Coolier - 新生・東方創想話

紅き童祭

2005/01/01 00:25:29
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 ――――――――――――――



 ―――――――――



 ――――――

 

 ……ウフフフフ


 ―――――




 ――――――――――――




 アハハハハハハ…………




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 日光の穢れなき、清浄なる紅き境内。そこかしこで聞こえる幼き童の、笑い声。

 









 
 提灯の幻灯。          ぼうっと灯る、赤。 規則正しくお辞儀をする紅き従者の祭列




 笛の音。             蝙蝠の鳴き声。   姦しく上げる、声。それは夜笛の響き 




 太鼓。               石畳を這いずる、手。単調な鼓動を叩く、消え逝く命の音。





 


 夢違えし、幻視の夜。 幽世の童祭。 紅き夜神へ奉納されるは、紅の詰まった米俵。
 貢物たちは自らの足で紅き神殿に参拝し、そのまま頭を垂れて夜の王に赦しを請う。
 たとえ、それが――――絶対の恐怖と、絶望から来るものでも。





 ――――――ふふ、咲夜。こんなにたくさん持ってこられても…………飲みきれないわ。



 ―――あはははははは。ねぇ、お姉さま。じゃあ……コレ、全部、バラバラにしちゃっていいかな?





 愉しげに木霊する、仲睦まじい姉妹の声。 闇に灯る、赤い……紅い、綺麗なともしび。

 床に散らばり、這いずり回る参拝者たち。 絶望にもがき、嬉しさの余りに……紅い涙を流してる。


 

 暗い、閉ざされた境内の鳥居――――――重厚なる扉に辿り着く、供物。



 
 寂しさの余り震える手で、家路に就こうとする……哀れなにんげん。


 本当は、帰りたくない。いつまでも――――――遊んでいたいに、違いないのに。


 ああ、なんて――――――かわいそうな、こどもたち。


 






ヒュン………












 
とすん。



 





 何処からとも無く、飛来した短剣。御神酒の樽を叩き割る、清き刃。






「……………ふん。下衆の分際で、お嬢様の元から去ろうとは。

 ――――――その無礼。血酒を以って贖え」







 暗い境内のなか。神前の舞いを踊る――満月にいざなわれし、夜に咲く花。
 ゆらゆらと闇夜に漂うナイフの群れ。
 現実と夢幻の境界でさざめく無限の剣舞。






 紅き月に仕える巫……十六夜の月が、冷たく輝いた。










 ―――あー! ずるいー! ずるいずるいずるーい!! 私が遊ぼうと思ってたのにー!!!




 ――――――あらあら、咲夜ってば、使えないわね。 うーん。もう、おなかも一杯になったことだし……

         よし、フラン。じゃあ、どっちがうまく……あいつらを踊らせられるか競争しようか?










 祭りに心躍らす、ふたりの童女。 



 掲げた手の先には、赤い、紅い、林檎の飴がずらりと並ぶ。



 負けじと振るう、背中の光翼。 きらきらと輝く飴細工。











 ――――――じゃあ……




 ―――いっせーの……
















「「―――――――――せ!!














 舞い踊る紅き奔流。それは―――賽銭箱に群がる、浅ましき欲望を孕んだ銭のよう。









 射的の景品たちがあげる



 
 聞いたことも無い不思議な唄




 見たことも無い不思議な踊り















 どうやら、きょうは















 オマツリらしい。






冬こみCDの童祭のイメージ、こんな感じな不吉なことに。
舞台は紅魔館、ダークな住人たちの地下室での血の饗宴。
お祭りの神社、祭りの定番アイテムとレミリア達の狂った対比。

赤い 紅い 紅魔のお祭り。 別名 血祭り

幽世:かくりょ 夜神:やがみ 童:わらべ 

一部改変:さくやんのとこ  一斉射撃のとこ
です。

萃夢想での狂った強さ、カリスマ溢れる紅い悪魔のイメージが出たんで。
しん
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コメント



0.780簡易評価
2.-30ナナシ削除
何が言いたいやらさっぱり。
10.40名前が無い程度の能力削除
>何処からとも無く飛来した~~
このへんのくだりがよくわからんかったが、後はとても面白かった
人間を紅い米俵と表現するあたり背筋にうすら寒いものを感じるな…
俺もそろそろ祭りの会場にお参りでも行くかね、あわよくば混z(
14.70名前が無い程度の能力削除
う~ん…。隠喩の使い方が絶妙ですね。思わず唸ってしまいました。
レミリア達の狂気が短い文章の中で見事に表現されていました。