ここにハグレ王国を建てよう

001 無敵の王様
ローズマリー「デーリッチ、今日はプリン3倍デーだよ！」
デーリッチ「ト、トリプルー！？ あの想像することしか許されなかった伝説のおやつを食べられる日が来るとは……」
ローズマリー「なーんて、今日はエイプリルフー……」
デーリッチ「やったー！ ローズマリー大好きでち！」
ローズマリー「あ、いや、だからね」
デーリッチ「3倍プリンなんて夢のようでち。ありがと、ローズマリー！」
ローズマリー「うん、だから、その……今持ってくるから手を洗っておいで」
デーリッチ「はーい！」

ハピコ「姉御、いくらなんでも甘すぎでしょ」
ローズマリー「なにも言わないでくれ……」



002 誰だって見る
かなづち大明神「戦闘中に味方がセクシーダンスを踊るとドキドキが止まらなくなるのですが、これは病気かなにかなんですかねぇ」
エステル「いや、確かにアンタの頭は病気の親玉みたいなものだけど、それは混乱してるだけでしょ。耐性ないんだから見ないようにしろよ」
かなづち大明神「なにを言ってるんですか！ サービスされているのに断るわけにはいかないでしょう！」
エステル「アンタのためじゃないし、サービスでもねえよ！」



003 神の怒り
ニワカマッスル「俺の素晴らしい筋肉がみんなの癒しになると思うんだが、どうだ、今日からこの筋肉さんがサービスレッドとして活躍するってのは」
かなづち大明神「……あ、少し待っててもらえますか？ 今、TPをためているので」



004 対抗意識
メニャーニャ「先輩、最近王国に住み着いた野良ネコに私の名前をつけたらしいですね」
エステル「うっ、その、良かれと思って……」
メニャーニャ「そんなに横隔膜をグーで叩かれたいんですね。すみません、先輩の思いに気付いてあげられなくて」
エステル「すみません、別の名前つけます！ っていうかそんなに怒らなくてもいいじゃない。なにが気に入らないのよ」
メニャーニャ「……だって、その名前で呼んで撫でたりしてるんでしょ？」
エステル「そうだけど、それが？」
メニャーニャ「……」
エステル「ちょっ、無言で叩くのやめて！」



005 自覚
エステル「なんか今日は頼まれごとが多いなあ……猫の手も借りたいくらい忙しい」
デーリッチ「呼んだでちか！？」
エステル「いや、呼んでないから……なんでトラの格好してるの！？ そのくせ、猫って自覚してんのかよ！？」
メニャーニャ「呼びましたか、先輩？ 暇じゃないんですから用があるなら早くしてくださいよ」
エステル「いや、本当に呼んでないから！ なに、やっぱりメニャーニャも自覚あるの！？ あるんだ！？」

Ｑ，間にあってない上に数が圧倒的に少ないんですが
Ａ，数十分前までイリスにボッコボコにされていた

ようやく四章に入りました