満月が夜空を明るく照らす頃、二人はようやく迷い家に帰ってきた。
『何か』がいないおかげで常冬の湖はすんなり通ることができたが、
それでも橙の足に合わせて歩いていたからそれなり以上に時間はかかる。
おかげで魔理沙は歩き疲れてクタクタになっていた。
「つっ・・・・疲れたぁぁぁぁぁぁ!」
「お疲れ様ニャ。今日はとっても楽しかったニャ」
「・・まあ、そう言ってもらえると嬉しいねぇ」
「魔理沙、一人でこの郷から出られる?」
「無理無理、絶対無理。道に迷った先にあるから迷い家って言うんだろ?
それにこの夜中にこの足で帰るなんて自殺行為だぜ。だから今晩は泊めて欲しいんだけどな」
「ふぇ・・・・・」
「ん?別に何も取りやしないぜ?」
「い、いやいや、むしろ大歓迎ニャ!いろんなお話聞きたいニャ」
「まあそれはいいんだが・・とりあえず元の姿に戻ったらどうだ?
お前が私のところに来てから絶対半日は経ってるぜ」
「そうかも・・・じゃあ元に戻るニャ。魔理沙は少し下がってるニャ」
少しの沈黙の後、橙の足元から見たことのない紋様の魔方陣が浮かび上がってきた。
それは橙を中心に爆発的に広がり、白い光を弾けさせる。
そして光の中から出てきたのは、ネコ耳と赤い爪が印象的な
―もちろん魔理沙には見覚えのある―少女だった。
「やっと二本足で歩けるな」
「う~ん、体の小さい方が便利ではあるんだけどね」
「そういうものなのか?」
「そういうものだよ。目立たないから襲われることもないし」
「お前だったらその辺の妖怪に襲われても問題ないと思うけどな」
「それ以前に郷から出る事もあまりないんだけどね」
「言えてるぜ」
種族の壁を越え、二人の話は弾んでいた。
下手すれば次の瞬間、どちらかが死んでもおかしくはない。だがそこにそんな空気はない。
まるで古い付き合いの友人みたいな感じで接している。敵意も、下心も、何もない。
そしてそんな関係を二人とも心地よいと感じていたのだ。
「また・・・・どっかに連れてって欲しいな」
「ん~・・・だったら博麗神社なんてどうだ?いろんな奴が来て騒がしいけどいい所だぜ」
「じゃあ今から行こう!」
「やめろ(汗)」
夜が明けるまで、迷い家の郷は少女二人のおかげでいつまでも賑やかだったとか。
『何か』がいないおかげで常冬の湖はすんなり通ることができたが、
それでも橙の足に合わせて歩いていたからそれなり以上に時間はかかる。
おかげで魔理沙は歩き疲れてクタクタになっていた。
「つっ・・・・疲れたぁぁぁぁぁぁ!」
「お疲れ様ニャ。今日はとっても楽しかったニャ」
「・・まあ、そう言ってもらえると嬉しいねぇ」
「魔理沙、一人でこの郷から出られる?」
「無理無理、絶対無理。道に迷った先にあるから迷い家って言うんだろ?
それにこの夜中にこの足で帰るなんて自殺行為だぜ。だから今晩は泊めて欲しいんだけどな」
「ふぇ・・・・・」
「ん?別に何も取りやしないぜ?」
「い、いやいや、むしろ大歓迎ニャ!いろんなお話聞きたいニャ」
「まあそれはいいんだが・・とりあえず元の姿に戻ったらどうだ?
お前が私のところに来てから絶対半日は経ってるぜ」
「そうかも・・・じゃあ元に戻るニャ。魔理沙は少し下がってるニャ」
少しの沈黙の後、橙の足元から見たことのない紋様の魔方陣が浮かび上がってきた。
それは橙を中心に爆発的に広がり、白い光を弾けさせる。
そして光の中から出てきたのは、ネコ耳と赤い爪が印象的な
―もちろん魔理沙には見覚えのある―少女だった。
「やっと二本足で歩けるな」
「う~ん、体の小さい方が便利ではあるんだけどね」
「そういうものなのか?」
「そういうものだよ。目立たないから襲われることもないし」
「お前だったらその辺の妖怪に襲われても問題ないと思うけどな」
「それ以前に郷から出る事もあまりないんだけどね」
「言えてるぜ」
種族の壁を越え、二人の話は弾んでいた。
下手すれば次の瞬間、どちらかが死んでもおかしくはない。だがそこにそんな空気はない。
まるで古い付き合いの友人みたいな感じで接している。敵意も、下心も、何もない。
そしてそんな関係を二人とも心地よいと感じていたのだ。
「また・・・・どっかに連れてって欲しいな」
「ん~・・・だったら博麗神社なんてどうだ?いろんな奴が来て騒がしいけどいい所だぜ」
「じゃあ今から行こう!」
「やめろ(汗)」
夜が明けるまで、迷い家の郷は少女二人のおかげでいつまでも賑やかだったとか。
しかし…魔女に黒猫って定番ですけど、実際に魔理沙と橙にこういう関係にするというのは初めて見ました。
いや何というか、すごく…おおk(ry悶えました。
これ本当に大好きです。
ありがとうございましたー