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宗教戦争に密かに名乗りを上げていた鬼人正邪

2014/04/01 22:16:10
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(BGM. 新世界より)



























































幻想郷全住民に告ぐ!


私の名前は鬼人正邪。宗教家たちが支配する、妖怪の楽園の革命家だ。

諸君、私には納得できないことがある。

私は今回、宗教家同士の人気争いに参戦しようといろいろ調べてきた。

しかしどうやら、私には宗教戦争への参戦権はどこをどう探してもないようなのだ。


これは一体どういうことだ!

諸君も知っているはずだ。今や幻想郷は宗教家のものであるということを!

宗教家は、幻想郷中あらゆるところに生じている問題に口を出し、手を出し、場合によっては自らずかずかと乗り込んで解決を図ろうとしていた。彼らが問題の引き金になったこともあるのにも関わらずだ。

そんなことは、幻想郷がすべて宗教家の私物であるという認識に立たなければ到底理解も容認もできないことだ!



そう、実際もはや幻想郷は全部宗教家のものなのだ。


なんとすばらしい。

私は宗教が大好きだ。

私はかつて2年間思想犯としてスキマ送りされたことがあるが、釈放されるやいなや寺に駆け込み、お賽銭を投げ入れ、本坪鈴を鳴らし、心ゆくまで参拝したほどだ。とても安らいだ。

守矢神社の神徳は我々を豊かにしてくれるし、道教の仙人も人間の希望と化しているし、河童の技術もすばらしい。









……うるさい! 科学技術だって宗教じゃないか!
とにかく、私は宗教が大好きだし、幻想郷の頂点に立っている彼ら宗教家を誇りに思っている。

いや、思っていた。
私に参戦権がないことを知らされた今日までは、だ。私は心の拠り所を失ってしまった思いだ。


諸君は知っていたのか?

宗教は、元々人々がその頼りない自我を神などに代表される人智を越えた力にすがることによってなんとか持ちこたえさせようと生み出した苦肉の策であったはずだ。

我らが宗教はもがき苦しむ民衆がようやくの思いでたどり着く最後の砦ではなかったのか? 道しるべではなかったのか?

神様を必要とせずとも生きていける民衆さえも洗脳し、虜にし、信徒にし、甘言を囁いてもと歩いていた道から踏み外させることのいったいどこが「道しるべ」なのだ!

絶望した! 彼ら自身の力を肥大化させるというくだらない私利私欲のために我々を惑わせる宗教家たちに絶望した!


私はもう頭にきた。

こうなったら私は私なりのやりかたで宗教ブームに勝手に便乗することにしたっ!

私は「宗教」を信仰している一信徒だ。 当然、本質的に参戦権を持っている。

幻想郷の全人妖に告ぐ。

今回はいかにして人気を集め民衆の支持を集めるかにかかっている。


その上で、私は諸君に宗教家への応援の棄権を呼びかける!

今回の宗教戦争において誰も応援しなかったものは、全員私を支持したとみなす!そもそも無関心な者についても同様だ!



これで私がもう勝ったも同然だ。白蓮も神子も、

どうせたかだか取って数パーセントだ。
私はこのまま何もしなくても、九十パーセントどうだ参ったか!!!


わずか百分の一以下の支配者達に告ぐ。私の幻想郷掌握を阻止したければ、今すぐ強引に洗脳した哀れな民衆を解放しろ!

さもなくば、もう幻想郷の問題に首をつっこむのはやめろ! 人里のことは人里の人間に妖怪の山のことは妖怪たちに、地底のことはさとり妖怪に無宗教者のことは我々無宗教者に!

すべてのことは、その当人達に自由に決めさせろ!


そもそも、幻想郷すべてを宗教色に染めようというのが間違いだったのだ。

私が幻想郷の人気を独占したあかつきにはそのことを心から反省し、今後、宗教家はそれぞれの寺や神社や道場のみで活動することとし、宗教を我々から徹底的に排除する!!
(文字起こし担当:八衣風巻)
鬼人正邪
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2.7光天使アルフー削除
この後無茶苦茶ボム撃たれた