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東方昔話 『浦島太郎』

2003/09/22 08:01:02
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むかしむかし、ある村に、浦島太郎という心優しい人がおりました。
浦島は普段、漁をしたり魔法の研究をして生活していました。

   魔理沙「晴れてじいさん役を卒業だぜ。」

浦島はご機嫌で漁へと出かけました。
そして浜辺に差し掛かったとき、近所の子供達が騒いでいるのを見つけました。

   魔理沙「なにしてんだ・・・?」

浦島は子供達に近づいてみました。
見ると子供達は、亀をいじめているではありませんか。

   チルノ「やめて~!私が何をしたっていうのよ!」
  ルーミア「一人だけ妖々夢に出演してるから。」
   レティ「中ボスなのに、私より目立っているから。」
     橙「おてんば恋娘だから。」
   チルノ「わけわかんないわよ!」

子供達は何かと因縁をつけて、亀を叩いたりしていました。
それをみていた浦島は、

   魔理沙「しかたねえな・・・・。」

そう言って、子供達に話し掛けました。

   魔理沙「これこれ、子供達。」
     橙「なによ。」
   魔理沙「私も混ぜてくれ。」
   チルノ「ちがうでしょ!」
   魔理沙「もとい、亀をいじめるのはやめなさい。」
  ルーミア「それじゃ、代わりになにかちょうだい。」
   魔理沙「そうだな、代わりにこれをやるぜ。」

浦島は懐から、1枚の紙切れを取り出しました。

   レティ「これは何?」
   魔理沙「ああ、遊ぶものだ。遠くでこの紙に書いてある文字を読んでみな。」
     橙「はーい。」

子供達はその場からはなれて、紙に書いてある文字を読みました。

   子供達「魔符『スターダストレヴァリエ』」

すると、紙切れのから沢山の星が発生しました。
そして沢山の星に流されて、子供達はどっかに飛んでいってしまいました。

   魔理沙「た~まや~、だぜ。」
   チルノ「ひ、ひどい・・・・。」
   魔理沙「なんか言ったか?」
   チルノ「いえいえ。それより、助けてくれてありがとうございます。」
   魔理沙「ああ、気にするな。」
   チルノ「実は私は、竜宮城に仕える者です。お礼にあなたを竜宮城へ案内します。」
   魔理沙「そうか。じゃあ、お言葉に甘えさせてもらうぜ。」
   チルノ「じゃあ、ついてきてください。」

亀は浦島を、水の中へ引きずり込みます。

   魔理沙「おい、待て。水中じゃあ、息ができないぜ。」

   チルノ「ああ、私は大丈夫。」
   魔理沙「いや、私が大丈夫じゃな・・・・・・(ブクブクブク)・・・・・。」

こうして浦島は、助けた亀に連れ去られ、竜宮城へやってきました。

   チルノ「着きましたよ。ここが竜宮城です。」
   魔理沙「・・・・・う~ん・・・・・・。」
   チルノ「あれ?ほんとに死んだのかな?」
   魔理沙「うっかり死ぬところだったよ・・・・。」
   チルノ「ともあれ、竜宮城につきましたよ。」
   魔理沙「・・・・・・・これのどこが竜宮城だ。」
   チルノ「どこからどう見ても竜宮城です。」
   魔理沙「どこからどう見ても怪しい館に見える。」
   チルノ「気のせいです。さあ、奥へどうぞ。」
   魔理沙「やれやれ・・・・・。」

浦島と亀は、竜宮城の奥へと進んでいきました。

   魔理沙「これはまた、絵にも描けぬような・・・・。」
   チルノ「美しさでしょ?」
   魔理沙「まがまがしさ、だぜ。それより、誰もいないじゃないか。」
   チルノ「おかしいわね。帰ってきたら乙姫様が出てきてくれるはずなんだけど。」
   魔理沙「誰だよ?その乙姫役は・・・・。」
     ?「だれ~?こんな時間に・・・・・。」
   チルノ「!?」
   魔理沙「もう、昼過ぎだ。」

浦島と亀の前に、一人の女性が現れました。

    幽香「あれ?お客さんかしら。」
   チルノ「乙姫様!」
   魔理沙「あんたが乙姫か。」
   チルノ「乙姫様、実はかくかくしかじかで・・・・。」
    幽香「ぐ~・・・・。」
   魔理沙「寝るな。」
    幽香「?失礼ね。寝てなんかいないわよ。」
   魔理沙「おもいっきり、いびきかいてたじゃねえか。」
    幽香「寝巻きなのは、さっきまで寝てたからよ。」
   魔理沙「話をずらすな。それよりだ・・・・・。」
    幽香「亀を助けていただき、ありがとうございます~。」
   魔理沙「あ~、いえいえ。じゃなくて、それよりだ。」
    幽香「なに?」
   魔理沙「私が亀に連れ去られてここに来たら、色々もてなしをしてくれるって聞いたが?」
    幽香「そうだっけ?」
   魔理沙「そうだよ。きっとな。」
    幽香「ああ、そうだったわね。きっと。」
   魔理沙「解ってくれたか。じゃあ、もてなしてくれ。」
    幽香「ごめん~。忘れてた。」
   魔理沙「・・・・・・・・そんなんだろうと、思ったよ。」
    幽香「そういうわけだから、あきらめて帰って。」
   魔理沙「・・・・ただで帰ってやるわけには、いかねえな。」
    幽香「何が目的なの?・・・・ひょっとして、私!?」
   魔理沙「いらねえよ。そんな物。」
    幽香「何よ、冗談じゃないの。まったく、人を物扱いして・・・。」
   魔理沙「人じゃないだろ・・・。玉手箱っての、あるだろ?それをよこしな。」
    幽香「わかった。」

乙姫様は、奥へ引っ込んで行きました。
そしてしばらくして、着替えた乙姫様が出てきました。

    幽香「おまたせ。」
   魔理沙「来たか。じゃあ、くれ。」
    幽香「え、私を?そんな・・・・。」
   魔理沙「玉手箱だ!」
    幽香「冗談はおいておいて・・・・。」
   魔理沙「疲れるぜ・・・・・。」
    幽香「はい、これが玉手箱ね。」
   魔理沙「おう。しかと受け取ったぜ。」
    幽香「でも、絶対開けてはだめよ。」
   魔理沙「開けたら、どうなる?」
    幽香「世界が滅びるわ。」
   魔理沙「そんな物騒なもん渡すな!」
    幽香「冗談よ。」
   魔理沙「・・・・・・解ったよ。もう、何も聞かない。帰る。」
    幽香「そう?それじゃ、ばいば~い。」
   魔理沙「おう・・・・・。」
    幽香「あはははは~。」

浦島は、かなり疲れた様子で竜宮城を後にしました。
乙姫様はご機嫌でそれを見送ります。

    幽香「それじゃ、もう一眠りしようかな。」


乙姫様は再び寝所に向かいました。
一方浦島は、亀に連れられて、地上へ戻ってきました。

   チルノ「それじゃあ、私はこれで・・・・。」
   魔理沙「なあ。あんた、あの乙姫と面識あったのか?」
   チルノ「無いに決まってるじゃない。」
   魔理沙「そうか。」
   チルノ「それがどうかした?」
   魔理沙「いや、なんかもう、どうでもよくなってきたぜ。疲れたから。」
   チルノ「変なの。」

亀は水の中へと帰っていきました。
残された浦島は、ふと玉手箱に目がいきます。

   魔理沙「開けたら世界が滅びるって、冗談で言ってたが・・・・。」

浦島は、玉手箱の中が気になり始めました。

   魔理沙「とりあえず、開けてみるか。」

浦島はついに、玉手箱の蓋を開けてしまいました。
そして、

 どっか~~~~~~~ん!!!!

世界は、滅びました。



   魔理沙「う~ん・・・・・。」

訂正。
玉手箱は突然爆発し、浦島はそれに巻き込まれてしまいました。

   魔理沙「あ~。びっくりした。」

爆発に巻き込まれたにも関わらず、浦島は復活しました。
そのとき唐突に、誰かがやってきました。

    霊夢「あれ?浦島じゃない。どうしたのよ、こんなところで。」
   魔理沙「?」

やってきたのは、近所に住む友達でした。

    霊夢「ぽけ~っとするな。どうしたの?」
   魔理沙「あら、霊夢じゃない。どうしたのよ?」
    霊夢「どうしたのよ、は私の台詞・・・・・?」
   魔理沙「実はね~。亀を助けたら竜宮城につれていかれちゃって。」
    霊夢「!?!?!?!?」
   魔理沙「竜宮城でもらった玉手箱を開けたら、突然爆発しちゃって、それに巻き込まれたの。」
    霊夢「・・・・・・・。」
   魔理沙「ほんと、死ぬかと思ったわ。・・・・・どうしたの?マヌケ面しちゃって?」
    霊夢「・・・・・・違う。」
   魔理沙「?」
    霊夢「断じて違う。まり・・・、浦島は、そんな口調じゃない。」
   魔理沙「な、何言ってるのよ?」
    霊夢「うるさい!あんた、偽者ね!!」
   魔理沙「ええ?!」
    霊夢「みんな、大変よ~~!浦島の偽者がでた~!」

友達はそう叫んで、村中にふれまわりました。
それはいろんな形で、皆に伝わりました。

    咲夜「大変です!お嬢様。魔理沙、もとい浦島太郎が乱心しました!」
  レミリア「乱心って、変になったってこと?」
    咲夜「そんなところです。」
  レミリア「あいつが変だなんて、いつものことじゃないの。」
    咲夜「いや、それが・・・・。」
 パチュリー「いつもの通りじゃないから、変なのよ。」
  レミリア「??どういうこと?」
 パチュリー「聞いた話じゃ、口調が普通になったとか・・・。」
    咲夜「そうですそうです。~だぜ、とか言わなくなってました。普通の女の子って感じの口調を・・・。」
  レミリア「そうなの?」
    咲夜「思い出しただけでも悪寒が・・・・・。」
 パチュリー「偽者だって噂もあるけど。」
    咲夜「狐か狸が化けているのかしら?だったらいいんだけど・・・・。」
     藍「呼ばれて飛び出て・・・・。」
    咲夜「呼んでない。」
  レミリア「狐さんは、いるみたいね。」
 パチュリー「誰かが、化けているわけではない、っていうことは・・・。」
     藍「乱心したっていうのは、本当だったと。」
    咲夜「それは、一大事!!」
  レミリア「普通になったなら、それでいいじゃないの。なんで一大事?」
    咲夜「世界が滅びます。」
  レミリア「!!みんな!魔理沙を止めて!この際生死は問わないわ!!」
    咲夜「了解です!総員に告ぐ!!これは聖戦よ!命がけで魔理沙を止めろ~!!」
     藍「冒頭での橙の仇!覚悟~!」
 パチュリー「本返せ~!」

村の人たちは一丸となって浦島退治に乗り出しました。
身の危険を感じた浦島は、魔法で空を飛んで逃げてゆきました。

   魔理沙「しくしく・・・。なんでこうなるのよ~。」

玉手箱によって口調を変えられてしまった浦島は、泣く泣く村を去りました。
その後、浦島の口調が元に戻ったかどうか知る者は、誰もいなかったそうな・・・・。


 おしまい


 キャスト

浦島太郎  霧雨魔理沙
亀     チルノ
子供達   ルーミア、レティ・ホワイトロック、橙
乙姫様   幽香
浦島の友達 博麗霊夢
村の人   十六夜咲夜、レミリア・スカーレット、パチュリー・ノーレッジ、八雲藍


 昔話第五弾、浦島太郎。下書きは18日夜に執筆。かぐや姫で詰まっていたときにさらさらっと書いたのを完成させました。後半部は、まったく浦島じゃないです。
 魅魔様に続いて幽香登場。何と言いますか、よくわからない性格と言う物を出し切れていない気がします。台詞も、なんかパクリが多いです。さらに、冗談ばかり言ってます。・・・どうしよう。
 幽香は『稀翁玉』で愛用してます。そっちでの勝ち台詞に頭のよさの片鱗をうかがわせるものがあるのですが、ここでは、そんな物まったく見せてません。むしろ、ただの寝坊キャラに・・・。紫の元祖って、この人だったのかなあ、と思ったり。しかしながら、稀翁玉の立ち絵、可愛過ぎ。
 竜宮城ですが、幽香の館は湖の中にあるということなので、お借りました。幽香さん、お休みのところ申し訳ございません。
 あ、魔理沙が主役だ!うっかりしてて気づかなかった・・・。玉手箱でじいさんになってもつまらないので、旧作っぽく口調を変えてみました。この場合、変わったのか戻ったのか解らないところが、また微妙でなんとも・・・・。
 さて、次ですが、東方スレに『カチカチ山』希望と書いていただいていたので、がんばってみます。もしかしたら、別のものが出るかもしれませんが、きっと完成させて見せますので、よろしくお願いします。
Piko
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コメント



0.1560簡易評価
1.30すけなり削除
魔理沙がっΣ('-'*)  
2.40ななすぃ削除
幽香キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! 私も稀翁玉で幽香を使いまくってたりします。
24.30エリス・ブライト削除
あれ!?チルノ案外普通ですね
25.50毛玉1号削除
魔理沙はうふうふ言わないの?(何)つーか、チルノがバカじゃない所に対するツッコミは誰も(以下略)
29.70名前が無い程度の能力削除
黒歴史www
30.90名前のない程度の能力削除
>> 子供達「魔符『スターダストレヴァリエ』」

これでキたwwwwww
魔理沙もひどい事するなぁwww
37.80名前が無い程度の能力削除
はははwww