溜息を残し、魔理沙を起こしにかかる。

が、一向に起きる気配を見せない。

揺さぶってみても、頭を軽く叩いてみても同じ結果である。

「いい加減にしないと、怒るよ」

「ふみゃぁ」

起きるどころか、さらに眠りの世界へ入り込む魔理沙。

「しかたない…」

起こすにはこれしかないと思ったのか、

「魔理沙!」

耳元でそれなりに大きい声で叫んでみると、

「うぇい!」

妙な叫び声を上げ、文字通り飛び上がって起きた。

「おはよう、魔理沙。朝食らしいよ」

「わ、分かったけどさ、もう少し優しく起こしてくれよ…」

「優しくしても起きなかったからね」

自分のイメージする起こされ方をされなかったことに、

不満そうな顔をする魔理沙。

「香霖がいじめるー」

「そんなことより、もう朝食ができてるはずだからそろそろ行くよ」

と、霖之助が部屋を出ようすると、

彼女が遠慮がちに彼のズボンの裾を掴み、

「…だっこ…」

と、甘えてくるのだ。

これが魔理沙自身によるものか、猫になった事の副作用かは知らないが、

どちらにしろ、誰にも迷惑がかかることはないので、

危惧する必要はないのだが。

「分かった、分かった。…よっこいしょ」

「乙女に向かってよっこいしょとはなんだ!」

だっこしてあげたにも関わらず、感謝どころか暴力を振舞う始末。

「すまなかったね。じゃ、行こうか」

と、怒る魔理沙に気も留めず部屋を出て行った。










居間に辿り着くと、

まだ寝ぼけ眼な輝夜と、ピンクのエプロンが似合う鈴仙が目に入った。

「おはよう、二人とも」

「あ、おはようございます」

「あら、朝からラブラブで幸せね~」

永琳が見当たらないが、まだ着替えているのだろうか。

魔理沙が大慌てで、「ちょ、違うぜ!そんなんじゃ!」

等と叫んでいるが、理由が分からないので放っておく。

永遠亭での朝食は、イメージ通りというかやっぱり和食だった。

メニューは鮎の塩焼き、出し巻き卵、ホウレン草のゴマ和え、蜆の味噌汁と、

朝食にしては、聊か豪華である。

ちなみに、春にも関わらず鮎がいたりするのは、

外の世界と違い、解禁という法律が存在しないためである。

魔理沙にも食事を与え終え、さっそく自分の食事に入ろうとすると、

「あ、あの…店主さん?」

急に鈴仙が隣に乗り出してきて、手には、箸と鮎の身が乗っている。

「なんだい?」

「あの、その…店主さんには、私が…アウアウアウアウ」

後ろでは、永琳がこちらに何かを訴えるかのように微笑んでいる。

微笑んではいるが、目が笑っていない。

「食べさせてやるって事かい?」

「え、あの…は、はい…」

最後は消えるような声で呟く鈴仙。

「じゃあ、一口だけもらおうかな」

そう言うと、魔理沙と誘った本人である鈴仙が同時に驚いた顔をしていた。

「え、ちょ!香霖!なんでこいつなんかに…私がしても断ってたくせに!」

「あ、あの…言っておいて何なんですが、ほんとにいいんですか?」

片や怒りで顔を真っ赤にし、片や恥ずかしさで顔を真っ赤にする二人。

そしてチラッと後ろを見てみると、本当の意味で微笑んでる者が一人。

その横でにやにやとしてる者が一人。

ちなみにてゐは、もう仕事をしてるそうだ。

「構わないよ」

怒る魔理沙を宥めながら、自分の箸を置く。

「で、では、失礼します…」

おずおずと箸を霖之助に近づけ、

ついに、彼の口に入れることができた。

「うん、美味しいね」

無意識ではあるが、ふと微笑んだ霖之助に、

魔理沙も怒りを潜め、鈴仙なんかはもはや固まっている。

「どうしたんだい?」

微動だにしない鈴仙に心配して、目を合わせると

「あ、はい!ありがとうございますた!では、私は仕事があるのでこれで!」

真っ赤になって言葉を噛みながらも、足早に出て行ってしまった。

霖之助に使った箸を握り締めて。












朝食も終え、ついに帰ることになった。

ちなみに魔理沙は、先程の朝食から一度も口を利いていない。

「何を怒ってるんだい?」

「別に…。香霖がどうしようもない浮気性だなんて私は思ってないぜ」

浮気も何も、結婚も付き合ってもいないのだが。

「ま、大人には色々とあるのさ」

「私だって大人だぜ!」

「そうかい。僕の想像する大人というのは、だっこを強要しないと思うがね」

魔理沙からして見れば、

霖之助に認めてもらいたくて先程の発言をしたのだろうが、

当然の如く彼が気づいてるわけがない。

「だっこを強要する大人だっているんだぜ!」

「僕の知ってる中では、だっこを強要するのは君だけだけどね」

竹林を抜けるまでの間、二人の痴話喧嘩がとてもうざかったとてゐの談。











さて、自分の店に無事着くことができ、

やっと本を読めると安堵したのも束の間の休息であった。

店の前に誰かがぽつんと立っていた。

「いらっしゃい、ちょっと留守にしてたん…だ…」

店の前に立っていたのは、香霖堂の常連であり、上客の早苗だった。

が、いつもの笑顔を振りまく風祝ではなく、

どこか、泣きそうな顔をしていた。

「霖之助さーん…」

霖之助と判断した途端に、抱きつく早苗。

「…どうしたんだい?」

魔理沙の視線に気にしないように、そっと早苗にワケを聞いてみる。

「神奈子様が、諏訪子様が…!」

どうやら、あの神社の二柱に何か起きたらしい。

「あの二人に何かあったのかい?」

泣きつく早苗を宥め、どうにか落ち着かせようとする。

「はい、実は…って、その猫ちゃんは?」

ワケを話そうとすると、後ろにいた魔理沙に気づく。

「ああ、この子は―」

「魔理沙だぜ。それより、香霖から離れるんだな」

魔理沙は不機嫌極まりない低い声で早苗を脅し、

早苗も、無意識に抱きついたことに驚き、

慌てて離れて霖之助に謝罪をする。

それよりも、

「え、え、魔理沙さん?本当に?」

魔理沙が猫になってたことが本当に驚きだったようである。

いくら幻想郷に常識が通用しないと言っても、

これはさすがに幻想郷でもそうあることではない。

「正真正銘見た目は猫(ryだぜ」

「え、じゃあ魔理沙さんも…?」

霖之助は今の言葉にふと疑問を持つ。

「「も」ってことは…」

ふと声を漏らすと、早苗の顔も驚きから哀しみになり、

「はい、神奈子様と諏訪子様も動物に…」

そこで少し考える。

「あの二人が動物化ってことは…」

イメージが正しければ、神奈子は蛇に、諏訪子は蛙になるはずである。

通常よりも大きい蛇と蛙が神社で一緒に暮らしている。

あまり見たい光景とは言えない。

「あ、蛇と蛙じゃなく犬と猫です。神奈子様が犬で諏訪子様が猫ですね」

霖之助の考えを読んだのか、苦笑い気味に微笑みながらそう言った。

「そうなのかい?まぁそれは置いといて、

 ここに薬はあるからまぁ大丈夫なんじゃないかな?」

薬という単語にぱあっっと顔が良くなる早苗。

「薬あるんですか!?」

「あるにはあるが…これは――」

そして霖之助は、薬の服用の仕方を早苗に伝える。

伝え終わる頃には、顔は少し赤みを帯びていた。

「霖之助さんと…ですか…」

「他に男がいないとそうなるね」

ストローという解決策があるため、早苗も落ち着いていられるのだろうが、

これが直接となるとどうなってたのだろうか。

「えと、じゃあ神社に来てくれますか?」

「しかたないね。準備してくるから待ってなさい」

と、言い奥で準備し始めた霖之助。

店の前では、魔理沙と早苗がぼうっとつっ立っていた。

「香霖に手ぇ出したらひどいからな」

「霖之助さんが、魔理沙さん以外の人を選んだら別ですけどね」

と、ほくそ笑む早苗。

二人の間には静かに火花が散っていたという。











霖之助の準備も終えたので、行くことになったのだが、

さすがに早苗は霖之助と魔理沙を持って飛ぶことはできず、

歩いて行くことになった。

前回とは違い、まだ昼前なので大丈夫なのだが。

神社に向かう間に、早苗から二人について色々聞くことにした。

「二人は昨日何を食べたんだい?」

「昨日は鳥鍋でしたよ。それが何か?」

(食べ物による関連性は無いか…)

もし食事で感染するのなら、早苗だって今頃動物になっててもおかしくない。

種族的な問題もありえない。

魔理沙は人間で神奈子たちは神だ。

となると、空気中に細菌が漂ってるとしか…。

もしくは永琳による薬か、紫の暇つぶしとしか考えられない。

「昨日の二人の具合は?」

「二人とも、とても元気でした。

 それに、動物になった今日でも具合が悪そうには見えませんでしたし」

ますます分からない。

「とりあえずは話を聞いてからか…」

「なあ香霖」

そこで初めて魔理沙は口を挟む。

「どうしたんだい?」

「今思ったんだけどさ、紫に頼めば済む話じゃないか?」

「僕もそれは最初に思ったけどね。

 けど、当の本人が出てこないと話にならないからね」

確かに紫に頼めば、ほぼ確実に戻してくれるだろう。

交換条件が怖いが。

しかしどこで何してるか分からない以上、紫を頼ることはできない。

「あ、つきましたよ」

なんだかんだ言ってるうちに神社へ着いてしまった。












神社から居間へと続く襖を開くと、

やっぱり一回り大きい紫の毛の色の犬と、

魔理沙と同じ金色の毛をした猫がこたつでゆっくりしていた。

魔理沙と違うのは、魔理沙より二周り程小さいのだ。

「あ、早苗おかえりー」

こたつを元気に飛び出し、早苗の足元へ寄って来るのは諏訪子だった。

「いらっしゃい、店主」

霖之助の足元へ寄って来たのは神奈子で、

元気とは言っていたが、少し疲れてる風にも見える。

「おじゃまするよ。動物になっただなんて不幸な話だね」

と、霖之助が呆れた風に話すと、

神奈子も溜息を吐き、

「まったくだよ。こんなの人に見られたら信仰も減ってしまうし、

 困ったものだよ」

「少し疲れてる様にも見えるが?」

「ああ、実際に疲れてるんだよ。諏訪子がはしゃいで、相手をしてたからさ」

動物化によるものではないらしい。

いや、動物になったから諏訪子がはしゃいで疲れてるのだ。

そう考えれば、動物化によるものだとも言える。

「さて、薬を持ってきたのだが――」

「霖之助さん!」

薬の事を話そうとすると、横から早苗が声を荒げてきた。

「どうかしたかい」

「その、今日泊まりませんか?」

「いや僕にも店はあるし…」

さすがにそこまで構ってはいられないとお願いを拒む。

「そうだぜ!香霖に迷惑かけんな!」

(君が言えることじゃないけどね)

と、心の中で思うが口にはしない。

というか魔理沙が一番迷惑をかけてる気がする。

「店主、私からもお願いするよ」

(これ以上諏訪子と遊んでたらほんとに疲れてしまう)

「神奈子も早苗も言ってることだしさ~」

と、じゃれつきながらお願いする諏訪子。

さすがにこれだけお願いされると、お人好しの霖之助には断り辛く、

「…一晩だけだぞ」

「ちょ、香霖!」

「それと、魔理沙の同泊が条件だ」

そこで初めて、霖之助と一緒にいた猫が魔理沙と気づく。

「え、あんたあの魔法使いなのかい?いやはや、私たちだけかと思ったら…」

「不思議なこともあるもんだね~」

と、この事態をあまり重く考えてない二人。

さすが神と言えるだけあって、肝が据わっている。

「ああ、実は――」

そこで今までの経緯、自分の考え、薬についてなどを二人に話した。

「なるほど…、じゃあ薬は店主がいないと無意味ってことだね」

「そうなるね」

となると、一つ疑問に思うことが。

「じゃあさ。私達が治るまで霖之助はここに住むことになるのかな?」

そこで約2名に戦慄が走る!

「そ、そうですよね!神奈子様や諏訪子様が治るまで居ていただけないと!」

(手料理なんかを見せたらあの霖之助さんも…)

「魔理沙もいるけどね」

「ダメだぜ!香霖だって店があるんだ。ずっとなんて居れるか!」

そして2人と3匹の間で、これからどうすべきかの会議が開かれた。
















脱線が主の会議で、終わる頃には夕刻となっていた。

結局二人は治るまで、居候することになり

明日、永遠亭に行き入院が必要なら帰っていいことになった。

そして、夕飯の時刻となるのだが…。

「ほら、魔理沙」

例の如く魔理沙に食事を与え、

諏訪子が羨ましくそれを眺める。

「ねぇ、早苗」

「はい、なんでしょう」

諏訪子に呼ばれ、向くと

諏訪子が霖之助たちのあーんを指差し、

「あれやって」

と、せがむ。

「いいですよ」

と、微笑みながらそう返し、

彼女の口の前におかずを出す。

「あーん♪」

例え諏訪子が元の姿であったとしても、

もはや姉と妹にしか見えないだろう。

そして神奈子は、他の2匹が食べ方があーんとなると、

自分だけ口で食べるというのは聊か恥ずかしくなってくる。

早苗は、諏訪子に夢中だし魔理沙はもう少しで終わるっぽいので、

「なあ、店主」

「なんだい?」

そこで神奈子はふと気づく。

自分が頼もうとしてる事の恥ずかしさを。

「あ、そ、そのだな…。私にも、あ、あれを…」

と恥ずかしそうに指差すのは、早苗と諏訪子。

「ああ、構わないよ。じゃあ隣に来てくれるかい」

「あ、ああ」

静々と霖之助の隣までやってきて、小さく口を開ける。

「はい」

小さく切り分けられたおかずを入れられ、

いつもとは違うやり方と、どこか背徳的な雰囲気で、

妙に美味しくも感じられた。

「香霖、そっちはいいからさー。あーん」

するとおもしろくないのが、魔理沙だ。

今まで自分に構ってくれたのが、急に無くなったのだ。

成長したとは言え、まだ幼い少女。

そういう感情があっても、おかしくはない。

魔理沙と神奈子に交互に与えてたせいで、

自分が食べる頃にはすっかり冷えてしまった夕飯を、

早苗があーんを強要したのは言うまでもない。












さて、お風呂の時間になったのだが。

「えっと…みんなで一緒に入りませんか?」

と切り出したのは、早苗だった。

もちろん、平気なわけがなく顔が真っ赤なのは言うまでもない。

「いや、僕は遠慮しておくよ。君らで入ってくるといい」

まぁそう言うのは、早苗も分かってたらしく

「大丈夫です!タオル巻きますから!」

「いや、そういう意味じゃないんだけどね」

神奈子も犬の姿とは言え、異性と入ることに少々慣れていないらしく

さっきから黙っている。

諏訪子を見れば、慣れているのか平気なのか。

「いーじゃん。減るもんじゃないしさー」

だらんと、座ってる霖之助の膝にうなだれかかる諏訪子。

ちなみに、魔理沙も猛反対したのだが、

意見が通ることはなく、結局みんなで入ることになった。



















「あ、あ、あの、き、気持ちいいですか?」

「ああ、気持ちいいよ。少し狭いけどね」

3人が動物になってるので、少し狭い程度で済んだのか、

早苗と霖之助は肩が触れ合ってる状態になる。

ちなみに、魔理沙は霖之助の膝の上。

諏訪子は早苗の膝の上。

神奈子は霖之助の隣に座っていた。

「それより毛が落ちないことが僕にとって不思議でならない」

通常動物を風呂に入れると、毛が湯の中に入って

それはそれは気持ち悪くなるのだが、

元々が人であるため、

髪の毛が風呂に浸かっても抜けないと考えてもらったほうが早いだろう。

「すいません。何から何までお願いしちゃって」

「気にしなくていい。困った時はお互い様だからね」

と、建前はこうだが、本音は

(せっかくの上客を、失望させては堪らないからね)

となっており、中々腹黒いと言えよう。

「香霖。洗ってくれ」

不機嫌になった魔理沙が、先に湯から出て体を洗うよう促す。

「分かった、分かった」

ちなみに、現在動物となっている魔理沙に、

ボディーソープとシャンプーを分ける必要はないらしい。

そして数分後、きれいになった魔理沙を早苗に渡し、

「ほら、神奈子。洗ってあげるから出なさい」

と、神奈子に出てくるよう言う。

「そ、そうかい?じゃあお願いしようかね」

諏訪子と違い、男性経験がほとんどない神奈子にとって、

これは結構勇気のいる行動だと思う。

ちなみに、動物になる前の神奈子の大きな二つの果実は、

動物化によって無くなっていた。

神奈子、諏訪子と終わり、後は早苗と霖之助だけになったのだが。

「あ、あの霖之助さん。お背中流しましょうか?」

「ありがたいが、遠慮しておくよ」

「遠慮しなくていいです!

 今まで我侭を聞いて頂いたんですから、お礼にさせてください!」

そこまで言われると、やっぱり断れなくなり、

「じゃあお願いしようかな」

と、了承してしまう。

「あ!私もしたかったのに!」

「猫の魔理沙さんじゃ無理でしょ」

勝ち誇った笑顔で呟く早苗に、魔理沙は

「覚えてろよ…」

と、小さく怨みを呟いたという。











「気持ちいいですか?」

「ああ、気持ちいいよ」

スポンジを両手で一生懸命こする早苗。

実は、諏訪子に「体にボディーソープ塗りたくって裸でヤっちゃえ!」

なんてアドバイスをもらったが、できるはずがない。

むしろ今の状態でも危ないのだ。

「じゃ、流しますねー」

洗い終えた背中をお湯で流し、

とりあえず自分は風呂へと戻る。

さすがに、霖之助の裸をじっと見ることなどできなかったので、

風呂に戻った後は、ただひたすら自分の体を見続けたと諏訪子の談。














風呂が終了し、3匹ともに薬を与え終え、あとは寝るだけとなる。

用意してある布団は予備を含め4つ。

つまり誰かが一緒に寝ることになる。

神奈子は早々と一人で寝ることを言い、

そそくさと布団に戻って眠ってしまった。

随分と疲れてるようだったので、仕方ないだろう。

早苗も最初は霖之助と寝ることを希望していたが、

諏訪子が一緒に眠たがっていたので、

しぶしぶその席を、魔理沙へと渡した。












「香霖、起きてるか?」

闇の中で魔理沙の声が静かに響く。

霖之助の声はしない。

霖之助も疲れてるらしく、すぐに眠ってしまったようだ。

「香霖…」

魔理沙はそう呟きながら、霖之助の顔の前までやってきた。

そしてペロッと額を一舐め。

(香霖、香霖、香霖…)

もはや魔理沙の持ってる感情は、

妹が兄へ向ける親愛的な意味ではなくなってきていた。

もちろん、霖之助が気づいてないことで今まで積もりに積もってたのもあるが。

そして魔理沙の行動も段々とエスカレートしていき、

額から頬、頬から首筋、そして…。

(香霖の唇…)

キスではなく、舐めるだけ。

その舐めるだけの行為が魔理沙を欲情の海へ落とす――。

ことはなかった。

魔理沙自身も疲れていたので、

ここらへんで精神の限界であった。

次第に瞼が落ちていき、

そうかからないうちに眠りの森へと足を踏み入れる。

そして寝言か、そうでないかは分からないが、

最後に魔理沙がこう呟く。

「猫でも…いいかもな…」

と。 
                               ―続く?―
ども。

シリーズ2作目になります。

最初は早苗だけを動物にと考えてたのですが、

まぁ人間で甘える早苗も悪くないなと思い、

神の2人をした次第です(´・ω・`)

神奈子かわいいよ神奈子

ウブっていいですよね。

てか書いててなんですが、紫色の犬って…。

では、また次回でお会いしましょう。

じゃん!けん!ぽん!うふふふふ。
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コメント



0.2570簡易評価
4.80名前が無い程度の能力削除
風呂場シーンが入っても全くエロくない、不思議!
しかしなんだか話がおかしな方向へ向かいだしたぞ……
5.10名前が無い程度の能力削除
見事なまでのハーレムかつキャラ崩壊……
9.100名前が無い程度の能力削除
神奈子が可愛すぎて生きてるのが辛い
16.80K-999削除
神奈子可愛すぎ同意。それだけで満点入れそうになるも自重に成功。
それにしても、ここまでモテると荒れそうですね。
でも神奈子可愛いので気にしない。
18.無評価名前が無い程度の能力削除
ちょっと内容が人を選ぶのでタグに注意書きを追加した方がよろしいかも知れません(ハーレム、カップリング等)
点数はもう入れたのでフリーレスで失礼します
25.20名前が無い程度の能力削除
ただモテてるだけじゃ面白くないなあ
26.100名前が無い程度の能力削除
少なくとも男を変態にして笑いを取ろうとかいうふざけた話に比べればよくできてるよ
28.50名前が無い程度の能力削除
何の脈略もなく霖之助がモテているのは確かに疑問。
まぁ女同士や男同士で乳繰り合っているよりかは…とも考えてみたが東方でそれは酷な話か。

とりあえず文章中に「(ry」とか入れるのは良くないね。そういうのを使わなくても表現は出来るはず。
29.60名前が無い程度の能力削除
何か霖之助が朴念仁通り越して悟りの領域に入ってるように感じる。
一応商売人なんだしもうちょっと俗っぽくても良いように思えるが、その辺は個人の感性の問題かな?
30.70名前が無い程度の能力削除
みなさんが前述されている通り、とにかく人を選びますね。
ハーレムネタはキャラ崩壊と同義ですからね。
自分はまだ許容範囲でしたが。
ある程度の批判は覚悟したほうがいいかもしれません。
31.無評価名前が無い程度の能力削除
ええい首輪イベントはまだなのか!?
35.100名前が無い程度の能力削除
女の子同士だと何も文句言わない奴らいるけどね。
面白かったですよ。
45.100名前が無い程度の能力削除
これにめげずに次もお願いします。
73.100名前が無い程度の能力削除
いいぞもっとやれ!