結構ネタバレ含むのでもし未プレイでネタバレまずい人はブラバ推奨です
そっちはどうですか、幽々子様。
相変わらずよ。信仰の平和利用もいいけれど、それだけじゃ世の中回らないわ。
博麗神社は復興を目指しているようですね。
あなたのせいで随分赤字を出したらしいわ。
象徴としての巫女もいなくなりました。ですが、あの神社は絶対に消滅しない。境界を操る妖怪の手にある限り……。
幻想郷の需要がある限り、境界がなくなることはありません。
でしょうね。
需要をなくすためには、やはり彼女のように……。
どうしたの?
いいえ、気にしないで下さい。
それにしても、やはり冥界に戻るつもりはないの?
申し訳ありません、幽々子様。
まぁいいけれど。 これから、どうするつもり?
私は――私の闘争を続けさせてもらいます。
メ タ ル ギ ア 妖 夢
M E T A L G E A R Y O U M U
リ ベ ン ジ ェ ン ス
R E V E N G E A N C E
魂魄妖夢:幽霊に対し圧倒的な殺傷能力を持つ『楼観剣』を機械改造化し、物質、非物質を問わずあらゆる存在を一刀両断にする『高周波楼観剣』を装備する半幽霊、半々人間半々サイボーグ。幻想郷に吹き荒れた宗教戦争に巻き込まれ、チャイルドソルジャーとなる。天才的な戦闘能力を発揮し、幻想郷では誰彼構わずに斬りかかることから『辻斬り』『通り魔』などの異名をとる。
戦後、冥界で暮らしていたが、平和な幻想郷に適応できず、幻想郷の政治を陰で動かすスキマ妖怪に目を付けられて実験体として利用されることになる。
スキマ妖怪によってサイボーグとなった彼女は、以降、スキマ妖怪との戦いに身を投じる。
半霊(機械化魂魄):自己学習型光ニューロAIに加え、半霊としての魂を憑依させ、対話を可能とした無人機。自身の存在に疑問を覚え、スキマ妖怪の指令を受け、魂魄妖夢の前に姿を表す。
対話を通して自ら知性を得たと主張するが、魂魄妖夢の半分としての自己に悩むことになる。
比那名居天子:『高周波緋想の剣』を持つ不良天人。博麗神社を潰し、スキマ妖怪に抗う。天人の圧倒的な肉体と力で妖夢を切り伏せ、よく分からないけどあんた人を斬ることを恐れているわと指摘する。
幻想郷……年代不明。
仏教、神道、道教による永い宗教戦争は、やがて代理戦争による戦争経済……ビジネスへと変化していった。
幼い頃より戦争に参加、辻斬りとして恐れられた魂魄妖夢は、現在は『民間軍事警備会社』に所属し、里で警備業務に就いていた。刀を持たない生き方を探し、職業安定所に行っては『4年間無職だった? まあ不況ですからね』と言われ、誕生日パーティの手伝いをしては机を切り、配管工をやってはトイレを壊し、シェフ、犬の散歩屋、観光案内、スケートボーダー、ブレイクダンサー、芸術家……だがどれもうまくいかず、職安の職員にも『妖夢、君はなんなんだ、理解に苦しむよ』……妖夢には刀を持たない生き方は選べなかった。
刀を持ちながら、人を殺さない生き方……『活人剣』を見出し、戦うことに前向きな意味を見出していた妖夢だが、戦争の傷跡から離れ、民間軍事警備会社の下で復興したはずの里で、比那名居天子と、天子の連れてきた機械部隊(天界から持って来た)による襲撃を受け、里の指導者である人物は死亡。機械化部隊、巨大兵器は退けた妖夢だったが、天子に敗れる。
天子は妖夢の剣を見て「あなたの剣は快楽を恐れている」と指摘する。天子の肌を妖夢は斬れず、妖夢は敗れる。
「誰だって……自分のしたくてしてることを否定されたら、嫌でしょう?」
「ふうん……我流。筋は悪くないわね」
「見えた。あなたの剣は快楽を恐れている」
「人を斬りたくて仕方ない だけど理性では否定している」
「活人剣では私には勝てない」
二週間後……
妖夢は幻想郷に流入した最新鋭戦闘サイボーグ技術で肉体を復元し、再び里に立った。天子を探し、雪辱を果たす為。
里には妖怪が入り込み、荒れ果てていた。天子の肌に対抗する為に改造した『高周波楼観剣』に斬れぬものは本当に殆ど無い。斬撃と斬奪(折伏無間)で暴れ回る。
天子を追い、荒廃した里を調査する妖夢だが、情報を得られず、別の業務にあたることになる。
里のストリートチルドレンが、とある企業によって、臓器売買を強いられている。企業に侵入し事実の確認にあたった妖夢は、サイボーグに改造されようとしている子供達を見つけ、救い出すことに成功する。
潜入の過程で、臓器売買に某宗教団体が母体となっていることを知り、妖夢は迷惑をかけないよう、民間軍事会社を抜けることを決意する。
幻想郷の背後……引いては幻想郷で起こっている戦争の陰に、スキマ妖怪がいるのではと調べる妖夢。同じく、幻想郷の秩序を破壊しようとスキマ妖怪に立ち向かう天子。その過程で出会った二人は刃を交わす。
自らの活人剣を捨て、殺人者としての本能に従って刃を振るう妖夢。与えられた天人としての能力、強力な剣のままに強大な力を振るう天子。
交錯する刃、天子の刃の疾さを一瞬上回った妖夢の刃は天子の胸を貫いた。
「辻斬りに……戻る時だ」
「幻想郷が全く良くならないのは! お前達一部の奴らが! 安寧を享受して! 独占しているからよ!」
「お前など何の信念もない!」
「私には夢がある!私が目指すのは真の自由! 力を行使する自由など必要ない!」
「この私が、ぬるま湯に浸かった幻想郷に闘争を思い出させてやる!」
「気に入らない奴はぶん殴る! それが私の目指す幻想郷よ!」
「個人と個人が戦い……強い者が勝つ」
「私の夢は……あんたが継いでくれる」
「妖夢……あんたは、もう一人の……私よ」
でも、あの人は、辻斬りなんかじゃない。
誰が何と言おうと、私にとっては……
魂魄妖夢は――永遠のヒーローよ。
(妖夢に助けられた里の子供)
そっちはどうですか、幽々子様。
相変わらずよ。信仰の平和利用もいいけれど、それだけじゃ世の中回らないわ。
博麗神社は復興を目指しているようですね。
あなたのせいで随分赤字を出したらしいわ。
象徴としての巫女もいなくなりました。ですが、あの神社は絶対に消滅しない。境界を操る妖怪の手にある限り……。
幻想郷の需要がある限り、境界がなくなることはありません。
でしょうね。
需要をなくすためには、やはり彼女のように……。
どうしたの?
いいえ、気にしないで下さい。
それにしても、やはり冥界に戻るつもりはないの?
申し訳ありません、幽々子様。
まぁいいけれど。 これから、どうするつもり?
私は――私の闘争を続けさせてもらいます。
メ タ ル ギ ア 妖 夢
M E T A L G E A R Y O U M U
リ ベ ン ジ ェ ン ス
R E V E N G E A N C E
魂魄妖夢:幽霊に対し圧倒的な殺傷能力を持つ『楼観剣』を機械改造化し、物質、非物質を問わずあらゆる存在を一刀両断にする『高周波楼観剣』を装備する半幽霊、半々人間半々サイボーグ。幻想郷に吹き荒れた宗教戦争に巻き込まれ、チャイルドソルジャーとなる。天才的な戦闘能力を発揮し、幻想郷では誰彼構わずに斬りかかることから『辻斬り』『通り魔』などの異名をとる。
戦後、冥界で暮らしていたが、平和な幻想郷に適応できず、幻想郷の政治を陰で動かすスキマ妖怪に目を付けられて実験体として利用されることになる。
スキマ妖怪によってサイボーグとなった彼女は、以降、スキマ妖怪との戦いに身を投じる。
半霊(機械化魂魄):自己学習型光ニューロAIに加え、半霊としての魂を憑依させ、対話を可能とした無人機。自身の存在に疑問を覚え、スキマ妖怪の指令を受け、魂魄妖夢の前に姿を表す。
対話を通して自ら知性を得たと主張するが、魂魄妖夢の半分としての自己に悩むことになる。
比那名居天子:『高周波緋想の剣』を持つ不良天人。博麗神社を潰し、スキマ妖怪に抗う。天人の圧倒的な肉体と力で妖夢を切り伏せ、よく分からないけどあんた人を斬ることを恐れているわと指摘する。
幻想郷……年代不明。
仏教、神道、道教による永い宗教戦争は、やがて代理戦争による戦争経済……ビジネスへと変化していった。
幼い頃より戦争に参加、辻斬りとして恐れられた魂魄妖夢は、現在は『民間軍事警備会社』に所属し、里で警備業務に就いていた。刀を持たない生き方を探し、職業安定所に行っては『4年間無職だった? まあ不況ですからね』と言われ、誕生日パーティの手伝いをしては机を切り、配管工をやってはトイレを壊し、シェフ、犬の散歩屋、観光案内、スケートボーダー、ブレイクダンサー、芸術家……だがどれもうまくいかず、職安の職員にも『妖夢、君はなんなんだ、理解に苦しむよ』……妖夢には刀を持たない生き方は選べなかった。
刀を持ちながら、人を殺さない生き方……『活人剣』を見出し、戦うことに前向きな意味を見出していた妖夢だが、戦争の傷跡から離れ、民間軍事警備会社の下で復興したはずの里で、比那名居天子と、天子の連れてきた機械部隊(天界から持って来た)による襲撃を受け、里の指導者である人物は死亡。機械化部隊、巨大兵器は退けた妖夢だったが、天子に敗れる。
天子は妖夢の剣を見て「あなたの剣は快楽を恐れている」と指摘する。天子の肌を妖夢は斬れず、妖夢は敗れる。
「誰だって……自分のしたくてしてることを否定されたら、嫌でしょう?」
「ふうん……我流。筋は悪くないわね」
「見えた。あなたの剣は快楽を恐れている」
「人を斬りたくて仕方ない だけど理性では否定している」
「活人剣では私には勝てない」
二週間後……
妖夢は幻想郷に流入した最新鋭戦闘サイボーグ技術で肉体を復元し、再び里に立った。天子を探し、雪辱を果たす為。
里には妖怪が入り込み、荒れ果てていた。天子の肌に対抗する為に改造した『高周波楼観剣』に斬れぬものは本当に殆ど無い。斬撃と斬奪(折伏無間)で暴れ回る。
天子を追い、荒廃した里を調査する妖夢だが、情報を得られず、別の業務にあたることになる。
里のストリートチルドレンが、とある企業によって、臓器売買を強いられている。企業に侵入し事実の確認にあたった妖夢は、サイボーグに改造されようとしている子供達を見つけ、救い出すことに成功する。
潜入の過程で、臓器売買に某宗教団体が母体となっていることを知り、妖夢は迷惑をかけないよう、民間軍事会社を抜けることを決意する。
幻想郷の背後……引いては幻想郷で起こっている戦争の陰に、スキマ妖怪がいるのではと調べる妖夢。同じく、幻想郷の秩序を破壊しようとスキマ妖怪に立ち向かう天子。その過程で出会った二人は刃を交わす。
自らの活人剣を捨て、殺人者としての本能に従って刃を振るう妖夢。与えられた天人としての能力、強力な剣のままに強大な力を振るう天子。
交錯する刃、天子の刃の疾さを一瞬上回った妖夢の刃は天子の胸を貫いた。
「辻斬りに……戻る時だ」
「幻想郷が全く良くならないのは! お前達一部の奴らが! 安寧を享受して! 独占しているからよ!」
「お前など何の信念もない!」
「私には夢がある!私が目指すのは真の自由! 力を行使する自由など必要ない!」
「この私が、ぬるま湯に浸かった幻想郷に闘争を思い出させてやる!」
「気に入らない奴はぶん殴る! それが私の目指す幻想郷よ!」
「個人と個人が戦い……強い者が勝つ」
「私の夢は……あんたが継いでくれる」
「妖夢……あんたは、もう一人の……私よ」
でも、あの人は、辻斬りなんかじゃない。
誰が何と言おうと、私にとっては……
魂魄妖夢は――永遠のヒーローよ。
(妖夢に助けられた里の子供)