嘘をはく、
おえ。
口からでてきた、
嘘に、
挨拶。
こんにちは。
こんにちは。
嘘、
返事があった。
期待をしていたわけでは、
なかった。
なかったけれど、
返事があったのだから、
しようがない。
おててつなご。
フランドールが、
言うと、
嘘も、
こくり、
頷いた。
嘘と、
歩いていると、
姉である、
レミリアとでくわした。
『あら、誰、というか、何?』
嘘だよ、
フランドールは、
答えた。
嘘は、
恥ずかしいのか、
フランドールの陰に隠れて、
それでも、
そうだよ、
という風に、
何度か頷いてみせた。
『嘘、か、なるほど』
フランドールは照れた。
えへへ、
と、
照れた。
嘘も照れた。
えへへ、
と、
照れた。
レミリアは素だった。
『まあ、四月馬鹿だし、そういうこともあるのか』
なんとか、
自分を納得させた、
レミリアは、
すすりと、
行ってしまった。
嘘の、
親は、
フランドールである。
お腹は痛めていないけれど、
喉は痛めて、
産んだ子だ、
フランドールは、
嘘に愛を注いでいた。
よしよし、
と、
髪をなでる。
よしよし、
と、
お腹をなでる。
その度に、
きゅうきゅうと、
猫のように鳴く、
嘘に、
愛情は深まっていた。
この子を立派に、
育てなければ、
フランドールは、
深く決意した。
嘘と、
フランドールは、
地下室で、
お茶会を、
していた。
紅茶を、
たしなみ。
美味しい。
それに。
ふたりは幸福であった。
けれど、
その幸せは、
長くは続かなかった。
ぐちゃり、
音がした。
瞬間、
嘘のティーカップが、
砕けた。
嘘は、
驚いて、
固まった。
フランドールは、
油断をしていた、
能力が、
暴発したのだ。
何も意識せず、
右手を握ってしまった。
フランドールは、
顔面蒼白に、
ただ、
嘘に、
謝った。
ごめんなさい、
ごめんなさい、
ごめんなさい。
そういうつもりじゃあ、
なかったの。
フランドールは、
何度も謝った、
嘘は、
びっくりしたけれど、
大丈夫だよ、
震える声、
言葉、
優しい嘘に、
フランドールは、
泣いてしまった。
嘘は、
どうしていいか、
わからなくなって、
でも、
このままじゃあ、
いけないんじゃあないかと、
わかって、
嘘は、
フランドールの、
おててをぎゅっと、
握った。
危ないよ。
そう、
言うが、
嘘は手を放そうとはしなかった。
だから。
嘘を、
間違っても、
破壊しないようにと、
フランドールは、
右手を、
少し、
和らげて、
握った。
おえ。
口からでてきた、
嘘に、
挨拶。
こんにちは。
こんにちは。
嘘、
返事があった。
期待をしていたわけでは、
なかった。
なかったけれど、
返事があったのだから、
しようがない。
おててつなご。
フランドールが、
言うと、
嘘も、
こくり、
頷いた。
嘘と、
歩いていると、
姉である、
レミリアとでくわした。
『あら、誰、というか、何?』
嘘だよ、
フランドールは、
答えた。
嘘は、
恥ずかしいのか、
フランドールの陰に隠れて、
それでも、
そうだよ、
という風に、
何度か頷いてみせた。
『嘘、か、なるほど』
フランドールは照れた。
えへへ、
と、
照れた。
嘘も照れた。
えへへ、
と、
照れた。
レミリアは素だった。
『まあ、四月馬鹿だし、そういうこともあるのか』
なんとか、
自分を納得させた、
レミリアは、
すすりと、
行ってしまった。
嘘の、
親は、
フランドールである。
お腹は痛めていないけれど、
喉は痛めて、
産んだ子だ、
フランドールは、
嘘に愛を注いでいた。
よしよし、
と、
髪をなでる。
よしよし、
と、
お腹をなでる。
その度に、
きゅうきゅうと、
猫のように鳴く、
嘘に、
愛情は深まっていた。
この子を立派に、
育てなければ、
フランドールは、
深く決意した。
嘘と、
フランドールは、
地下室で、
お茶会を、
していた。
紅茶を、
たしなみ。
美味しい。
それに。
ふたりは幸福であった。
けれど、
その幸せは、
長くは続かなかった。
ぐちゃり、
音がした。
瞬間、
嘘のティーカップが、
砕けた。
嘘は、
驚いて、
固まった。
フランドールは、
油断をしていた、
能力が、
暴発したのだ。
何も意識せず、
右手を握ってしまった。
フランドールは、
顔面蒼白に、
ただ、
嘘に、
謝った。
ごめんなさい、
ごめんなさい、
ごめんなさい。
そういうつもりじゃあ、
なかったの。
フランドールは、
何度も謝った、
嘘は、
びっくりしたけれど、
大丈夫だよ、
震える声、
言葉、
優しい嘘に、
フランドールは、
泣いてしまった。
嘘は、
どうしていいか、
わからなくなって、
でも、
このままじゃあ、
いけないんじゃあないかと、
わかって、
嘘は、
フランドールの、
おててをぎゅっと、
握った。
危ないよ。
そう、
言うが、
嘘は手を放そうとはしなかった。
だから。
嘘を、
間違っても、
破壊しないようにと、
フランドールは、
右手を、
少し、
和らげて、
握った。
公式じゃないけど火鳥さんを思い出した、同士は居るか?
左様、素直な心から発せられるのかもしれませんね
フランと優しい嘘ちゃんはこれからどうなるのか気になるけど絶対に幸せになって欲しい…