藤原妹紅の人間記録(対象:宵闇と学徒の日常)
何故かは判らんが、こうして『久し振り』に筆を取らせて貰っている。人間辞めた人間代表、藤原妹紅だ。じゃない、です。
いきなり関係ない話から始まるが、この前酔ってた勢いで輝夜と言い合いしている時に上記の台詞(人間を辞めた云々)を使ったら早苗と咲夜と紫がガタッてなったが、あれはなんだったんだ……?しかも神子あたりが変な息継ぎしながら水の上を歩く一発芸した時にも同じような反応してたし。
閑話休題、この四字熟語をあんまり使わないように注意しながら、私の経験した「にんげん」を語るとしようか。
この間、慧音のとこの寺子屋(しごと)を手伝ってた時のことだ。ルーミアがいた。
「……いや、居ちゃ駄目だろう?お前」「?」全然判ってなかった。
「いやだからさ、お前は人喰い妖怪だろう?ここは食べちゃ駄目な人間が沢山いるんだ」「そーなのかー」
「でもおなか減ってるだろう?」「ぐー。」「腹の音で返事をするな」
仕方がないので。丁度昼時だったので食事を分けることにしてみた。笹で包んだ焼き御握り。竹筒に入れた漬物とか焼物とか。
「おいしいねー」「そうかい」私の昼飯が全部取られた。まぁ、仕方ないよ。学童が襲われるわけにはいかな
「あ、るみゃだー」「おはよー、るみちゃん」「ルーミアちゃんおはー」「え?あぁ、うん。おはよう」
「なんでお前達そんなにフランクなんだよ!?」仮にも人喰い妖怪じゃないか!?
「あー、ね。」眼を背けるな。こっちを見ながら話しなさい。
「うん、あのね、えっと。この前(1年前)に随分と『濃い』ニンゲン食べちゃったから、まだ胸やけがしてて」
胸やけて。なんだその怖い話は。
「なんかね、昔っからるみちゃんに交代でかみのけとか血とかあげてたんだよね」「切り傷つくったときとかね、人喰い妖怪がぺろぺろすると傷がふさがるの」「フランちゃんとか吸血鬼もそうだよね」「唾液が固めるんだっけ?」「……蚊は嫌な奴だ、血を最後まで飲ませないと余計に痒くなりやがる」
「そんな訳で美味しく定期的に補給させていただいてます」「お前等大丈夫か!?どっかで誰か『いなくなっ』てたりしないよな!?」「「ソンナコトナイヨー」」 なんだこれこわいこわい。けーね助けて、しまったあいつ消す側じゃねえか。しないだろうけど。
「あとねー、地子の血はすっごく薄めたら飲めるんだよね」 どこぞのssのネタを持ってくるな。天子が泣くぞ。
「アリスの血は飲もうとするとね、なんかこう……カミサマ的ななにかが精神攻撃してくるの。『たべてもおいしくないよー、おなかこわすよー、むしろ私があなたのおなかをこわすよー』って」 過保護だな。
「それとね、一年前の麟の肉はマジで胃袋に堪えたわぁーじこさいせいできるからって腕一本齧らせて貰ったけど御札外してるのに能力治まるし食欲減退効果と食欲推進効果が一気に来る感じ?人間で例えると真っ青なライスに真っ白なカレールーぶっかけて凄まじくお腹が空く匂いを発しながらハイどうぞな感じ?」
それは……御愁傷様だな……(どちらが、とは言わないでおこう)
「そんな訳でここ10年くらいは規律破ってまで人間襲う気はないしそもそもその前から」
「こうして仲良くして貰ってる、てことかね」
「そーなのだー」
なんか微妙に間違ってる幻想郷的スラングを言い放った本家本元さんは子供達と共に商店街の方へ向かっていく。
いや本当に、吃驚だぁね。人喰いと人間がむっちゃ楽しそうに和気藹々と。
「これが幻想郷かー」
寺子屋の屋根でのんびり昼寝でもしようか、と思ったところに。
「いってきまーす!」「夕方にはもどるよー」
「おうさー」
「いこ、るみちゃん」「今日も店先の試食コーナーを滅してくれよう」「食うぞー!」
まったく、本当に怖いもの知らずな子供達だ……
これにて四月馬鹿企画共同著書が終わるということで、なんか書けとさ。……あとがきって書くの苦手なんだよなぁ。まぁ、一人でも多くの人が小鈴と阿求のしたためた分を呼んでくれることを祈っておくよ。それじゃ。
何故かは判らんが、こうして『久し振り』に筆を取らせて貰っている。人間辞めた人間代表、藤原妹紅だ。じゃない、です。
いきなり関係ない話から始まるが、この前酔ってた勢いで輝夜と言い合いしている時に上記の台詞(人間を辞めた云々)を使ったら早苗と咲夜と紫がガタッてなったが、あれはなんだったんだ……?しかも神子あたりが変な息継ぎしながら水の上を歩く一発芸した時にも同じような反応してたし。
閑話休題、この四字熟語をあんまり使わないように注意しながら、私の経験した「にんげん」を語るとしようか。
この間、慧音のとこの寺子屋(しごと)を手伝ってた時のことだ。ルーミアがいた。
「……いや、居ちゃ駄目だろう?お前」「?」全然判ってなかった。
「いやだからさ、お前は人喰い妖怪だろう?ここは食べちゃ駄目な人間が沢山いるんだ」「そーなのかー」
「でもおなか減ってるだろう?」「ぐー。」「腹の音で返事をするな」
仕方がないので。丁度昼時だったので食事を分けることにしてみた。笹で包んだ焼き御握り。竹筒に入れた漬物とか焼物とか。
「おいしいねー」「そうかい」私の昼飯が全部取られた。まぁ、仕方ないよ。学童が襲われるわけにはいかな
「あ、るみゃだー」「おはよー、るみちゃん」「ルーミアちゃんおはー」「え?あぁ、うん。おはよう」
「なんでお前達そんなにフランクなんだよ!?」仮にも人喰い妖怪じゃないか!?
「あー、ね。」眼を背けるな。こっちを見ながら話しなさい。
「うん、あのね、えっと。この前(1年前)に随分と『濃い』ニンゲン食べちゃったから、まだ胸やけがしてて」
胸やけて。なんだその怖い話は。
「なんかね、昔っからるみちゃんに交代でかみのけとか血とかあげてたんだよね」「切り傷つくったときとかね、人喰い妖怪がぺろぺろすると傷がふさがるの」「フランちゃんとか吸血鬼もそうだよね」「唾液が固めるんだっけ?」「……蚊は嫌な奴だ、血を最後まで飲ませないと余計に痒くなりやがる」
「そんな訳で美味しく定期的に補給させていただいてます」「お前等大丈夫か!?どっかで誰か『いなくなっ』てたりしないよな!?」「「ソンナコトナイヨー」」 なんだこれこわいこわい。けーね助けて、しまったあいつ消す側じゃねえか。しないだろうけど。
「あとねー、地子の血はすっごく薄めたら飲めるんだよね」 どこぞのssのネタを持ってくるな。天子が泣くぞ。
「アリスの血は飲もうとするとね、なんかこう……カミサマ的ななにかが精神攻撃してくるの。『たべてもおいしくないよー、おなかこわすよー、むしろ私があなたのおなかをこわすよー』って」 過保護だな。
「それとね、一年前の麟の肉はマジで胃袋に堪えたわぁーじこさいせいできるからって腕一本齧らせて貰ったけど御札外してるのに能力治まるし食欲減退効果と食欲推進効果が一気に来る感じ?人間で例えると真っ青なライスに真っ白なカレールーぶっかけて凄まじくお腹が空く匂いを発しながらハイどうぞな感じ?」
それは……御愁傷様だな……(どちらが、とは言わないでおこう)
「そんな訳でここ10年くらいは規律破ってまで人間襲う気はないしそもそもその前から」
「こうして仲良くして貰ってる、てことかね」
「そーなのだー」
なんか微妙に間違ってる幻想郷的スラングを言い放った本家本元さんは子供達と共に商店街の方へ向かっていく。
いや本当に、吃驚だぁね。人喰いと人間がむっちゃ楽しそうに和気藹々と。
「これが幻想郷かー」
寺子屋の屋根でのんびり昼寝でもしようか、と思ったところに。
「いってきまーす!」「夕方にはもどるよー」
「おうさー」
「いこ、るみちゃん」「今日も店先の試食コーナーを滅してくれよう」「食うぞー!」
まったく、本当に怖いもの知らずな子供達だ……
これにて四月馬鹿企画共同著書が終わるということで、なんか書けとさ。……あとがきって書くの苦手なんだよなぁ。まぁ、一人でも多くの人が小鈴と阿求のしたためた分を呼んでくれることを祈っておくよ。それじゃ。
るみゃかわいいよるみゃ。
昼飯は犠牲になったのだ。